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2011年06月の記事は以下のとおりです。

玄海原発の再稼動を佐賀県知事が容認の意向

佐賀県玄海町にある九州電力玄海原子力発電所の2号機と3号機の運転再開問題について、佐賀県の古川康知事は「安全性の問題はクリアされたと考える」と述べ、再稼働を容認する意向を示しました。

http://megalodon.jp/2011-0630-0106-15/mainichi.jp/select/wadai/news/20110630k0000m040111000c.html

震災以降、長々と続いてきた原発停止に伴う九州電力管内における電力不足問題は、果たしてこれで解決へと向かうことができるでしょうか?
カンガンスの阿呆が浜岡原発全面停止要請などという愚挙に出なければ、この問題ももっと早く解決していたはずなのですが…。
実のところ、原発を止めたところで事故の危険がなくなるわけでは全くないんですよね。
福島第1原発の4号炉も定期点検中で停止していたにもかかわらず、電源喪失で使用済み核燃料プールの冷却ができなくなり爆発したのですから。
それを無視して原発を止めたところで少しも危険がなくならないばかりか、電力会社の負担を悪戯に増大させて電力不足と電気料金の値上げを招くだけで、百害あって一利なしです。
にもかかわらず、こんな実体がスッカラカンなその場凌ぎの政治的パフォーマンスなどが何故あそこまで人気を得ることができたのやら…。
その後もカンガンスは、再生エネルギー法案絡みで相も変わらずその場凌ぎの人気取りと利権確保に汲々としていますが、自己保身を最優先するあまり、国政を悪戯に弄ぶのもいい加減にして欲しいものです。
第一、今回の玄海原発再稼動問題でも、民主党幹部の海江田万里経済産業相が裏でコソコソと動いていたわけで、カンガンスがアピールするほどに「脱原発」を志向しているわけでもなく、言動の一貫性がありませんし。

原発の安全対策はもちろん強化する必要があるでしょう。
しかしそれは「原発を止めれば直ちに実現できる」などという安易なものではなく、ありとあらゆる危機を事前に想定した上での対策を積み重ねることで初めて可能になることなのです。
もちろん、ありとあらゆる想定を行ったところで、全く予想外の事態が生じて事故が発生することもありえますが、それでも事前の想定があるのとないのとでは対処の仕方も全く異なってきますし、事故を未然に防げる可能性も高くなるでしょう。
むしろ、原発をむやみやたらと危険視してただひたすら遠ざけようとするスタンスこそが、事故の想定さえも封殺し、結果として大事故を招くことにも繋がりかねないのです。
自衛隊を悪戯に危険視した挙句に手足を法律で雁字搦めに縛り上げた結果、阪神大震災における初動の救助活動に多大な支障を来たし、結果として大きな犠牲を出すことになった事例はあまりにも有名な話でしょう。
それと同じ愚行を、今度は原発問題で再び繰り返そうというのでしょうか?

そこにいるだけで深刻な害を撒き散らす上に何の利益ももたらさないが故に即刻叩き潰されなければならない民主党政権と異なり、原発問題は長期的に取り組んでいく必要があるものなのです。
一時の感情に任せて原発を廃止すれば、原発よりも先に経済と雇用問題に殺されることにもなりかねないのですから。
そのためにも、玄海原発ができるだけ早く再稼動し、他の原発もこれに追随して当面の電力問題を乗り切ってくれることを願ってやみませんね。

アメリカの連邦最高裁が表現による販売規制について違憲判断

アメリカの連邦最高裁で、「人物を殺害したり手足を切断したり、性的暴力を加える映像」を含めたゲームの販売を規制するカリフォルニア州法が、表現の自由を保障した憲法修正1条に違反するとの判断を下しました。

http://megalodon.jp/2011-0629-0055-11/sankei.jp.msn.com/world/news/110628/amr11062809420003-n1.htm

アメリカ、というよりも日本以外の国々では、アニメ・マンガ・ゲームをはじめとするエンターテイメント分野において、日本をはるかに上回る表現規制が普通一般に行われています。
作中で犯罪を扱っていたり死体が出てきたりするだけでモザイクがかけられたりR指定されたりするという徹底ぶりで、実際、カナダでは「名探偵コナン」がR-15指定されていたりします。
アメリカでも1950年代に「コミックス・コード」と呼ばれる表現規制が大々的に施行されて以降、コミックの多様性が大きく損なわれ、結果として大手出版社が扱うスーパーヒーロー系の作品一色になってしまった経緯があります。
そのアメリカで、暴力表現の規制を違憲とする判決が出されたことは、これまで規制一辺倒とすら言えたアメリカのエンターテイメント界にとっては画期的なことであると言えるのではないでしょうか。
日本でも非実在青少年の表現規制実施が間近に迫っていますが、これまで「欧米を見習え!」とばかりに表現規制を推進してきた人達は、この判決について果たしてどう考えているのでしょうか?

