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カテゴリー「山本弘」の検索結果は以下のとおりです。

山本弘がmixiの公開コミュニティの管理人に就任

今更な話になるのですが、今年の1月に「と学会」の某キチガイ会長が、事実上管理放棄されていたmixiコミュニティ「トンデモ・疑似・エセ科学(w)」の管理人を引き継いだのだそうです。
URLはこちら↓

mixiコミュニティ「トンデモ・疑似・エセ科学(w)」
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=59237647&comm_id=5102

で、管理人に就任した山本弘大将軍様が最初にやったことが、自分が気に入らなかったコミュニティメンバーの追放処分。

管理人引継ぎのごあいさつ
http://www.tondemo.info/material01_2011_01_aa.html

管理人としての最初の仕事で早速ゴタゴタが発生する辺りは「さすが山本弘」と言わざるをえないところなのですが(苦笑)、この管理人就任挨拶のスレッドで開陳されている山本弘のコミュニティについての考え方というのがまた笑えるシロモノなんですよね。

2011年01月11日 10:51 43: 山本弘
>  私見ですが、僕が「コミュ管理人の義務」と考えるものを明らかにしておきます。
>
> 「参加者にとって快適な場を維持することをこころがける」
>
>  基本的にはこれだけです。
>  特にこのコミュの場合、カテゴリは「お笑い」ですから、楽しい場でなくてはいけないと思うのです。
>  もちろん、人によって意見の相違はありますから、時には議論が白熱することもあるでしょう。それはしかたのないことです。
>  しかし、
>
> ・明らかに間違っていると分かる説を強硬に主張し、他の人たちから批判されても撤回しない。
> ・同じ内容の発言を何度も何度も繰り返す。
> ・コミュのテーマと関係のない話題をえんえんと続ける。
> ・自分以外の参加者すべてを見下す態度を取る。
> ・差別発言を繰り返す。
> ・デマを広める。
> ・ルールを無視する。
> ・他の人からの重要な質問に答えようとしない。
> ・他の人から注意されても態度を改めない。
>
>  こういう人って、
本人以外の大多数の人にとっては不快ですよね?
>  こういう問題人物がいると、せっかくの楽しい場が楽しくなくなってしまう。だから排除することも必要になります。
>  その際、問題人物を擁護するごくごく少数の意見があったとしても、それは無視してかまわないはずです。
>  なぜなら、
参加者の多くが覚えている不快感を解消するのが、管理人としての急務なのですから。
>  管理人の決定に対して、ごくごく少数の人間が不快感を覚えたとしても、それは我慢してもらわねば困ります。なぜなら、あなたの意見を通すことによって、少数の人の不快感は解消されても、多くの人が不快になるからです。
>  管理人の決定が不満であれば、退会していただいてかまいません。誰も止めません。
>
>  そもそもこうしたコミュニティというのは、同好の士が集まって楽しむ場であろうと思います。
>  他の人とまったく相容れない意見の持ち主が混ざっていても、楽しむことはできないでしょう。たとえば阪神タイガースが嫌いな人が、タイガースのコミュに入っても楽しめないし、かえって不快な思いをするだけでしょう。そういう人がタイガースのコミュに入ること自体が間違いなんです。
>  
そういう人は不快な思いをしてまでとどまる必要はない。自分と同意見の人が集まる場に行けばいいのです。
>
>  僕も自分と趣味や意見が異なるコミュ、不快な思いをするコミュには入らないようにしています。
「人類は月に行ってない!?」コミュには入ってますが、あそこはすでに「行った」派の巣窟になっちゃってますし(笑)。
>  何も好んで不快な思いをすることはないだろ、と思うのですよね。

「参加者にとって快適な場を維持することをこころがける」の判断基準が、快・不快の感情論で行われる、と断言しているのが凄いところです。
確かに、どんなに参加者の自由を尊重する発言の場であっても、運営に支障を来たすレベルの荒らし投稿者や問題発言者に、管理人がペナルティを与えたり追放したりといった強権発動を行わなければならない局面は間違いなくあるでしょう。
しかし同時に、管理人にはそういう強大な権限と表裏一体の責任を背負わなければならないのですし、ことある毎に強権発動を乱発するような管理人は無能のそしりを免れません。
管理人としての権限を「不快だから」という理由で行使すると宣言している自称SF作家に、管理人としての責任意識を自覚している様子は全く見出すことができませんね。
なにしろ、かつてそういう運営を実地で本当に行った結果、発言者の質の低下と信者の離反を招いた挙句、自身でさえも窮屈になって閉鎖を宣言する羽目になった山本封殺板の前科があるというのに、その反省もなく同じことが堂々と断言できるときているのですから。
自分にとって不快な人間を排除することが、結果的には「快適な場を維持」にも多大な支障を及ぼしてしまうという可能性について、大将軍様は寸分たりとも考慮することができないのでしょうね。

