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カテゴリー「2010年」の検索結果は以下のとおりです。

映画「トロン:レガシー(3D版)」感想

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映画「トロン:レガシー(3D版)」観に行ってきました。
アメリカ・台湾合作による1982年公開映画「トロン」の続編。
前作「トロン」で主人公だったケヴィン・フリンと、その息子で今作の主人公となるサム・フリンが活躍する作品となります。
ちなみに私は、前作「トロン」は全く観ないまま今作を観に行っています。

ストーリーは、一言で言えば「プログラムの叛乱」がテーマですね。
エンコム社の重役で前作の登場人物でもあるアラン・ブラッドリーの連絡で、これまた前作の主人公ケヴィン・フリンが運営していたゲームセンター跡に隠されていた秘密部屋の端末を動かしたことにより、コンピュータ世界・グリッドへ転送されてしまいます。
そこは父親の補佐役として作られた「クルー」というプログラムによる独裁体制が行われている世界。
グリッドに到着早々、主人公はグリッドの治安当局?に拉致されてしまい、グリッド・ゲームという生死を賭けたトーナメント方式の勝ち抜き戦を強いられる主人公。
その最中、グリッド・ゲームの会場に乱入し、主人公を救出する謎の女性クオラ。
クオラに連れられていった先で父親と再会することができた主人公は、元の世界に戻るべく活動を開始することになります。

作中に登場するライト・サイクルやライト・ジェットなどの乗り物については、前作「トロン」でも登場したものがほぼそのまま使われているとのこと。
28年前の当時は凄く新鮮かつ斬新なアイデアだったのでしょうが、CGが発達し、ああいう乗り物が映画やゲームの世界でも普通に見られるようになった今となっては、CGや演出についてはともかく、アイデアについては感動のしようがないというのが何とも言えないところです。
まあ3D描写を駆使したアクションシーンや演出そのものは良くできていたので、それを最優先目的として観る映画としてならオススメではあるのですけどね。

ストーリーや設定・世界観は、28年前の前作映画をそのまま引き継いでいる上、作中でも明確な説明がほとんどないため、全体的に分かりにくいところが多々ありましたね。
序盤に登場するゲームセンターの存在や、「行方不明の父親から連絡があった」と主人公を導くアランという登場人物は、前作を観ていなければ全く意味不明なエピソードでしかありませんし。
数年前にヒットしたシリーズの前作作品でさえ、予め復習しなければストーリーや設定を忘れやすいことを考えれば、ましてや28年も前の前作映画など、ストーリーや設定どころか存在すら知らない、という人がほとんどなのではないでしょうか。
しかも前作「トロン」自体、すくなくとも日本ではそれほど知名度の高い映画というわけでもない上、興行的にも失敗しているときているのですから。
前作から続く人間関係や世界観の繋がりといった「分かりやすさ」という点では課題が残る映画と言えそうです。

映画「ロビン・フッド」感想

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映画「ロビン・フッド」観に行ってきました。
12世紀末のイギリスを舞台に伝説上の無法者(アウトロー)にして弓の名手とされるロビン・フッドの活躍を描いた作品。

物語は、十字軍で有名なイングランドのリチャード獅子心王が、フランスのシャールース城を攻撃しているところから始まります。
主人公であるロビン・フッドことロビン・ロングストライドは、リチャード獅子心王の下で十字軍遠征にも従軍しており、シャールース城への攻撃で弓の名手としての実力を如何なく発揮します。
ただ、ロビン自身は十字軍遠征について肯定的ではなかったようで、軍内で喧嘩騒動を起こしてリチャード獅子心王直々の検分を受けていた際には、王の面前でアッコンの捕虜虐殺を批判していたりします。
リチャード獅子心王はロビンに感心しながらも拘束し、処罰を後回しにしてシャールース攻城戦を続けるのですが、その最中に矢を肩に受けあえなく戦死。
王の死でイングランド軍が混乱する中、ロビンは仲間によって救出され、イングランド軍から離脱します。