ところで我らが田中芳樹は、この手の外国の表現規制についてどんな感想を抱いているのでしょうか?
田中芳樹もマンガ好きで有名なわけですし、薬師寺シリーズのようなマンガ丸パクリな作品を書いてすらいるくらいなのですから、まさか表現規制問題について無関心ということはないでしょう。
社長氏もTwitterやブログでたびたび表現規制問題について言及したりしているわけですし。
そして、日本をはるかに上回る表現規制が外国、特に欧米で大々的に行われているという事実は、田中芳樹にとっては非常に由々しき問題であるはずです。
というのも田中芳樹は、特にイギリスを礼賛するに際して「王室の悪口を言っても罰せられないくらいに言論の自由が許されている偉大な国」「そんな国が世界を支配できたのは当然だ」みたいなことをたびたび述べているんですよね。
ところが、こと表現規制問題に関しては、イギリスもアメリカや他のヨーロッパ諸国と似たり寄ったりな水準の規制が行われていて、世界に冠たる自由な表現が許されている国は何と日本になってしまうわけです。
となると、皇室や政府に対する悪口はもちろんのこと、表現についての規制も世界的に見て緩い水準にある日本は、田中芳樹の論法から言えば「世界を支配する」資格が当然のごとくあるということになります(爆)。
世界各国および今の日本における言論・表現の自由の実態について、田中芳樹の頭の中では一体どういう扱いになっているのか、是非とも知りたいところではありますね。

映画「アンダルシア 女神の報復」感想

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映画「アンダルシア 女神の報復」観に行ってきました。
真保裕一の小説を原作とする前作「アマルフィ 女神の報酬」、テレビドラマ「外交官・黒田康作」シリーズに続く、織田裕二主演のサスペンス作品。
スペインと、フランス・スペインの境目にある小国のアンドラ公国をメイン舞台に、とある邦人の殺人事件の真相を、織田裕二扮する主人公・黒田康作が究明していくストーリーです。
なお、私は「アマルフィ 女神の報酬」は劇場観賞したのですが、「外交官・黒田康作」シリーズの方は全く観ていなかったりします(^^;;)。

物語は、フランスのパリで開催されるG20国際会議への出席を控えていた村上清十郎財務大臣が、何故か裏通りにある場末の飲食店で佇んでいる光景から始まります。
財務大臣は、いかにも汚くて浮浪者が飲食しているような店を見回した後、「何故俺がこんなところで待たされなければならないんだ」と周囲に不満をぶつけて店から出ようとします。
そこへ、何故か店を訪れるアメリカの財務大臣。
アメリカの財務大臣は件の店を昔から懇意にしていたものの、いつの間にか店がなくなっていた事を残念に思っていたのですが、匿名の電話でこの場所に移転していたと聞かされやってきたのだとか。
「あの匿名の電話はあなたの手によるものなのですか?」とアメリカ財務大臣から尋ねられた村上財務大臣は、訳が分からなかったものの周囲の合図でとりあえず「YES」と返答し、上機嫌になっているアメリカ財務大臣に対し、今後行われる国際会議についての根回し交渉を行うことになります。
実はこの両者の鉢合わせは、今作の主人公である外交官・黒田康作によって演出されたものであり、これで一連のシリーズ作品を全く観ていなくても、黒田康作の有能ぶりが示される構図になっているわけです。
こういうのって、外交の場では意外と重要な要素を持っていますからねぇ。
ちなみにこの序盤の描写、物語終盤でも大きな伏線として生きてくることになります。

フランス・パリで開催されたG20の国際会議では、マネー・ロンダリングについての規制強化が議題として挙げられ、日本国代表の村上財務大臣は規制強化を各国に提言します。
しかし、主にヨーロッパ諸国の反対によって交渉は難航を極める状況に。
そんな様子を、財務大臣の警護任務に従事しながら様子見している黒田康作の下に、上司である安藤庸介から、アンドラ公国で邦人の殺人事件が発生したので調査に向かって欲しいとの連絡が入ってきます。
財務大臣の次の演説まで間があることもあり、黒田康作は早速アンドラ公国へと向かうことになります。
そこで黒田康作は、ビクトル銀行の行員で事件の第一発見者でもある新藤結花と、黒田康作に先行してアンドラ公国で新藤結花に対する事情聴取を行っていたインターポール捜査官・神足誠と出会います。
第一発見者の新藤結花は、明らかに事件の証拠を隠滅していると思しき描写が序盤で展開されており、また事情聴取にも当たり障りのないことを発言するのみで、いかにも怪しげな雰囲気が漂っています。
一方の神足誠も、黒田康作と出会う直前に上司らしき人物から電話で「事件を穏便に済ませろ、汚名を返上して日本に帰るチャンスだ」的な説得を受けており、こちらはこちらで腹に一物あり気な感じです。
現場検証から、新藤結花の発言と矛盾する不審な点を発見した黒田康作は、新藤結花の自宅を密かにマークするのですが、そこで偶然、新藤結花が何者かに襲撃されている光景を目撃します。
全く別の理由から新藤結花を見張っていた神足誠と共に、襲撃者から新藤結花を守ることに成功する黒田康作は、新藤結花を保護すべく、アンドラ公国から一番近いバルセロナの日本領事館へと向かいます。
しかし、そこでも新藤結花は更なる襲撃を受けることになり……。