それと、山本弘が言及している「人類は月に行ってない!?」コミュって、元々は「行ってない」派の人が作ったものですよね?
自分と全く合わないそのようなコミュニティにわざわざ直接乗り込んで「行った」派の巣窟にしてしまったというのは、「僕も自分と趣味や意見が異なるコミュ、不快な思いをするコミュには入らないようにしています」という山本弘の思想信条に反するのではないでしょうか。
自分の都合でこういうダブルスタンダードなことばかりやらかすから、山本弘の信用はすっかり地に堕ちてしまっているのですけどねぇ。

2011年01月12日 11:16 70: 山本弘
> > アクセスブロックなど反論のできない状況下で他のmixi会員への批判や誹謗中傷は慎むべきではありませんか?
>
>  ZAP@疲労物質さんも書いておられますが、
相手がこの場で反論できるかどうかはこの問題とは無関係です。
>  たとえば、文芸評論家がある作家を著書の中でボロクソに批判したとします。その作家は
同じ本の中で反論することはできません。
>  だったら評論家は作家を批判してはいけないことになりますか?
>  なりませんよね。
作家は反論したければ、自分の本の中なり自分のブログなりでやればいいだけの話です。
>  mixiの場合も同じです。
反論したければ自分の日記なり別のコミュニティでなりやればいいだけの話です。その人の言論の自由は保証されています。

かつて私のサイトである「奇説珍説博物館」に対して閉鎖圧力をかけていたことを自白した前科のあるアンタが、よくもまあそこまで厚顔無恥にもほざけたものですね。

http://www.tondemo.info/material01_2009_05_ad.html

しかも私は、山本弘が参加している掲示板やコミュニティには直接投稿を行ったことが現在に至るまで一度たりともないのですが、何故かくのごとき「言論弾圧的な攻撃」に晒されなければならなかったのでしょうか(苦笑)。

それと、山本弘のたとえ話の論理は無茶苦茶もいいところです。
何故、作家が文芸評論家を批判する際に「同じ本の中で」反論しなければならないのでしょうか。
この場合、「反論を文芸評論家に直接見せつける」ことが重要なのですから、文芸評論家に文書を郵送なりメールなりで送りつけるとか、文芸評論家が直接運営&閲覧している公式の掲示板なりコミュニティなりで反論を投稿するとかいった手法の方が、挙げる例としてははるかに適切でしょうに。
こちらは管理者が言論封殺論者でもない限り、当事者のみならず誰でも充分に実行可能な話なのですし。
まあ、大将軍様がそれを言ってしまうと、かつて南京問題でグース氏が己の掲示板に直接乗り込んで反論してきた件をはじめとする「掲示板&コミュニティ上における山本弘に対する批判」を抹殺してきた過去の所業を全否定しなければならなくなってしまうわけですから、言いたくても言えなかったというのが実情だったのでしょうけどね(爆)。

http://www.tondemo.info/material01_2004_06_aa.html

ただまあ経緯はどうあれ、mixiの中でさえ非公開設定の日記やコミュニティに引き籠る傾向にあった山本弘が、公開の、それも何かとトラブルが想定しうるテーマのコミュニティの管理人になったというのは、ウォッチャーとしては大変喜ばしい限りです。
遠慮はいりませんから、これからもどんどんトラブルを引き起こして笑いのネタを提供して頂きますよう、「と学会」のキチガイ会長様にはお願い申し上げる次第です(笑)。

