仙谷「健忘」長官の「専業主婦という病気」発言
2010年4月26日の全国私立保育園連盟による「子供・子育てシンポジウム」で、仙谷「健忘」長官が「専業主婦という病気」なる発言を行っていることが判明。
仙谷「健忘」長官は早速「そんな表現をした記憶はない」と得意の健忘症を発症していますが、ではこの講演内容は一体何だというのでしょうか↓
全私保連シンポジウムでの仙谷由人大臣の講演内容
http://megalodon.jp/2010-1227-1459-41/www.yochien-joho.com/headline/photo/20100501/001.pdf
<なぜそうなってしまったのか。そこには専業主婦の存在があります。専業主婦というのは、日本の戦後の一時期、約50年ほどの間に現れた特異な現象です。工業化社会がうまくいって、働く人の大層をサラリーマンが占めるという一時的な社会構造が生み出したものです。そのために、働く女性が結婚し、働きながら子どもを産み、働きながら家庭を運営し子育てをするという、普通に行われてきた女性の環境が充実されないままになりました。もうそんな時代は終わったのに、それに気づかず専業主婦という病気を引きずっていることが大問題なのです。>
それに専業主婦が「工業化社会がうまくいって、働く人の大層をサラリーマンが占めるという一時的な社会構造が生み出したもの」って、それ以前の社会体制が経済システムについて全く理解できていないのが丸分かりですね。
工業化社会以前の社会というのは農業や狩猟採集を中心に成り立っていた「原始共産制」的な社会のこと以外にはありえませんが、それは当然のことながら工業化社会と比較して労働生産率が著しく低かったがために「女性も苛酷な労働をせざるをえなかった」時代でしかありません。
さらに、生産性が低かったが故に、女性の人権が認められるどころか、人権蹂躙の奴隷労働が当たり前とされ、間引きや人身売買が横行していた時代ですらあったわけです。
そして、工業化社会によって全ての人間をとにもかくにも養える「余裕」ができたからこそ、その「余裕」で家事や子育てに専念できる専業主婦が出てくるようになったのです。
それが何故「病気」などと評されなければならないのでしょうか?
そもそも、専業主婦というあり方は別に強制されたものではなく、自分から率先して選んでいる女性がほとんどなのですけどね。
それどころか、働いている女性でさえ「経済的な余裕があれば働くのを辞めて専業主婦をやりたい」と考える人は少なくないというのに。
専業主婦というあり方、ひいては女性そのものに対する差別意識丸出しのこの発言は、仙谷「健忘」長官のみならず民主党が抱える無知と旧時代の社会主義的体質が露呈していますね。
今時「原始共産制」を引き合いに出して現代社会を糾弾する人間など、時代錯誤もいいところなのですが。