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2010年07月の記事は以下のとおりです。

朝日新聞と田中芳樹の民主党贔屓なダブルスタンダード

2010年7月11日の参議院選挙で民主党が大敗したことにより、2007年の参院選に続きまたも衆参ねじれ現象が発生することになりましたが、その翌日12日の朝日新聞社説がなかなか振るっていますね。

2010年7月12日朝日社説(ウェブ魚拓)
http://megalodon.jp/2010-0713-1306-06/www.asahi.com/paper/editorial20100712.html
> ■短命続きもう卒業を
>
>  民意は、菅首相率いる民主党政権に退場を促すレッドカードを突きつけたのだろうか。
>
>  政権交代そのものが間違いだったという判断を下したのだろうか。
>
>  そうではないと私たちは考える。

>
>  2大政党の主な公約が似通う中で、何を選ぶのかが難しい選挙だった。
>
>  とはいえ比例区の得票では民主党が自民党を上回り、非改選議席を加えれば、なお第1党だ。
有権者は民主党に猛省を迫ったが、政権を手放すよう求めたとまではいえまい。
>
>  民意は一方で自民党を復調させた。ようやく実現した「2大政党による政権交代のある政治」をさらに前に進め、鍛え上げるよう背中を押したととらえるべきだろう。
>
>  菅首相は選挙結果を受け、続投を表明した。一層の緊張感を持って重責を果たしてもらいたい。
>
>  日本では、「第二院」である参院選の敗北により首相が交代させられる事態がしばしば起こってきた。
>
>  よほどの惨敗ならやむを得ないとしても、短命政権が相次いだ大きな要因だ。それは腰を据えた政策の遂行を妨げ、国際社会での存在感を著しく損なってきた。もう卒業すべきだろう。
>
>  そもそも参院選は「政権選択選挙」ではない。
>
>  自民党一党支配の時代、有権者は総選挙で自民党を支えつつ参院選では時の政権の失政を厳しく裁いた。両院の選挙を使い分け「永久与党」を巧妙に牽制(けんせい)してきたともいえる。
>
>  政権交代時代を迎えた今、参院選のそのような機能は見直していいはずである。
政権の枠組みの変更や首相交代はあくまで総選挙を通じて、という原則に立ち返るべきだろう。

……以前と言っていることがまるで違うのですが、いつ朝日はあれほどまでに「参院選で負けたのだから解散総選挙を!」と以前の参院選の際にがなりたてまくっていた自説を変更したというのでしょうか↓

2007年7月30日朝日社説(ウェブ魚拓)
http://megalodon.jp/?url=http%3A%2F%2Fwww.asahi.com%2Fpaper%2Feditorial20070730.html&date=20070731133439
>  ●民意に背く続投表明
>
>  さすがに自民党内にも首相の責任を問う声が出ている。
政権すんなりと続投が受け入れられるとは思えない。首相はもっと真剣に今回の結果を受け止め、潔く首相の座を退くべきである。
>
>  それにしても、すさまじい惨敗ぶりだ。自民党は30議席台へ激減し、ライバル民主党に大きく水をあけられた。非改選議席を加えても、民主党に第1党を奪われた。1955年の自民党結党以来、第1党の座を滑り落ちたのは初めてだ。
「政権を選ぶ衆院選とは違う」というには、あまりに度を超えた敗北だ。
>
>  公明党も後退し、与党全体で過半数を大きく割り込んだ。与党は衆院で7割の議席を押さえているものの、参院での与野党逆転はこれまでの国会の進め方を根本的に変えることになるだろう。
>
>  全国で、安倍自民党に対する「ノー」の声が渦巻いた。
>
>  「自民王国」のはずだった地方の1人区でばたばたと議席を失い、参院自民党の実力者、片山虎之助幹事長まで落選した。2年前の郵政総選挙で小泉自民党が席巻した大都市部でも、東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知で民主党が次々に2人当選を果たした。
>
>  2年前、自民党を大勝させた無党派層が、今度は一気に民主党に動いたのだ。自民支持層のかなりの部分が野党に流れたのは、政権批判の強さを物語る。
>
>  衝撃は自民党内に広がっている。中川秀直幹事長や青木幹雄参院議員会長は辞任する。
それでも首相が続投するとなれば、世論の厳しい反応が予想される。
>
>  まして、与野党が逆転した参院を抱え、これからの政局運営や国会審議は格段に難しくなるはずだ。参院で安倍首相らへの問責決議案が出されれば通るのは確実な勢力図だし、混乱と停滞は避けられないのではないか。

