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テレビドラマ「ナイトライダー ネクスト」DVD1巻感想

2008年にアメリカでテレビ放映され、日本でも2012年にフジテレビの深夜枠で関東圏限定で放映されたテレビドラマ「ナイトライダー ネクスト」のDVD1巻を、レンタルで観賞しました。
あの「ナイトライダー」シリーズの正統な続編として位置づけられている「ナイトライダーネクスト」は、やはり往年のファンとしては何としても観賞したかったところで、今回ようやくそれを叶えることができました。
「ナイトライダー」の続編自体は、これ以前にも「新ナイトライダー2000」「ナイトライダー2010」「チーム・ナイトライダー」と一応それなりの数が出てはいるのですが、全く人気が振るわず知名度も皆無で、今回の「ナイトライダー ネクスト」でも、これらの話は全て「なかったこと」扱いになっていたりします(苦笑)。
設定では、「ナイトライダー」の時代から25年後の世界となる「ナイトライダー ネクスト」。
新しいナイトライダーは、果たしてどのような進化を遂げているのでしょうか?

「ナイトライダー ネクスト」のDVD1巻は、特番の2時間スペシャルが収録されています。
GM社製のトランザム仕様である「ナイト2000」に代わる新たなドリームカー「ナイト3000」と、「ナイトライダー」シリーズの主人公マイケル・ナイトの息子マイク・トレーサーの出会いとコンビが結成されるまでの物語となっています。
「ナイト3000」の正式名称は「Knight Industries Three Thousand」で、愛称は旧作と同じく各単語の頭文字を取って「キット(K.I.T.T)」。
偶然にも、ナイト2000と全く同じ略称になっているわけですね。
まあ、「Two」が「Three」に変わっただけなのですから当然のことではあるのですけど。
ベースとなっているクルマは、アメリカのフォードモーター社製のシェルビー・マスタング「GT500KR」。
旧作のトランザムと比較すると、やたらとゴツくなっている印象がありますね。

ナイト2000
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ナイト3000のベース車「GT500KR」
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ちなみに、「ナイト3000」のベース車である「GT500KR」のKRは、元々「King of Road」という意味が込められていたのですが、「ナイトライダー ネクスト」のアメリカ放映に伴い、「Knight Rider(ナイトライダー)」の意味も加えられたのだそうです。
「ナイト3000」には、「ナイト2000」の外郭を覆っていた分子結合殻に代わり、ナノマシンシステムが搭載されています。
これは「ナイト2000」同様に強靭な防御力を与える以外にも、車体の外郭・色彩・内装を全くの別物に変形させるなどの機能を兼ね備えており、旧作よりもはるかに頼もしい機能となっています。
ただ一方で、「ナイト3000」がシステムダウンしている際にはこの機能も停止してしまい、防御力が通常のクルマと同じになってしまうという問題もあります。
物語終盤では、敵にハッキングされてシステムを乗っ取られそうになったキットを守るべく、「ナイト3000」はマイクらによってシステムを一時的にダウンさせられるのですが、その後の追跡劇で「ナイト3000」は、敵がぶっ放したマシンガンによって一方的に損傷を被っていたりします。
キットのシステムが停止していても車体の防御力は健在だった「ナイト2000」に、この点だけは大きく劣ってしまっていますね。
全体的に「ナイト3000」は、超ハイテクな制御システムに依存しすぎていて、システム停止等の非常事態をあまり想定していないのではないかという感が多々あります。
今回の話だけでも、システムが敵に乗っ取られそうになっていてシステムダウンを余儀なくされているのですし、「何らかの理由でシステムが動かなくなった際の非常時」というものを、もう少ししっかり想定して然るべきではないのかと。

また意外なエピソードとしては、「ナイト3000」が実はガソリン車であるという説明が作中で行われたことが挙げられます。
実は旧作の「ナイト2000」は、燃料については曖昧なままで終わっていたりするんですよね。
一方では水素を燃料にしているという設定があるかと思えば、別のところではガソリンスタンドで給油しているシーンがあったりしますし。
これに対し今作の「ナイト3000」は、燃費調達の利便性の観点から、ガソリン車になったことが作中で解説されています。
「ナイト3000」はリッター当たり71㎞もの走行を可能にするという、プリウスも真っ青な燃費を誇っています。
もっとも、このリッター71㎞という走行距離が、最高の条件(時速60㎞かつノーブレーキで1時間走行時とか)下でのカタログスペックなのか、頻繁に止まる街中での走行を想定したものなのかまでは分からないのですが。
現実のプリウスも、カタログスペック上はリッター30㎞以上といいながら、街中の走行では20㎞いくかどうか、冬場に至っては16㎞程度がやっとというありさまだったりしますからねぇ(T_T)。
「ナイト2000」同様の超スピード走行やナノマシンシステム搭載に伴う負荷を考えれば、「ナイト3000」は相当なまでに消耗の激しいクルマではありそうなのですが。
まあ、アレだけの超高性能を誇る「ナイト3000」であれば、その辺の対策もバッチリではあるのでしょうけどね。

