日本最初のスクランブル交差点「子飼橋交差点」
- 2010/09/11 21:25
- カテゴリー:その他色々, 九州・熊本ローカル事情
大都市の中心街で多く見られるスクランブル交差点。
日本では東京の銀座や渋谷駅前にあるものが特に有名ですが、日本で最初のスクランブル交差点は、熊本県熊本市の子飼橋交差点だったりします。
名前の由来は白川に架かっている子飼橋から。
場所はこんなところです↓
この交差点の近くには熊本大学と子飼商店街があり、また熊本市中心地に近いこともあってか、ここは熊本の中でも交通量がかなり多い部類に入ります。
ここに日本最初のスクランブル交差点が誕生したのは1969年。
当時、この交差点には路面電車の終着となる電停があり、路面電車の利用客が電停から道路に溢れ、自動車交通の妨げになる問題が発生していました。
それを解消するために設置されたのがスクランブル交差点で、元々は電停対策がメインだったわけですね。
ただ、肝心の電停は、1972年に熊本市電黒髪線が廃止されたことにより消滅し、現在では路面電車の路線を潰して拡張された道路に僅かながらその名残を残すのみです。
しかし、スクランブル交差点はその後も生き残り、現在もK字の交差点で道路横断の橋渡しとして機能しているわけです。
ちなみに、熊本県で一番人の往来が多いスクランブル交差点は、熊本市の下通り・上通りアーケード街を結ぶ通町筋電停周辺の交差点。
場所はこことなります↓
この交差点は熊本の象徴でもあり、観光パンフレットや映画などでもしばしば登場しています。
熊本で「スクランブル交差点」といったらまずこちらの方が知名度も高く有名なメジャーどころで、名前は知らなくても「見たことがある」という人は結構多いのではないでしょうか。