同じ参院選の惨敗&衆参ねじれ現象の発生でも、相手が自民党であれば首相の辞任を声高に求めるくせに、民主党の場合は「政権を手放すよう求めたとまではいえまい」「政権の枠組みの変更や首相交代はあくまで総選挙を通じて、という原則に立ち返るべきだろう」って……。
以前の参院選では、惨敗を理由に当時の安倍首相に辞任を求めたわけなのですから、今回の惨敗では当然、菅直人に対し首相の辞任を求めるのが自身の言論責任というものではありませんか。
これで「公正中立」を標榜するとは笑止な限りです。
相も変わらずダブルスタンダードの塊ですね。朝日新聞は。

ところで、昨今の政治情勢について、我らが田中芳樹御大はこんなことをのたまっておられたのだそうで↓

http://twitter.com/adachi_hiro/status/18275605478
<今日も田中芳樹さんに会ってきたのですが、「権力が強いからこそ、おちょくる楽しみがあるのに……」とボヤいてましたわ。RT @aki_0117: @adachi_hiro 次の創竜伝かお涼あたりで田中先生がネタにしそうですね(笑)>

は?
今の民主党政権って、毎日のように失言&失政を乱発しまくっている上、衆議院の議席数を頼みに「民意」と称して無責任かつ倣岸不遜な態度に終始していて、どう見ても非常に悪い意味での「強大な権力者」そのものではありませんか(爆)。
すくなくとも自民党政権時代よりもはるかに「おちょくる楽しみ」とやらには事欠かないはずなのですが、一体どこを見て政治を語っているというのでしょうか(苦笑)。
まさか、常日頃からアレほどまでに日本に対して舌鋒鋭い批判を繰り広げていらっしゃる田中芳樹ともあろう者が、自民党に厳しく民主党に甘いなどという、朝日新聞のごとき依怙贔屓かつダブルスタンダードな手心を加えるわけはないでしょうし、思う存分に「強い権力者」である民主党をこれまでと同じように叩き潰して頂きたいものです(笑)。

機械嫌いの情報弱者である田中芳樹が携帯電話を所持している驚愕の新事実

何と、あの機械嫌いの情報弱者として有名な田中芳樹が携帯電話を所持していることが判明(苦笑)。

http://a-hiro.cocolog-nifty.com/diary/2010/07/post-f351.html

「らいとすたっふ」社長氏のブログによれば、すくなくとも2006年10月までは所持していなかったことが確認されていますから、社長氏がウソを言っているのでなければ、田中芳樹が携帯電話を持ったのは2006年10月以降のことであることが分かります。

http://a-hiro.cocolog-nifty.com/diary/2006/10/post_3971.html

よくもまあ非常時のためとはいえ、あれほどまでに機械嫌いをあちこちで公言している&言及されている田中芳樹が、携帯電話に拒絶反応を起こさなかったものと、個人的にはついつい感心してしまいました(爆)。
やはりというか何と言うか、普段は全く使ってはいないとのことなのですが、銀英伝外伝2巻でリモコンに偏見を持っていたヤンがリモコン操作を気に入る過程と同じように、電話をするのに電話のところまで行くのが面倒臭い、という理由から、いずれは携帯電話を多用するようになるかもしれませんね。

まあ、かつてのポケベルについてさえ「そんなもので自分が拘束されるのは嫌だ」的なことを作中キャラクターに述べさせている田中芳樹ですから、携帯電話に関して似たような認識を抱いていたとしても何ら不思議なことではありませんが(笑)。

銀英伝舞台版の演出担当・堀江慶の公式コメント掲載

銀英伝舞台版公式サイトで、舞台演出を担当する堀江慶なる人物の公式コメントが掲載されました。

銀英伝舞台版公式サイト
http://www.gineiden.jp/
クリエイターインタビュー「堀江慶」
http://www.gineiden.jp/teikoku/special/Creation-horie.html