「と学会ML」と尖閣ビデオ、2つの流出事件の類似性

自称SF作家にして「と学会」のキチガイ会長であらせられる山本弘大将軍様が、尖閣ビデオ問題絡みの陰謀論を罵倒すべく、己のブログに記事をアップしたようです↓

【尖閣ビデオ流出】笑えるニュース集
http://hirorin.otaden.jp/e135020.html

「谷岡敏行氏殉職事件」の拡散過程【都市伝説】
http://hirorin.otaden.jp/e135038.html

正直、私は「あの」山本弘が尖閣ビデオの流出を肯定するとは夢にも思っていませんでしたね。
何故なら、かつて「と学会」でも唐沢俊一の盗作問題絡みのML(メーリングリスト)が流出した事件が起こっているからです。
その際山本弘は、流出した「と学会ML」のあまりに悲惨な内容について「唐沢俊一検証blog」のkensyouhan氏に釈明せざるをえない事態に追い込まれています↓

http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20090807/1249618542

また、同じく「と学会」の会員であった天羽優子ことゆうこりんに至っては、さらに進んでkensyouhan氏の「と学会ML」検証行為に対し「スーパーハッカーが暗躍する不正アクセス禁止法違反説」なるトンデモ陰謀論まで吹聴するありさまでした↓

http://www.tondemo.info/material02_2009_02_aa.html
http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20090802/1249189992

これから考えれば、「と学会」の面々は例の尖閣ビデオ流出事件についても、「被害者」たる仙谷「健忘」長官の立場を理解し賛同の意を示すのが、当然とまではいかなくても必然的な選択だったはずです。
そうしないと、自分達が見事にしてやられた「と学会ML」流出問題でkensyouhan氏を弾劾することができなくなってしまうわけですからね(苦笑)。
それだけに、今回の尖閣ビデオ流出事件について無邪気に喜びを表明している様は、あまりにも頭が気の毒すぎて目頭が熱くなってしまいます(T_T)。

ちなみに、「と学会ML」流出事件当時、不正アクセス禁止法違反をがなり立てていたゆうこりんも、今回の流出事件についてこんなことをのたまっているとか↓

http://twitter.com/apj/status/3049160643182592
1万2000人も見てりゃ、故意がなくたってそのうち過失で流出しそうな気が。 RT @takaro: RT @ld_blogos イントラネットで1万2000人が誰でも見ることができたファイルのどこが「国家機密」なのだ?/木走正水 http://bit.ly/ctGCI0

ならば、当時128人も閲覧可能な会員がいたらしい「と学会ML」も「故意がなくたってそのうち過失で流出しそうな気が」で簡単に片付く話でしかないですね(笑)。
128人も閲覧会員がいるMLは充分に「公の場」ですし、様々な思想や主義主張の持ち主がいるのであればあるほど、完全な統制は不可能なのですから。
素直に仙谷「健忘」長官の肩を持っていた方が、すくなくとも論理の一貫性を保つこと「だけ」はできたでしょうに、「と学会」の面々というのは本当にその場凌ぎでしか生きていない連中の集合体としか評しようがありません。
こんなザマで、

http://hirorin.otaden.jp/e135020.html
<一方を「罰するべき」と強硬に主張して、もう一方は見逃すというのは、明らかにダブルスタンダードだ。筋が通らない。アンフェアである。>

などとのたまえる神経は、いつものことながら「お前が言うな!」「さすがと学会」としか言いようがないのですが(爆)。
ダブルスタンダードが嫌いなのは結構なことですが、せめて他人の盗作行為その他諸々を「トンデモ本」として取り上げ嘲笑していながら、P&Gの権威である唐沢俊一ひとり「と学会」から叩き出すこともできない自分達の惨状を少しは直視して欲しいものなのですけどね。

唐沢俊一検証blogの「西理研」サークル呼び込み問題雑感

コミックマーケット78における「西理研」の呼び込み問題が紛糾しているようですが、それについての私の考えを少し。
該当スレッドはこちら↓
http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20100824/1282678958
http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20100826/1282801388
http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20100827/1282906803

まず、猫遊軒猫八氏の「近在のサークルさんに何度も確かめた」という発言
http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20100824/1282678958#c112440768
について。

この「近在のサークルさん」というのは、O-39bに配置されていた「綾波書店」ではなく、逆隣のO-38bまたはO-38aの可能性が高いのではないでしょうか?
コミケ3日目当日、猫遊軒猫八氏が「西理研」の呼び込みをする際に立っていたのは、通路側から見て左側、つまり、O-38側寄りでした。
「西理研」から見てO-39b側にはホールの出入口があり、同人本購入目当ての一般参加者がやってくる方向になりますので、それを受け止める形でO-38側寄りに立って呼び込みをしていた、というわけです。
また、猫遊軒猫八氏と一緒に売り子をしていた古賀氏宛に送信されたメールの中にも、「左隣の人に何度も聞きました」というメッセージがあるとのことですが、

http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20100824/1282678958#c112455539