一方、フランスでは時の君主フィリップ尊厳王が、リチャード獅子心王の暗殺と、その死後を見越した対イングランドの策謀を巡らします。
ここで登場するのが、リチャード獅子心王の弟ジョンの親友であるゴドフリー。
ゴドフリーは、少人数の護衛のみで駆け抜けてくるであろうリチャード獅子心王を、森の中で暗殺する計画を立てます。
ただ、その計画が発動した時はすでにリチャード獅子心王は戦死した後で、結果的には王の遺品となる王冠を携えてイングランドへ帰還する途上の騎士ロバート・ロクスリー率いる部隊を襲撃することになります。
襲撃後にリチャード獅子心王の死を知ったゴドフリーは、王冠を奪って引き上げる方針に切り替えるのですが、そこにイングランド軍から離脱したロビン達が偶然にも遭遇。
戦闘の後、ゴドフリーから王冠を奪取することに成功したロビンは、事切れる寸前のロバート・ロクスリーの遺言を聞き、彼の剣を彼の父親に返すべく、イングランドのノッティンガムへと向かうことになります。
これが序盤のストーリーですね。

映画「ロビン・フッド」では、主人公が「弓の名手」ということもあってか、作中の戦闘では一騎打ちよりも矢戦に重点が置かれており、また要所要所でも弓矢を使った描写が多く盛り込まれています。
序盤のシャールース攻城戦やゴドフリーとの戦いも、ほとんど矢戦がメインの展開でしたし、その後の戦いやクライマックスな場面でも矢戦や弓矢が積極的に活用されています。
騎士の全軍突撃や一騎打ちの描写もないわけではないのですが、メインとはとても言い難い扱いだったりします。
矢戦をメインに据えた映画、といっても良いでしょうね。

また、リチャード獅子心王の死後、イングランドは弟のジョンが王位に就くのですが、これがまた凄まじいまでの暗君として描かれています。
イングランドのジョン王は「欠地王」とも呼ばれており、日本ではマグナ・カルタ(大憲章)とセットで語られることが多いのですが、ジョン王自身は別にマグナ・カルタを積極的に肯定していたわけではなく、相次ぐ失政と対外戦争の惨敗、それに伴う重税の数々で諸侯達から叛乱を起こされ、それにすら負けそうになって渋々ながら認めざるをえなかった、というのが実態だったりするんですよね。
そんなジョン王は、華々しい活躍をした先代のリチャード獅子心王と対比されることもあり、イングランド史上最悪の暗君とまで評されている始末です。
映画「ロビン・フッド」におけるジョン王もまた、最初はフランスのスパイである親友のゴドフリーの進言である税の強制徴収策を愚かにも採用し、ゴドフリーの意図通りに圧政の象徴として諸侯達から叛乱を起こされています。
ジョン王は最後の場面でも、諸侯達に認めると約束していたはずのマグナ・カルタを「神に選ばれた自分を制約するとは何事だ!」として破棄していたり、対フランス戦で活躍したロビン・フッドに嫉妬した挙句に「奴に対しては何をしても罪に問わない」という無法者(アウトロー)認定をしたりと、ロクでもないことを平気でやっていたりします。
対フランス戦で自ら率先して先頭に立ってイングランド軍の指揮に当たったシーンでは少々見直しもしたのですが、最後の場面で全てが台無しになりましたね、作中におけるジョン王の評価は。

あと、映画「ロビン・フッド」におけるマグナ・カルタは、石工だったロビンの父親が作ったということになっていたりします。
この辺りはフィクションならではの設定、といったところでしょうか。

映画「キス&キル」感想

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映画「キス&キル」観に行ってきました。
元CIAの凄腕スパイと、過保護な両親に育てられたお嬢様によるアクションラブコメディ。

この作品の最初の舞台は南フランスのニース。
それまで付き合っていた男にフラれたか何かで失意に中にあった(らしい)女主人公のジェンは、裕福な両親に連れられ、ニースへ旅行にやってきます。
そこで、たまたま現地で「敵」を始末する仕事をこなしていたCIAのスパイであるスペンサーと「運命の出会い」を果たし、2人は恋に落ちます。
スペンサーは、ジェンと結婚するためにCIAに辞職を叩き付け、上司の「お前は辞められんぞ」という声も無視してその場を後にします。
その後、スペンサーは自身の素性を隠したまま、ジェンの両親を説得し結婚。2人は家庭と新たな仕事を持つことになります。

