中国漁船衝突事件のビデオ流出問題の「容疑者」が自首した件を受けて、仙谷由人がまたしてもこんなタワゴトをのたまったのだとか↓
http://megalodon.jp/2010-1110-2009-17/www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=a.vx6IaOTbKY
<仙谷氏はこの職員への対応について「犯罪がもし発生しているとすれば、刑罰も含めて、行政罰もしかるべく行為の質と量に応じて行わなければならない。徹底した捜査に基づいて処分を行う必要があれば行う」と指摘した。>
<世論は職員に寛大な措置を取るよう求める声が多いとの質問に対しては「国民のうちの過半数がそう思っているとはまったく思っていない。いろんな事件が起これば、けじめのついたしかるべき措置をしてもらいたい、という健全な国民が圧倒的な多数だと信じている」との見方を示した。>
その「圧倒的な多数」を占める「健全な国民」の反応は以下の通りなのですが↓
【尖閣ビデオ流出】ネット上アンケートは8割超が流出支持
http://megalodon.jp/2010-1110-2206-42/sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101106/crm1011062057021-n1.htm
さらにビデオ流出前の世論調査でも、「民主党の対応は国民からの反発を買いまくっている」という結果が如実に出ていましたし↓
http://megalodon.jp/2010-1101-1604-19/sankei.jp.msn.com/politics/situation/101101/stt1011011157003-n1.htm
<漁船衝突事件への政府の対応を「不適切」としたのは前回調査の70・5%から3ポイント増の73・5%。中国人船長釈放への政治介入の有無については、87・5%が「菅政権は真実を明らかにしていない」と答えた。尖閣諸島の警備・警戒を強化すべきだとした人が81・5%と8割を超えた。>
このような反発が尖閣ビデオ流出の支持に繋がっている、という考えくらい、ちゃんとネットとマスコミを見ていたら普通に辿り着けそうなものなのですけどねぇ。
仙谷「健忘」長官が主張する「国民」というのは、一体どこの世界の「国民」だというのでしょうか?
まさか「中華人民共和国民」とか「韓国民」とか「北朝鮮国民」とかいったシロモノではないですよね、いくら仙谷由人が自称健忘症患者であるにしても(苦笑)。
ネットどころかマスコミの調査結果さえも無視し、すぐにウソと分かる、自分に都合の良い「民意」を好き勝手に捏造してのけるとは、仙谷由人、ひいては民主党の虚言体質はなかなか堂に入っていますね(爆)。
それに、これは法律の不備の問題でもあるのですが、仮にこの「容疑者」に「けじめのついたしかるべき措置」を下すとして、仙谷「健忘」長官は一体どんな「処分内容」で「容疑者」に当たるというのでしょうか?
国家公務員法100条には「秘密を守る義務」という項目があり、違反者には109条に定められた罰則で「一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する」と規定されています。
また、今回の件で国家公務員法と同じく取り沙汰されている「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」でも、違反者は「一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する」とされています。
国家機密を漏洩した罪に対する最大の罰則がこの程度なものだから「日本はスパイ天国」などと揶揄されるのですし、それはそれで大きな問題なのですが、仙谷「健忘」長官が「けじめのついたしかるべき措置」を行おうとしたところで、実際は法に規定されているこの罰則が最大限界なわけです。
もちろん、この程度の罰則でも「前科」は付くわけですし、今回の件で万が一にも実刑判決が下ろうものなら民主党の支持率がさらにガタ落ちになることは確実なのですが。
さらに言えば、今回の尖閣ビデオの場合、流出前の時点ですでに国会議員向けに上映されており、またそれを見た国会議員が公の場で感想を述べてまでいます。
ビデオを流した「容疑者」が国家公務員法で裁かれるというのならば、非公開のビデオを見て「外部に」感想を流している国会議員もまた、同じように裁かれなければならないのではないでしょうか?
まあそれ以前に、例の中国人船長を「日中友好」の名の下に「法を捻じ曲げて」釈放しておきながら、今回の「容疑者」は「法を厳格に適用して」裁くなどというダブルスタンダードな構図自体が法治主義以前の問題としてピックアップされてしまうわけなのですが。
これ以上、仙谷「健忘」長官は「容疑者」に対して一体何をするつもりなのでしょうか?
これ以上の措置と言ったら、せいぜい海上保安庁に圧力をかけて「容疑者」を懲戒免職にする、くらいしか方法がないと思うのですが。
まさか、中国人船長を法律の超アクロバット解釈で釈放した手法を駆使して、全く別件の法律違反の類をでっち上げたり、「日中友好」の名の下に「容疑者」を中国に引き渡したり、場合によっては「獄死」「病死」「事故死」で起訴前に闇に葬る、などといった「問答無用の解決法」で乗り切ろうと考えてまではさすがにいないでしょうけど……。
ところで、海上保安庁の一職員と報じられている「容疑者」や海上保安庁長官については居丈高に処罰をがなり立てている仙谷「健忘」長官ですが、一番問われなければならないはずの自分やカンガンス内閣の責任については、追求の手も段違いに緩くなっているようです↓
仙谷氏「海保長官に重い責任」 馬淵国交相については否定
http://megalodon.jp/2010-1110-1815-03/sankei.jp.msn.com/politics/policy/101110/plc1011101744014-n1.htm
「強者には媚び諂い、弱者には居丈高に振る舞い、身内には甘く、都合の悪いことは忘却する、究極のダブルスタンダード&ブーメラン集団」
という民主党の体質を見事に実地で証明している対応ですね、これって(苦笑)。
それにしても、あの「と学会」や田中芳樹が権力を持っていなくて本当に良かったと、民主党を見ているとつくづく私は思わずにはいられませんね。
あの「歩くダブルスタンダード」な連中が権力を持っていたら、間違いなく民主党と同じようになって批判者の言論をなりふり構わず徹底封殺しにかかっていたでしょうから。