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カテゴリー「らいとすたっふ」の検索結果は以下のとおりです。

「髑髏城の花嫁」3月10日時点進捗状況

http://twitter.com/adachi_hiro/status/45636837598953472
<昨夜10時過ぎ、携帯に田中芳樹さんから電話。何ごとか、と思って出てみたら「執筆中の原稿、6章まで上がったよ」とのことだった。で、「全部で8章だてですよね、あと2章、頑張ってください。今日だけはのんびりしていてもいいですよ」と返したら、苦笑いして電話を切られた。むぅ。>

やっと全体の4分の3に到達ですか。
やはりというか何と言うか、想像以上の遅さとしか評しようがないですね。
当初の予定では、去年の晩秋で「髑髏城の花嫁」は完成しているはずだったのですが(T_T)。
田中芳樹は「納期」という言葉が一体どのような概念と意味を持っているのかについて、小学校レベルから学び直した方が良いのではないかと、今更ながらに思えてなりませんね。
「予定通り遅れています」「生産力の低さで定評のある私」などというタワゴトがジョークとして通用した時期など、すでに15年以上も前の昔に終わっているのですけどね、田中センセイ。

あと、以前にWebコミック化されていた「KLAN」が単行本化されたそうです。

http://a-hiro.cocolog-nifty.com/diary/2011/03/klanno-600e.html

この作品を田中芳樹が執筆を1巻だけに留めて早々に他の作家に丸投げしたことについては、すくなくとも結果論としては評価せずにはいられませんね。
「KLAN」は1巻時点ですでに「創竜伝の劣化版」に成り果てていましたし、2巻以降も田中芳樹が執筆を続けていたら、舞台が現代ということも相まって、創竜伝並に社会評論が大量挿入されまくるゴミのような作品に堕していたのは確実ですから。
田中芳樹に続きを書かれることがなくて「KLAN」という作品も実に幸せだったと思いますよ、創竜伝と薬師寺シリーズの惨状を見る限りでは。
できればその調子で、創竜伝と薬師寺シリーズも同じように他人に丸投げするか、そうでなければ廃棄して欲しい、というのが私の「多分叶えられないであろう」願いですね。
まあもっとも、基本が1話完結で「とりあえずは」使い勝手も悪くない薬師寺シリーズならともかく、ストーリーも作品設定もグチャグチャで意味不明なウルトラトンデモ作品と化している創竜伝を引き継いでくれる作家なんて、世界中探してもいなさそうではあるのですが(爆)。

まだ書く気「だけ」はあるらしい創竜伝

http://twitter.com/adachi_hiro/status/42588198303580160
書く気はあるのよ。 RT @sako0321: お、おとーさん、書く気は…!? RT @adachi_hiro 残念なことに今年の予定には『創竜伝』の文字はありません。 RT 秘書さんに直訴 RT @kijisuket:

「書く気はある」ものが、何故「予定が遅れた」どころか「予定がなくなった」ということになってしまうのですかねぇ>社長氏。
2006年に一度は「書く」と宣言していた創竜伝執筆スケジュールが、翌年一言の公式発表すらもなく勝手に撤回された事実を、私は一度として忘れたことはないのですが↓

http://a-hiro.cocolog-nifty.com/diary/2007/05/13_0a49.html
https://www.tanautsu.net/kousatsu21_02_aa.html

まあ正直、今の田中芳樹にとって、創竜伝が「書きたくても書けない」シロモノに堕しているであろうことは手に取るように分かるのですが(苦笑)。
「二〇世紀の終わりを数年後にひかえた年」という作中設定がありながら21世紀に突入してしまった創竜伝13巻の出来は最悪もいいところでしたし、その際に出してきた「京都幕府」とやらの政策提言が、実は大多数の国民からの支持を受けるものでは全くないという事実を、現与党の民主党が証明してしまう始末ですからねぇ(爆)。
あそこまで破綻してしまったらもう手の施しようなどないのですから、もう開き直って作品放棄を宣言してもらった方が、一読者としてはありがたい限りなのですけどね。
作家個人のストレス解消作品としては薬師寺シリーズもあるわけですし(本当はこれもさっさと産廃として放棄して欲しいところなのですが)、無残に壊れ果てた創竜伝にそこまでこだわる必要もないでしょうに。