旧来の「ナイトライダー」ファンにとって最も嬉しい要素は、日本語翻訳版で「ナイト3000」ことキットの声を担当しているのが、旧作のキットと同じ野島昭生であることですね。
声優さんが同じだから違和感なく話に入り込みやすい、というのは確実にあるでしょうね。
アメリカ本国版のキットの声優は旧作とは全然違う人物だったのだそうで。
また今回は、旧作の主人公でデビッド・ハッセルホフ演じるマイケル・ナイト本人が、今作の主人公マイク・トレーサーの父親として物語終盤に登場し、新旧2人の主人公同士で語り合うというシーンがあります。
日本語翻訳版のマイケル・ナイトの声優も、これまた旧作と同じくささきいさおが担っています。
マイケル・ナイトは、「1人の男が世界を変えられる」という、かつて自分自身がウィルトン・ナイトに語られた言葉をそのまま息子にも話すんですね。
そして息子は父親と同様、キットを駆使して悪に立ち向かう「ナイトライダー」の道を歩むことになるわけです。
この辺りの構成は結構良く出来ているのではないかと。

「ナイトライダー」ファンお馴染みのターボブーストは今回全く出てきていませんでしたが、これは今後の話数に期待、といったところですね。
今回よりしばらく、「ナイトライダー ネクスト」の話を追っていく予定です。

日曜洋画劇場の名称改変に見られるテレビの映画放映の需要低下

テレビ朝日系列の「日曜洋画劇場」が消えるかもしれないと話題になっています。
現状の「日曜洋画劇場」枠の名称を、「日曜エンターテインメント(仮)」に変更するのだそうで↓

http://megalodon.jp/2013-0307-2022-46/mainichi.jp/mantan/news/20130306dyo00m200020000c.html
>  テレビ朝日は6日、4月期の改編説明会を開き、日曜午後9時からの「日曜洋画劇場」枠の名称を変更し、「日曜エンターテインメント(仮)」としてリニューアルすると発表した。45年の歴史を誇る洋画番組の名称を変更し、映画だけでなく、大型特別ドラマや豪華バラエティーなどのエンターテインメント番組も放送する。ただし、洋画を放送する際は「日曜洋画劇場」のタイトルは残すという。
>
>  西新編成部長は「もちろん上質な映画は放送していきますが、映画以外にもプレミア感のあるエンターテインメントを投入していきたい。大型ドラマなどもかけていけたらと思っている」と説明。平城隆司取締役は
「昨今の洋画の興行成績(が振るわないから)なのか視聴率が取れなくなっている。12年度に期待して投入した大作がなかなか数字を取れていない」と背景を明かし、「前は固定のお客さんがいたが、なかなかうまくいかなくなってきた。とはいえ45年の歴史ある日曜洋画なので大切にしていきたい」と語った。
>
>  
同枠では、すでに映画以外の番組を放送しており、昨年7月の「とんねるずのスポーツ王は俺だ!真夏の猛特訓スペシャル」が17.8%、同9月の「無人島0円生活3時間スペシャル」も18.3%とそれぞれ高視聴率を記録しているが、映画とその他の番組の比率について平城取締役は「決めかねているが、日曜洋画を中心としているのは間違いない。放映権の値段などもあるので、どちらが良いかを探りながら、視聴者の方々の反応を見ながら決めたい」と説明している。(毎日新聞デジタル)

ただ、上記記事にもあるように、ここ最近は「日曜洋画劇場」の時間枠で全く別のテレビドラマやバラエティ番組を放映しているケースが結構あったりするので、今回の番組改編はその現状を追認しているだけではないかという感は否めないですね。
映画全体の興行収益自体は一頃に比べれば上向いている感はあるものの、それを牽引しているのは邦画であって洋画ではないのですし。
劇場公開の本数自体は洋画の方が未だ多いにもかかわらず、2012年の興行収益では邦画の比率が全体の65.7%を占めているありさま。
加えて、レンタルビデオやDVD価格そのものの下落などで、劇場公開のノーカット版が手に入りやすくなり、編集カットがバリバリに行われているテレビ放映に頼る必要性も薄くなっています。
その点では、テレビによる洋画の放映の需要が下がるのも、時代の必然的な流れであると言えるのかもしれませんね。