コメント内容によれば、今回の舞台では「復讐劇」をテーマに銀英伝の起源・オリジン(原点)を描くとのこと。
また、これまで公開されていなかった舞台時間が2時間半であることも判明。
ストーリー的には、「復讐劇」の起点となるアンネローゼの後宮入りから描かれることになるのは確実ですが、終着点がどの付近になるかがポイントでしょうね。
「フリードリヒ四世の存在」に言及されているところを見ると、彼がすでに死んでいるリップシュタット戦役という線はなさそうなので、やはり銀英伝外伝が主体の話になりそうです。
となるとストーリー予想としては、アンネローゼの後宮入り、ラインハルトの初陣ないしは「黄金の翼」のエピソードを経て、ベーネミュンデ侯爵夫人の死までを描く、といった辺りになるでしょうか。
ベーネミュンデ侯爵夫人の方も「ラインハルトとアンネローゼに対する復讐心」を抱いていたわけですし、銀英伝外伝かつ帝国の話がメインで「復讐劇」がテーマだというのであれば彼女が登場する可能性は高いでしょう。

あと、銀英伝舞台版のブログで、アンサンブルのオーディションについて言及している記事があるのですが↓

http://www.gineiden.jp/teikoku/gedblog/2010/07/post-2.html

これから考えると、やはり銀英伝舞台版は「歌って踊る」ミュージカルを指向している、ということになるのでしょうか?
個人的にはオフレッサーが「歌って踊る」光景を見てみたいものなのですが(爆)。

映画「プレデターズ」感想

ファイル 82-1.jpg

映画「プレデターズ」観に行ってきました。
過去2作品が製作された「プレデター」シリーズの続編。
作品の性格上、当然のように残虐シーンが存在するため、この映画はPG-12指定されています。
こちらも「踊る大捜査線」シリーズと同様に知名度の高いシリーズかつ初日ということもあってか、スクリーン内は満席状態でした。

作中では、南米グアテマラで「プレデターと戦い、ただ一人生還した特殊部隊の男」のエピソードが語られています。
これは1987年公開映画「プレデター」に繋がるもので、シリーズを通しで観ている人は過去作との連続性を確認することができます。
ただ、過去のシリーズ作品である「プレデター」「プレデター2」は、公開日時が古いこともあって私は観たことがないんですよね。
私が「プレデター」の存在を知ったのは、「プレデター」の派生作品である「エイリアンVSプレデター(AVP)」シリーズで、こちらは過去2作品共に観ています。
ちなみに「エイリアンVSプレデター」と今作品は全く無関係。

ストーリーは、世界各国から選ばれたプロの軍人やヤクザ・死刑囚達が、地球とは異なる惑星に謎の閃光によって飛ばされ、プレデター達と戦っていくというもの。
アメリカではお約束なのか、刀を振るってプレデターと戦う日本人もいたりします。
プレデター達の武装や特徴については「プレデター」「エイリアンVSプレデター」いずれかのシリーズを観ていれば事前に分かるので、「未知の恐怖」というのはあまり感じられませんでしたね。
まあこれはシリーズ作品の宿命なのでしょうけど。

実写版「宇宙戦艦ヤマト」のポスター6万枚、学校に配布

SMAPの木村拓哉が主演する2010年12月公開予定の映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」。
この映画の製作元である東宝が作成した宣伝広告用のポスター約6万枚が、文部科学省の承認の下、全国の小中高校・大学4万校に配布されるとのことです。

毎日新聞記事
http://www.mainichi.jp/select/science/news/20100707k0000e040034000c.html
>  文部科学省が東宝とタイアップし、12月1日公開の映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」(山崎貴監督)のポスターを6万枚作製した。全国の小中高校、大学など約4万校に配布し、掲示を求める。事業仕分けで「巨額の投資の割に効果が見えない」などと批判された宇宙開発の重要性を若い世代に訴える狙いがある。
>
>  映画は70年代に大ヒットしたアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の実写版。主人公の古代進を人気俳優の木村拓哉さんが演じる。ポスターは、木村さんを大写しした写真の横に「宇宙の未来、つくるのは君たち。」とのメッセージを入れた。
>
>  作製に当たり、
映画の内容が好戦的でないかなどを文科省職員がシナリオで確認した上で採用を決めたという。両者は昨年にも、仲間由紀恵さん主演の学園ドラマ「ごくせん THE MOVIE」を使った薬物乱用防止ポスターを共同で製作している。
>
>  各学校での掲示は、東宝にとっては映画のPRになるとあって、文科省によるとポスター製作費は全額東宝持ち、発送費用の多くも東宝が負担するという。【山田大輔】

この記事で個人的に引っかかったのは、「映画の内容が好戦的でないか」を文部科学省の職員がチェックして採用を決めたという箇所。
いかにも反戦(以上に反日)至上主義で凝り固まっている日教組に配慮したかのごとき対処ですし、そもそも「好戦的な内容の映画」というのは一体どのように定義されているものなのでしょうか?