田中芳樹の執筆能力は稀少なレアメタル資源のごとく限りがあるのですから、その全てをアルスラーン戦記とタイタニアの完結に注力して欲しいところなのですがねぇ(-_-;;)。

講談社の社長交代&田中芳樹の記憶力

講談社の社長が24年ぶりに交代するのだそうです。
現社長の野間佐和子氏が会長に就任し、息子で副社長の野間省伸氏が社長に昇格するとのこと。

http://megalodon.jp/2011-0223-1615-39/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110223-00000292-yom-soci

講談社は田中芳樹の小説が最も多く刊行されている出版社です。
田中芳樹作品の再販本は講談社文庫から数多く刊行されていますし、現行のアルスラーン戦記の出版元となっている光文社も、講談社がその発行株式のほとんどを所持している事実上の子会社だったりします。
今回の社長人事で講談社の経営方針がどのように変化していくのか、またそれが田中芳樹の執筆活動にどのような影響を与えるのか、注目されます。
現在の田中作品の中で講談社刊行の主力作品といえば、創竜伝と薬師寺シリーズになるのですが、前者はすでに7年以上、後者も3年以上は最新刊発行から間が空いてしまっていますからねぇ(苦笑)。
この機会にということで、講談社が遅筆作家の不良在庫整理などをやってくれると、田中芳樹にとってもなかなか良い刺激になるのではないかと思うのですが(爆)。

ちなみに社長氏は、田中芳樹の遅筆な作品執筆についてこんなことを述べていたりします↓

http://twitter.com/adachi_hiro/status/39689833072824320
<とある出版社の方が「3ヶ月あいだを空けて続巻を出しても、読者さんが前の巻の話を覚えていてくれないので困る」と言ってました。内心、(それは出版社が似たような本を出しすぎているのも原因じゃないの?)と思ったけど黙ってました。いずれにせよ、作家さんには大変な時代のようです。>

http://twitter.com/adachi_hiro/status/39695966084939776
よく本人が内容を覚えていると思う。 RT @aki_0117: 田中先生は続き出るまで年単位ですから解りますがねぇ…(笑) RT @adachi_hiro: とある出版社の方が「3ヶ月あいだを空けて続巻を出しても、読者さんが前の巻の話を覚えていてくれないので困る」と言ってました。>

……いや、あの惨状で「本人が内容を覚えている」というのであれば、むしろ逆に相当ヤバいのではないかと思うのですが(爆)。
アルスラーン戦記でも、アルスラーンの誕生日が9月29日→9月21日になっていたり、ギスカールの記憶力がおかしくなったりしていますし、創竜伝に至っては、ソ連が突然崩壊したり、極貧国で滅亡寸前の中国がこれまた何の説明もなくイキナリ経済大国にのし上がったりと、作中の社会情勢そのものが著しく激変しているのですから。
設定を忘れているのでさえ作家&作品としては大問題なこれらの設定矛盾が、ましてや「覚えている上で確信犯的にやっている」となると、作家としてのやる気や資質そのものまでもが問われかねないのではないかと。

ほとんど進んでなかった「髑髏城の花嫁」の執筆

社長氏のツイートで、久々に「髑髏城の花嫁」の執筆状況が発表されました。

http://twitter.com/adachi_hiro/status/37137723781287936
<今日の田中さん。編集さんに『髑髏城の花嫁』の原稿を50枚ほど渡せたみたい。「50枚書くのに何ヶ月掛かっているんですか!」と言いたい気持ちをぐっと抑えて、「わぁ、頑張りましたねえ」と言う私。子どもは褒めて育てる主義なんだけど、私より16歳も年上の人を相手に、それはないよなあ。>