「西理研」の通路側に立っていた猫遊軒猫八氏の視点から見ると、「西理研」の左隣はO-39bではなくO-38bになります。
そうなると、「近在のサークルさんに何度も確かめた」の「近在のサークルさん」というのは、立ち位置から考えてもほとんど至近距離となるO-38bまたはO-38aのサークル、ということになるのではないでしょうか。

次に猫遊軒猫八氏の対応について。

コミケで八百屋の叩き売りのような呼び込みを行う行為がどのようなものなのかについては、今回も含めて2回しかコミケに来たことのない私からは何も言うことはありません。
ただし、そのことで他の人に迷惑をかけたので謝罪するというのであれば、以下のようなコメントは明らかに有害無益です↓

http://d.hatena.ne.jp/london2008/20100816#c112442041
>るりるりさん
コメントどもです。
>呼び込みが普通であるところもあると聞きます
では普通です、悪しからずご了承下さい。

一方で普通に謝罪しておきながら、他方でこのようなコメントが書き込まれると、それを見た人間は「謝罪は上っ面だけのものでしかない」「イヤイヤ謝罪しているだけで全然反省していない」と解釈してしまいますし、実際、このコメントが一連の問題がこじれる大きな原因にもなっています。
過去にタナウツでも似たような問題がありましたし、そもそも検証が本格化する発端となった唐沢俊一の漫棚通信クレーマー発言にも言えることですが、「不誠実に見える謝罪」というのは炎上クラスの大騒動を引き起こす大きな要因になりえます。
唐沢俊一検証blogのkensyouhan氏も述べられておりますが↓

http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20100824/1282678958#c112455735
自分は猫八さんの話を聞かずに独断で謝罪しましたが、猫八さんは綾波書店さんの言い分が事実と異なるというのならちゃんと主張したほうがいいと思います。

この意見に私も賛成です。
自分が悪かったから謝罪すべきだと考えるのであれば「不誠実に見える謝罪」はすべきではありませんし、逆に「自分は悪くない」と思うのであれば、最初から謝罪などせず徹頭徹尾自分の正当性を主張すべきです。
しかも今回の場合は猫遊軒猫八氏ひとりの問題に留まるものではなく、「西理研」サークル主催のkensyouhan氏にも責任が及ぶことになるわけなのですから、今後の唐沢俊一検証およびkensyouhan氏のことを考えるのであれば、なおのことそうすべきだったと思います。
kensyouhan氏を応援しているにもかかわらず、そのkensyouhan氏の足を引っ張るようなことがあっては本末転倒もいいところではありませんか。

件の「綾波書店」側にも「唐沢寄り的なスタンスの保持者」という事実が判明したこともありますし、今回の問題でkensyouhan氏および猫遊軒猫八氏に100%全面的な非があるとまでは私個人は考えておりません。
ただ、猫遊軒猫八氏の事後対応には問題があると考えておりますし、それが唐沢俊一検証blogおよび2ch唐沢俊一スレッドの炎上騒動を招いたことは事実です。その部分については改めて対処する必要があるのではないでしょうか。

私の考えは以上です。

東京三世社が営業停止、「熱写ボーイ」9月に休刊

東京三世社が今年の9月末をもって営業停止することが公式に発表されました。

http://www.shinbunka.co.jp/news2010/08/100803-01.htm

これに伴い、唐沢俊一の金ヅル連載のひとつであった「熱写ボーイ」もまた、9月24日号をもって休刊になるとのこと

http://www.fujisan.co.jp/Partner/PartnerSuspensionInfo.asp
http://www.fujisan.co.jp/Product/2006/

これに加え、先の村崎百郎刺殺事件によって、「社会派くんがゆく!」も先行き不透明な状態。
今年初めの時点では6つあった連載も、残るは「ラジオライフ」「幽」「パチスロ必勝ガイドNEO」の3つのみ。
漫棚通信氏からの盗作事件当時、唐沢俊一が朝日新聞書評委員であったことを考えると、その急転直下な凋落ぶりは悲劇を通り越して笑えてしまうほどです。