前作「アマルフィ 女神の報酬」もそうだったのですけど、今作「アンダルシア 女神の報復」もまた、タイトルで派手に銘打っている割には肝心要のアンダルシアの出番が少ないですね。
作中で占める舞台の割合は序盤の大半と終盤に登場するアンドラ公国、中盤の舞台となるバルセロナで既に3分の2近くが占められていますし、プロローグとエピローグではフランスのパリが出てくるわけですから、スペイン南部のアンダルシア州は全体的に見れば3分の1以下の割合しか占めていないわけです。
しかも真の最終決着の地も、実はアンダルシアではなくアンドラ公国だったりしますし。
前作のアマルフィも結局最終決着の地ではありませんでしたし、このシリーズの映画のタイトルって一体何を基準に命名されているのでしょうか?

「アンダルシア 女神の報復」では、主演の織田裕二もさることながら、脇役達もなかなか豪華なメンバーを取り揃えていますね。
今作のヒロイン役である新藤結花を演じている黒木メイサは、映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」でもヒロインである森雪を演じていますし、神足誠役の伊藤英明は「海猿」シリーズで主人公として活躍しています。
以前観賞したことのある映画の主演クラスともなれば、元来俳優に疎い私でもさすがに名前を覚えざるをえないわけで、「なかなか豪華な俳優さんを揃えたなぁ」とこの辺は素直に感心したところです。
ただ、前作「アマルフィ 女神の報酬」でいかにも「駆け出しの新人」的な言動に終始していた、戸田恵梨香扮する安達香苗役の出番が少なかったのは少々意外ではありました。
予告編では冒頭でご機嫌に黒田康作に話しかけるシーンが映し出されていただけに出番も多いのではないかと思っていたのですが、いざフタを開けてみると彼女の出番はバルセロナが舞台となっている物語中盤のみで、しかもどちらかと言えばチョイ役的な役柄です。
「アマルフィ 女神の報酬」で黒田康作としばしば掛け合い漫才をやっていた場面が印象に残っていただけに、今作でもそれを観られるかと期待していたのですけどね。

あと今作で一番驚いたのは、主演の織田裕二に接吻シーンがあったことですね。
というのも、私は映画「ホワイトアウト」以来、織田裕二主演の映画作品は「駄作な邦画群の中でも数少ない例外」として、邦画の評価が全面的に見直される以前から積極的に観賞しているのですが、その中では男女の関係を匂わせる描写はあっても、実際に抱き合ったり接吻したりするシーンというのは皆無だったんですよね。
織田裕二は恋愛絡みの演技が苦手とか本人がやりたがらないとかいった噂話を耳にしてもいて、「ああ、だからその手のシーンは皆無なのか」とひとりで勝手に納得してもいたのですが、それだけに今回のシーンには驚きを禁じえなかったというわけです。
まあ、件の接吻シーンはフラメンコ踊りも交えていかにもラブシーンだと言わんばかりの演出をしていたものの、結末まで見るとそんな要素は全くなかったことが分かるという、何とも奇妙なシロモノではあったのですが。

サスペンス的なストーリー部分は、ラストの大どんでん返しをハイライトとして、個人的にはなかなか良く出来ていた部類に入るのではないかと。
アクションシーンの方は、本場ハリウッドなどに比べると全体的にショボい印象が否めませんが、まあそれがメインの作品ではありませんしね。
出演している俳優さんないしシリーズ作品いずれかのファンの方ならば、観てまず損はしない作品だと言えるでしょう。

映画「SUPER 8/スーパーエイト」感想

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映画「SUPER 8/スーパーエイト」観に行ってきました。
スティーブン・スピルバーグが製作を、J・J・エイブラムスが監督を担当したSF映画。1979年に実際に起こった事件を下地にした、映画撮影に情熱を燃やす少年少女達の活躍を描いた作品です。
なお、映画のタイトルにもなっている「SUPER 8」というのは、元々はコダック社が出した8ミリフィルムの名称なのだとか。