それから3年後、アメリカの郊外で順調な結婚生活を送っていたスペンサーに、かつての職場であったCIAの元上司から、指定の場所に今日中に来るようにとの連絡がもたらされます。
奇しくもその日はスペンサーの誕生日で、自宅でパーティが行われることになっていたため、スペンサーは連絡を無視してパーティに出席。
その翌日、パーティの中で眠りこけてそのままスペンサーの自宅で一晩を過ごしていたスペンサーの仕事の同僚が、突然スペンサーを殺すべく戦闘用ナイフを振り回し襲い掛かってきます。
同僚の話すところによると、スペンサーには懸賞金2000万ドルがかけられたとのこと。
自宅をぶち壊しながら派手なアクションが繰り広げられる中、タイミング悪くその場に居合わせ、否応なくトラブルに巻き込まれていくヒロインのジェン。
ここまでで、ストーリー全体の3分の1くらいは占めているでしょうか。

映画の予告を見ていた時点で分かっていたことではありましたが、「キス&キル」のストーリー内容は、今年の10月に日本で公開された映画「ナイト&デイ」と相当なまでにカブっていますね。
運命の出会い、男が組織のエージェント、トラブルに巻き込まれるヒロイン、コメディタッチなアクション展開と、両者には多くの共通点があります。
しかも「キス&キル」も「ナイト&デイ」も、アメリカでは共に2010年6月に劇場公開されているんですよね(「キス&キル」が6月4日、「ナイト&デイ」が6月25日)。
ただ、「ナイト&デイ」のカップルはあくまでも「通りすがり」の段階からゴタゴタが始まって最後も「恋人同士」のレベルで終わっていたのに対し、「キス&キル」は結婚して家庭を築き、さらには作中で「おめでた」のエピソードまであるところが、違うと言えば違うところでしょうか。

「キス&キル」で2000万ドルの懸賞金目的からスペンサーを狙ってくる敵は、仕事の同僚だのご近所付き合いのあるオバサンだの宅配人だのといった「主人公達の身近にいる人達」ばかり。
彼らはご丁寧にも、3年もの間スペンサー一家を監視していたのだそうで、何ともご苦労様な話ではあります(苦笑)。
そして物語終盤、彼らを操る真の黒幕として、全く意外な人物が登場することになります。
その正体は、映画を観てのお楽しみということで。

「キス&キル」は、アメリカでは興行的にあまりふるわなかったのだそうで、この辺りもまた、トム・クルーズ主演のアクション映画としては過去20年の中で最低の興行収益だったと言われる「ナイト&デイ」と全く同じですね。
アメリカでは、アクションラブコメディの類ってあまり大衆受けしないのでしょうか?

映画「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」感想

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映画「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」観に行ってきました。
「ハリー・ポッター」シリーズ最終章2部作前編。
この映画、元々は3Dと2D同時公開で、劇場用のCMでもそのようにアピールされていたのですが、「3D品質で完成させることができなかった」という製作側の事情により、2Dのみの劇場公開となっています。
真のシリーズ最終作品となるであろう後編のPART2では、3Dと2D同時公開となるようですが。

今作品は、ラスボスであるヴォルデモードの追っ手からひたすら逃げつつ、ヴォルデモードの死命を制する分霊箱のひとつを探し破壊するのがメインのストーリーとなります。
前作「ハリー・ポッターと謎のプリンス」でホグワーツ魔法学院の校長だったダンブルドアが殺害されたことにより、ヴォルデモードの勢力は飛躍的に増大。
ホグワーツ魔法学院はもちろんのこと、その上の魔法省までもがヴォルデモードの勢力によって乗っ取られ、ハリー・ポッターは指名手配犯として追われることになります。
全体的にこれといって派手なアクション描写はこれと言ってなく、また予告編にあった描写も今作品にはあまりありませんでしたね。
ラストは、ラスボスであるヴォルデモードが、前作で死んだダンブルドアの墓から、「死の秘宝」のひとつにして「最強の魔法の杖」であるニワトコの杖を取り出し、天に向かって雷を打ち放つところで終了。
全面戦争的な描写は後編に持ち越し、というところですね。