しかし、心臓が常人の7分の1しか動いていないと囁かれている我らがP&G大王サマは、そんな逆境にもメゲることなく、有名人の「追討記事」と夏コミ本の宣伝に精を出しておられました。

http://megalodon.jp/2010-0804-0153-01/www.tobunken.com/news/index.html

自分や仕事仲間に不幸があってもなお「水を得た魚」のごとく元気な様子で何よりなのですが、今後一体どうなるのでしょうかねぇ、唐沢俊一は。

自称SF作家の「サーラの冒険」シリーズ書評 後編

前回に引き続き「サーラの冒険」シリーズについて。
今回は4巻から10年近くも放置されていた5巻と6巻および外伝についての感想と全体総括です。

さすがに10年以上も放置されていただけあって、過去4巻とは文体や特徴が変わっていますね。
特に大きく変わったと思うのは、作品におけるメインシナリオ部分を構成する後半部分に入るまでがとにかく長く、かつ退屈に感じられるようになったこと。
プロローグから一気にメインシナリオまで行けば良いのに、あちこち寄り道しまくっているような描写がとにかく多いんですよね。
作中キャラクターの設定を掘り下げて色々と詰め込んでいるようなのですが、本筋と全く関係ないエピソードも少なくなく、「いつになったら本筋の話が始まるんだ」とイライラさせられます。

また、6巻では敵の本拠地を襲撃するにあたり作戦会議が開かれるのですが、ここで敵の全容を長い説明とページを割いて全て説明し尽くしています。
ストーリー的には、確かに作戦会議や敵に関する説明は当然行われるべきものでしょう。
しかし小説を読む読者の視点から見たら、そんなある意味退屈な話は、実際に敵に遭遇した際に「こんな説明が会議の際に行われていた」的な描写のひとつも入れれば事足りることでしかありません。
そもそも未登場かつ未知の敵について一気に説明されてしまうと、読者的には「敵の正体を知っていく過程を追う」楽しみを大きく殺がれてしまいますし、また敵の戦闘シーンが発生する毎に「この敵はどんな奴だったっけ?」と前のページをいちいち確認しなければならないなどの余計な手間も発生してしまいます。
「戦慄のミレニアム」と同じ図式で、「そんなのを【読者に】説明するのは後でも良いから早く話を進めてくれ」とウンザリさせられました。

あと、3巻の「少女レイプ」ネタにも言えることなのですけど、全体的にエロネタが多いですね。
特に主人公のサーラとヒロインのデルは、物語終了時点でさえ14歳前後であるにもかかわらず、「他所の男(女)と寝た」的な会話を互いに堂々と交わしているくらいですし。
主義主張は年相応に青臭くて世間知らずな潔癖症的な正義感に満ちているのに、エロに関してはそこらの大人よりも抵抗感がないというのはかなりアンバランスなような…。

「戦慄のミレニアム」と「サーラの冒険」を読んでみて何となく見えてきた自称SF作家の問題点は、「起承転結」の「起」と「承」が上手く書けていない、ということですね。
「転」と「結」については出来が悪いわけではなく、それなりに内容も考えられていて「読者を納得させる」構図になっているのですが、そこに至るまでの「起」と「承」が無意味に長い上に本筋からの脱線も多く、しかもウンチクだけで全ての設定を無理矢理に説明しようとするスタンスが目立つために「読者が入口で閉口し立ち往生する」シロモノになってしまっているんですよね。
これから考えると、山本弘の小説は「作者&作品のことを全く知らない新規読者に作品を手に取らせ読ませ作品世界に惹きこむ」ことをロクに考慮していないシロモノであると言えます。
何でも良いからまずはとにかく読者の関心を惹かなければ、小説の内容がどれだけ良くても「そもそも読んでもらえない」というのにねぇ。

しかし、では山本弘が以上のような問題点を是正できるのか、と問われれば、それは到底無理な話であると断定せざるをえないんですよね(笑)。
周知のように山本弘は、アルマゲ論争でも散々主張していたように「読者による脳内補完」というものを全否定するというスタンスを頑ななまでに堅持しています。
となると、山本弘が執筆する作品の設定は、「読者による脳内補完」など一切出てくる余地がないように、作者自身が何から何まで一切合財全てキッチリ書き綴らなければならず、それがあの長々としたウンチク&脱線エピソードの大量生産という弊害を生み出しているのです。
簡単に言えば、山本弘は「評論を書く手法で小説を執筆している」わけですね。
他人の著書を嘲笑う「と学会会長」を本職とする山本弘にとって、その執筆スタンスを否定することは、「と学会会長」としての地位および活動をも全否定する一種の自殺行為に他なりません。
すくなくとも山本弘的には、たかだか片手間な副業に過ぎない自称SF作家業ごときのために本職を犠牲にしてまでやるべきことではないことでしょう(爆)。

それにしても、山本弘は「サーラの冒険」4巻と5巻の空白期間となる10年もの間、一体どこで何をしていたというのでしょうか?
田中芳樹ばりに遅筆な作品執筆スタイルを気取ったところで、作品が売れるわけでもないでしょうに(苦笑)。
やはり、自称SF作家業よりも「と学会会長」の方がカネになる、という「志の低い」理由でも根底にあるのでしょうかね?

