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2010年07月13日の記事は以下のとおりです。

朝日新聞と田中芳樹の民主党贔屓なダブルスタンダード

2010年7月11日の参議院選挙で民主党が大敗したことにより、2007年の参院選に続きまたも衆参ねじれ現象が発生することになりましたが、その翌日12日の朝日新聞社説がなかなか振るっていますね。

2010年7月12日朝日社説(ウェブ魚拓)
http://megalodon.jp/2010-0713-1306-06/www.asahi.com/paper/editorial20100712.html
> ■短命続きもう卒業を
>
>  民意は、菅首相率いる民主党政権に退場を促すレッドカードを突きつけたのだろうか。
>
>  政権交代そのものが間違いだったという判断を下したのだろうか。
>
>  そうではないと私たちは考える。

>
>  2大政党の主な公約が似通う中で、何を選ぶのかが難しい選挙だった。
>
>  とはいえ比例区の得票では民主党が自民党を上回り、非改選議席を加えれば、なお第1党だ。
有権者は民主党に猛省を迫ったが、政権を手放すよう求めたとまではいえまい。
>
>  民意は一方で自民党を復調させた。ようやく実現した「2大政党による政権交代のある政治」をさらに前に進め、鍛え上げるよう背中を押したととらえるべきだろう。
>
>  菅首相は選挙結果を受け、続投を表明した。一層の緊張感を持って重責を果たしてもらいたい。
>
>  日本では、「第二院」である参院選の敗北により首相が交代させられる事態がしばしば起こってきた。
>
>  よほどの惨敗ならやむを得ないとしても、短命政権が相次いだ大きな要因だ。それは腰を据えた政策の遂行を妨げ、国際社会での存在感を著しく損なってきた。もう卒業すべきだろう。
>
>  そもそも参院選は「政権選択選挙」ではない。
>
>  自民党一党支配の時代、有権者は総選挙で自民党を支えつつ参院選では時の政権の失政を厳しく裁いた。両院の選挙を使い分け「永久与党」を巧妙に牽制(けんせい)してきたともいえる。
>
>  政権交代時代を迎えた今、参院選のそのような機能は見直していいはずである。
政権の枠組みの変更や首相交代はあくまで総選挙を通じて、という原則に立ち返るべきだろう。

……以前と言っていることがまるで違うのですが、いつ朝日はあれほどまでに「参院選で負けたのだから解散総選挙を!」と以前の参院選の際にがなりたてまくっていた自説を変更したというのでしょうか↓

2007年7月30日朝日社説(ウェブ魚拓)
http://megalodon.jp/?url=http%3A%2F%2Fwww.asahi.com%2Fpaper%2Feditorial20070730.html&date=20070731133439
>  ●民意に背く続投表明
>
>  さすがに自民党内にも首相の責任を問う声が出ている。
政権すんなりと続投が受け入れられるとは思えない。首相はもっと真剣に今回の結果を受け止め、潔く首相の座を退くべきである。
>
>  それにしても、すさまじい惨敗ぶりだ。自民党は30議席台へ激減し、ライバル民主党に大きく水をあけられた。非改選議席を加えても、民主党に第1党を奪われた。1955年の自民党結党以来、第1党の座を滑り落ちたのは初めてだ。
「政権を選ぶ衆院選とは違う」というには、あまりに度を超えた敗北だ。
>
>  公明党も後退し、与党全体で過半数を大きく割り込んだ。与党は衆院で7割の議席を押さえているものの、参院での与野党逆転はこれまでの国会の進め方を根本的に変えることになるだろう。
>
>  全国で、安倍自民党に対する「ノー」の声が渦巻いた。
>
>  「自民王国」のはずだった地方の1人区でばたばたと議席を失い、参院自民党の実力者、片山虎之助幹事長まで落選した。2年前の郵政総選挙で小泉自民党が席巻した大都市部でも、東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知で民主党が次々に2人当選を果たした。
>
>  2年前、自民党を大勝させた無党派層が、今度は一気に民主党に動いたのだ。自民支持層のかなりの部分が野党に流れたのは、政権批判の強さを物語る。
>
>  衝撃は自民党内に広がっている。中川秀直幹事長や青木幹雄参院議員会長は辞任する。
それでも首相が続投するとなれば、世論の厳しい反応が予想される。
>
>  まして、与野党が逆転した参院を抱え、これからの政局運営や国会審議は格段に難しくなるはずだ。参院で安倍首相らへの問責決議案が出されれば通るのは確実な勢力図だし、混乱と停滞は避けられないのではないか。

同じ参院選の惨敗&衆参ねじれ現象の発生でも、相手が自民党であれば首相の辞任を声高に求めるくせに、民主党の場合は「政権を手放すよう求めたとまではいえまい」「政権の枠組みの変更や首相交代はあくまで総選挙を通じて、という原則に立ち返るべきだろう」って……。
以前の参院選では、惨敗を理由に当時の安倍首相に辞任を求めたわけなのですから、今回の惨敗では当然、菅直人に対し首相の辞任を求めるのが自身の言論責任というものではありませんか。
これで「公正中立」を標榜するとは笑止な限りです。
相も変わらずダブルスタンダードの塊ですね。朝日新聞は。

ところで、昨今の政治情勢について、我らが田中芳樹御大はこんなことをのたまっておられたのだそうで↓

http://twitter.com/adachi_hiro/status/18275605478
<今日も田中芳樹さんに会ってきたのですが、「権力が強いからこそ、おちょくる楽しみがあるのに……」とボヤいてましたわ。RT @aki_0117: @adachi_hiro 次の創竜伝かお涼あたりで田中先生がネタにしそうですね(笑)>

は?
今の民主党政権って、毎日のように失言&失政を乱発しまくっている上、衆議院の議席数を頼みに「民意」と称して無責任かつ倣岸不遜な態度に終始していて、どう見ても非常に悪い意味での「強大な権力者」そのものではありませんか(爆)。
すくなくとも自民党政権時代よりもはるかに「おちょくる楽しみ」とやらには事欠かないはずなのですが、一体どこを見て政治を語っているというのでしょうか(苦笑)。
まさか、常日頃からアレほどまでに日本に対して舌鋒鋭い批判を繰り広げていらっしゃる田中芳樹ともあろう者が、自民党に厳しく民主党に甘いなどという、朝日新聞のごとき依怙贔屓かつダブルスタンダードな手心を加えるわけはないでしょうし、思う存分に「強い権力者」である民主党をこれまでと同じように叩き潰して頂きたいものです(笑)。

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