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2011年01月30日の記事は以下のとおりです。

映画「GANTZ」感想

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映画「GANTZ」観に行ってきました。
集英社の青年漫画雑誌「週刊ヤングジャンプ」で連載中の同名作品実写映画2部作前編。
映画「大奥」で主役を演じた二宮和也と、映画「デスノート」シリーズでL役を担当した松山ケンイチが共演するということで大いに喧伝された作品です。
作中では「肉体や血が飛び散る」的スプラッタな描写が満載のため、この作品はPG-12指定されています。

二宮和也が演じる主人公のひとり・玄野計は、地下鉄の駅ホームで、松山ケンイチが扮するもうひとりの主人公・加藤勝の姿を見かけます。
玄野計と加藤勝は小学生時代の幼馴染で、前者は就職内定がもらえない大学生、後者は弟を守るために父親を殺して少年院に入っていたという設定です。
加藤勝は、駅ホームで線路に転げ落ちた酔っ払いを助けようと線路に飛び込み、酔っ払いをホームに退避させますが、ちょうどその時快速電車が迫ってきます。
玄野計は加藤勝を助けようと手を差し伸べるのですが、逆に線路内に引っ張られてしまい、結果、2人共々電車に轢かれることになってしまいます。
しかし次の瞬間、光に巻き込まれた2人は、東京タワーが見えるとあるマンションの一室に出現することになります。
部屋から外に出ることはできず、また部屋の中には数人の人間と黒い球体がひとつ。
呆然とする2人の前で、黒い球体が放つ青い光によって裸の女性が構築されていき、周囲の人間が「お前達もこうして出てきたんだ」と教えてくれます。
その直後、黒い球体から60年代を想起させるような音程の音楽が流れ、音楽が終了すると、黒い球体に文字が浮かび上がり、ねぎ星人という名の存在と戦うよう命じられます。
それと共に黒い球体が開き、黒い球体からこれまた黒ずくめな武器とスーツが出現。
戸惑いながらも武器やスーツを手にする中、突然部屋の外にワープさせられる部屋の人間達。
ここから、主人公と星人達との戦いが始まることになります。

最初のねぎ星人が殺され、ミッションクリアを達成した後に、黒い球体が「GANTZ」と呼ばれていることが判明します。
作中に登場する星人達は、ねぎ星人・田中星人・おこりんぼう星人の3種類。
ただし、最後のおこりんぼう星人の際には、ターゲットのおこりんぼう星人以外にも千手観音と巨大大仏がおり、これも倒さないとミッションクリアになりませんでした。
幼稚園児レベルのネーミングセンスとは裏腹に、星人達は超絶的な戦闘力と残虐性を秘めており、GANTZの召喚メンバー達を次々と虐殺していきます。
GANTZの召喚メンバー達は老若男女問わず選出の対象にされており、老婆と子供の組み合わせまで召喚されている上、それでも作中では容赦なく虐殺されていたりします。
その一方で、ミッションクリアまでにとりあえず生存さえしていれば、どんなに重傷を負っていても、ミッションクリア後に完治状態で最初の部屋に戻ってくることができます。
ミッションクリアになると、GANTZがメンバー達を採点していくことになるのですが、その採点基準は「直接星人を殺したメンバーに点数が与えられる」のみ。
採点の際、0点の人には何故か「びびりすぎ」だの「存在感なさすぎ」「いたの?」だのといった、人を小馬鹿にしているような一言評価がくっついていたりします。
ネタとしか思えない評価が出される度に、スクリーン内では笑い声があちこちから漏れていましたね。

星人を倒して100点になると、そのメンバーは「GANTZから解放される」か「好きな人間を生き返らせる」かの2択を選ぶことができます。
原作では他にも「強力な武器が得られる」という選択肢があったようなのですが、映画版では削除されているようですね。

作中に登場する武器は、トリガーを押して光が発射されてから数秒後に内側から破裂させるショットガンもどきな銃(小型と大型の2種類)がメインに使用されていますが、他に獲物をグルグル巻きにして捕獲する銃と伸縮自在のソードが登場します。
一方、個々人の名前が書かれているアタッシュケースに収納されているスーツは、身体能力と防御能力を飛躍的に上昇させてスーパーマンのごとき人間になれる夢のようなスーツで、作中でもこのスーツを身に纏い、高台からジャンプして有頂天になる玄野計の姿が描かれています。
黒一色で洗練されたデザインといい、その驚異的な性能といい、この間観賞した映画「グリーン・ホーネット」に登場した発明品の数々が霞んでしまうほどに、いかにも未来感溢れる道具と言えますね。
玄野計の有頂天な描写も、ああいうスーツがあったら確かにああなるだろうなぁ、というものでしたし。

作品的な雰囲気としては、以前に観賞したことのある映画「トロン:レガシー」に近いものがありましたね。
アレも未来兵器的な武器が登場しますし、何よりも夜の舞台をバックに黒ずくめなスーツを着用して活動していましたから(苦笑)。
アクション系の描写も、本場ハリウッドには及ばないにしても、日本映画としては十分頑張っている部類に入るのではないかと。

映画「GANTZ」は2部作構成とのことで、後編となる次回作品は2011年4月23日に公開予定とのこと。
エンドロール後に後編の予告がありますので、映画を観賞される際には最後まで席を離れないことをオススメしておきます。

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