この物語の舞台は1979年。
物語序盤で、1979年にアメリカで実際に発生したスリーマイル島原発事故についての状況を報じているテレビニュース番組が流れていることから、それが誰でも一目瞭然に分かる構成になっています。
これが今現在における日本の日常風景の一部にまでなってしまっていることは何とも皮肉としか言いようがないのですが、それはさておき。
物語は、主人公ジョー・ラムの母親が事故で亡くなり、葬儀が行われている場面からスタートします。
葬儀の中、自分達が製作している映画の内容がゾンビを扱う作品であることから「撮影は中止だな」と嘆いているジョー・ラムの友人達。
当のジョー・ラムは葬儀が行われている家の外にあるブランコでひとり呆然と佇んでいたのですが、そこへ黄色い車が停車し、ひとりの風体悪そうな男が降りてきます。
彼は主人公の家に入っていくのですが、何故か家の中で騒動になった挙句、ジョー・ラムの父親で保安官でもあるジャック・ラムに引き立てられた挙句、パトカーに乗せられて連行されてしまいます。
これが物語後半である重要な伏線として生きてくるのですが、序盤はとりあえず意味ありげな描写に留まったまま話が進みます。

それから4ヶ月後のある日、ジョー・ラムの親友&映画撮影仲間のリーダー格で小太りの少年チャールズ・カズニックが、アリス・デイナードに映画撮影の協力を取り付けることに成功します。
誰にも邪魔されない無人の環境で撮影を行わなければならないことから、真夜中にこっそり家を抜け出して待ち合わせをすることになったジョー・ラムと映画撮影仲間達。
真夜中、集まった仲間達の下に、親の車を無断で拝借した上無免許運転でやってきたアリス・デイナード。
保安官の息子であるジョー・ラムが撮影仲間にいることに、アリス・デイナードは「親に告げ口されるのではないか?」という懸念から一旦は撮影協力を降りようとしますが、ジョー・ラムが「親には黙っている」と約束。
渋々ながらも了承したアリス・デイナードは、映画撮影仲間達を連れ、撮影現場となる無人駅へと向かうのでした。
撮影準備を進める最中、アリス・デイナードは劇中の登場人物としての演技を行うのですが、演技前はやる気なさげだったアリス・デイナードのかなり堂に入った演技ぶりに、一同からは感嘆の声が上がります。
この時ジョー・ラムがいかにも一目惚れしたような描写が挿入されているのはお約束ですね(苦笑)。
さらに本番撮影の準備を進める一同ですが、そこへ真夜中だというのに駅めがけて数十もの車輌を牽引する貨物列車が走ってきます。
迫力ある場面を撮影する千載一遇のチャンスと踏んだチャールズ・カズニックは、すぐさま撮影に入ることを決断し仲間達に指示、準備不足ながらも早速撮影が始まります。
駅を通過していく貨物列車を背景に順調に撮影は進んでいき、ご機嫌なチャールズ・カズニックをはじめとする仲間達ですが、ジョー・ラムはそこで、貨物列車の先頭車輌めがけて走ってくる1台の車を目撃します。
車は線路で90度ターンすると、線路の上を先頭車輌目指して走り始め、結果両者は見事に正面衝突することになります。
当然列車は脱線、さらに後続車輌が次々と玉突き事故を起こし、車輌が宙を舞うわ駅舎に直撃するわ、ついには危険物を満載していた車輌が爆発までするわの地獄絵図が現出し、主人公一同ももはや撮影どころではなく、我が身の安全を優先にただひたすら逃げるしかなくなります。
そんな中、横倒しになったとある車輌の中で「何か」が暴れ出し、叩きつけるような轟音と共に厚い鉄製の扉を吹き飛ばす描写がジョー・ラムの眼前で展開されます。
「あれは何なのだろう?」と疑問に思いつつも、何とか事態が一段落したこともあり集まってきた主人公一同は、事故の発端となった車を探し出します。
あれだけの事故だったにもかかわらず、車に乗っていた黒人男性は重傷を負いつつもちゃんと生きていて、しかも意識まではっきりとしていて、あまつさえ主人公一同に「このことは誰にも言うな」と警告する余裕までありました。
その警告に呼応するかのように事故現場へ殺到する謎の集団。
主人公一同はさっさとアリス・デイナードの車に乗り込みその場からさっさと逃走するのでした。
しかしその後、頻発する不可解な出来事に行方不明者の続出、さらにはいかにも秘密を抱えて現地で動き回る軍の存在など、小さな田舎町は次第に不穏な空気に包まれていきます。
様々な謎を抱えつつ、物語はさらに佳境へ入っていくことになるのですが…。

