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2010年11月16日の記事は以下のとおりです。

11月16日は幼稚園記念日

11月16日は幼稚園記念日。
1876年のこの日、日本初の官立幼稚園である東京女子師範学校附属幼稚園(現在のお茶の水女子大学附属幼稚園)が東京・神田に開園しました。

幼稚園は満3歳から小学校就学までの幼児の教育を目的とした文部科学省所轄の「学校」の一種です。
厚生労働省管轄で児童福祉施設とされ、0歳から小学校就学までの乳幼児を対象に保育(養護と教育)を行う保育園とは異なります。

しかしここ最近、この幼稚園が完全消滅の危機に晒されています。
女性の働く環境を支援するという「男女平等的な【美名】」の下、幼稚園と保育園を一体化し「こども園」なる組織に統合するという法案が政府から出されているためです。
この「こども園」の大きな問題点は、「こども園」の認定基準が私立の幼稚園にとって大変大きな負担になることと、この法案自体に憲法違反の疑いがあることにあります。
「こども園」の認定については、育児環境や職員配置・経営能力などの基準に関する都道府県または市町村の審査をパスしなければなりません。
それを満たしていない私立の幼稚園は、当然のことながら幼稚園教員の数を増やしたり、設備や施設の拡張などを行ったりする必要があり、大変な経済的負担を強いられるのが目に見えています。
また「こども園」では授業料の公定価格が定められており、また入学者の選定についても大きな制約が課せられます。
これは事実上、国や地方自治体が私立の学校に口を出すということに他ならず、日本国憲法89条に違反している疑いがあるのです。
多大な経済的負担や憲法問題を強引に押し切ってまで「こども園」なるシロモノを創設したところで、幼児教育の水準が悪化するという本末転倒な結末を迎えるだけでしかないでしょう。

日本の幼稚園には実に130年以上もの歴史があり、特に私立の幼稚園は自由な校風の下、幼児の教育の場として機能してきた実績があります。
幼稚園の歴史的意義、および今の幼稚園が抱えている問題について、この機会に調べてみるのも良いのではないでしょうか。

中国漁船衝突事件のビデオ流出問題について5

中国漁船衝突事件の尖閣ビデオを流出した海上保安官について、警視庁と検察当局は逮捕しない方針を決定しました。
任意捜査は今後も続け、書類送検するとのこと。

http://megalodon.jp/2010-1115-2028-52/sankei.jp.msn.com/politics/policy/101115/plc1011151806007-n1.htm

記事にもあるように「職務上知り得た秘密」の定義に該当するのかが不明確だったのに加え、中国人船長を「日中友好」の名の下に釈放した件との整合性や国民世論への配慮もあったでしょう。
さらに言えば、法律を本当に厳密に適用するとなると、国会で公開された6分50秒のビデオ内容をマスコミに対して滔々としゃべっていた国会議員なども同じ理由で逮捕&責任追及せざるをえなくなってしまう、という問題もあったのではないかと。
法的にも政治的にも「逮捕は現実として不可能」という判断に傾かざるをえなかった、というのが正直なところだったのでしょう。

しかしこれで、国家公務員法100条の守秘義務違反として、件の海上保安官の「逮捕」「有罪」を叫びまくっていた仙谷「健忘」長官のメンツは、完膚なきまでに丸潰れになりましたね(笑)。
小沢一郎の強制起訴の際には主張していた「推定無罪の原則」をもかなぐり捨ててまで流出者を弾劾していたというのに、完全に梯子を外された形となってしまい、結果的に見れば3流ピエロもいいところです。
まあ、アレだけ好き勝手に踊り狂った末に迎えた自業自得な結末、としか評しようがありませんし、この自称健忘症患者に同情する余地など全くないのですけどね。

ところで、今回の流出事件について、我らが田中芳樹御大はどのような感想を抱いているのでしょうか?
普通に考えれば、国民の「知る権利」を抑圧していた政府に対し、身体を張った反乱劇を体現してのけた海上保安官を「民主主義真理教」に基づいて賞賛してそうなものなのですが、何しろ今回は相手が中国、そして他ならぬ自分自身も支持&選挙で投票もしているであろう民主党です。
民主主義以上に中国を礼賛する田中芳樹的視点からすれば、件の海上保安官は「民主党と中国様のメンツを叩き潰した許し難い大罪人」とならざるをえませんから、仙谷「健忘」長官ばりに流出事件を罵りまくっていたとして何ら不思議なことではありません。
加えて、薬師寺シリーズでピエロな3流喜劇役者として存分に登場させている某東京都知事が、今回の件でも流出事件を「快挙」として支持する発言を何度も行っている事例がありますから、その反発心も手伝ってさらに仙谷「健忘」長官を支持していそうです。
案外、「中国様をないがしろにする、危険な右翼の愛国主義者共を徹底的にこき下ろしてやる!」と、次回の薬師寺シリーズ最新作執筆に意欲を燃やしているかもしれませんね(苦笑)。
まあ、その前に「何でも良いからさっさと新刊を出せよ」と言ってやりたいところではあるのですが(爆)。

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