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2010年10月30日の記事は以下のとおりです。

mixiとの連携で「ようやく」見えてきたFacebookの可能性

Facebookより、Facebookとmixiの連携を可能にするアプリケーションがリリースされました。

http://www.facebook.com/feed/export/mixi/

Facebookのアカウントをmixiのそれとリンクさせることで、Facebookに投稿した近況アップデート、リンク、ノート、動画、写真等をmixi上にも反映させることができるようになります。
今回リリースされた連携アプリケーションはFacebookからmixiのみの一方通行で、その逆のデータ転送等は行えません。

2010年10月現在、世界最大のSNSであるはずのFacebookは日本市場で惨憺たる苦戦を余儀なくされています。
何しろ、Facebookが売りにしているはずの「全世界の会員数5億人」「多種多様なアプリケーションが充実」といった宣伝文句は、日本では「言語の壁」と初心者対応システムの不備という2つの大きな問題によって、新規参入者を寄せ付けないシロモノと化している始末だったのですからね。
その2大利点を欠いてしまっているFacebookの利点は、せいぜい「外国人との交流に使える」という、大多数の日本人には全く馴染みようがないシロモノしかなく、これで日本市場を席捲できる方が変というものでしょう。

しかし、mixiと連携が可能ということになれば、Facebookはすくなくともmixiアカウントを保持しているユーザーに対し、「情報の共有化」という利点をアピールすることができるようになります。
日本国内最大手のSNSにして、Facebookの10倍以上の日本人会員数を誇るmixiを取り込めれば、Facebookが日本市場で台頭する可能性も出てくるわけで、今回の件は日本のSNS市場を大きく変える可能性を秘めているとすら言えるのです。

そして一方、mixiにとってもFacebookとの連携は大きな刺激になりえます。
かつては栄耀栄華を誇ったmixiも、情報コミュニケーションツールとしての座をTwitterに奪われ、GREEとモバゲータウンにゲームアプリで後れを取り、今や「図体がデカいだけの鈍重かつ硬直した草食恐竜」のごとき衰退傾向にあります。
また、mixiは「狭く深い交流の場」という性格が災いして、ユーザーがひと塊になって引き籠ってしまう傾向があり、悪い意味での保守化・セクト化が進行しています。

Facebookとの連携という外部からの干渉は、mixiに対して「変化」という刺激を与えることは間違いありません。
他にも、これまで日本国内限定で活動してきたmixiにとって、Facebookが抱える膨大な外国人ユーザーとの繋がりが持てる、という利点は決して小さなものではないでしょう。
Facebookとmixiの連携は、互いに問題を抱え込んでいる両者の利害が一致した結果であると言えるでしょうね。

互いに提携し合ったFacebookとmixiは、今後日本でどのような勢力拡大を展開していくのか?
それに対して、日本3大SNSの一角を担うGREEとモバゲータウン、そしてFacebookのライバル的存在であるTwitterはどのような対応策を披露していくことになるのか?
とにもかくにも安定していた日本のSNS市場は、今後激動の時代を迎えていくことになるかもしれませんね。

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