自称SF作家の「サーラの冒険」シリーズ書評 前編

ずいぶん前に「いつか書きます」と宣言していながら長らく放置状態だったのですが、今更ながら、自称SF作家の駄本「サーラの冒険」シリーズの書評などを少し。

正直、これほどまでに読むのが億劫になる作品というのもそうはなかったですね(苦笑)。
ファンでもないのにウォッチ目的「だけ」のために作品を読むというのが、ああも苦痛でしかも時間の無駄に感じられるとは思いもしませんでしたよ(T_T)。
田中作品の場合は「アンチ」と同時に「ファン」という一面もありますし、長年読んでいるので耐性もパターンも習得済みなのですが、山本弘の小説は「何でこんな奴の駄本を読んでやらなければならないんだ?」的な自問を常に繰り返さざるをえませんでしたし。

「サーラの冒険」シリーズは4巻と5巻の間で10年近くも開きがありますし、その間に山本弘の立場や執筆スタイルも色々と変わってきていますので、感想も4巻までと5巻以降に分けて論じたいと思います。
今回は1巻~4巻までの感想です。

まず、文体的には結構読みやすい印象がありましたね。
シリーズ6巻&外伝1冊もあることもあって結構飛ばし読みをしていたのですが、そういう「捨て読み」的な用途には向いている文体です。
後年に見られるような「ストーリーの流れを阻害するウンチク」の大洪水も、この時期はまだそれほど目立つものではなく、あくまでも「補助的な位置付け」に留まっています。
良くも悪くも「手軽に読めるライトノベル」といった感じです。

その「ライトノベル」感をさらに補強しているのが「内容の薄さ」。
「サーラの冒険」は当初、一般的かつ等身大的な冒険者達の日常を描くスケールの小さな物語、というコンセプトで物語が執筆されていたことを山本弘自身が告白しています。
ところが実際の作中のストーリーは、同一の世界を舞台にしている「ロードス島戦記」辺りであれば1章分程度で終わる魔物退治イベント的な内容の話を、延々と引き伸ばして1冊の本にしているだけでしかないんですよね。
作中のストーリー展開が「ロードス島戦記」の魔物退治イベントとほとんど同じで、「ロードス島戦記」のスケールダウン版的な印象が拭えません。
しかも、山本弘が当初意図したコンセプト自体、3巻で撤回されてしまい、その後は「ロードス島戦記」にも見られたような「悪の黒幕を打倒するスケールの大きな物語」的な要素が後付で接ぎ木されています。
簡単に言えば、テンプレートに逆らおうとして失敗した挙句、テンプレート路線に戻ってしまっているわけで、他ならぬ山本弘自身が提唱していたアルマゲ理論から考えればまさに「頭が悪く志の低いバカ」としか評しようがありませんね(爆)。
ストーリーのコンセプトがその場凌ぎの行き当たりばったりで一貫性もない。これでは当然、内容も薄くならざるをえないところです。

あと、作品および作中キャラクターの主義主張全般で、程度が低すぎて逆にありえないレベルの幼稚さと世間知らずぶりが露呈しているのも大きなマイナスですね。
主人公サーラの主義主張があまりにも幼稚で世間知らずで妙に説教臭いのは、年齢設定や出身などから考えてまあ仕方ないことかと諦めるにしても、3巻で登場する「西部諸国で最高の盗賊」とやらの思考発想までもがそれと同レベル、というのは正直いかがなものかと。
何しろ、「西部諸国で最高の盗賊」ことバルティスなる人物は、「奴らは人間が思いつく中で最もおぞまじく、卑劣なこと」として「少女レイプ」を挙げていたりします。
平和な時代ならいざ知らず、万年戦国時代で治安も悪い中世ヨーロッパ的な世界で、しかも他ならぬ自分自身、盗賊ギルドでヤクザのシマ争いのようなことをしていながら、争いの過程で発生する略奪・暴行・虐殺の中に多かれ少なかれ含まれるであろう、ある意味「作中世界はもちろん、現実世界でさえもありふれた犯罪」に対する認識がそれって……。
あまりにも平和ボケ過ぎて、さすがに笑ってしまいましたね。