理論社が倒産した2010年10月から「現在執筆中」以外の具体的な執筆状況報告が途絶えていたので不思議に思っていたら、何とも凄まじい遅筆ぶりを披露していますねぇ(苦笑)。
10月から原稿50枚を執筆し続けていたと仮定しても、2日に1枚以下のペースでしか上がっていない計算になりますし。
もはや体調不良という言い訳も通用しないというのに、まだ体調不良「のつもり」ででもいるのでしょうかね、田中芳樹は。
こんな調子では、冗談抜きで本当に「今年(2010年ではなく2011年)の晩秋」に完成、などということにもなりかねないのではないでしょうか。
「らいとすたっふ」が発表する田中芳樹の執筆スケジュールって、下手な占い並に当てにならないシロモノとしか言いようがありませんね(-_-;;)。

田中芳樹の「作家としてのこだわり?」

http://twitter.com/adachi_hiro/status/31966522729562112
<昨日の田中芳樹&後藤啓介トークショー。最後の質疑応答で会場の方から「〆切って、なんのためにあるのですか?」という質問が。会場に居合わせた編集さんたちが、思わず互いに顔を見合わせていたのが面白かった。その後の食事会でも「あの質問は、私たちの仕事の根源を揺るがしましたね」と。>

http://twitter.com/adachi_hiro/status/31968521588047872
<「〆切がないと、どれくらい仕事が遅れているか判らないから」だそうです。RT @masa_tao: @adachi_hiro 私は〆切を設定する立場なので、その質問に対する回答が、とても非常に気になります…。>

「〆切」や「納期」というのは普通「その時までに仕事を終わらせなければならない」という意味で設定するものだと思うのですが(爆)。
週刊誌や月刊誌連載の作家を観察してみれば、毎日本来の意味での「〆切」に追われている光景を拝することができるのではないでしょうか(苦笑)。
ところが田中芳樹が主張する「〆切がないと、どれくらい仕事が遅れているか判らないから」というのは、「仕事が遅れる」こと自体がそもそも前提になっていますからねぇ(…)。
小説家としての仕事のあり方、および客である読者一般というものに対して、これほどまでに舐めくさった回答というのもないのではないかと。

それに、2006年に設定していた創竜伝14巻の執筆スケジュールに関しては「仕事が遅れている」どころか「仕事が途中で頓挫した」という形になってしまったわけなのですが、これについてはどう説明するつもりなのでしょうか?
この場合の「〆切」というのは、「仕事の放棄を確認するために」設定するものだったりするのでしょうか(爆)。

http://twitter.com/adachi_hiro/status/32223211793940480
<田中さん宛に代理店から講演会の依頼をするメールが入っていた。丁寧にお断りする。ほかの作家さんは知らないが、田中さんは作家なので、世の中に発信するならば著作を通じて発信する。それに、講演会をする時間があるなら原稿書いて欲しいわな。>

田中芳樹の対談本である「イギリス病のすすめ」のあとがきにも「講演はしない」という「小説家としてのこだわり」が披露されていますので、自らの信条に基づいて講演を断るのはまあよいとしましょう。
ただその割に、田中芳樹はトークショーについては結構自発的に参加したりしているんですよね。
ここ最近でも、銀英伝舞台版で行われたトークショーや、1月30日に行われたという後藤啓介とのトークショーなどに田中芳樹も参加していることが社長氏によって公表されていますし。
「作家の本業ではない」「(自分の意見を)世の中に発信する」という点では講演もトークショーも同じことですし、「トークショーをする時間があるなら原稿書いて欲しいわな」とも言えてしまうのではないかと思えてならないのですが(苦笑)。
田中芳樹的に、講演とトークショーはどう違うというのでしょうか?

それに、「田中さんは作家なので、世の中に発信するならば著作を通じて発信する」というやり方にも問題大アリです。
田中芳樹の場合、それは「評論本を独自に作って発表する」という手法ではなく「小説の中でキャラクターに発言させたり地の文に書き連ねたりする」という形で発露されることが多く、しかもそれは「小説部分のストーリーや設定、面白さ」といったものを大いに食い潰していたりするわけです。
そんな本末転倒なやり方をされるくらいならば、素直に講演でもしてもらった方が、小説にとっても作家業的にも読者的にもありがたい話なのですけどね。

