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2010年10月12日の記事は以下のとおりです。

「男女平等」の正しいあり方とは?

世界の大企業が参加している世界経済フォーラム(本部ジュネーブ)が発表した、社会進出や政治参加における性別格差ランキングによると、2010年度、日本は134ヶ国中94位とのことです。
前回は101位だったとのことで、順位自体は上がっているのですが、それでもこの順位は先進国の中では最下位なのだそうです↓

http://megalodon.jp/2010-1012-2128-50/sankei.jp.msn.com/life/trend/101012/trd1010122110010-n1.htm

ただ、これは以前から思っていることなのですが、女性の社会進出や政治参加が進んでいないという要素「だけ」で、「男女平等」の是非というのは果たして判定できるものなのでしょうか?

男女平等について語る際、よく「男女平等先進国」とされ、件の調査でも上位にランクインされていたノルウェー・スウェーデン・フィンランドなどといった北欧諸国の事例がよく挙げられます。
これらの国々では、公共機関の職員や議席数に一定数の女性を割り当てるクォータ制やアハーマティブ・アクションといった、理由や能力を問わず女性が「強制的かつ自動的に」採用される制度で運用されています。
男女間の競争の結果として男女平等が実現しているのではなく、最初から男女平等ありきで職員数や政治家等の男女の割合が政治的に決定されているわけです。
しかもこの制度は、無能な女性が有能な男性よりも優先的に採用されるという一種の「逆差別」的なものでもあり、その運用については多くの問題が指摘されています。
これって「男女平等」本来のあり方からは程遠いどころか本末転倒なシロモノですらあるでしょう。
「機会の平等」ではなく「結果の平等」を求めたところで、男尊女卑が女尊男卑に代わるだけで男女平等は一向に実現しないばかりか、人材の適材適所にも反するという点において「壮大な無駄」もいいところです。

元々男性と女性には、身体的のみならず脳や思考・発想法についても先天的な違いというものが存在します。
脳が認識する視点では、男性は一点集中的な視野を持ち、女性は周辺にまんべんなく行き届く目を持つ傾向にあります。
また、一般的な脳の傾向としても、男性は女性よりも空間能力に優れ、一方で女性は男性よりも言語能力に長じているという科学的な調査結果もあります。
それらの違いを無視して両性を無理矢理同列に並べようとすれば、大きな歪みや矛盾が生まれるのは必至というものです。
かといって、男女格差を完全に消去しようとすれば、行き着く先は、男女共に同室かつ裸でシャワーを浴びていた映画「スターシップ・トゥルーパーズ」のごとき世界か、さもなければ男女性の双方を併せ持つ「両性具有」に全人類が統合される、的なものしかないでしょう。
それって、本当にスバラシイ世界なのでしょうか?

就職については「機会の平等」を保証した上で、男性は男性の、女性は女性の、それぞれの個性に応じた分野で活躍する。それが「男女平等」の本来のあり方というものなのではないでしょうか。
そして、女性が家庭を維持し、子育てに専念する「専業主婦」というあり方もまた、それを志願する女性にとっては立派な仕事であり社会参加であると言えるでしょう。
「全ての女性が男性と同じように【家庭の外へ】働きに出なければならない」というのは、悪い意味での全体主義であり共産主義的な発想なのです。

巷で叫ばれている「男女平等」というのは、「女性が男性に合わせることによって男性の権利を獲得する」「男性を踏み台にすることで女性の優位を確立する【男尊女卑の裏返し】」的なものがあまりにも多いですね。
我らが田中芳樹御大もまた、その手の誤った「男女平等」に基づいて、薬師寺シリーズや田中小説版キング・コングなどという駄作を書き殴っていますし。
当の御本人様は「これこそが男女平等のあるべき姿であり、スバラシイまでに女性に配慮した描写である」とでも考えているのでしょうが、私からすれば勘違いも甚だしいと言わざるをえません。
まあ薬師寺涼子や田中小説版キング・コングのアン・ダロウのどこに「聡明な女性」的な要素があるのか、それからして私は疑問に思わざるをえないところなのですが(苦笑)。
同性を虐げている男性を叩き潰しさえすれば「強い女性」なるものが自動的に生成される、というわけではないのですけどね。

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