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2010年10月の記事は以下のとおりです。

中国人初のノーベル賞を民主運動家・劉暁波が受賞

中国人では初となるノーベル賞受賞が、過去に天安門事件で逮捕歴があり、現在も中国で服役中の民主運動家・劉暁波に授与されるという形で実現することとなりました。

http://megalodon.jp/2010-1008-2234-41/www.asahi.com/international/update/1008/TKY201010080362.html

そして、この輝かしい偉業に対し、中国政府は反発を強め、報道規制を行っているとのこと。

http://megalodon.jp/2010-1009-0032-51/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101008-00000118-jij-int
http://megalodon.jp/2010-1009-1343-51/sankei.jp.msn.com/world/china/101009/chn1010091102007-n1.htm

長年の悲願であったノーベル賞受賞がまさかこんな形で実現するとは、中国にとってこれ以上の皮肉はないでしょうね。
ただでさえ中国は、チベット問題をはじめとする少数民族の弾圧や言論統制など、のっぴきならない問題を抱えているところにこれなのですから。
今回のノーベル平和賞選定に際して、中国政府はノルウェーのノーベル賞委員会に対し「外交関係に悪影響を及ぼす」という圧力までかけていたのですが、中国がいかに今回のノーベル賞受賞を嫌がっているか、分かろうというものです。

民主主義真理教の狂信者にして中国礼賛論者でもある田中芳樹としては、今回のノーベル平和賞は諸手を挙げて歓迎したいところでしょう。
田中芳樹は創竜伝7巻で天安門事件における中国の対応を罵りまくっていた一方、13巻では過去のストーリーも社会評論もかなぐり捨ててまで中国の経済成長を礼賛していたのですから。
中国の国内事情や少数民族弾圧の事情などについて田中芳樹が精通しているとはとても思えませんし、民主化運動の実態に至っては「知っていても無視する」でしょうから、今回の受賞について「中国でもようやく民主主義が根付いてきた」的な見当ハズレな礼賛論でも派手に展開していそうですね(苦笑)。

ブログの更新頻度とアクセスアップの関係

ニュース・日常生活等のテーマに厳選し、調査結果を公開する自主調査サイト・iMiリサーチバンクの調査によると、自分のブログの1日平均アクセス数が50以下しかないという人が全体の8割以上を占めているとのことです↓

http://www.imi.ne.jp/blogs/research/2010/09/100929blog.html

また、ブログを頻繁に更新する人がアクセス数も多い傾向にあることも分かっており、ブログの更新頻度とアクセス数に相関関係があることが明示されています。

もちろん、ブログの更新頻度を上げたからといって必ずしもアクセス数が上がるわけではありません。
更新頻度が低くてもアクセス数が多いブログもあれば、高くてもアクセス数が少ないブログもあります。
しかし、ブログを可能な限り更新した方がアクセス数も増えやすい傾向にある、というのはまず間違いないところでしょう。

Twitterと連動させて運用しているタナウツネット雑記ブログでも、アクセスアップと話題提供の両観点から、可能な限り更新頻度は上げていきたいと考えていたりします。
しかし、今の現状では1.5~2日に1回が限度といったところ。
できれば1日に1回更新できるようにしていきたいのですが、ネタが続かないのが何ともねぇ……(-_-;;)。

現行では一番タナウツのアクセスアップに貢献している映画の感想ネタも、そうそう頻繁にアップできるものではありません。
月に何十本も映画を観に行けるわけではないのですし。
ブログのネタとして一番取り上げやすいのは何と言っても時事ネタです。
そのため、時事ネタを積極的に取り上げようという試みは以前から行っているのですが、私の場合、趣味が狭いこともあってどうしても政治ネタに傾斜せざるをえないんですよね。
芸能ニュースやスポーツニュースなどは、知識および関心の低さも相まって取り上げようがないのですから。

どうやってブログ用のネタを抽出していけば良いのか、そして如何にして集客効果が上げられる記事をアップするのか。
Twitter商館を開設して半年、ブログを公式開設して4ヶ月が経過しましたが、ブログ運営の試行錯誤はまだまだ今後も続いていくことになりそうです。

田中芳樹×垣野内成美対談&理論社の民事再生法申請

本日、薬師寺シリーズの原作者である田中芳樹と、イラスト&マンガ版担当の垣野内成美女史の対談が行われた模様です↓

http://twitter.com/adachi_hiro/status/26441350496
<明日は軽井沢に行って、田中芳樹さんと垣野内成美さんの対談に同席予定。いまじぶんの軽井沢は寒いんだろうなあ。>

http://twitter.com/adachi_hiro/status/26527518465
<田中芳樹さんと垣野内さんの対談&会食終了。軽井沢のシェ草間、レベル高いです。>