とはいえ、映画のテレビ放映を少なくしたところで、視聴者のテレビ離れが進んでいる現状では、そう遠くない時期にジリ貧に陥るのは目に見えているのですが。
バラエティに取って代われるだけの有力な番組構成を、テレビ局は未だ作れていないのが実情ですからねぇ。
出演者が違う以外は10年以上も昔の頃とまるで変わり映えのしないバラエティ番組構成も、いいかげん視聴者から盛大に飽きられてきているのではないと思えてならないところですし。
今のままでは、唯一の頼みの綱であるバラエティが凋落した時が同時にテレビ局の最期でもある、と言っても過言ではないでしょうね。

テレビ番組における視聴率の実態とCMのあり方の問題について

テレビ番組における視聴率について、録画再生率がリアルタイムの視聴率を大きく上回る実態が明らかになっています。
一番の理由は「時間の有効活用」と、やはり「CMがウザい」が大きな要素となっているようで↓

http://shunkan-news.com/archives/4257
> 1月31日付の朝日新聞が、テレビの録画再生を含めた視聴率の実態を報じる記事を掲載。ドラマにおいては、録画再生率がリアルタイムの視聴率を上回るなど、従来の視聴率が実態と乖離している現状が明らかになった。そこで、「テレビ番組の視聴時間、リアルタイムと録画どっちが多い?」という調査を行ったところ、以下のような結果となった。
>
> ・リアルタイムでの視聴:13.7%
> ・録画での視聴:68.2%
> ・どちらも同じくらい:11.9%
> ・テレビを見ない:6.2%
>
> (ヤフーニュース「クリックリサーチ」調べ、対象は1万1370人 1月31日19時時点)
>
> なんと、
およそ7割の人が「録画での視聴の方が多い」と回答。リアルタイム派と半々派を足してもその数字はわずか25.6%に留まっており、HDレコーダー等の普及によって録画が容易くなったことが、急激な“リアルタイム離れ”を招いている状況が明らかになった。
>
> 各回答に寄せられた人のコメントを見てみると、リアルタイム派からは、
>
> 「ニュース以外ほとんど見ないから、その場で見たらハイ終わり」
> 「スポーツ観戦はリアルタイムじゃないとなんかイマイチなんだよな」
> 「録画してまで見ようとは思わないですね」
>
> と、生にこだわる声が上がる一方、録画派からは、
>
> 「いつも録画で、2倍速で見てます」
> 「早回しで見ると1時間番組が30分くらいで見られるし」
> 「やはり、放送時間にしばられずに行動できるからかな…」
>
> と、時間を有効活用できる有用性を説く意見が多数登場。また
テレビ局がもっとも気になるCMを録画の理由に挙げる人は非常に多く
>
> 「だってCMがうっとーしいんだもん」
> 「CM後の巻き戻し時点からの放送で
> 時間稼ぎばかりしている」
> 「CMがあまりにも頻繁にさしはさまれているので興ざめする」
>
> と、
テレビ局やスポンサー、広告代理店が震え上がりそうなコメントが寄せられている。この事実は、CM収入に依存するテレビ局側にとっては憂うべき事態だが、視聴者側にとっては、自分の都合の良い時間に見たい番組が見られる録画再生は、やはり大きな魅力になっているようだ。

昔から「CMを観たい」などという物好きな趣味の持ち主なんてそうそういるわけもなかったのですから、当然すぎるほどに当然の結果ではあるのですが、テレビ業界の人間には理解し難い話だったのでしょうねぇ(苦笑)。
民放連などは、レコーダーや録画再生機能内蔵テレビを生産・販売しているメーカーに対し、CMオールカット機能を削るよう圧力をかけ、実施させている前科があるのですし。
殿様商売に胡坐をかいた揚句に、肝心要の視聴率衰退と視聴者離れを誘発しているようでは世話はないのですが。

テレビ番組のCMのあり方については、もういいかげんに抜本的な改革を行うべき時期に差し掛かっていると言えるのではないでしょうか?
テレビ自体がネットその他の媒体に押されて衰退に向かいつつある中で、時代に合わない現行のビジネスモデルを維持したところで、却って衰退に拍車をかけてしまうことになるのは既に誰の目にも明らかではありませんか。
視聴者にCMを見させるためにテレビの機能を制限するよう圧力をかけるなんて、テレビ局の既得権益死守以外の何物でもないでしょうに。
スポンサーになっている企業の視点から見ても、テレビCMに多額のカネをかけるべきメリットは、今後どんどん薄れていくことでしょう。
それどころか、フジテレビの韓流デモでも見られたように「スポンサーになっているために国民から非難の標的にされる」などという事例すら出てきているのですし。
有料のケーブルテレビやNHK等と違って視聴者から利用料金を徴収できない民放でテレビ番組のCMそのものを完全に排除するのはさすがに不可能であるにしても、そのやり方については現行のそれよりもはるかに良い手が色々あるように思えてならないのですけどね。
ネットのように画面の上下左右いずれかの端にバナーを貼り付け定期的に切り替えるとか、映画のように冒頭10分に集中的に流すとか。
そういったやり方の方が、番組中に流せるCMの量自体も増えますし、視聴者のみならずテレビ局にとってもスポンサーにとっても利益があるのではないかと思うのですけど。
昨今テレビメーカーが邁進している「テレビの高画質路線」にも、この手法は合致するようにも見えますし。
すくなくとも、「番組の続きはCMの後!」などといった番組の流れをぶった切るようなやり方が、視聴者の支持の獲得になど繋がるわけもないでしょうに。
そんな簡単なことすらもできないくらい、昨今のテレビ局というのは組織も思考形態もコチコチに硬直しきってしまっているのでしょうかねぇ。