戦後60周年記念作品と銘打たれ、監督的には反戦がテーマだったという映画「男たちの大和/YAMATO」なども「日本海軍を賛美している」などと左翼&サヨクな方々は訴えまくっていましたし、その基準から判断すれば、ヤマトの実写版がそれに該当しないはずがないのですけどね。
何しろ、ヤマトは原作からして「特攻」が当然といわんばかりに肯定的に描かれている作品なわけなのですし(爆)。

ヤマトの実写映画化は銀英伝舞台版と同じくらい不安だらけなシロモノなのですが、ポスターは良いとして果たして映画の出来はどうなることやら。
2009年12月に公開されたアニメ版映画「宇宙戦艦ヤマト・復活篇」は、すくなくとも原作にあまり思い入れがない私的にはそれほど悪くない映画だったのですが、実写版とアニメは全く異なりますからね~。

ちなみにこの映画、私は映画館へ観に行く予定です。

仙谷由人官房長官の「日本は個人補償を行うべきだ」発言問題

2010年7月7日の日本外国特派員協会での記者会見で、菅内閣の仙谷由人官房長官が韓国との戦後処理問題について「日本は個人補償を行うべきだ」と発言したことが話題になっています。

時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010070700917
産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100707/plc1007072049009-n1.htm

ただでさえカンガンスこと菅直人の消費税増税発言が物議をかもして民主党の支持率低下が危ぶまれる中で、さらに追い討ちをかけるかのごとき今回の発言。
日韓基本条約で最終的な解決とされた戦後処理問題をことさら蒸し返し、国としての補償をさらに追加する行為に、日韓共に一体何の意味と利益があるというのでしょうか?
個人間だろうが国家間だろうが、一度成立した示談の内容は被害者・加害者問わず遵守しなければならないのが普通ですし、もし不服があるのであれば、日韓共にそもそも和解などすべきではなかったでしょう。
しかも、個人補償とやらの支払いで費われるのは日本の国費であり日本国民の税金であり、その負担は当然日本国民にのしかかってくるわけです。
韓国への個人補償など、払う理由も意義もない、まさに無駄金以外の何物でもありませんし、ましてやそのために増税を行うなど、決してあってはならないことです。

そもそも、戦前の朝鮮は日本の一部だったのですから、本来ならば韓国も「当時の日本の一員」として一緒に謝罪と賠償をしなければおかしいはずなのですけどね。
実際、第二次世界大戦前にドイツに併合されていたオーストリアなどは、戦後独立した後、ナチスに協力したことについて「加害者の一員」として謝罪しています。
そのドイツやオーストリアも、謝罪と賠償を行っているのは「ナチスが犯した犯罪」についてのみ、しかもそれでさえ「あれはヒトラーをはじめとするナチス党の人間が勝手にやったこと」として「国家としての責任」を棚上げにしているくらいなのです。
その一方で、戦争終結時に旧満州や朝鮮に置かれていた日本の資産の請求権を全て放棄したのみならず、韓国には援助金名目で当時の金額で8億ドルも支払い、それでもなお謝罪と賠償を求められた挙句に素直に応じてしまう日本。
世界中探しても、これほどまでに「お人好しでカモな国」は他に存在しないでしょうね。

それにしても、今回の件に限らず、民主党の政策は国益および国民の生活向上に何ら寄与しないどころか害にすらなるシロモノが多すぎますね。
外国人にバラまく子ども手当てとやらもその典型例ですし、マニフェストに書かないくせに何が何でも実現させようとしている外国人参政権・夫婦別姓・人権擁護法案なども然り。
政治思想的に共鳴しているであろう田中芳樹のような人間にとっての民主党はまさに理想的な政治団体なのでしょうが、余計な負担を強いられることになる大多数の日本国民にとっての民主党は、究極のアホでなければ生来の犯罪者集団でしかありえませんね。