2011年1月時点の田中芳樹執筆状況その他

久々に、「らいとすたっふ」社長氏のツイートチェックを少し。

http://twitter.com/adachi_hiro/status/29486672114622464
<そりゃないよ。田中さん自身は版元のコトなど気にしてないし。いや、だからこそ私がいろいろと考えなきゃならんのだが。RT @kp_pu239: もしかして、書かない理由を版元がつぶれたせいにしてません? RT @adachi_hiro: ホント、困ってます。版元、潰れるし。>

本当に「版元のコトなど気にしてない」のならば、去年ついに田中芳樹直筆作品が1冊も出なかった事実も、「晩秋に完成予定」と言っておきながら今年になっても「髑髏城の花嫁」が未完成状態などといった体たらくもないはずでしょう。
「髑髏城の花嫁」の【刊行】が理論社経営破綻で一時的にできなくなったにしても、作品の【執筆】については何の支障もなく続けられるのですから。
「髑髏城の花嫁」を完成させた上で薬師寺シリーズの新刊執筆に着手し、刊行は後者が先、というパターンだってできないわけではないでしょうに。
一昨年はともかく、去年は体調不良というわけでもなかったのに「1年間で小説を1冊も刊行しない」などという「民主党政権ばりの公約違反」は、田中芳樹と「らいとすたっふ」双方の責任が問われるべき大失態ではないのですか?

http://twitter.com/adachi_hiro/status/29487931190149120
<いま書いているのが『髑髏城の花嫁』で。次が「お涼」ですね。RT @aoi6407: @adachi_hiro 確か次はお涼さまですよね?ライトスタッフのホームページがない頃は毎月本屋を覗いていました…新刊新刊と…便利な世の中です。家にいながら、新刊でるかわかっちゃう世の中

今の政治情勢で薬師寺シリーズの新作って出せるのですかね?
現行の最新刊8巻時点では、安倍内閣モドキの政権与党が居座っている状態なのですが、これを1~2ヶ月以内に引っくり返して民主党政権モデルにすり替えたりするのでしょうか(苦笑)。
この辺りを現実にあわせようとすれば、またしても創竜伝の二の轍を踏むことになりかねないのではないかと思うのですが。

http://twitter.com/adachi_hiro/status/29489172167262209
<田中さんは「サザエさん方式」と呼んでおります。RT @aoi6407: @adachi_hiro お涼さま、不老不死だよね。年を取らないし、罵倒されればされるほど、燃えるよ(笑)おみくじに向かって言い返す勇気はないですが…

薬師寺シリーズ1巻~8巻における作中の時間経過は10月半ば~翌年9月上旬までの10ヶ月半ほどなのですから、作中で薬師寺涼子が年を取らないパターンは充分にありえる話なのですが。
第一、「サザエさん方式」ならば、基本的な設定以外は各話間に全く関連性がなく、時系列も何もない自己完結ストーリーで構成されることになるはずでしょう。
しかし、薬師寺シリーズの作中には昔の巻のエピソードについて回想&言及される描写が複数ある上、時間経過も明確に書かれています。
薬師寺シリーズで展開されている手法は「怪奇事件そのものは1巻で完結しているが、各巻のストーリーには明確な時間経過およびそれに伴う相互関連性が存在する」というものであり、こういうやり方を「サザエさん方式」とは言わないのです。
というか、何故田中芳樹は「薬師寺涼子が永遠に年を取らない」ということにそれほどまでにこだわるのでしょうか?
次の巻辺りで薬師寺涼子に1歳年を取らせるか、あるいは作中時間1ヶ月半の間にシリーズそのものを完結させるかしないと、作中の整合性が取れなくなると思うのですけど。

http://twitter.com/adachi_hiro/status/29669345965645824
<田中さんのお姉さんが私のブログの読者で、私が書いた内容を田中さんに電話してる。 RT @aoi6407: @adachi_hiro ブログやツイッタ~みてらっしゃらないんだ。しかし、パソコン使えて今もう一度手直ししたものを書くとしたら、銀河英雄伝説全く違った伝説が生まれただろうか