それと、これは物語本編に関するものではないのですが、3巻のあとがきで、当時はまだ結婚していない交際相手(今の奥さんらしい)の女性の名前を堂々と公開するというのは、個人情報保護の観点から見てさすがにどうなのでしょうか?
山本弘は奥さんだけでなく、自分の娘についても実名をネット上で公開している上、娘さんの名前を冠した同人本を刊行しあまつさえそれをブログ上で紹介するという行為にまで及んでいます。
当事者から「無断で実名を公の媒体に掲載した」と一方的に糾弾されても文句は言えないのではないかと他人事ながら思わずにはいられないのですが、大丈夫なのですかね、これって。

次回は5巻以降の感想を書きます。

「社会派くんがゆく!」の村崎百郎こと黒田一郎が死去

唐沢俊一と共に「社会派くんがゆく!」の連載を担当していた村崎百郎こと黒田一郎が、自著の読者によって刺殺されました。

【毎日jp】殺人:作家の村崎百郎さんを刺殺 32歳の男を容疑で逮捕
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100724k0000m040154000c.html#

当のご本人は鬼畜を自称していましたから、刺殺という死に方もある意味では本望なのかもしれないのですが、それでもまさか本当に殺されてしまうとはさすがに思ってもみなかったことでしょう。
心より、ご冥福をお祈り致します。

しかしこれで、「社会派くんがゆく!」の相方だったP&Gの大家は一体どう出てきますかねぇ。
何しろ、村崎百郎の死によって「社会派くんがゆく!」の連載も先行き不透明になってしまったわけです。
長いこと連載を続けていた割には人気も知名度も特になかったわけですし、今更代役なんて立てようがないでしょうから、今後「社会派くんがゆく!」が打ち切られる可能性は極めて高いと言わざるをえません。
唐沢俊一にとっては思いもよらない形での痛手でしょうね。
ただでさえ今年は、長年の資金源だったであろう「フィギュア王」の連載コラムが打ち切られてしまっているというのに(T_T)。

ただまあ、相方に逝かれてしまったはずの当のP&Gの大家サマは、相方の死を悲しむどころか、嬉々として追悼ならぬ「追討」をやらかしてくる可能性も否定できないんですよね(-_-;;)。
「社会派くんがゆく!」の行方も含め、唐沢俊一周辺の今後の動向が注目されます。

最近「露出」がない唐沢俊一の名前があるマイナー雑誌

たまたま知ったのですけど、メディアファクトリーから刊行されている「幽」という雑誌に、ここ最近これといった「露出」がない唐沢俊一の名前がありました。

雑誌「幽」の紹介ページ
http://www.mf-davinci.com/yoo/

一応この雑誌は、唐沢俊一検証blogで並べられていた雑誌連載リストにも名前が上がっているのですが↓
http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20090917/1253219097
検証としてはブログ「トンデモない一行知識の世界2」で若干ネタにされている程度で、他で大々的に取り上げられた記憶がないですね。
私自身、件のリストで一度名前が挙がっていながら存在自体失念していたほどでしたし。
まあ、年2回の刊行ペースでは話題になりようもないのでしょうけどね。

何でも雑誌「幽」は、最新号が今月2日に発売されているとのこと。
すっかり引き籠ってしまった今の唐沢俊一の近況を知るには良いサンプルなのではないでしょうか?
もっとも、物凄くマイナーな雑誌ですし、手に入れるどころか立ち読みすらも至難の業でしょうけど。

「と学会」菊池誠の「私は知らない!」責任回避問題2

唐沢俊一のP&G問題について、菊池誠をはじめとする「と学会」のお歴々は、相も変わらず「私は関係ない、私に聞くな!」的なコメントを綴りまくっていますね。

http://togetter.com/li/32043

あの面々は、「と学会ML」で山本弘が唐沢俊一に処分を下そうとした際、下の会員一同がそれこそ「一糸乱れず」反対の声を上げて強引に処分を撤回させたことについて、一体どのような考えを持っているのでしょうか?
これについてはもう「そんなことがあったこと自体知らなかった」という言い訳も通りませんし。