日本になかなか浸透しないFacebookの問題点

ユーザー数が世界で5億人以上にも達し、今や名実共に世界一のSNSとなっているFacebook。
これを論拠にしているのか、巷の報道でも「Twitterの次はFacebookの時代だ!」「Facebookのリンク機能でポストGoogle時代がやってくる!」的な情報が飛び交っています。

かく言う私自身もそんな情報を信じ、先行投資とばかりにFacebookのユーザー登録を行ったクチだったりします(^^;;)。
ところが、実際にFacebookを使ってみると、これが思いのほか使い勝手が悪く、また巷の礼賛報道では全く言及されていなかった問題点も見えてきたことから、次第に「Facebookって本当に他のネットメディアを圧倒できるだけの力があるのか?」という疑問が少なからず出てきたんですよね。
現状を見る限り、Facebookはその礼賛評価とは程遠い状態にあると言わざるをえないところです。

1.世界的なユーザー数と日本限定のユーザー数の違い

まず、Facebookの絶対的優位を示す最有力要素となっているユーザー数ですが、確かに世界的なレベルで言えばユーザー数5億人と謳われ、その実力は一見揺るぎないものがあるように見えます。
しかし、こと日本に限定すると、そのユーザー数は2010年4月時点で未だ200万人にすら到達しておらず、日本の大手3大SNSであるmixi、GREE、モバゲータウンのせいぜい10分の1程度。
規模だけでいえば、Facebookは日本最大手の一角すら担えていません。

Facebookにおけるユーザー5億人以上の大部分は外国人。
彼らと会話するためには、すくなくとも他国語で会話が行えるレベルのスキルが当然のごとく要求されることになります。
一方で日本人のユーザー数は、Facebook総会員数全体からすれば圧倒的に少なく、日本人同士のコミュニティが成り立ちにくい事情があります。
必然的にFacebookは「外国にコミュニケーションが取れる友人がいる人のためのツール」になってしまい、これが日本人ユーザーから敬遠される要因のひとつとなっているわけです。
これでFacebookが日本市場を席捲できる方が変でしょう。

2.「一見さん」には複雑過ぎて分かり難いアプリケーション機能

Facebookの特徴として、多種多様なアプリケーション機能が充実しており、画像や動画の共有や他のWebサービスとの互換性にも優れているということがよく挙げられます。
ところが「多機能性」というのは「分かりやすさ」「手軽さ」としばしば反比例するもので、Facebookの場合、その多機能性が逆にFacebookへの新規参入を阻む大きな壁になっています。
多機能なシステムをユーザーに使いこなしてもらうためには、その多機能の中身をユーザーに理解させる必要がありますし、そのための「分かりやすい説明」なども付加しなければならないはずなのですが、Facebookのすくなくとも日本語版には、その辺りの配慮が全くと言って良いほど存在しません。
Facebookに参入したのは良いが、アプリケーションが多すぎてどれが「使える」機能なのか判断に迷う、また「使い方」に関する説明が不十分で分かり難く放置状態になっている、という人は結構多いのではないでしょうか。

mixiを含めた日本の大手SNSやTwitterがあそこまで成長しえたのは、「使い勝手の良さ」がまずあったからでしょう。もちろん機能が充実しているというのは大変重要なセールスポイントなのですが、それを大規模に普及させるためには「分かりやすさ」「手軽さ」が必要不可欠なのです。
分かり辛く使い難いシステムは、たとえ機能が充実していても初心者の多くが敬遠してしまいます。

しかも、Facebookが提供しているアプリケーションは必ずしも日本語対応になっているわけではなく、説明文全てが英語をはじめとする他国語で書かれていることも少なくありません。
それらのアプリケーションを使いこなすためには、これまた当然のことながら他国語で会話が行えるレベルのスキルがまたしても要求されることになります。
「分かりやすさ」「手軽さ」を追求する観点から見ても、言語の壁は無視できない大きな問題と言わざるをえないでしょう。