映画「SUPER 8/スーパーエイト」のハイライトは、やはり何と言っても、真夜中にこっそりと映画撮影をしている主人公達の眼前で発生する貨物列車事故ですね。
重量感溢れる貨物列車が次々と玉突き衝突して宙を舞い、轟音と共に周囲を破壊していく様はまさに圧巻で、これだけでも充分に映画を観る価値があります。
実はこの貨物列車事故はモデルとなっている実在の事件があるのだそうで、奇しくも同じ1979年にオハイオ州で発生した貨物列車事故をベースにしているのだとか。
元ネタはこれ↓

http://ow.ly/5pMvm

この列車事故には不可解なところがあり、事故処理にかかる費用が当時の相場で5万ドルだったのに対し、何と200万~1000万ドルもかかっていると当時の新聞では報じられたのだそうです。
この列車事故の不可解さと、宇宙人絡みの話として有名なエリア51関係の都市伝説的なエピソードの数々を組み合わせて、映画「SUPER 8/スーパーエイト」のストーリーが構築されているわけですね。

映画「SUPER 8/スーパーエイト」に登場する宇宙人は、人を襲う宇宙人として描かれながらも、元々は「たまたま地球に不時着して帰りたかっただけなのに、人間の実験台にされて敵意を抱くようになった被害者」としての一面も併せて描写されています。
例の貨物列車事故を起こした黒人男性も、彼の心情に共感して実験台にすることに反対し、それが元で軍を追放され、それでも宇宙人を助けようとして事に及んだのだそうです。
この辺りは「宇宙人=絶対悪の侵略者」として描かれがちなスタンダードなハリウッド映画とは一線を画していますね。
まあ元々、「人間と宇宙人との心の交流」を描いた映画「E.T.」を製作した経歴を持つスティーブン・スピルバーグが今作でも製作を担っているわけですし、その系統の流れを汲んでいるだけではあるのでしょうけど。
物語終盤にも、まさに「E.T.」そのものの「主人公と宇宙人による心の交流」的なやり取りもありましたし。
「E.T.」のストーリーを少しでも知っていたら、「ああ、やっぱりこういう描写があるのか」と思わず頷いてしまうこと請け合いですね(笑)。

映画「SUPER 8/スーパーエイト」のラストを飾るエンドロールでは、主人公をはじめとする映画撮影チームが製作した手作り映画が披露されています。
作中でもしばしば撮影シーンが描写されていましたが、「ここであのシーンが使われているのか」と楽しく観賞できます。
なので、エンドロールが始まっても、席を立たずにそのまま映画を観賞し続けることをオススメしておきます。

男女共同参画白書の「女性優遇」推進提言

政府が閣議決定した2011年版の男女共同参画白書によると、日本の国会議員に占める女性の割合は11.3%で世界186ヶ国中121位と「国際的に見て低水準」なのだとのことです。

http://megalodon.jp/2011-0624-1616-26/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110621-00000034-jij-pol

さらに経済面でも女性の進出が遅れているため、こんな特集まで組んでポジティブ・アクションの取り組み強化を求めています↓

http://www.gender.go.jp/whitepaper/h23/zentai/pdf/h23_001.pdf

内容の半分近くが女性の採用枠を設けるクォータ制についての言及で、要は「女性を優先的に採用する制度をもっと取り入れろ」という提言ですね。
何故巷に溢れる「男女平等」というものが一種の「数合わせ」「比率並べ」みたいな「遊び」にばかり熱中するのか、正直理解不能としか言いようがありません。
国会議員は国民の選挙で選ばれるものなのですから、何らかの不正が行われた等のことでもない限り、その結果がどんなものであったとしても、それは国民の選択によるものであり、決して無視や軽視をして良いものなどではないでしょう。
しかも昔と違って、性別で選挙に出馬できなかったりする等の「制度的な性差別」はないのですからなおのことです。
いつぞやの九州大学の「女性枠」導入問題に見られるがごとく、能力に拠らない制度的な女性優遇は、結果として「女尊男卑」の逆差別に繋がる上、優遇される当の女性自身でさえ、あらぬ偏見の目で見られることにもなりかねません。
こんなことをして、一体誰が何の利益を得るというのでしょうか?

また、以前取り上げたように、日本における労働者の可処分所得が、30歳未満限定だと女性の方が男性のそれを上回っているという調査結果も存在します

https://www.tanautsu.net/blog/archives/weblog-entry-160.html

男女平等先進国としてもてはやされるスウェーデンなどの北欧諸国ですら、こんなことは考えられないのですが。
内実を見れば、日本の女性は既に充分すぎるほどに社会的・制度的に優遇されていると言っても良く、むしろ現行の女性優遇政策ですら行き過ぎの感があるくらいなのです。
これ以上、「男女平等」を目指すという名目の、想定が実態と著しくかけ離れている女性優遇を推進して一体何がしたいというのでしょうかね?

