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2011年12月08日の記事は以下のとおりです。

12月8日は真珠湾攻撃&大東亜戦争開戦日

12月8日は、ハワイの真珠湾攻撃で大東亜戦争(アメリカ命名:太平洋戦争)が開戦した日。
日本時間(ハワイの現地時間では12月7日)のこの日、日本海軍空母機動部隊はハワイの真珠湾を奇襲攻撃し、アメリカ太平洋艦隊に壊滅的な打撃を与え、大東亜戦争が本格的に始まりました。
この攻撃では日本側の宣戦布告の手続きが遅れたということで、アメリカでは「日本の騙し討ちだ!」として大いに喧伝され、大戦中のみならず戦後に至るまでの対日観にも大きな影響を与えています。

しかしアメリカの歴史を少しでも紐解いてみれば、「よくもまあアメリカが騙し討ちなどと他者を非難できるものだ」というのが正直なところではあるのですけどね。
大東亜戦争以前も以後も、アメリカは普通に「騙し討ち」をやっている国だったりするのですから。
19世紀の西部開拓時代は、現地のインディアン達から土地を奪って強制移住させたり虐殺したりしていった歴史でもありますし、その際には詐欺や騙し討ちの類なども平然と用いられていました。
またベトナム戦争では、トンキン湾事件に捏造の手を加えて開戦の端緒にするなどというそれこそ「騙し討ち」な所業を堂々とやらかしていたりします。
そもそも、大東亜戦争に先んじて勃発していた第二次世界大戦の発端であるドイツのポーランド侵攻からして、宣戦布告が行われない状態での軍事行動だったのですけど。
世界的に見ても、宣戦布告がないまま行われる戦争の方がはるかに多いのですし、宣戦布告をせずに緒戦で行う奇襲攻撃の成功率と大戦果を鑑みれば、そうなるのも当然というものでしょう。
「宣戦布告なき騙し討ち」云々の話は、そうやって外部に敵を作ることで国内を纏め上げようとするアメリカならではのエピソードと言えるでしょうね。

なお、2011年は真珠湾攻撃および大東亜戦争開戦からちょうど70年目の節目に当たります。
映画でも「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」という役所広司主演の作品が、12月23日から公開されます。
歴史的事実から考えてもあまり明るい物語にはなりそうにもないですが、最近の邦画は質も上がっていますし、単に「戦争は悲惨だった」「戦争ハンターイ」だけで終わることのない作品であることを期待したいところですね。

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