私自身、2010年7月7日時点でFacebook提供のアプリケーションで活用しているものはひとつもなく、唯一使おうとしたFacebookとTwitterの連携アプリは、両者のお家騒動絡みの問題からバグが修正されず使用不能で、しかたなくHootSuiteの同時投稿機能で代用する羽目になった始末(-_-;;)。
Facebookが売りにしているはずのユーザー数とアプリケーション機能でこうも大きな問題を抱えていては、Facebookが日本市場で既存の大手SNSを凌駕するなど夢のまた夢と言わざるをえないでしょう。
「使い勝手の良さ」という点でFacebookは、衰退傾向にあるはずのmixiや、携帯層を中心に勢力を伸ばしているGREEやモバゲータウンの足元にも及ばないのです。

世界最大のユーザー数を誇るはずのFacebookが日本で苦戦を余儀なくされている理由は、言語の壁と多機能「過ぎる」システム、そして何よりもそれらの問題に戸惑うであろう初心者を導き取り込むために必要不可欠なサポート体制の構築不足、の3つにその大部分が集約されます。
Facebookが今後日本で最大手のSNSにのし上がるためには、これらの問題の抜本的な解決が必要最低限やらなければならない課題となるでしょうね。

ファイナルファンタジーシリーズとの出会い

今更ながら最近、PS3のファイナルファンタジー(以下「FF」)13をプレイしています。
FF13は諸般の事情があって今までずっと「積みゲー」状態になっていたのですが、発売から半年以上も遅れてようやくプレイ可能に。
2010年7月6日時点では、第11章冒頭に出てくる召喚獣アレキサンダーを倒した後、大平原を攻略中です。

私の場合、FFシリーズは2作目の頃から関わっていて、これまでのシリーズは初期作品のFF1とオンラインゲームであるFF11以外は全てプレイ&クリアしています。
私が最初にFF2に出会ったのは、1988年12月17日のゲーム発売から少し経った1989年の春頃でしたから、もう20年以上の付き合いがあるわけですね。

初期のFFシリーズは、ストーリーは今の水準で見ても秀逸な出来だったのですが、ゲームシステムが今では考えられないほどにとにかく最悪なシロモノでしたね。
FF2では通常のザコ戦1回の戦闘時間が処理の問題から数分かかっても終わらなかったり、フィールド上で突然桁外れに強い敵が出て一撃でゲームオーバーになったり、熟練度システムが難しすぎてキャラクターのステータス成長に大きな支障が出たりするなど問題頻出。
次のFF3ではかなりの改善が見られたものの、それでもミニマム状態で攻撃力・防御力がゼロにされたままの状態で敵と戦わなければならない局面があったり、ラストダンジョンでは全くセーブができなかったりと、まだまだ多くの課題が残されていた状態。
今から振り返っても、「よくこんなゲームをクリアできたなぁ」と当時の自分についつい感心してしまいますね。

FFシリーズのゲームシステムが本当に評価されるようになったのは、スーパーファミコン(SFC)から発売されたFF4以降。
ここでようやく「通常のゲーム進行にすら障害が発生する」レベルの問題が全て解消され、純粋な「やり込み」が楽しめるようになりました。
FFシリーズの知名度と人気が、日本におけるRPG分野の先達であるドラゴンクエスト(以下「DQ」)シリーズに追いついたのもちょうどこの頃ですね。

ちなみにFFシリーズは、私の田中作品との出会いにも意外な影響を与えています。
私が田中作品で最初に読んだのはアルスラーン戦記だったのですが、初期のFFシリーズとアルスラーン戦記のイラストレーターは両者共に天野喜孝氏。
その絵柄の共通点から、アルスラーン戦記は私の目に止まることとなったわけですから、何がきっかけで出会いがあるか、分からないものですね。

今や日本ゲーム業界の最高峰に君臨するFFシリーズ。
次回作のFF14はPS3ではなく、シリーズで初めてWindows版からオリジナルが発売され、かつFF11と同じオンラインゲームになるとのことですが、ライバルのDQシリーズ共々、今後も発展し続けて頂きたいものですね。

映画「アデル/ファラオと復活の秘薬」感想

ファイル 77-1.jpg

映画「アデル/ファラオと復活の秘薬」観に行ってきました。
1911年のフランスを舞台にした作品。
作中に微妙な入浴シーンがあるためか、この作品はPG-12(12歳未満は親または保護者同伴必須)指定されています。

