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2011年04月15日の記事は以下のとおりです。

九州と世界の原発に関する動き

佐賀県玄海町の岸本英雄町長が、定期検査に入り操業再開が延期されている九州電力の玄海原子力発電所の2号機と3号機について「電力需要が高まる夏場まで再開を延期するのは現実的でない」と早期再開を容認する考えを明らかにしました。
運転再開容認の理由としては、「発電再開を延ばせば、いずれ九州の経済も立ち行かなくなる。住民生活への影響を考えれば、電気の安定供給が必要だ」と説明しています。

http://megalodon.jp/2011-0414-1958-12/www.nishinippon.co.jp/nnp/item/236907

もちろん、「地震や津波だけでなくあらゆる災害に対する安全対策の徹底」と「十分な住民への説明」を強く求めることも忘れてはいませんし、それは当然のことです。
しかし、これで夏場に予想される九州の電力不足問題も、とりあえずは解消の方向へ一歩前進したと見て間違いないでしょう。
関東地方で荒れ狂った計画停電の惨状を見れば、アレが九州を襲った場合は、とんでもない経済活動の停滞と大混乱が九州でも再現されることが火を見るより明らかなのですから、被災しているわけでもない九州がわざわざ計画停電に突入するなど愚の骨頂でしかありません。
タナウツも決して人事ではなく、現行のサイトが置かれているサーバは九州内にあるのですから、九州で計画停電が発生すれば、当然タナウツも影響を受けること必至です。
今の九州電力に原発に代わる代替発電案があるようには見えませんし、これをきっかけに玄海原発が動いてくれれば、すくなくとも当面の電力問題は解消へ向かうはずなのですけどね。

また、中国海南省三亜で開かれたブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカの新興5ヶ国(BRICS)首脳会議では、「核は将来の新興国のエネルギー構成で重要な位置を占め続ける」という原発の重要性を強調する内容を盛り込んだ「三亜宣言」が発表されました。

http://megalodon.jp/2011-0414-2055-55/www.nishinippon.co.jp/nnp/item/237059

激増していく人口問題やエネルギー安全保障、さらには環境への負荷などといった観点から言えば、すくなくとも当面の間は原発が引き続き重要なエネルギー供給源として君臨し続けることは確実でしょう。
ただでさえ環境負荷が大きな上に燃料をバカ食いしていく火力では原子力の代わりになど到底なりえませんし、かといって自然エネルギーにはまだ原発にとって代われるだけの力がありません。
代替エネルギーの研究を進め、商用実用化と普及を目指しつつ、当面は原発と共存し安全対策強化に努めていくしかない。
それが現実というものなのですが、今蔓延っている日本の原発忌避の風潮はこれと対極の道に邁進しているようにしか思えず、正直不安なところではありますね。

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