ずいぶんまだるっこしい確認手法を取っているみたいですね、田中芳樹は(苦笑)。
環境整備のためのカネがないわけではあるまいし、ネットを見るだけなら大した技能も必要ないでしょうに、そこまでして「ネットの情報を【自分で】閲覧する」ことを拒否しなければならない理由って一体何なのやら。
中高年からネットを始める人も決して珍しくありませんし、他ならぬ自分より年長の姉でさえネット環境を持っているというのに。
薬師寺シリーズの作中でさえ「新聞紙から情報を収集する」などという、今となってはあまりに古臭過ぎる上に非効率的かつ信用もない手法が取られている描写が最新刊にすら存在するくらいですからねぇ(苦笑)。
他ならぬ田中芳樹自身、過去に大手マスメディアの報道スタンスや記者クラブを批判したことがあるわけですし、それらの批判との整合性から考えても「ネットを活用する」という選択肢は必要不可欠なのではないかとすら思うのですが。

理論社が日本BS放送に出版事業を譲渡

民事再生法の適用を申請している理論社が出版部門を譲渡する事業譲渡契約を、BSデジタル放送局の日本BS放送と締結しました。
12月15日に設立される日本BS放送の全額出資による出版社「新・理論社」が、2011年1月11日に出版事業を引き継ぐ予定とのこと。

http://megalodon.jp/2010-1211-2006-06/www.shinbunka.co.jp/news2010/12/101209-01.htm

理論社の出版部門が譲渡されるということは、田中芳樹が現在執筆中の「髑髏城の花嫁」もまた「新・理論社」から刊行されることになるのでしょうか?
今後出版される予定の仕事も全て新会社に移行ということであれば、新しい出版先を探す手間も省けるわけですから。
まあ田中芳樹の場合、講談社や光文社といったバックが控えているわけですし、代替の出版先には不自由しないでしょうけどね。

ただ、理論社のゴタゴタがあったにせよ、田中芳樹の「晩秋」に完了予定の「髑髏城の花嫁」執筆スケジュールが未だに達成されていないというのは正直困りものではあります。
何度も述べているように、去年はともかく今年の田中芳樹はもう体調不良ではないのですから、健康問題のせいにすることはできなくなっているのですが……。
まさか、体調不良のせいで「前以上の怠け癖」がついたというオチを用意しているわけではないでしょうに。
当の本人は未だに己の遅筆をネタにできると思い込んでいるようですが、そんなことを考えているのは正真正銘田中芳樹「だけ」であるという事実くらいはいいかげん直視してもらいたいものなのですが。
「らいとすたっふ」の社長氏など、「営利企業としてそれはどうなの?」と評したくなるほど全く当てにならない執筆スケジュールを毎回毎回発表させられる羽目になっているのですし(-_-;;)。

「野望円舞曲」シリーズ完結と今年の田中作品刊行実績

田中芳樹原案・荻野目悠樹著「野望円舞曲」シリーズの最終巻となる10巻が本日刊行されました。

http://www.tokuma.jp/bunko/dual-bunko/91ce671b5186821e66f210

結局、今年刊行された田中芳樹関連作品は「野望円舞曲」シリーズの9巻(4月刊行)と10巻しかないことになりますね。
田中芳樹「直筆の」作品はゼロ。
実はこの「1月~12月までの1年の間に田中芳樹が全く作品を刊行しなかった」という事例は、全く意外なことに、1982年に田中芳樹が銀英伝を初刊行して以来、はじめてのことだったりするんですよね。
これまでの田中芳樹は、最低でも年1回以上は新刊を出していて、体調不良が囁かれていた去年でさえ、文藝春秋社から「蘭陵王」が刊行されています。
「らいとすたっふ」社長氏のブログを読む限りでは、すでに田中芳樹は体調不良から回復しているハズなのですが、それでこのザマなわけです。
今年に入ってからずっと書き続けているはずの「髑髏城の花嫁」も、未だに執筆を終えていないことが判明する始末ですし↓

http://twitter.com/adachi_hiro/status/12285258305118208
<昨夜、田中さんと来年の執筆予定について打ち合わせ。長らくお待たせしている作品も再始動させなきゃ。でも、まずはいま書いている作品を書き終えないとね。