まあ昨今のテレビの視聴者離れについては、CMのあり方以上に番組の質そのものの著しい劣化こそが大いに問題なのですが。
いまや映画(それも邦画)にすら押されている感すら否めなくなってきたテレビ業界に、果たして挽回のチャンスというものは巡ってくるのでしょうか?

トヨタが自動運転システムを搭載した実験車を公開

トヨタ自動車が、自動運転システムを搭載した実験車をラスベガスのホテルで公開しました。
完全な無人走行を目指しているのではなく、信号や周囲の車&人を検知し自動で危険を回避することに主眼が置かれているとのこと↓

http://megalodon.jp/2013-0108-1950-50/sankei.jp.msn.com/economy/news/130108/biz13010808400007-n1.htm
>  トヨタ自動車は7日、自動運転システムを搭載した実験車をラスベガスのホテルで公開した。自動制御で衝突を防ぐことで、走行の安全性を高めるのが狙い。米IT大手グーグルなども同様の研究を進めており、開発競争が活発化しそうだ。
>
>  トヨタは高級車「レクサスLS」に、カメラやレーダー、衛星利用測位システム(GPS)などを搭載。車の周りの人や物体を感知したり、信号を認識したりして、安全な走行を支援する。実用化の時期は未定。
>
>  米国トヨタの幹部は「自動運転の安全技術で業界を新しい時代に導く」と述べた。
完全な無人運転を目指しているわけではないという。
>
>  国際家電見本市「インターナショナルCES」の開幕を前に、自動車関連技術として発表した。ドイツのフォルクスワーゲン(VW)の高級車部門アウディもCESで記者会見し、同様の技術を公表する見通し。(共同)

往年のアメリカTVドラマ「ナイトライダー」の世界よろしく完全無人の自動走行を目指すわけではない、というのは少々残念な話ではあるのですが、まあそちらについては技術よりもむしろ政治的に解決すべき問題が山積しているというのが実情なのでしょうね。
単純に考えても、自動走行時に事故が発生した際には誰が責任を負うのか、自動走行と手動走行の判別はどうするのか、保険はどのように適用されるのか、などといった事態を想定したガイドラインは必要不可欠なのですし。
また、クルマの完全無人自動走行は、当然のごとくバスやタクシーやトラックなどの運転手の雇用を奪ってしまうという社会問題を惹起させる懸念もあります。
事故の際の責任をメーカー側が全面的に負わなければならなくなるとすれば、自動走行というだけでクルマの車体価格が飛躍的に高くなる可能性もありえるでしょう。
手動走行しているクルマもあれば歩行者や自転車なども普通に走行している以上、公道上での事故の数を完全にゼロにすることは不可能でしょうし。
その点では、まずは安全走行面を固めることから始めるというのは、企業利益どこかリスクマネジメントの観点から言っても賢明な判断であると言えます。
技術的な問題解決と同時並行する形で法整備も急務となるでしょうね、完全無人自動走行の普及については。

燃費向上で巻き返しを図るホンダのハイブリッド車戦略

ハイブリッド車でトヨタの後塵を拝しているホンダが、新たなハイブリッドシステムを2013年に販売する新モデル車に搭載すると発表しました。
燃費を従来よりも30%以上向上させ、価格もトヨタのアクアより安く抑える方針なのだとか↓

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD120IL_S2A111C1TJ1000/
>  ホンダは主力のハイブリッド車(HV)用システムを刷新すると発表した。低・中速走行時にエンジンと切り離す仕組みなどを採用し、燃費を従来より30%以上高める。2013年に発売する小型車「フィット」の次期モデルから搭載する見通しだ。
>
>  現在はモーターがエンジンと直結するHVシステム「IMA」をフィットなど7車種に搭載している。新システムは低・中速走行時にクラッチでエンジンを切り離し、モーターだけで走行する仕組みを採用。従来のニッケル水素電池からリチウムイオン電池に変更し、燃費効率を高める。
>
>  2つのモーターを使うHVシステムも開発。
中型セダン「アコード」に搭載して充電可能なHV「プラグインハイブリッド車」として13年1月に発売する。後輪駆動用も含めて3つのモーターを使うHVシステムの開発も進め、15年にも発売する高級スポーツ車「NSX」に搭載する。

