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2010年11月03日の記事は以下のとおりです。

11月3日における本当の記念日は「明治節」

11月3日。
この日は日本では「文化の日」「日本国憲法が公布された日」として一般に知られていますが、戦前は明治天皇の誕生日を意味する「明治節」という祝日でした。

1948年、当時日本を占領していたGHQの命令により、「明治節」は廃止されました。
そして、旧「明治節」と同日に日本国憲法が公布されたのも、全くの偶然ではありえないでしょう。
第二次世界大戦後に日本の占領行政を統括したGHQの抑圧支配は苛烈なもので、占領行政に支障を来たす報道が禁じられ、徹底した検閲が行われたことはもちろんのこと、チャンバラ映画の上映を禁止するなどという見当ハズレなことまで真顔で行われる始末でした。
その日本に対する執念とも言えるGHQの抑圧支配の手は日本の記念日にまでおよび、たとえば2月11日の「紀元節」が廃止されたり(日本独立後の1966年に「建国記念の日」として復活)、当時の継宮明仁親王(今上天皇)の誕生日である12月23日をわざわざA級戦犯の処刑日に選んだりしています。
そのような当時の事情から考えれば、何故11月3日の記念日が「明治節」から「文化の日」「日本国憲法が公布された日」へと書き換えられたかについても分かろうと言うものでしょう。

日本国憲法というシロモノは、その内容がどうであれ、当時の日本が置かれていた事情を鑑みれば「占領軍によって拒否権なしに与えられた占領憲法」でしかないでしょう。
日本は1945年のポツダム宣言受諾から1952年のサンフランシスコ講和条約の締結まで、アメリカ軍を主体とする連合国に占領され、言論も統制されていた状態にあり、その最中に公布・施行された日本国憲法は、日本人の手で作られたものとはとても言えたものではありません。
何しろ、日本人が占領軍の意向に背こうものなら何をされるか分からない、そんな時代だったのですからね。
そんなシロモノが公布された事実を記念とし、あまつさえ祝日とされるなど、日本以外では到底考えられない珍事なのではないかと思えてなりません。
何しろ、占領憲法を押し付けた当のアメリカ人でさえ、「日本はアメリカから独立したのに、まだあんなものを後生大事に推戴しているのか!」などと驚いているくらいなのですし(-_-;;)。

かつては昭和天皇の誕生日として祝日とされていた4月29日は、昭和天皇が崩御された後、一旦は「みどりの日」として再制定されました。
しかしその後、「昭和の日」の実現を目指す運動が盛り上がり、紆余曲折を経て2007年、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」という定義を盛り込んだ「昭和の日」に改められています。
ならば、元々は「明治節」であった11月3日も、「欧米列強の侵略や植民地化の危機に晒されながらも独立を維持し、国民生活を豊かにした明治の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」的な主旨で「明治の日」としても良さそうな気もするのですけどね。
尖閣諸島・北方領土・竹島と、「平和を愛する諸国民の公正と信義」とは全く無縁で「信頼」できない周辺諸国に日本の領土が好き勝手に踏み荒らされている昨今の状況ではなおのこと、そう思わずにはいられませんね。

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