そのくせ、銀英伝舞台版のパンフレットにはしっかり寄稿しているようで↓

http://twitter.com/adachi_hiro/status/12154598517112832
田中さんがパンフ用の原稿を書きました。明日、稽古場に持っていきますね。 RT @Nshatner: ジェームズ・メルカッツ、今日の稽古でも泣かせてくれました! RT @yamineco: ぜひ同盟編でもジェームス・メルカッツの活躍の場をw RT @Nshatner:>

他にも「某漫画家」と会食をしたりその総括に明け暮れたりとか↓

http://twitter.com/adachi_hiro/status/12141714928050176
<田中芳樹さんと某漫画家さんの会食、終わった~。いやはや、楽しかったです。>

http://twitter.com/adachi_hiro/status/12324188652052480
<田中芳樹さんから電話。「昨日の会食の総括をしたいので、これから行くよ」とのこと。会食の総括?「あれが旨かった」とか、語り合うのかなあ。>

本業が滞っている事実から目を背けて副業に逃避しているようにしか見えないのが何とも言えないところです(T_T)。
今年の4月にYahoo!ニュースで報じられた「タイタニア4巻『烈風篇』刊行」の話などは、一体いつになったら実現するのやら。
作者個人のストレス解消にもってこいの薬師寺シリーズも、3年近く間が開いてしまっていますからねぇ(苦笑)。

2010年11月における田中芳樹の近況

久々に判明した田中芳樹の近況について少し。

http://twitter.com/adachi_hiro/status/7288079937179648
<舞台版「銀河英雄伝説」のプロデューサーと打ち合わせ。珍しく田中芳樹さんも同席。いや、たまたま事務所に居ただけなんだけどね。おかげで舞台版「銀河英雄伝説」のパンフレットへの寄稿を、直接本人と交渉してもらうことが出来た。……って、秘書の役目を果たしていない?(笑)

それ以前に、社長氏の本来の仕事って「田中芳樹に小説を書かせる」ことであるはずなのですが、そちらは一体どうなっているのでしょうか?
以前にも述べているように、田中芳樹が今年執筆しているのは「髑髏城の花嫁」のみ、しかも出版予定元だった理論社が民事再生法を申請したことにより早期の出版は不能となっているにもかかわらず、未だ「髑髏城の花嫁」の執筆を続けている、という状況なわけです。
予定では「晩秋」には執筆完了するとのことだったのですが、地球北半球における社会通念・気象学上では、今日で「秋」は終了となってしまいます(苦笑)。
またしても「予定通り遅れています」という、もはやギャグとしても笑えない言い訳でも駆使するつもりなのでしょうか?
田中芳樹に「予定通りの小説執筆」が行えない責任は、社長氏にも少なからぬものがあると思うのですけどね。

http://twitter.com/adachi_hiro/status/9059425792823296
<いらっしゃいませ。田中芳樹さんも誘ってみたのですが、無視されました(笑)。RT @Ufujitakazuhiro: 初めてツイッター世界に来ました。ファンタジー世界に来たみたいだよ。あたりを見まわしてる。。>

田中芳樹って本当にネットをやらないんですねぇ(-_-)。
「らいとすたっふ」が抱える他の同業作家達も、Twitterで活動している人間が少なからずいるというのに。

梶尾真治(「らいとすたっふ」の出資者)
http://twitter.com/kajioshinji3223

赤城毅
http://twitter.com/akagitsuyoshi

小前亮
http://twitter.com/komaeryo

自身の公式サイトを作る、というのであれば相応のスキルが必要となりますし手間もかかるのですから面倒も発生するでしょうが、mixiやTwitterならば登録だけで即設置できるわけですから、技術的な問題も特に発生のしようがないでしょうに。
同業作家および自分の周囲が軒並みネットをやっている環境でなお、ネットに何ひとつ興味を持たない、というのも不自然な話ですし。
ここまで拒否するスタンスを維持するとなると、田中芳樹はよく言われている「ネットに関心がない」のではなく「ネットが嫌い」な可能性もあるのではないでしょうか?