九州新幹線全線開業CMがカンヌ国際広告賞で金賞に

2011年3月12日に全線開業した九州新幹線のCMが、カンヌ国際広告賞で金賞を受賞しました。
また、一連のCM集を収録したDVDが6月24日から全国で販売されます。

http://megalodon.jp/2011-0623-2308-01/www.tku.co.jp/pc/news/view_news.php?id=23778&mod=3000

開業直前という時期になって発生した東日本大震災により、当日全く報道されることがなかった九州新幹線全線開業のニュース。
そしてCM集もまた、東日本大震災直後に広まった「自粛」ムードによってお蔵入りを余儀なくされ、テレビなどではほとんど放映されることがありませんでした。
しかしこのCMは、消沈した被災者をも含めた大多数の日本国民を元気付けるCMだったのであり、まさにあの大変な時期「だからこそ」、むしろ大々的に放映されるべきだったCMなのです。
そのCMがカンヌ国際広告賞という世界的な賞を受賞したというのは、久々に嬉しいニュースですね。

九州新幹線全線開業CM

銀英伝外伝舞台版・双璧編の収録映像が全国劇場公開

銀英伝外伝舞台版・双璧編が、全国10箇所の映画館で劇場公開されることになりました。
6月23日公演分の収録映像を編集したものが、6月26日の1回限定で公開されるのだそうです。

銀英伝舞台版公式サイト
http://www.gineiden.jp/
劇場公開情報
http://www.gineiden.jp/special.html
社長氏のブログ
http://a-hiro.cocolog-nifty.com/diary/2011/06/post-689a.html

舞台の映画館公開というのは珍しい話ではないかと思うのですが、なかなか上京できない地方在住者にとっては朗報と言えるのかもしれませんね。
ただ、私にとってはそれでも朗報ではないのですけどね(T_T)。
劇場公開される映画館の中で私にとって一番近いのは福岡の天神東宝なのですが、諸々の都合があって当日はやはり行けませんし。
やはり私的には舞台DVDの発売待ちということになりそうです(-_-;;)。

特定の劇場1~せいぜい数箇所でしか公演できないのが舞台の問題点でもあるわけですから、こういう試みが今後増えてくれれば、これまでマイナーな印象が否めなかった舞台公演もメジャーな存在になっていけるかもしれませんね。
是非、次のオーベルシュタイン編でも同じ企画をやって欲しいところです。

映画「スカイライン-征服-」感想

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映画「スカイライン-征服-」観に行ってきました。
エイリアン達の地球侵略を、戦う術を持たないごく普通の一般人の視点から描くSFディザスター・ムービー。
この作品、私の地元熊本では熊本市中心部にある熊本シネプレックスでしか上映されていなかったので、久々に中心部まで出向いての映画観賞になりました。
なお、頭をもぎ取って脳を取り出すという描写があるためか、この作品はPG-12指定されています。

この映画の舞台はアメリカのロサンゼルス。
主人公ジャロッドと彼女であるエレインは、ロサンゼルスで仕事に成功し高級マンションのペントハウス(屋上階)に住居を構える親友のテリーに会うため、ロサンゼルスへやってきます。
その夜、テリーのペントハウスでどんちゃん騒ぎなパーティーが行われるのですが、その最中、気分を悪くしたエレインから、ジャロッドは彼女が妊娠していることを聞かされます。
「何故黙っていた?」「パーティーの邪魔をしたくなかったからよ」と口論になり、半ば気まずくなりつつも、その日はとにかく皆眠りにつきます。
そして夜も更けた午前4時27分、突如それは始まるのです。
ロサンゼルスの各所に落下する青白い光。
それを見た人間は、顔から全身に黒い血管のようなものが浮かび上がり、目も白濁状態となって魅入られた後、光に吸い込まれて忽然と姿を消してしまうのです。
ペントハウスで宿泊していた男性のひとりがそうやって青白い光に魅入られ、姿を消してしまいました。
ジャロッドも同様の症状を発症して吸い込まれそうになりますが、間一髪のところで周囲が止めに入り、何とか窮地を脱します。
一定時間同じ場所に留まり続けた後、やがて飛び去っていく青白い光。
しかしそれは、3日間続くことになるエイリアン達の絶望的な侵略の始まりに過ぎなかったのです。

