Twitterとmixiの「止める理由」に共通する問題点
- 2011/04/21 00:00
- カテゴリー:タナウツSEO・SMO, サイト改造裏話
Twitterを止めてしまう人が増えているそうです。
止める理由の第1位は「そもそもやる時間がない」で、以下、このように続いているとのことです↓
1位:そもそもやる時間がない
2位:開始直後に何をすれば良いか分からなかった
3位:大量につぶやく人がいてうっとうしい
4位:何をつぶやけばいいのか分からない
5位:mixiなどのSNSで十分だと思った
6位:いちいち返事をするのが面倒になった
7位:誰をフォローすれば良いか分からなかった
8位:セキュリティに不安がある
9位:一定のペースでつぶやくことに疲れた
10位:知り合いに見つかるのが嫌だった
しかしこうやって理由を並べてみると、これって往年のmixiにも通じるものがありますね。
かつてのmixiにも、毎日日記を書き綴ったり、マイミクに毎日足跡をつけたりコメントを付けたりする行為に嫌気が差してmixiから離れてしまう「mixi疲れ」が頻発したり、足跡をつけながらコメントを返さないユーザーを非難する「読み逃げ禁止文化」なるものが蔓延したりしていました。
Twitterでも、「大量につぶやく人がいてうっとうしい」「いちいち返事をするのが面倒になった」などと、まさに「mixi疲れ」「読み逃げ禁止文化」と同じ症状が垣間見られるものが、止める理由として挙がっています。
もちろん、技術的な問題だけで言うならば、つぶやきを見たくないユーザーはリムーブ(アンフォロー)やブロックといった方法で排除することもできるわけですが、しかしそれでは「相手に失礼かもしれない」「Twitterの外でクレームが来るかもしれない」とマナールール的には考えてしまったりもするわけです。
mixiと同じ反応および症状と似たようなものがTwitterでも発生しているわけで、ここに同じSNSとしての共通の問題を見出すことができるのではないでしょうか?
mixiにせよTwitterにせよ、便利なコミュニケーションツールであることについては疑問の余地がありません。
しかしコミュニケーションツールというのは、システムの問題以上に人と人の関係が重要になる故に使い方も難しく、また人によっては一種の義務感に駆られてしまい、他人を満足させるための煩雑な「作業」の数々に追われて疲れ果ててしまうこともあるわけです。
システムの問題ではないわけですから、今後Facebook辺りが日本のSNSの主力になったとしても、全く同じことが起こる可能性が極めて高いのではないかと推察されます。
mixiやTwitterで「疲れた」「しんどい」と考えてしまう人は、「ツールは他人に奉仕するのではなく自分のためにある」という基本に一度立ち返って考えてみる必要があるのではないでしょうか。
ちなみに私の場合、Twitterは「宣伝広報ツール」として位置付けています。
Twitter上で積極的に活動し、自分のツイートを拡散させることによって、タナウツおよびTwitterアカウントの存在を認識・周知させること、それが何にも勝る存在意義です。
議論をするだけならばタナウツ内のブログや掲示板などでもできるのですし、字数制限がない分そちらの方がはるかに適しているのですから。
相互リツイート支援サービス「アスク!リツイート」を積極的に活用しているのもそのためです。
Twitterに限らず「商館」と名付けているタナウツ外部のSNSエリアは全部それを最優先目的としています。
もっとも今のところ、それがマトモに機能しているのはTwitterだけなのですけどね(T_T)。
どんな便利なツールであっても、明確な目的とルールを持って正しく使いこなさなくては意味がなく、逆に目的意識もなく道具に振り回されるようでは、ただ苦痛を感じるだけでとても楽しめたものではありません。
mixiとTwitterの「やり疲れて離れる」問題は、そのことを実地で表しているように思えてなりませんね。