「ハリー・ポッター」シリーズは小説が原作な上、限られた時間内に話を無理矢理詰め込んでいるような急展開や唐突な新設定の登場などが多いため、映画版だけではストーリーや設定が追いにくい部分が多々あるんですよね。
映画版自体、シリーズ1作目の公開からすでに9年以上も経過しているわけですし、最初から観直さないと繋がりが理解しにくいのではないでしょうか。
私自身、映画版「ハリー・ポッター」シリーズは4作目(ハリー・ポッターと炎のゴブレット)と5作目(ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団)を観ていないこともあるのですが、主要登場人物はともかく、脇役や魔法アイテムの設定などで今ひとつ分からなかったところが少なくありませんでしたし。
この映画を観る際には、原作小説か既存の映画版でこれまでの話や設定を予め復習しておいた方が良いかと思われます。

映画「エクスペンダブルズ」感想

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映画「エクスペンダブルズ」観に行ってきました。
シルヴェスター・スタローン監督&主演のアクション物。
作中では、手足や首がもげたり、銃弾に当たった上半身が吹き飛んだり、流血がドバドバ流れまくったりする等のバイオレンスなアクションシーンがふんだんに盛り込まれているため、当然のごとくR-15指定されています。

この作品の特徴は、何と言ってもハリウッドを代表する新旧のアクションスター達が多数出演していることですね。
主人公バーニー・ロスを演じる、「ロッキー」「ランボー」シリーズでおなじみのシルヴェスター・スタローン。
主人公の相棒であるリー・クリスマス役のジェイソン・ステイサムは映画「トランスポーター」シリーズ、映画「デス・レース」でそれぞれ主人公を演じています。
作中のストーリーはこの2人を中心に進んでいくのですが、他の脇役ばかりか悪役まで含めた登場人物達も他の作品で主役や悪役を担当して有名になっている俳優が演じています。
たとえ俳優の名前を知らなくても、「この人どこかで見たことがあるような……?」と映画ファンでなくても首を捻ること請け合いですね。
俳優の顔ぶれは、まさに「史上最強の消耗品軍団(エクスペンダブルズ)」と呼ぶにふさわしい豪華さを備えていると言えます。

また、映画「エクスペンダブルズ」では、カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガーやブルース・ウィリスが友情出演することでも話題となりました。
両者が登場するのは主人公に対する仕事の依頼が行われるシーンで、アーノルド・シュワルツェネッガーは仕事を依頼される主人公のライバル候補として、ブルース・ウィリスは依頼を行うCIAの人間として登場しています。
出演時間はほんの2~3分程で、まさに文字通りの友情出演でした。
ただ、特にアーノルド・シュワルツェネッガーについては、ここ最近は映画「ターミネーター4」で顔だけCG合成した演出のみの友情出演でしか映画では見ていなかっただけに、本物が出てきた際には「おおー、本物だ」と感動もひとしおでしたね(苦笑)。
ブルース・ウィリスの方は、今年最初に観た映画「サロゲート」で演じていた主人公とイメージが全然違っていましたので最初全く気づかなかったのですが(-_-;;)。

ストーリーは、ソマリアのアデン湾で大型タンカーを占拠した海賊達を一掃するところから始まり、南アメリカの小さな島国ヴィレーナの独裁者ガルザ将軍の暗殺を依頼され実行していくという、ハリウッド的にはスタンダードなシナリオで進行していきます。
主人公バーニー・ロスと相棒役のリー・クリスマスのコンビによる掛け合いはなかなか味があって良かったですね。
この両者、演じている俳優の間には実に20歳以上もの年の差があるにもかかわらず、全くそれを感じさせない会話と演技をこなしていましたし。

作品そのものの全体的な評価としては、R-15なバイオレンス描写が多発することを除けば、「良くも悪くも安心して観れるアクション系ハリウッド映画」といったところですね。

映画「ナイト&デイ」感想

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映画「ナイト&デイ」観に行ってきました。
トム・クルーズとキャメロン・ディアス共演のアクション物。