映画「スカイライン-征服-」では、圧倒的な武力を誇るエイリアン達の前に、人間達が如何に無力であるかが描写されています。
ペントハウスから脱出して海に向かい、クルーザーで逃げようと画策するも、ロサンゼルスの街を闊歩するエイリアン達の妨害に遭い、脱出ができない主人公達。
ロサンゼルスの異常事態に緊急出動した軍隊も、エイリアン達の攻撃の前に多大な犠牲を出してしまいます。
多くの戦闘機と爆撃機を送り込み、司令塔となっているであろう大型宇宙船に核ミサイルを撃ち込むという作戦も実施されたのですが、エイリアン達の怒りを刺激した挙句、肝心の宇宙船自体、わずか1日で自然回復し再浮上してしまうありさま。
エイリアン達は人間の脳が好みのようで、人間の頭をもいで脳を取り出す描写が複数あります。
2日目が人間達の反撃のクライマックスだったようで、3日目にはもう反撃が止まっているような感じでした。

何故エイリアン達が地球に侵略してきたのかについては、最後まで全く言及されておりません。
あくまでも「突然の異常事態に右往左往する人間達の様子」を描くのがメインの作品であり、結末も「劇的に人類が救われる」ようなものではなく、かなり暗い未来が暗示されています。
過去に私が観に行ったことのある映画でいうと、2005年公開映画「宇宙戦争」と2008年公開映画「クローバーフィールド/HAKAISHA」を足し合わせたような作品となるでしょうか。

映画「スカイライン-征服-」は、同じようにエイリアンからの侵略を描いている映画「世界侵略:ロサンゼルス決戦」との関連性を想起せずにはいられませんね。
舞台が同じロサンゼルスなのに加え、両作品共に同じ「ハイドラックス」という会社がVFXの製作を手掛けています。
この件では、「世界侵略:ロサンゼルス決戦」の製作を「ハイドラックス」に依頼していたソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント社が、「ハイドラックス」に対して告訴も辞さない構えを見せ、騒ぎにもなっています。
結局、この騒ぎは双方和解で決着したようではあるのですが↓

http://twitter.com/skyline_seihuku/status/81724431193473024
<ハーイ!スキルとマネーを持った永遠のティーン、グレッグ・ストラウスだよ。ボクタチガKUFU(工夫)シテ撮ったエイガガアスコウカイだ。「LA決戦」トの訴訟ハ和解ズミさ。SONYとも今後もシゴトするシネ。6.18 明日、人類の明日を目撃セヨ>

ただあまりに似ている構成の両作品、色々な「大人の事情」についての想像力を刺激される関係ではありますね。
まあ、今作と「世界侵略:ロサンゼルス決戦」の予告編を見る限りでは、作中で描かれているエイリアン達の描写はかなり違うようではあるのですが。
すくなくとも「世界侵略:ロサンゼルス決戦」の方には、エイリアン達が青白い光を発したり人間を吸い上げたり脳を取り出したりといった描写はないようですし。
設定的にも物語的にも繋がっていたりしたら却って面白いのではないかと思うのですけどね(苦笑)。

有名なハリウッドスターが出ているわけでもなく、また結末もすっきりしないこともあって、お世辞にも大ヒットするようなタイプの作品とは言い難いですね。
エイリアン関連の描写については確かに良く出来ていましたけど。

「と学会」会員・芝崎淳の「唐沢俊一検証blog」への言論弾圧

「と学会」の会員である芝崎淳が「唐沢俊一検証blog」に対し、ブログエントリーの非公開のみならず、これまでコミケで販売された同人本の回収やブログの閉鎖をも含めた圧力をかけていることが判明しました。

http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20110617/1308287057
http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20110618/1308367862

何と言うか、他者を批判するのはOKだが自分が批判されるのはNGという「と学会」の体質が非常によく出ている事件、としか評しようがありませんね。
私が運営している「奇説珍説博物館」なども、かつて山本弘によるサイト閉鎖圧力に晒されたことがあったものでしたが、こういうことをやって恥ずかしいと思えるだけの羞恥心って「と学会」の連中には全くないのでしょうかね?
まあそんなシロモノがほんの一欠片でもあれば、今回のような騒ぎを起こすはずもないわけですが(苦笑)。

一方、その「と学会」の会長であるところの山本弘は、唐沢俊一検証blogの管理人であるkensyouhan氏からの問い合わせに対し、「と学会」会員である芝崎淳の「唐沢俊一検証blog」に対する無法な要請の数々について「芝崎氏の行動には何ら関与していない」「問題はあなたと芝崎氏の間で解決していただきたい」と回答しているだとか。
この辺りはさすが「敵前逃亡のプロ」である山本弘の面目躍如といったところですね(爆)。
山本弘は仮にも「と学会」の代表なのですから、「と学会」の名を悪戯に振り回している芝崎淳の行動に何らかの対処をしなければならない責任と義務があるでしょうに。
「と学会」と芝崎淳の活動が全く無関係なのであれば、そのことを公に明言すると共に「と学会」を絡めた要請を展開してくる芝崎淳に警告なり注意なりを呼びかけ、場合によっては処分をも行う態度を示す必要があります。
そうしなければ、独断で行動しているはずの芝崎淳に「と学会」そのものが引き摺られ、最悪連帯責任まで負わなければならなくなりますし、今後の「と学会」の活動自体に重大な支障をきたすことにもなりかねません。
もちろん、実は「と学会」の総意として芝崎淳が活動している場合は、会長自らがウソを述べる組織として、これまた今後の「と学会」の言動は一切信用されなくなるでしょう。
しかしこれまでの言動の数々を見る限り、「会長」としての肩書を持つはずの山本弘が、そういう自身の立場と事なかれ主義の危険性について理解しているようには全く見えないのが何とも言えないところですね(苦笑)。
あの自称SF作家も、少しは「と学会の公式代表としての責任」というものについて考慮&それにふさわしい言動をした方が良いのではないかと思うのですけど。