ちなみに「シェ草間」というのはレストランの名前で、こんなお店なのだとか↓

フランス自然料理「シェ草間」
http://www.chez-kusama.com/

両者の対談内容は、やはりマンガ版薬師寺シリーズの今後についての話し合いなのではないかと思われるのですが、ただでさえ田中芳樹の遅筆で著しく遅れ気味の続刊の穴埋めを一体どのように行っていくのか、いっそ打ち切りにするのか、その辺は少々興味がありますね。
何しろ、田中芳樹は当初スケジュールでさえ「髑髏城の花嫁」しか年内刊行予定がなかった上に、その「髑髏城の花嫁」の刊行元であるはずの理論社が民事再生法申請という事態に至っていますからね~。

理論社が民事再生法申請=「兎の眼」、負債22億
http://megalodon.jp/2010-1006-2248-03/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101006-00000142-jij-soci

まあ正直、己の筆舌に尽くし難い遅筆ぶりを「予定通り遅れています」だの「生産力の低さで定評のある私」だのとヌケヌケと公言して何ら恥じ入ることがない田中芳樹のことですから、今回の民事再生法申請の件も案外喜んでいるのかもしれないのですが(-_-;;)。
ただでさえ晩秋完成予定という目標すらも不安な執筆速度だった上に出版元がこれでは、「髑髏城の花嫁」の年内発売どころか刊行それ自体が危ないと言わざるをえないところですし。
当初スケジュールによれば、「髑髏城の花嫁」の次が薬師寺シリーズの新刊だったはずなのですが、それも一体どうなることやら……。

検察審査会の2度目の「起訴議決」により、小沢一郎が強制起訴

民主党・小沢一郎の平成16~17年分の虚偽記載容疑について、東京第5検察審査会は「起訴すべき」(起訴議決)の判断を下しました

http://megalodon.jp/2010-1004-1632-15/sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101004/crm1010041546021-n1.htm

2度目の「起訴相当」の議決により、小沢一郎に対する強制起訴が発動されることになります。

しかし、中国人民解放軍野戦軍司令官を自称する小沢一郎に対する強制起訴は、日中間の新たな国際問題へと発展してしまう危険性があります(棒)。
ただでさえ、中国漁船衝突事件で日中間はゴタゴタしているというのに、今度は中国の自称軍高官(!)が日本の手によって「不当に」裁かれようとしているのです(笑)。
たかだか一船長の身柄についてさえアレほどまでの恫喝外交を展開した中国政府が黙ってなどいるはずもなく、当然、何らかの抗議と報復措置を行ってくることでしょう(爆)。

まあ実際問題、中国が小沢一郎を本気で助けようと思うのであれば、話は非常に簡単だと思うのですけどね。
何しろ、適当な抗議声明を発表した後で中国国内に存在する邦人を数人ばかり、適当な理由をでっち上げて逮捕拘禁してしまえば、検察が「わが国国民への影響や、今後の日中関係を考慮した」という大義名分を勝手に掲げ、処分保留として自動的に釈放してくれるのですから(爆)。
中国政府と提携さえできれば、日本ではありとあらゆる犯罪がやりたい放題にでき、しかも起訴すらされることがない、という前例がすでにできあがってしまっているわけですし、中国人にとって日本ほど一攫千金が狙える「地上の楽園」のような国もないでしょうね(苦笑)。

ところで今回の問題について、かつて創竜伝5巻で小沢一郎をモデルにした悪役を登場させていた田中芳樹は一体どのような感想を抱いているでしょうか?
当時と異なり、今の小沢一郎と田中芳樹は、カネの問題はともかく、政治思想的な相違点はほとんどと言って良いほどに存在しませんからね~。
特に中国べったりなスタンスに至っては双生児とすら言えるくらいにそっくりですし(笑)。
小沢一郎を否定するにせよ肯定するにせよ、なかなかに面白い電波評論を発表してくれそうです(爆)。

10月3日は東西ドイツ統一の日

10月3日は東西ドイツが統一された日。
1990年のこの日、東のドイツ民主共和国が西のドイツ連邦共和国に編入され、統一ドイツが誕生しました。
2010年の今年は、東西ドイツ統一からちょうど20年目の節目に当たります。