ハイブリッド車についてホンダは、「安かろう悪かろう」的なイメージがすっかり定着してしまっていますからねぇ(苦笑)。
ホンダのハイブリッド車「フィット」も、せっかく安い価格帯を実現したにもかかわらず「車体が小さいのにプリウスより燃費が悪い」とそっぽを向かれる始末でしたし。
その欠点が是正されることになれば、確かにホンダにも逆転の目はあると言えるでしょう。
ただ、ホンダは今までトヨタに対ハイブリッド車商戦で負けが続いてますから、その負のイメージを払拭することも少なからず求められることになるかもしれませんが。
この手の販売商戦では、商品の品質や性能とは別に「これまでのイメージ」という要素も結構重要だったりしますからねぇ。
ハイブリッド車商戦におけるホンダの巻き返しは果たしてあるでしょうか?

プリウスが月間販売台数首位の座から遂に転落

2012年10月の車名別新車販売台数月間ランキングで、16カ月連続で首位を維持していたトヨタのプリウスがついに3位へ転落しました。
1位は同じトヨタのハイブリッド車アクア、2位はスズキの軽自動車ワゴンRと続いています。

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/121106/biz12110611410006-n1.htm
>  日本自動車販売協会連合会などは6日、10月の車名別新車販売台数を発表し、トヨタ自動車の小型ハイブリッド車(HV)「アクア」が2万4192台で昨年12月の発売以来、初めて首位に立った。2位にはホンダの軽自動車「N BOX」が浮上、前月まで首位だったトヨタの「プリウス」は3位に後退、トップ3が大きく変動した。
>
>  アクアは排気量1500ccエンジンと高出力モーターを組み合わせ、JC08モードでガソリン1リットル当たり35・4キロの燃費を達成した。価格も169万円からとプリウスより約50万円安い。
>
>  プリウスは昨年6月以降、16カ月連続で首位を維持した。10月は前年同月比38・9%減の1万8116台。プリウスは3代目の現モデルが4年目に入り、販売ペースが鈍化している。
>
>  「N BOX」は1万8203台を販売、昨年12月の発売以来、初めて2位に浮上した。
>
>  スズキの軽「ワゴンR」が50・6%増の1万5946台で4位。5位と6位にダイハツ工業の軽「ミラ」(1万3837台)と「タント」(1万2101台)が続き、
エコカー補助金終了後も燃費性能の高いHVと軽の販売好調が浮き彫りとなった。

ハイブリッド車と軽自動車が好調というのは、やはりこの不況な御時勢の財政事情を反映してもいるのでしょうね。
クルマにそこまでの贅沢はできないから、できるだけ車体も燃費も安く抑えられるようにしたい、という思惑が当然のごとくあるのでしょうし。
かくいう私自身、今年のクルマ買い替えの際にはアクアとプリウスのハイブリッド車が共に候補に挙がり後者を選定していたのですし、車体はともかく燃費は安く抑えられるという思惑は当然のごとくありましたからねぇ(^^;;)。
逆に、スポーツカーのようなタイプのクルマは、昨今ではあまり流行のしようもないでしょう。
形はカッコ良く運動性や瞬発力は抜群でしょうが、如何せん燃費は食うし積載量も少なすぎるときているのですから。
そう考えると、ひたすら実用性が重視される昨今のクルマ販売の実情は、どことなく寂しいものがあると言わざるをえないですね(T_T)。
見た目のカッコ良さと装飾性がクルマに求められる時代なんて、今後来るのか否かも不明ではあるのですが。

既存プリウスへの100V電源オプションの後付は不可との返答

2012年10月22日より販売され始めた、家電にも対応した100V電源オプションが搭載可能なプリウスの登場。
この100V電源オプションを、これまで販売されてきた既存のプリウスにも後付で搭載できるのではないか、と考えたプリウス所有者は多いのではないでしょうか?
かくいう私自身もまさにそう考えたひとりで、このオプションの後付が可能なのであればカネを払ってでもつけてみたいと、1週間ほど前にも当ブログでネタにしていたりしたものでした。

で、この間の週末にちょうど機会があったので、既存プリウスに後付装備が可能なのかをトヨタに問い合わせてみたんですよね。
しかし、それに対する返答は私が期待していたものではなく、残念ながら現時点では100V電源搭載は最新版プリウス専用のオプションでしかないとのこと。
既存プリウスの所有者としては、何とも残念な話としか言いようがないですね(T_T)。
しかも私の場合、9月中に締め切られる予定だったエコカー補助金を当てにして急いでプリウスを購入したのが、この件に関しては結果として仇になった形になってしまったのですからなおのこと(-_-;;)。
まあ、エコカー補助金を当て込んだ購入計画自体は決して間違っていたわけではないのですが。
ただ今後、既存のプリウスにも対応した100V電源オプションが出ることはあるかもしれない、という話ではあったので、それが出てくることを期待したいものです。