ストーリーは、空港で「運命の出会い」を果たした男が実は組織から追われている人間で、女がそれに巻き込まれるというシチュエーションから始まります。
妹の結婚式の準備から自宅があるボストンへと帰るため、飛行機で移動するためカンザス州のウィチタ空港に来ていた、キャメロン・ディアス演じるジューン・ヘイヴンス。
空港内を移動中、トム・クルーズ扮するロイ・ミラーと2度もぶつかり、運命の出会いと言わんばかりの出会いを果たし、二言三言会話をします。
実はこの出会いは、とある目的からロイが意図的に仕組んだものだったのですが、当初はジューンがそんなことに気づくわけもなく、両者は同じ飛行機に乗ることになります。
ジューンが飛行機内の化粧室に入っている間にロイは飛行機の乗員に扮した工作員達と戦闘を行い、パイロットも含め全員を殺してしまいます。
結果、飛行機は墜落。
混乱するジューンにロイは薬を飲ませて昏倒させ、次に目覚めた時、彼女はボストンの自宅で寝かされていました。
不審に思いながらも、妹の結婚式に出席するためのドレスを新調していた彼女の前に謎の集団が現れ、彼女を車に乗せてどこかへ連れて行こうとし、その後を追ってきたロイとの間でカーチェイスが展開される……、という形で、序盤の物語は進行していきます。

この映画は、全体的に女性であるジューンの視点を中心に展開されています。
ジューンはロイによって何度か薬を投与され意識を失うのですが、その間のストーリーは断片的にしか描写されることなく、目覚めることになる舞台まで一気に物語が進みます。
アクション以上に、いわゆるコメディ的な描写や「大人の会話や雰囲気」的なものが前面に押し出されていますし、アクション物はアクション物でも、この映画はどちらかと言えば「女性向け」に作られているという印象がありますね。
物語の序盤ではロイのお荷物&足手まといだったジューンが、後半では逆にロイを引っ張っていっていましたし。
特にラストの男女逆転なオチは結構笑いましたね。

何でもこの映画、日本に先立って6月に公開されていたアメリカとカナダでは、トム・クルーズ主演のアクション映画としては過去20年の中で最低の興行収益だったのだとか。
ただ、アメリカで大赤字を記録した映画が日本では大ヒットしたという事例も少なからず存在しますので、日本もアメリカの後追いをするとは限りません。
日本でも少なからぬライバル映画がひしめく中での劇場公開となったわけですが、結果は一体どうなりますかねぇ。

映画「バイオハザードⅣ アフターライフ(3D版)」感想

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映画「バイオハザードⅣ アフターライフ(3D版)」を観に行ってきました。
カプコンの人気ゲーム実写映画化シリーズ第4弾。
正式の劇場公開は9月10日で、今回は先行上映となります。
内容が内容なので、当然のことながらPG-12指定作品です。

物語は東京都渋谷の日常風景、および地下にあるアンブレラ東京本部から始まり、しばらくは東京本部の構成員による日本語による会話が延々と展開されます。
その東京本部を、前作「バイオハザードⅢ」で製造されていた大量のクローン達を引き連れた主人公アリスが襲撃。
襲撃の最中、東京本部の首領格であるウェスカーは、脱出用の飛行機(V-22オスプレイのような機体)を使って逃亡し、その際に東京本部を爆破。
本部もろともアリス集団を葬り去ったかに見えましたが、飛行機内にすでに潜り込んでいた(らしい)アリスの一人がウェスカーを襲撃。
2人の揉み合いの末、飛行機は山岳に墜落し、アリスは脱出、ウェスカーは行方不明となります。
序盤は大体こんな流れです。

作中に登場する敵は、ゲーム版「バイオハザード4&5」に登場する敵キャラクターがベースとなっています。

過去の「バイオハザード」映画シリーズの全てでそうでしたが、今作も女優ミラ・ジョヴォヴィッチが演じる主人公アリスの超人的な強さは健在ですね。
アリスの強さは、映画「マトリックス」シリーズを想起させるスローモーションなアクションシーンで随所に披露されています。
彼女に限定すれば非常に安心して観賞できる作品と言えますね。

ただ、ミラ・ジョヴォヴィッチは今後の「バイオハザード」映画シリーズには出演しないとのことで、今後の続編がどうなるのかは気になるところです。
今作も、「新たな敵の出現」直後にエンドロールという、明らかに続編があるかのような終わり方をしていたので、続編自体は製作されるのではないかと思うのですが……。