「らいとすたっふ」社長氏の田中芳樹についての認識

「らいとすたっふ」の社長氏が、田中芳樹について何やら面白いことをTwitterで呟いているようです↓

http://twitter.com/adachi_hiro/status/27577897689
<『銀河英雄伝説』を読み直している友人が、「いまの政治って、本当に衆愚だよね。田中さんは、この状況を予見して書いた?」と言っていた。田中さんは単なる作家だから、政治的な意図はないと思うよ。でも、過去の歴史に題材をとっているから、きっと昔も似たような国があったということだと思うなあ。>

田中芳樹的には、「自民党政権をモデルに」思いつくまま悪し様に日本の政治や社会の悪口を書き殴っていた、というのが真相でしょう(苦笑)。
それが田中芳樹が敵視しているであろう自民党政権や保守派には全くと言って良いほどに当てはまらず、政治思想的には「同志」とすら言えるであろう民主党政権、および田中芳樹をも含めた民主党支持者に「結果として」当てはまってしまっているというのは皮肉もいいところなのですが(爆)。
創竜伝13巻に記載されている政策提言をはじめとするこれまでの田中芳樹の言動を見る限り、田中芳樹は反自民&民主党支持、そして反日反米思想の持ち主以外の何者でもないのですからねぇ(^-^)。

http://twitter.com/adachi_hiro/status/27578024928
ちなみに田中芳樹さんを「親中派」という人もいるけど、これは誤り。田中さんが好きなのは中国大陸を舞台に花開いた文化だから。で、その文化を「文化大革命」で破壊したのが現在の中国を治める政府。ここからでも、田中さんが持つ現政権へのイメージが判ると思うけど。>

田中芳樹がいつ文化大革命を否定的に論じたというのでしょうか?
文化大革命については、創竜伝7巻で、その首謀者である毛沢東のことを、よりにもよって竜堂続に「毛主席」とまで呼ばせた上、さらに別の中国人キャラクターに「その正当な評価は死後50年まで待つべき」などというタワゴトさえもしゃべらせる始末だったのですけど↓

創竜伝7巻 P125上段~P126上段
<「……狂気というやつは個人をとらえることもあるが、時代をとらえることもある。そして、そのほうがはるかに始末が悪い。日本人もドイツ人も、本来、とりたてて残忍な人々ではないはずだが、自分たちは優秀な民族だと思いあがったとたんに、狂気にとりつかれてしまったのじゃろう」
 しんとして竜堂兄弟は聞きいっている。
「ま、中国侵略は日本の恥だが、中国には中国の恥がある。なかなか一党独裁政治からぬけだせないという、な」
 黄老が話題を変えたのは、日本人である竜堂兄弟を底なしに落ちこませないための配慮であったのだろう。毛沢東のことを彼は話しはじめた。

「毛沢東には偉大な理想と巨大な野心とがあった。そのふたつの流れが合流するところで彼は魚を釣りあげた。中国という巨大な魚をな」
 黄老は複雑すぎる溜息をつき、それを頸すじで受けた続は、あやうく老人を放り出すところだった。
「毛主席は思想的には世界の半分を釣りあげましたね」
「そう、だが釣糸が途中ではずれてしまった。まあ、たぶん、全人類にとっては幸運なことだったろう。彼は大きな男でな、人類がささえるにはちと重すぎたよ」
 黄老は晩年の毛沢東やその後継者たちにさからって、何度めかの獄中生活を送ることになったのだ。
彼に対する正当な評価は、せめて死後五〇年を待つべきじゃろうな。だが、その後継者どもときたら……」>

文化大革命のみならず、大躍進で自国民を数千万単位のオーダーで死に追いやったり、5人にひとりを虐殺したとされるチベット侵攻を敢行したりと、田中芳樹的価値観からすれば全否定されるべき愚行を幾度もやらかした毛沢東に対してこれなのですから、田中芳樹の毛沢東に対する思い入れが充分過ぎるほどに分かろうというものではありませんか(苦笑)。
ちなみに、毛沢東と同じように「大虐殺者」として名を馳せているヒトラーやスターリンについては、かくのごとき留保的な評価を田中芳樹が行ったことはありません。
これ一事だけでも、田中芳樹の「親中」どころか「媚中」ぶり、そして対中ダブルスタンダードぶりが分かろうというものでしょう。