プリウスの100V電源オプションは、震災時に非常用電源として活用されたのが好評だったことから,非常時の際の電源としてのみ持て囃されている感があります。
普段から使用している車が非常時にも別の用途で使用可能、というのは経済的にも効率が良いですし、「通常は放置されているために非常時に使えなくなってしまっている」という弊害とも無縁でいることができるのですから、これはこれで間違った宣伝というわけでもありません。
災害や非常時といっても、想定されるべきものは何も東日本大震災や大津波などに限定されるものでもなく、どちらかと言えば一時的な停電や避難などがメインになるのでしょうし。
しかし「平時の使用用途」という観点から見ると、100V電源オプションはむしろ娯楽用としての使い道の方が大きかったりするんですよね。
キャンプや車中泊時等における炊事その他の電源供給の他、ノートパソコンとのコンボによる長時間のネットその他の娯楽や仕事など、通常時の走行の際にも色々な使用用途が考えられるのですから。
長距離移動の際には、缶ジュースやペットボトルを1~2本程度冷凍可能な小型冷蔵庫をクルマに搭載して移動するというのも手ですし。
何より100V電源オプションは、私が理想像として描いている「寝床を搭載した普通車の疑似キャンピングカー構想」を大きく手助けしてくれるものにもなりえるのですから、私としては夢踊るものがあったりします。
それだけに、一部改良前の既存プリウスに100V電源オプションが後付装備できないというのは、何とも歯痒い限りと言わざるをえないですね。
当面は、新しいオプションの登場を待つか、数年後にまた車を買い替える際の課題とするしかなさそうです(T_T)。

震災の影響もあり、100V電源搭載車は今後ハイブリッド車の更なる普及と共に増えていきそうな気配ではあります。
需要は意外に大きいようにも思えるのですが、100V電源オプションの動向は今後一体どうなっていくのか、注意して見守っていく必要があるでしょうね。

「マジカル頭脳パワー!!」の後継番組「快脳!マジかるハテナ」視聴感想

2012年10月25日19時から2時間にわたって放映された、往年の人気クイズ番組「マジカル頭脳パワー!!」の後継番組として位置付けられている「快脳!マジかるハテナ」を視聴してみました。
以前にも述べたことがあるのですが、私は往年の「マジカル頭脳パワー!!」は毎週欠かさず視聴していたくらいのファンでしたし、その後継番組と豪語するからには、まあほとんど可能性はないにせよミクロン単位でも面白い要素を盛り込んではいるのではないかと、スズメの涙程度の期待をかけてとりあえず1回目は視聴してみようかと考えたわけです。

しかし、実際に「快脳!マジかるハテナ」を視聴してみると、やはり往年のあのパワーには遠く及ばず、昨今よく見られるバラエティ番組の域をまるで出てなかったですね。
明確な答えが存在する「マジカルツッコミ」や、視点を変えての「エラー探し」は比較的楽しめたものの、「マジカル褒めて」や悪名高い「マジカルバナナ」などのリズム系は、バラエティー特有の「芸人内輪」的な要素が強すぎてシラケるばかりでした。
リズム系のクイズは答えがないこともあって、視聴者を置いてけぼりにしてその場の人間にしか楽しめないという面が多々ありますし、あのリズム感も却って軽薄さを醸し出している感が否めないところで(-_-;;)。
個人的には「マジカルスキャナ」系のクイズの再登場に期待していたのですが、そちらはまるで出てこず、肩すかしもいいところでしたし。
また、こちらは案の定という感がありましたが、やはり所ジョージレベルの鬼才は最初から期待のしようもなかったみたいですね。
あの圧倒的な強さとユーモアセンスこそが、「マジカル頭脳パワー!!」を伝説の番組に仕立て上げた本当の原動力だったというのに。
というか、板東英二を出すのならば所ジョージも一緒に出演させて、所ジョージと板東英二の往年の掛け合い漫才や、所ジョージ対その他大勢などといった構図でも作り出した方が、却って視聴者を引き込めるだけの要素を持たせることができたのではないのかと。