……とWikipediaの情報を元に文章を書いていたら、最新のニュース記事では、ミラ・ジョヴォヴィッチ本人がこんなことを述べていたとのことでした↓

http://npn.co.jp/article/detail/37827122/
<そんなミラは「最初の小さなホラー映画がここまで大人気シリーズになるとは思っていなかったの。次があるなら、絶対にやるわ。だって8年も演じているのよ(笑)」と今後の更なるシリーズ化にも言及し、「何本もの良質な続編を作るには、キャスト・スタッフたちの情熱と愛情が必要。このシリーズの素晴らしいところは、スタジオシステムに則るのではなく、監督のインスピレーションによって作られているところね」とその人気を支える作り手たちの姿を明かしていた。>

どうやら続編製作についての問題は現時点では解消されているようですね。

映画「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」感想

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映画「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」観に行ってきました。
アメリカの超有名TVドラマのリメイク作品。

今回の映画は、部下のフェイスを救うために単独でメキシコに潜入したコマンド部隊を指揮するハンニバル・スミス大佐が、B.A.バラカスとマードックに出会い、四人からなるAチームが結成されるエピソードから始まります。
もうこの時点で明白なのですけど、この映画、過去の「特攻野郎Aチーム」とは何の因果関係もないため、過去作品との繋がりを気にすることなく単独で充分に楽しむことができます。

数年後、イラクでアメリカ紙幣の原版を持って逃亡しようとしていたゲリラから原版を奪還するようモリソン将軍から命令されたAチームは、ハンニバルの作戦で見事任務を達成するものの、直後にモリソン将軍が爆死。
現場に駆けつけたアメリカ軍により、Aチームは濡れ衣を着せられ、軍法会議で10年間の懲役を言い渡され、4人バラバラにされて別々の刑務所に収監されてしまいます。
この辺りのストーリーは、ベトナム戦争を背景に繰り広げられていた原作のエピソードを現代版に置き換えたもののようで、いかにもリメイク作品という感じですね。

ハンニバルをはじめとするAチームの一行が次から次に奇策と巧みな駆け引きでミッションを遂行し黒幕を追い込んでいくストーリーは、アクション映画が好きなら普通に楽しめますね。
また、以前放送されていたTVドラマのAチームを知る人であれば、作中エピソードの元ネタを探してみる、というのも良いかもしれません。
ちなみにこの作品、エンドロール後にワンシーンが存在しますので、興味がある方はスクリーンが明るくなるまで席を立たないことをオススメしておきます。

映画「魔法使いの弟子」感想

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映画「魔法使いの弟子」観に行ってきました。
封印された邪悪な魔法使いモルガナ一派と、魔法使いの指導者マーリンの弟子との数百年もの長きにわたる戦いの物語。

はるか昔、魔法使いの指導者マーリンと3人の弟子は、邪悪な魔法使いモルガナを後一歩のところまで追い詰めていました。
ところがその時、マーリンの弟子のひとりであったホルヴァードがマーリンを裏切り、逆にモルガナがマーリンを殺してしまいます。
死に瀕したマーリンは、その場に居合わせた弟子のひとり・バルサザールに対し、自分の後継者以外にモルガンを滅ぼすことが出来ないことを告げ、後継者を探すよう指示して息絶えます。
その後、バルサザールはモルガナと対峙し、最後の弟子であるヴェロニカと融合させた後、ひょうたんっぽい壷の中に封印。
さらに裏切った弟子であるホルヴァードも封印し、バルサザールはマーリンの後継者を探すべく、長い時間を旅することになります。
そして現代のニューヨークで、バルサザールはついにマーリンの後継者を発見。
ここから本編が始まることになります。

さて、バルサザールが長い旅の末ついに見出したマーリンの後継者である主人公ですが、これがとにかく凄まじいまでにヘタレな上に意志薄弱な存在。
バルサザールが注意したにもかかわらず、部屋の中を勝手に荒らしまくった挙句にホルヴァードの封印を解いてしまい、余計な危機的状況を自ら率先して招いている主人公。
その場はバルサザールが自分ごとホルヴァードを壷の中に10年間再封印することで何とか難を逃れる主人公。
しかし、10年後に封印が解かれ、再びバルサザールと出会って以降も、相変わらず主人公のヘタレ&意志薄弱ぶりは健在。
ホルヴァードやモルガナに対抗するためにバルサザールから魔法を学んでいる際も、バルサザールからの忠告や警告を無視して片思いの女の子にうつつを抜かした挙句、またもや自業自得的な危機的状況を自ら率先して招く主人公。
「魔法使いにとって恋は邪魔」的なことをいうバルサザールに対し、「この10年間、僕がどんな思いで生きてきたか分かる?」などという主旨の主張をかましたシーンに至っては、あまりのカッコ悪さとヘタレ節全開ぶりに逆に反感すら抱いてしまったほどです。
「我慢」というものが全くできない意志薄弱ぶりも少なからず披露していたことも相まって、全く主人公には感情移入ができませんでした。
まあさすがに、主人公も終盤付近では「物理オタク」的な智恵を駆使してホルヴァード&モルガナを圧倒していくのですが、それまでのヘタレ&意志薄弱ぶりがあまりにもひど過ぎ、名誉挽回にはまるで至っていないですね。