元々ドイツという国は、冷戦時代に東西に分裂していたのみならず、神聖ローマ帝国時代にも中央集権体制が確立せずに国内がまとまらず、多数の独立国家が乱立していた長い歴史があります。
地政学的に見ても、ドイツはヨーロッパの中心に位置する場所にありますし、また積年の敵国だったフランスをはじめ、四方を全て強国に囲まれている国でもあり、周辺諸国と長い戦いを繰り広げてきた歴史があります。
さらにフランス革命~ナポレオン戦争時代には、ドイツはひとつにまとまっていなかったが故に次々と各個撃破され、ナポレオンに敗北した屈辱の歴史もあります。
それだけに、ドイツ人にとって国の統一は長年の悲願でもあり、まただからこそ周辺諸国はドイツの国内統一を妨害すべく干渉を行い続けてきたわけです。
この長い分裂状態にあったドイツ諸国を統一し、ヨーロッパ列強の地位へと導いたのが、ドイツ帝国の宰相ビスマルクと、参謀総長モルトケです。
この両者がドイツ史上最高の英雄とされたのも当然といえば当然のことです。

二度の世界大戦の敗北にも挫けることなく、ヨーロッパを主導する大国であり続けているドイツ。
この機会に、日本とも関係が深いドイツに目を向けてみるのも良いのではないでしょうか。

映画「大奥」感想&疑問

ファイル 149-1.jpg

映画「大奥」観に行ってきました。
男女逆転の江戸時代を舞台に繰り広げられる男性版「大奥」を巡る物語。
ちょうど映画の日ということもあり、今回は金曜日の映画観賞となりました。

この作品は当然のことながらアクションやSFX系の映画などではなく、私の好みとなる映画のジャンルからは大きく外れるものでした。
それを承知の上であえてこの映画を観に行ったのは、ひとつにはこの映画のテーマのひとつである「男女逆転」がどのような歴史的背景の元、どのような過程を経て成立しえたのか、という命題に興味を抱いたからです。
作中では徳川幕府第3代将軍家光の時代に、男性にしか発症しない、真っ赤な発疹が全身に広がり高熱を発して死んでいく「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」という原因不明の奇病が日本中で爆発的に蔓延したことにより、男性の人口が女性の4分の1以下になったことが明示されています。
この病の致死率は80%、つまり「5人にひとりしか助からない」という設定です。
この結果、人口で女性の占める割合が圧倒的となったことにより男女逆転が発生し、男性が一種の「種馬」として珍重される女系社会へと変わっていった、とされているわけです。

しかし、ここで大きな疑問が出てきます。
まず、「赤面疱瘡」という奇病は、作中の舞台となっている第7代将軍家継~第8代将軍吉宗の時代に至るまで治療法が全く確立されていないということ。
そして「赤面疱瘡」は、その時代に至っても相変わらず猛威を振るい続けており、それによって男性の多くが昔ほどではないにせよ死に至っている状態にあることが作中でも明示されているのです。
致死率80%の病気が80年以上にわたって猛威を振るい続ける、という設定では、「男女逆転」どころか、下手をすれば「男性絶滅」などという事態にすら至っても何ら不思議なことではありません。
しかも作中では、「赤面疱瘡」の患者に対する隔離政策すらもあまり行われていないようで、男性版「吉原」で「赤面疱瘡」を患っている十代の少年が主人と思しき人間から仕事を言い渡されて街中へと向かう描写が普通に描かれていました。
また一方、数少ない男性達にも特に「赤面疱瘡」対策としての外出規制等が行われている様子もありません。
「赤面疱瘡」の恐怖がおどろおどろしく描かれ、治療法も確立されていない割には、予防対策的なものが全くなく、また病に対する偏見や社会的迫害・隔離といったものも存在しないときているわけです。
これでよくもまあ、「男性絶滅」という事態に至らないものだと逆に感心すらしてしまいましたね。

次に疑問に思ったのが、男性版「大奥」の存在意義そのものです。
前述のように、映画「大奥」の世界では、希少種となっている男性が子種の供給源として重宝されているという設定があります。
作中では、主人公が子種を欲しがる女性達を相手にボランティアで性行為を行っている描写がありますし、男性版「大奥」に入っている男性のひとりもまた、親から命じられてカネを取り多くの女性と性交を行っていたと主人公に告白しているシーンがあります。
男性が女性の4分の1しかいないわけですから、厳格な一夫一妻制では女性の大半が子作りどころか結婚すらもできないわけで、子種獲得が目的の「売春婦」ならぬ「売春夫」的な商売が成立するのは自然の流れです。
というより、普通に考えれば「一夫多妻制」が成立したって何らおかしなことではないどころかむしろ合理的ですらありえますよね、この世界って。