山本弘が唐沢俊一に対し本来行うはずだった処分が撤回されたということは、結果として、唐沢俊一のP&Gは何ら問題ではないというのが「と学会」の総意である、と公式に表明しているも同然ではありませんか。
そして、それに対して反対の声を上げないのであれば、「と学会」に所属している会員達もまたそれに同意ないしは黙認していると見做されても文句は言えないでしょう。

菊池誠のような「唐沢俊一のことなどよく知らないし私の知ったことではない」的なスタンスが「個人」としてはOKでも「組織の一員」としてはNGなのもそういう理由からですし、だからこそ伊藤剛氏もその辺の注意と警告を菊池誠に提起しているのだと思うのですけどね。
何故こんな簡単な話が、会長から末端会員に至るまで「と学会」のお歴々には理解できないのやら。

「と学会」菊池誠の「私は知らない!」責任回避問題

盗作常習犯である唐沢俊一が属している「と学会」の会員・菊池誠がTwitter上で自己弁護に精を出しているようです。
ことの経緯はこちらを参照↓

http://togetter.com/li/32043
http://tondemonai2.blog114.fc2.com/blog-entry-478.html

唐沢俊一の著書の問題点について「読んでいないから知らない」と回答することについては(それはそれで大問題ではありますが)まあ理解できないこともありません。
しかし、唐沢俊一の問題を指摘されて以降でさえも、相変わらず「私は関係ない」「知ったことではない」的なスタンスを維持し続けるというのは、「と学会」の会員としてさすがにどうなのかと(-_-;;)。

別に菊池誠に限ったことではありませんが、「と学会」は他者のトンデモについて徹底的に糾弾する一方、仲間内の不祥事や問題については「私は知らない」「私は関係ない」「私に聞くな」と逃げを打ったり、陰謀論者でも言わないようなトンデモ言動でもって庇い合いを始めたりするケースがあまりにも多すぎますね。
挙句の果てには、mixiだの「と学会ML」だのといった仲間内だけの集いの場で延々と「陰口」を叩き続け、それも暴露されると逆ギレした挙句、自称SF作家な山本弘のようにサイトに閉鎖圧力をかけようとしたり、天羽優子ことゆうこりんのごとく聞きかじりかついい加減な法律知識でもって恫喝したりするのですから、何とも救いようがないというか…。

唐沢俊一のP&Gに関する責任は唐沢俊一自身が負うべきものであり、「と学会」の会員が「個人」としての連帯責任を取る必要はありませんし、また誰もそんなことを望みはしないでしょう。
しかし、仮にも他者のトンデモに言及し厳しい批判を行う以上、「身内のトンデモに対しても同じ態度で臨む」というスタンスを表明し実行することは、「と学会」および「と学会」の名で個々の会員達が行っているトンデモ批判の一貫性と公正性を示すためにも必要不可欠なことですし、何よりも同じ「と学会」に属し恩恵を受ける「組織の一員」としての社会的責任というものでもあるでしょうに。

しかもこの問題は本来、「と学会」の頭である会長の山本弘の名で唐沢俊一に何らかの処分を下していれば、それが「と学会」全体の総意ということになってここまで拗れることはなかったはずなのです。
しかし、「と学会」の下の会員連中は目先の人間関係を維持したかったのか、病的なプライド&選民思想的な意識でも働いたのか、それさえも自分達の手で無理矢理止めてしまったわけですからね。
今の惨状はまさに自分達で招いた自業自得以外の何物でもないわけで、同情の余地など全くありません。

まあ長年「と学会」の動向をウォッチしている私にとって、今回のような騒動の類はトンデモ三文喜劇として大変面白く楽しめるシロモノなのでしてね(笑)。
当事者としては大変な重圧でしょうが、「と学会」のお歴々におかれましては、一切ブレることなく今のスタンスを是非とも堅持し続けて頂き、天然お笑い芸人として私を含めたウォッチャー達に娯楽を提供してもらいたいものです(爆)。
他人のトンデモを「お前が言うな」的な論理で嘲笑いつつ、そういう滑稽な自分達の姿をありとあらゆるダブルスタンダードで正当化するキチガイぶりを他者から指摘され笑いのネタにされる。
それこそが「と学会」が誰に憚ることなく万人に誇ることができる、真の存在意義というものなのですから。

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