Googleが「Google+」と連動した新検索システムを発表
- 2012/01/11 21:25
- カテゴリー:タナウツSEO・SMO, サイト改造裏話
世界最大の大手検索エンジンGoogleが、「Google+」と「Picasa」の情報や画像を検索結果に反映させる「Search plus Your World」を発表しました。
http://megalodon.jp/2012-0111-1831-38/www.itmedia.co.jp/news/articles/1201/11/news029.html
> 米Googleは1月10日(現地時間)、Google検索の検索結果に同社のソーシャルサービスGoogle+のデータを反映させる「Search plus Your World」を発表した。まずは数日をかけて、英語版Google検索(www.google.com)で英語の検索語を入力した場合に有効にしていくという。
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> Search plus Your Worldは、Google+のデータを利用する3つの新機能、「Personal Results」「Profiles in Search」「People and Pages」で構成される。ユーザーがGoogleアカウントでログインし、Google+のアカウントも持っている場合に最も有効だが、Google+のアカウントを持っていなくても反映される機能もある。なお、Googleアカウントにログインしていても、検索設定で完全に無効にすることもできる。
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> また、検索結果ページの右上に表示されるトグルボタンで、Google+のデータを反映させない検索結果を表示することも可能だ。
「Google+」は、Googleが鳴り物入りで導入した割にはどうにも「鳴かず飛ばず」なイメージが拭えないのですが、これで少しはテコ入れされることになるのでしょうか?
「Google+」の勢いが良かったのは公開直後だけで、その後の利用状況は低迷を続けているのが実情のようですし↓
http://ceron.jp/url/jp.techcrunch.com/archives/20111221searches-google-plus-petering-out/
> 毎年恒例のZeitgestの今年のリストでGoogleは、”Google+”が今年の急成長検索項目の第二位だった、と謳っていた。それに、この夏のロンチから2週間で”会員数1000万“を達成するなど、たしかにその成長は著しかった。人びとは、Google+って一体何だよ、と知りたがった。しかもそれは、1年前には存在しなかったのだから、検索回数の増加率が天文学的なパーセンテージになるのも、当然だった。
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> でもその発表を、増加率ではなく量(検索回数そのもの)で第二位だったと誤解すると、今でもたくさんの人がGoogle+を検索してるかな、と思うだろう。でも、事実は違う。Zeitgeistのサイトにあるのは、今年の7月の時点での、”Google+”の検索における人気のデータだ。つまり、年間をとおしての増加、ではない。
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> そこにないものは、”Google+”の検索の量的な推移を示すデータと、”Google+”の検索が減りつつあるという事実だ。それを知るためには、Google Insights for Searchに行くべきだ。このすごいサイトでは、どんな語でも、それの検索量とその推移が分かる。”Google+”について調べた結果は、上の図のようになる。全体的な推移は、よろしくない。たしかに7月には急上昇が見られ、そのときユーザ数1000万と騒がれ、次は、一般公開された9月に小さなピークがある。そしてその後は、Google+の”検索人気”は衰えている。
ある単語におけるGoogleとTwitterの検索数を比較しても、こんな結果が出るそうですし↓
「Google+」はGoogle本家と連動しているわけなのですから、当然SEO的にはかなりの強みがあるはずなのに、それでこの弱さというのはどうにも解せないところではありますね。
やはり、あまりにも後発すぎてTwitterやFacebookなどに遅れを取ったのが痛かったのでしょうか?
ちなみに、今回のGoogleの発表について、Twitter側ではこんな反発の声が上がっているのだとか↓
http://megalodon.jp/2012-0111-1835-40/www.itmedia.co.jp/news/articles/1201/11/news103.html
> Twitterは、Googleが1月10日に公開した新検索機能について、これはコンシューマーとWebパブリッシャーにとって「悪い」ことだと非難した。
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> 「フォロワー」と呼ばれるユーザーに対し140字の短いテキストを投稿できるマイクロブログサービスであるTwitterは、Google検索の変更について、人々はTwitterで共有されているような最新ニュースを見つけることが難しくなるだろうと述べた。
>
> 「わたしたちは最新のニュースを最初にTwitterで見るようになっている。その結果、Twitterアカウントとツイートは最も適切な(検索)結果になっている」とTwitterは声明で述べている。
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> 「Googleの変更の結果、情報を探すことは難しくなるだろうと懸念している。これは人々やWebパブリッシャー、報道機関、Twitterユーザーにとって悪いことであると考える」と声明は続けている。
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> Twitterの批判は、Googleが検索結果をよりパーソナライズされたものにする新機能について発表した数時間後に公表された。これはWeb企業間での競合の激化を表すものだ。またGoogleは、自社サービスを検索結果で優遇しているとして独占禁止法違反に問われている最中でもある。
GoogleはかつてTwitterに買収交渉を打診して断られた経緯もありますし、まあお互いに良い感情を相手に持ってはいないでしょうね。
Google側としては、自分の立場を脅かしかねないTwitterとFacebookを検索から排除して「Google+」を推進していきたいところではあるのでしょうが、今回Googleが発表したシステム変更は、サーチエンジンとSNSの世界に一体どのような影響を与えることになるのでしょうか?