また、山本弘および芝崎淳は、kensyouhan氏のブログコメント欄の管理方針について「責任を果たしていない」などと主張しているのだとか。
この2人が理想とする管理方針というのは、コメントの内容を事前に検閲して意に沿わぬ投稿を削除する、というシロモノなのでしょうか?
実際、山本弘はそういう管理方針をブログや今は亡き封殺板で行っているわけですし。
kensyouhan氏のコメント欄における管理方針というのは、「投稿者が自主的に要請してきた場合以外は極力管理人権限の発動をしない」というもので、これは「管理人と反対の意見をも受け入れる」という公正さの表れでもあるでしょう。
私も掲示板やブログで同じ管理方針を貫いていますが、それが「責任を果たしていない」行為であるとは微塵も思ったことがないですね。
むしろ山本弘のごとく、事前検閲による事前削除などをやっていることの方が、一種の言論統制をやっていると普通は解釈されるものなのですが。
以前に私のサイトを潰そうとした行為も、山本弘にとっては「責任ある行動」だったとでも言うのでしょうかね。
挙句の果てには「“唐沢俊一検証blog”の管理人に煽られた人間が唐沢俊一を刺しに行く」って、どこまで被害妄想を逞しくしているのやら(笑)。

あと山本弘は、「唐沢俊一検証blog」の管理人であるkensyouhan氏にコミケで謝罪された覚えがないなどと芝崎淳に述べていたそうですね。
あの現場に立ち会った証人として断言しますがこれは真っ赤なウソで、kensyouhan氏はちゃんと山本弘に謝罪をした上で検証本も贈呈しています。
私が驚いたほどに平穏なやり取りでしたし、20~30秒程度の短い時間で2人の会話は平和裏に終了しています。
その様子はこちらにも書いています↓

https://www.tanautsu.net/kousatsu21_04_ab.html

芝崎淳が勝手に事実をでっち上げているのか、それとも山本弘が芝崎淳にウソを並べていたのか、いずれにせよ、すぐ事実がバレるマヌケなタワゴトを主張していたものです。

それにしても、こんな言論弾圧体質な「と学会」が、他者の著書を嘲笑い、非実在青少年等の表現規制問題に反対表明をするという滑稽な実態は、私にはタチの悪い冗談話でも聞かされているようにしか思えませんね。
御都合主義なダブルスタンダード使いなだけでなく、権威権力を使って人を脅迫するとは…。
もはや「と学会」という組織そのものがトンデモであるばかりか有害無益な存在に成り下がっている、とすら言えるのではないですかね?

銀英伝外伝舞台版のストーリーと登場人物詳細が公開

双璧編の舞台公演直前になって、銀英伝舞台版公式サイトが更新されました。
舞台のストーリー内容が公開された他、キャストが演じる登場人物についても詳細が明らかになっています。

銀英伝舞台版公式サイト
http://www.gineiden.jp/
双璧編のストーリーと登場人物紹介
http://www.gineiden.jp/story.html

ストーリー内容を見る限りでは、原作の銀英伝外伝1巻P78上段で「2人が出会ったエピソード」として断片的に語られていた「後(ヒンター)フェザーン殺人事件」をベースにしているようですね。
艦隊戦など全く描写せずとも普通に成立する話になりそうですが。
このエピソード、本来ならば田中芳樹本人が執筆しなければならないものだったはずなのですけど、こういう形で世に出ることになろうとは、当の本人も予想はできなかったことでしょう(苦笑)。
「あの」田中芳樹のことですから、「これを元に小説を執筆しよう」などと本気で言いかねないところが何とも怖いところではあるのですが(爆)。

結局私は今回の舞台も観に行くことはなく、舞台DVDの販売待ちになりますね。
まあその前に、私の場合、既に入手済みの「第一章 銀河帝国編」の舞台DVDをまずは観賞しなければならないところではあるのですけど(T_T)。

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