この作品は、双子の妹を救うべく奮闘する、破天荒で型破りな性格の持ち主である女性ジャーナリスト・アデルの物語となります。
妹の名前はアガット。
姉とのテニスの試合中にボールが頭にぶつかり、その際にアデルから借りていた髪留めが外れて後頭部から額まで貫通し、以来5年近くも植物人間と化したという設定です。

全体的にはアクションよりもコメディ色が強いストーリー進行。
特にアデルが物語の重要な鍵を握っている教授を収監されている刑務所から救うべく、色々な変装を行って何度も刑務所に潜入しては失敗を繰り返すシーンは、なりふり構わぬアデルの性格とコメディタッチなノリが上手く融合していましたね。
……刑務所の人間も、アデルが同じ日に同じ手段を何度も繰り返している段階で、いちいち中に潜入を許していないで少しは門前で変装について疑えよと(苦笑)。

そして物語の最後に、アデルはとある船に乗り込むのですが、その船というのが「誰もが知っている【悲劇で有名な】あの豪華客船」。タイタニック号。
序盤でアデルにしてやられた悪役達が港で「良い旅を」などと皮肉をつぶやいたところで終わっているところから考えても、この作品、続編を匂わせるものがありますね。
次があるとしたら一体どんな物語になるのか、少々気になるところではあります。

映画「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」感想

ファイル 76-1.jpg

映画「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」観に行ってきました。
人気TVドラマ映画化シリーズ第3弾。
主人公である青島俊作を演じる織田裕二と室井慎次役の柳葉敏郎には一時期不仲説も囁かれ、映画の成立自体が危ぶまれる報道もありましたが、とにもかくにも映画が公開されて何よりです。
人気シリーズ作品かつ初日ということもあってか、スクリーン内はほぼ満席状態でしたね。

「踊る大捜査線」の映画は前作もそうでしたが、今作もとにかくギャグが満載。
湾岸署の引越し本部長に任命された青島俊作の「作戦会議」から始まり、その引越しのゴタゴタにまぎれて発生した事件と不祥事の数々、そして湾岸署外部に不祥事が発覚した後、身体を張っていかにも衰弱しているかのごとき過剰演出な3文芝居を繰り出しつつ、自己保身だらけの官僚答弁的な言動を披露しまくるスリーアミーゴスの公式会見シーンの辺りまではまさにギャグとツッコミのオンパレード。
その手のギャグが出てくる都度、スクリーン内のあちこちから声を潜めた笑い声が頻出していましたし、かくいう私も同じように笑っていたクチです。

ただ、今回の映画「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」は、過去2つのシリーズ作品とも内容がリンクしており、そちらも観ないと登場人物の相関関係が把握しにくいところも多々ありますね。
私も映画観賞後、Wikipediaを読んで過去作の登場人物を確認したりしていましたし。
今回の映画を観る際には、過去作である、
「踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!」
「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」
を事前に観ることをオススメしておきます。

それ以外で個人的に気になったのは、湾岸署を閉鎖状態に追い込んで囚人の釈放を要求してきた犯人に対し、室井慎次以外の警察の首脳陣達全てが「犯人の要求を呑む」という意見で完全に一致し、しかもそれが日本国首相の公式声明として発表されてすらいたこと。
作中でも「人道的見地」だの「人の命は地球より重い」だのといった類の発言が飛び交っていましたが、アメリカであれば映画でも現実でも絶対にありえないこの描写が、日本だと「うん、普通にありえる話だよね」と素直に頷けてしまう嫌な実態がありますからね~(T_T)。
ましてや今の売国民主党政権、特にその頭目が「あの」カンガンスであれば、これ幸いと嬉々として要求を呑むどころか、下手すれば国家としての無条件降伏すら本気でやりかねないところがありますし(-_-;;)。
あのヘタレ過ぎて情けない日本の首脳陣達の描写を「ありえないフィクション」として本当に笑い飛ばせる日が来て欲しいものなのですけどね。

「踊る大捜査線」はハリウッド映画と異なり、特にこれといった直截的な恋愛描写やアクションシーンがないにも関わらず、巧みなストーリー進行とギャグによる独特のテンポを駆使して観客を魅了する非常に優れたシリーズ作品ですね。
今作も、邦画の中では今年度最優秀作品の最有力候補として数えられることになるのではないでしょうか。

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