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2010年09月19日の記事は以下のとおりです。

映画「-ザ・ラストメッセージ- 海猿」感想

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映画「-ザ・ラストメッセージ- 海猿」観に行ってきました。
同名の漫画原作作品の映画第3弾にしてシリーズ完結編。
ただ、「シリーズ完結編」といっても、それは前作に当たる2006年公開映画「LIMIT OF LOVE 海猿」でも、続編製作が発表されるまでは同じことを言っていたので、本当にこれで完結するのか否かは分かりませんが。
今作は3D版としても公開されているのですが、私が観に行ったのは通常版となります。

今作の舞台は、福岡県玄界灘沖に建設された天然ガスプラント「レガリア」。
このプラントには韓国とロシアも出資しているという設定で、そのためなのか、序盤で展開される救助活動では韓国人やロシア人らしき救助部隊の姿も見られます。
「レガリア」で火災事故が起こったのは、「レガリア」に変わり一時的に掘削作業を行っていたドリルシップが高波に煽られて制御を失い、「レガリア」に激突したことによるもの。
救助活動は順調に進んでいたものの、救助活動終了寸前になって「レガリア」が爆発の危機に晒された挙句、そのための安全措置として下ろされたシャッターに、主人公である仙崎大輔を含めた5人の人間が閉じ込められてしまいます。
おりしも台風が接近していたこともあり、海上保安庁の救助隊は一時現場から退避。
その後、たびたび危機的状況に見舞われる「レガリア」の問題に主人公がもうひとりの海上保安庁隊員と共に対処しつつ、ストーリーが進行していくことになります。

仙崎大輔は前作「LIMIT OF LOVE 海猿」の後、ヒロインである伊沢環菜と結婚、今作までの間に男の子が生まれています。
男児出生の際には、男児が未熟児だった上に母体も危機的事態に晒されるなど色々と問題もあったとのこと。
作中では「結婚3周年記念の日」に仙崎大輔が救助活動に向かっていることが示されており、前作からすくなくとも4年近くは経過している計算になりますね。

前作もそうでしたが、映画「-ザ・ラストメッセージ- 海猿」は人間ドラマの作り方が上手いですね。
主要人物全員分のエピソードが用意されていて、一定の感情移入ができるようになっています。
あと、主要人物が誰も死なないのも大きな特徴ですね。
同じ題材をハリウッド映画が扱ったら、誰が一人くらいはピエロ役として死ぬ人間が確実に出そうなものなのですが(苦笑)。

紆余曲折の末、「レガリア」はそのまま待てば破滅確定という最悪の事態に陥り、最終的には主人公達の手によって自沈させられることになります。
「レガリア」の建造には1500億円もの費用と韓国・ロシアの出資もあったことから、日本政府の上層部はゴーサインを出し渋っていましたが、あの状況で「レガリア」を自沈させなかったら、「レガリア」に取り残された5人全員死亡はもちろんのこと、「レガリア」破滅に伴う大火災や海洋汚染も発生するという最悪の結末を迎えただけでしょう。
作中では「たかが5人の生命を救うためにレガリアを放棄するのか!?」的な主張を政府高官が行っていましたが、何故か「大火災や海洋汚染の可能性」は無視されていて、その辺りは少し違和感を覚えたところですね。
「ガスタンクにいつ引火するか分からない」という報告は、主人公によって対策本部にも充分に伝わっていたわけですし。

映画「-ザ・ラストメッセージ- 海猿」は、人間ドラマ以外にも、手に汗握る緊迫感漂うシーンが結構続いたりするので、そういう映画が好きな人であれば、映画館へ直接観に行っても損はしない作品ですね。

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