また、田中芳樹が現在の中華人民共和国をほとんど唯一否定的に論じているのは、文化大革命ではなく天安門事件です。
しかもその内容は、
「自国民を思想のゆえに強制収容所に閉じこめるような国家には、存続する価値はない」
という、田中芳樹が信奉する民主主義真理教の教理である「言論・思想の自由を認めろ!」的なものでしかありません。
さらにそうやって過去に天安門事件を元に中国を批判しておきながら、創竜伝13巻になると今度は一転、中国経済の礼賛論をぶっ放す始末です。

創竜伝13巻 P77下段~P78上段
<ヴィンセントの声がさらに高まる。
「やつらにあるとすれば、経済力や技術力でチャイナやコリアに追いぬかれる恐怖感だ。いったん追いぬかれたら、二度と追いつくことができず、置き去りにされてしまうという恐怖感。ふふふ、自信喪失が後ろ向きのヒステリーに結びついたあげく、この国の保守派どもにできることは、チャイナやコリアの悪口をいいたてることだけになってしまった。コリアは永遠にジャパンに追いつけない、チャイナは五年以内に崩壊する……」
 身ぶり手ぶりをまじえて、大統領補佐官の演説はさらに熱を加えていく。
「毛沢東が死んだときにも、トウ小平が地上から去ったときにも、チャイナは五年以内に崩壊するはずだった。だがそうはならなかった。
いまや、チャイナが五年以内に崩壊するなら、それより二年早くジャパンの経済が壊滅するだろうといわれておる
 総領事は力なくうなずいた。もはや口をはさむことを断念してしまっている。
「ジャパンを肥え太らせる時代は終わった。今度はチャイナを肥え太らせる。肥えて、太って、ふくらんで……血色よくふくれあがったところで……」
 いきなりヴィンセントは両手をひろげた。
「バン!」
 大声を上げると、ようやく口を閉じた。>

しかも、ここで中国経済を礼賛しているヴィンセントなる人物は、創竜伝の作中では四人姉妹における対中国破壊工作の総責任者であり、人民解放軍同士の内戦勃発を画策・実行させた人物として描かれています。
そんな人物が、自分が過去に中国に対して何をしていたのかを忘却し去ってまで、こんなタワゴトを吹聴していたりするわけです(爆)。
創竜伝13巻を何度読んでも、ヴィンセントが何故こんな発言をやらかしたのかについて作中には全く描かれていませんし、そもそも創竜伝12巻までの作中における現代中国は「権力闘争による内戦が勃発してまもなく崩壊するだろう」的な扱いだったはずなのですが(苦笑)。
まさに「作者である田中芳樹自身がこういうことを言いたかったから」以外の何物でもなかったわけで、こういう辻褄の合わないアホなことをするから、「親中派」どころか「媚中派」「【中国の】国粋主義者」などというレッテルを読者から貼られたりしてしまうのですけどね、田中芳樹は。

他にも、夏の魔術シリーズ3巻「白い迷宮」で「無主の地」であったはずの1930年代の満州地方を「中国の土地」などと定義していたり、台湾について「中国(中華人民共和国)に帰属するだろう」などとのたまっていたりと、「中国大陸を舞台に花開いた文化」だけでなく、現代中国の政治や経済についても数限りなくヨイショしているサマが、田中芳樹の言動からは伺うことができます。
そして、その対中国のスタンスが、罵詈雑言を叩きつけまくっている日本の政治や社会と比べてあまりにも正反対&ダブルスタンダードと言って良いほどに礼賛調、または犯罪正当化的な論調で固めているのが、田中芳樹が「親中派」とされる最大の理由なのです。
私などよりもはるかに田中芳樹と長い付き合いであろう「らいとすたっふ」の社長氏ともあろう者が、そんな基本中の基本的なことを知らないはずはないと思うのですけどねぇ~(-_-;;)。

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