それに対して、ひとりの女性に多くの男性を侍らせる「一妻多夫制」としかいいようがない男性版「大奥」を成立させなければならない理由というのは一体何なのでしょうか?
史実の「大奥」に限らず、諸外国で見られる「後宮」の類であれば、多くの女性を侍らせることで、世継ぎを多く産ませることができるという大きなメリットがありますし、そもそもそれが存在意義でもあるわけです。
しかし男性版「大奥」では、いくら男性を多く増やしたところで、子供が産めるのはあくまでも女性側の将軍ただひとりだけなのですから、世継ぎ対策としては全く使い物になりません。
もちろん、作中の「大奥」には世継ぎ対策だけでなく、将軍の身の回りの世話や護衛をするなどの役目もあり、そのための人員も少なくないのですが、それは別に男性版「大奥」が特に担わなければならない理由はなく、女性でも充分に代替が利くものでしかありません。
最大の存在意義がないも同然であるにもかかわらず、何故「大奥」という一種の「後宮システム」があの世界で成立し存続しているのか? その疑問こそが今回、私が映画「大奥」を観に行くことを最終的に決断するに至った最大の動機だったりします。
残念ながら、作中における男性版「大奥」も、その点については「無駄な贅沢だからこそ存在する」ということが強調されているだけで、私が抱いていた謎は解けるどころか却って深まるばかりでしたが(-_-;;)。

あと、作中における支離滅裂な慣習もいいところの設定として、「ご内証の方」という概念が挙げられます。
映画「大奥」における「ご内証の方」というのは、未婚の女将軍に対する初めての相手となる男性を指す言葉で、「ご内証の方」は将軍を破瓜させる罪人として死を与えられる定めにあります。
そして主人公は、8代将軍となる吉宗に見初められ「ご内証の方」として選ばれてしまうわけです。
……何と言うか、これほどまでに「女性としての潔癖症」丸出しの慣習というのも非常に珍しい限りですね(苦笑)。
史実の「大奥」にも「内証の方」という言葉があるのですが、こちらは「将軍のお手つき」、つまり「将軍と直接性交した女性」という意味合いの言葉に過ぎず、ましてや「初めて性交した者には罪人としての死が与えられる」的な慣習などありません。
正直、あまりにも意味不明過ぎる慣習で、「ひょっとしてこれは時の政敵を抹殺するだけのために勝手にでっち上げられたものが放ったらかしにされているだけなんじゃ……」などという疑惑まで浮かんでしまったほどです。

かくのごとく、世界設定面ではあまりにもツッコミどころ満載で、それ故に設定検証は逆に楽しめる作品ですね。
かく言う私自身、半分はそれが目当てだったようなものでしたし(苦笑)。
ただ、そこまで設定面で深く考える人もあまりいないでしょうし、もっと手軽に18禁エロゲー「恋姫無双」の江戸時代男女逆転版とでも解釈しておいた方が素直に作品を楽しめるかもしれません。
まあ「恋姫無双」は社会システムまで改変されてはいませんでしたけど。

世界設定面以外の作中描写で特に強く印象に残ったシーンは2つ。
ひとつ目は「大奥」の男同士で何度も繰り広げられた男色描写、特に主人公による「男同士」のキスシーンで、このシーンはさすがの私も少々ビビりました。
男女同士の濃厚なキスシーンや残虐シーンなどは特にハリウッド映画で何度も見慣れていたのでそれなりに免疫もあるのですが、男同士のキスシーンはすくなくともこれまで私が観てきたハリウッド映画には全く存在しなかったので完全に意表を突かれたというか(^^;;)。
この間観に行った映画「十三人の刺客」にもオマケ程度の扱いながら男色描写がありましたし、この辺りはキリスト教圏に比べて同性愛を罪悪視していない日本ならではのものと言えるのかもしれませんね。
二つ目は第8代将軍吉宗の初登場シーン。
緑の草原を舞台に白馬にまたがって疾走する初登場シーンは、明らかに時代劇TVドラマ「暴れん坊将軍」のオープニングテーマを意識している以外の何物でもありませんでした。
そりゃ「吉宗」と聞いて連想する第一印象と言えば確かにアレではあるのですけど、あまりにあからさま過ぎるパロディで、心の中で笑わずにはいられませんでしたね。

それと、銀英伝舞台版でアンネローゼ役を担当する白羽ゆりが「大奥」でも出演しているという事前情報があったので確認したところ、確かに主人公の姉役として作中で登場していました。
作中における出番は序盤と終盤のわずかな時間しかなかった上、台詞もほとんどありませんでしたが。

時代劇と男性同士による同性愛が好きという方、または世界設定面にツッコミを入れまくりたいという方には、映画「大奥」は間違いなく一押しの作品と言えるでしょう。

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