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2012年01月21日の記事は以下のとおりです。

映画「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」感想

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映画「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」観に行ってきました。
「Mr.ビーン」で有名なイギリスのローワン・アトキンソンが主演を担う、スパイアクションコメディシリーズの2作目。
ちなみに前作「ジョニー・イングリッシュ」は未観賞です(^^;;)。
作品の邦題タイトル自体が、イギリスで2008年(日本では2009年)に劇場公開された映画「007 慰めの報酬」をもじったものであることからも分かるように、今作は「007」シリーズのパロディ物的な要素が強いですね。
「007」ばりの秘密兵器やボンドガールもどきも出てきますし。

前作の活躍?で、一時はイギリスの秘密諜報組織MI7で一番のエースにまでのし上がっていた主人公ジョニー・イングリッシュ。
しかし彼は、5年前にモザンビークで要人警護に失敗し、要人を暗殺されてしまうという大失態を犯してしまい、MI7からクビを言い渡され、チベットの僧院で修行に明け暮れる日々を送っていたのでした。
このモザンビークでの失態の詳細については物語中盤で明らかになるのですが、どう見ても「イングリッシュでなければやらないであろう失態」でしたね。
イングリッシュにとってもこの失態は相当なまでに堪えているようで、作中でも他人にモザンビークの件について触れられる度に右瞼が震えまくるという形で表情に出てきます。
後半ではすっかり開き直ったのか、「アレは俺の失敗ではない、今回追っている連中が関わっていたんだ」などと言い訳がましいタワゴトをのたまいまくっていましたが(苦笑)。
それはさておき、チベットの僧院で金的攻撃に対する耐性を身につけるための修行をしていたらしいイングリッシュの元に、MI7の復帰要請が届けられます。
チベットの僧院に何故か存在していた、全く似つかわしくないパソコン端末から復帰要請を受けたイングリッシュは、チベットから一路イギリスへ。

イングリッシュがいなくなっていた5年の間に、MI7はすっかり様変わりしていました。
何故か日本企業である東芝の傘下に入り、しかも自らがスパイ組織であることを大々的に公示するかのような垂れ幕を1F正面ロビーに堂々と掲げているMI7。
東芝と言えば、映画「ニューイヤーズ・イブ」でも「TOSHIBA」の文字が作中のあちこちにやたらと出てきていましたが、そういう宣伝戦略でも東芝はやっているのでしょうかね?
さらに中へ入っていき、これまたすっかり様変わりしたMI7の局長パメラ・ソーントン、通称「ペガサス」と対面。
「ペガサス」はイングリッシュに説明を始めるのですが、イングリッシュは話を聞いていないばかりか、部屋のソファーに座っていたネコをビルから落としてしまったり(ネコはイングリッシュにとって最悪のタイミングで戻ってきます)、同じく部屋の中にあったバランスボールに座ろうとして転倒したりと、ここでもドジを振りまきまくります。
その後でイングリッシュは、映画「007」シリーズでもおなじみとなっている、秘密兵器を開発している部署へと案内され、そこで秘密兵器の紹介と使い方の説明が行われるのですが、その最中でも兵器を誤作動させたり、変声キャンディを無断で食べたりと、やはりお笑いネタをばら撒いていきます。
そんなイングリッシュに与えられた任務は、英中首脳会議に出席する予定となっている中国の首相の暗殺を阻止すると共に、暗殺を企んでいる組織についての情報収集を行うこと。
イングリッシュは、その情報を提供したフィッシャーという人物に会うため、MI7から相棒として自分と共に行動することになった諜報員タッカーと共に香港へと向かうのですが……。

映画「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」では、主人公ジョニー・イングリッシュがとにかくドジを繰り返します。
敵を追い詰めている最中に余所見をしてその隙に相手に逃げられたり、何とか手に入れた重要アイテムの扱いが諜報員とは思えないほどに雑で簡単に敵に奪われたり、せっかくヘリが操縦できるのに道が分からないからと超低空飛行(地上からたった50cm浮いているだけ)&クルマ以下の速度で道路上を滑空していたり。
老婆なのに恐ろしく俊敏でイングリッシュをつけ狙ってくる殺し屋クリーナー相手には、全くの別人の後ろ姿をクリーナーと勘違いして襲撃した挙句、頭を押さえつけてトレイでバンバン叩くという失態を二回も繰り返していますし。
「可能を不可能にする男」のキャッチフレーズを裏切らない活躍(?)を次から次に演じてくれます。
一番笑えたのは、英中首脳会議に臨むイギリス首相も交えたMI7の事前ミーティングの場面でしたね。
イギリス首相の顔も知らないで首相の隣の席に座り、「首相はまだ来ないのか?」などとのたまうイングリッシュ。
イングリッシュが座った椅子には、取っ手部分に座高を調整する電動機能が搭載されていたのですが、イングリッシュその取っ手を適当に弄り回した挙句に壊してしまいます。
その結果、イングリッシュの椅子の座高は限界まで下がったり、逆に上がったりを繰り返すことに。
ただ座っているだけのイングリッシュが上がったり下がったりを繰り返しているのに、当のイングリッシュはひたすら無表情で取り繕っていますし、周囲も明らかに奇異な目で見ていながら全くツッコミを入れないしで、単純ながらも滑稽なその構図は大ウケで、スクリーン内でも笑いの小声があちこちから上がっていました。
アレは共演者達も、さぞかし笑いを堪えるのに大変だったことでしょうね。

また、映画終了時に流れるスタッフロールでも、イングリッシュのお笑い劇場は続きます。
そこではイングリッシュが料理をする場面が出てくるのですが、イングリッシュの調理方法がとにかく「雑」のひとこと。
音楽をかけながら素材を切っていくのは良いのですが、切った際に素材がまな板から飛び散っていく上、散らばった素材をキッチンの引き出しの中に隠蔽するイングリッシュ。
最後は無造作に切断しまくった素材をかき集めてレンジにぶち込むところで終わるのですが、何がやりたかったのかすらもロクに分からないところも含めてここでも笑えましたね。
そんなわけで、今作を観賞する際には、スタッフロールが終わるまで席を立たないことをオススメしておきます。

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