あと、これは演出的な問題でもあるのでしょうが、番組の進行中に各パネラーの点数が全く表示されず、途中経過で司会者側から発表される形式になっているのも個人的には大きなマイナスですね。
途中経過が非常に分かりにくい上に、点数の発表タイムを作ることで番組の時間稼ぎでもやっているようにしか見えませんでしたし。
リアルタイムで点数を見ながら競争を楽しむがあの手のクイズ番組の面白さのひとつでもあるのに、これではますます「芸人同士の内輪な楽しみ」的な要素が付加されてしまうばかりです。
「マジカル頭脳パワー!!」の後継どころか、そもそもクイズ番組としての基本のキすらも踏まえていないと言わざるをえないところなのですが。

総合的に見れば、昨今ではごく普通にありふれ過ぎていて飽和状態と化しているバラエティ番組枠がまたひとつ増えただけ、という以上の感想なんて持ちようがないですね。
番組の質を確実に下げた元凶であるリズム系クイズもやっぱり健在でしたし。
リズム系クイズを全廃させて「正解のあるクイズ」ばかりで番組を進行させ、司会者およびパネラー達による駆け引きや頭脳戦を全面に打ち出していければ、あるいは今後大化けする可能性もなくはないかもしれませんが、今のままではとても「視聴し続けるに値する番組」とは言い難いですね。
芸人達の内輪話以外に視聴者を引き込めるものがないのですかねぇ、昨今のバラエティ番組は。

Webアンケート調査で明確になったテレビ番組の品質劣化

アンケートサイト・リサーチパネルのWebアンケート調査で、「昔にくらべて、テレビ番組は全般的にどうなったと感じますか?」という問いに対し、実に7割以上を「つまらなくなった」という回答が占めているという調査結果が出ています。

http://megalodon.jp/2012-1024-2106-27/news.livedoor.com/article/detail/7056162/
> ニュースサイト「瞬刊!リサーチNEWS」で、17日に掲載された記事[テレビ番組「つまらなくなった」が71.2% 「昔は良かった」の声]が、ネット掲示板で大きな反響を呼んだ。
>
> 同記事では、アンケートサイト・リサーチパネルが調査した「昔にくらべて、テレビ番組は全般的にどうなったと感じますか?」という質問に対する回答を紹介している。その結果は下記の通りだ。
>
> ・面白くなった:6.7%
> ・変わらない:15.8%
>
・つまらなくなった:71.2%
> ・わからない:6.3%
> (リサーチパネル調査)
>
> この調査では、じつに7割の人が「テレビは昔とくらべつまらなくなった」と回答している。
>
> ネット掲示板では、この結果に対し
「本当にテレビを見なくなったなぁ」「何故容姿も芸も素人並のものをわざわざテレビでみなきゃいけないの?」「今や伝説になってる番組だらけ。 そりゃ今の番組じゃあ逆立ちしたって敵わないだろう」と、この結果を当然とする声が大半を占めた。
>
> また、その一方で「昔もつまらなかったけど他の娯楽が少なかったから見ていただけだよ」「むかしTVが面白かったのは『他の人と楽しさを共有できる』ってのも大きかったな。 家族とか友達と」など、テレビのつまらなさは相変わらずとし、これを周辺環境の変化と分析するコメントも見られた。

リサーチパネルのアンケート調査ページ
http://research-panel.jp/rpdr/view.php?eid=221962

個々人で「テレビが昔と比べてつまらなくなった」と感じる理由は様々あるようですが、テレビの衰退と凋落ぶりを明示する調査結果ではありますね。
昨今のテレビ番組の問題については、私も何度か当ブログで記事にしたことがあるのですが、件のアンケート調査結果を見ると、「やはり個人差はあれ皆考えることは同じなのだなぁ」と思わずにはいられなかったですね(苦笑)。
バラエティ番組の多さと出演者達限定の内輪過ぎる雰囲気や傾向なんて、私がテレビを敬遠するようになった大きな理由のひとつでもありますし。
テレビ局側も、いくら安く番組が作れ視聴率が稼げるからと言って、手軽で安価なバラエティ番組に走り過ぎなんですよね。
全てのテレビ局が一斉にそれをやれば、飽きられるのも早くなるなんて最初から分かりきっているというのに。
その挙句が、週間最高視聴率でさえも20%を切ってしまうなどという悲惨な惨状を現出する始末なのですし。
この最悪の状況をテレビ局が打開したいのであれば、手間暇と費用をかけて「視聴してもらえる番組」を作るという原点に立ち返るべきなのではないのかと。
まあ今のテレビ局はすっかり選民思想に凝り固まっていて、外部からの声に耳を塞いで十年一昔のごとき番組制作や偏向報道に邁進するありさまですから、自浄作用など最初から期待のしようもないのですが。