映画全体の雰囲気的には、今年の2月に公開された映画「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」に近いところがありますね。
……主人公が桁外れなまでに「無能な働き者」であることを除けば。
ニコラス・ケイジが演じるバルサザールの方が主人公などよりもはるかに風格があって格好良い上に見せ場も少なからずありましたし、この映画、主人公をバルサザールにした方が良かったのではないでしょうか?

ちなみに、序盤で主人公が封印を解いてしまった裏切者ホルヴァードは、最後の場面で主人公に手傷を負わされたものの、結局打倒はされることなく逃亡してしまっており、続編が作れる構図で映画自体が終わっています。
果たして続編は出るのでしょうかね、この作品は。
さすがに、続編でもあの主人公のヘタレぶりが健在、というのは勘弁して欲しいところですが。

映画「ソルト」感想

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映画「ソルト」観に行ってきました。
アンジェリーナ・ジョリー主演のアクション物。
今日は映画の日で、しかも昼過ぎ頃に映画を観に行ったこともあり、スクリーン内は完全に満席状態。
ネットでチケットを購入していなかったら席が取れなかったところでしたね。

物語は、北朝鮮でスパイの疑いをかけられた経歴を持つCIAエージェントであるイヴリン・ソルトが、ロシアの諜報員オルロフによって「ロシア(正確には旧ソ連時代から)のスパイ」という疑惑をかけられ、恋人の安否を確認するため逃亡を図るところから始まります。
序盤から中盤にかけては、イヴリン・ソルトが本当に疑惑通りのロシアのスパイか否かがあえて分からないようにしているストーリー進行で、CIAの追撃から智恵とアクションを駆使して逃亡するシーンをメインに話が展開されます。
オルロフの証言によれば、潜入スパイの目的は「アメリカ副大統領の葬儀に出席するために来米するロシア大統領」の暗殺。
CIAからの追撃から逃げ切ったイヴリン・ソルトは、まるで当然であるかのごとくアメリカ副大統領の葬儀が行われる場所へと向かうのですが、彼女の目的は一体何なのか、そして彼女の真の正体とは!?

映画の観客から見たイヴリン・ソルトの立ち位置は中盤付近で二転三転します。
「これが正体か!」と観客に思わせたところで、突然「その立場からは」全く辻褄の合わない行動に出たりしますし。
彼女の真の正体と目的は物語終盤で明らかとなるのですが、この辺り、単純なアクション映画というだけでなく、一種のミステリー的な要素も多々あります。
ちなみに、物語終盤の彼女の言動は「次なるストーリー」へのプロローグにもなっていて、実際この映画、明らかに「次回に続く」と言わんばかりの終わり方をしています。

それにしても、アメリカの中枢および社会に浸透し、何十年も潜み続けるスパイの恐ろしさというものを、これ以上ないほどリアルに表現している作品と言えますね、映画「ソルト」は。
現実にも、少し前にアメリカで物議を醸していた「アンナ・チャップマン摘発事件」というニュースがありましたし。

http://sankei.jp.msn.com/world/america/100629/amr1006291918008-n1.htm
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%9E%E3%83%B3

かのアメリカでさえこういうことが実際に起こりえるわけですし、ましてや「スパイ天国」とさえ呼ばれる日本の惨状は如何ばかりか、少々ぞっとするものがあります。
その上、マスコミや政治中枢に潜むスパイ達にとって都合の悪いこの手の映画は、日本では18禁エロ映画などよりもはるかに作りにくい空気がありますしねぇ(T_T)。

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