テレビの平均視聴時間も、高齢者になるほど長くなる一方、若年層では著しい減少傾向にあります。
目先の視聴率に固執するテレビ局側も、新しい視聴者層を開拓するよりも目先の視聴者に迎合する傾向が多々あるため、今やすっかり「高齢者のためのレガシーメディア」と化してしまった感が否めないところですね。
かといって、高齢者に迎合した番組ばかり作っても、趣味や嗜好が全く異なる若年層が取り込めるわけでもないのですけど。
今のまま行けば、テレビ局はそう遠くない時期にジリ貧に陥ること間違いなしなのですが、当のテレビ局は一体いつになったらその事実に気づくのやら。

非常用蓄電池としてのハイブリット車の使用用途と今後の需要

トヨタ自動車がプリウスの一部仕様を改良した新モデルの販売を開始しました。
車体から100ボルト電源を1500ワットまで給電することが可能となり、非常時の際の電源としても使用できるのだとか。

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/121022/biz12102215360006-n1.htm
>  トヨタ自動車は22日、ハイブリッド車「プリウス」を一部改良して発売した。オプション設定のコンセントを使うと、車両から100ボルト電源を1500ワットまで給電でき、停電などの非常時に使用すれば、テレビやパソコン、携帯電話の充電など生活に必要な電力が使える。
>
>  また用途によっては、電子レンジなどの調理家電でも使えるとのことで、非常時に限らず、プリウスの活躍の場面がぐっと広がりそうだ。
>
>  車体価格は217万円からで、アクセサリーコンセントは6万3000円。
>
>  またプラグインハイブリッド車(PHV)「プリウスPHV」では、従来の最安モデルからさらに15万円安い305万円の「L」グレードを設定し、11月1日に発売する。非常時給電のオプション設定(コンセントとコネクターのセットで9万4500円)もある。

こういう装備というのは、記事にもあるように非常時以外にも使用用途がそれなりにありそうですね。
周囲に電源設備のないキャンプや野宿などでも大活躍しそうですし、何と言っても「長時間にわたって電気を使い続けることができる」という利点は決して小さなものではありません。
現時点でも、シガーライターを活用して携帯やスマートフォンなどの充電が行える機器が一応ありはしますが、これは供給電力も12~24ボルトまでと微々たるものでしかなく、家電まで扱えるようなシロモノでは全くないですし。
携帯だけでなくパソコンや家電にまで電力供給ができるとなれば、いざという時に何かと便利ではあるでしょう。
しかし、この装備って既存のプリウスにも搭載可能なのでしょうかね?
私もついこの間クルマをプリウスに買い替えたものですから、このオプション機能が後付けでも搭載できるのであれば、是非とも検討してみたいところではあるのですが。
一応トヨタのプリウス公式サイトも確認してはみたのですが、このオプション機能が既存のプリウスにも搭載可能なのかについては全く書かれていないんですよね。
新モデルも外形上は既存のプリウスと何も変わっていませんし、新オプションの後付けもできそうな気もしなくはないのですが。
あくまでも「新モデル限定のオプション設定」なのであれば諦めるしかないのですが、この辺りのことについては近所のトヨタ販売店にでも聞いてみるしかなさそうですね。

しかし、こういうシステムって、実はキャンピングカーにこそ最適なのではないかと、キャンピングカー好きな人間としてはついつい考えてしまいますね。
キャンピングカーって、大容量のバッテリーや発電機の搭載が必須なのですし、これとプリウスのごときハイブリッドシステムを合体させれば、より効率が良く場所もあまり取らない発電&蓄電システムの出現も可能なのではないのかと。
しかし実際には、ハイブリッドシステムを搭載したキャンピングカーというのは、普通車を改造した仕様のクルマであればともかく、「純正」のものとしては2012年10月時点では未だに登場していないみたいなんですよね。
まあ、同じハイブリッド車でも、プリウスがダントツで燃費が良い以外はあまりパッとしない感が否めないところですから、プリウスに比べればマイナーなクルマもいいところな上に車体自体も大きなキャンピングカーでハイブリッドシステムを搭載するというのは、現時点ではコストパフォーマンス的に良くないものがあるのでしょうけど。
同じハイブリッド仕様のトヨタのアルファードやエスティマ、日産のエルグランドなどは、そこらにある普通のクルマとほとんど変わることのない燃費(7~11㎞/L)しか達成できていないわけですし。
当然、キャンピングカーだとこの燃費がさらに低下することは想像に難くなく、現時点では燃費向上の観点から言えばあまり使えたものではないでしょう。
しかし、今回のような蓄電池兼発電機としてのハイブリッドシステムが既に出てきている以上、そちらの用途に特化する形でのハイブリッドシステムというのは今後出てくる可能性が少なくないですね。
キャンピングカー的には、むしろそういう使用用途の方が使い勝手も良いでしょうし。

非常用蓄電池としてのハイブリッド車や電気自動車は、今後ますます存在感を増していくことになるのではないかと思うのですが、どんなものなのでしょうか。

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