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2012年01月30日の記事は以下のとおりです。

Twitter社が検閲を行う方針を発表

Twitterが特定の国の状況や要求に応じて検閲を行う意向を表明したことが話題になっています↓

http://megalodon.jp/2012-0129-0001-53/internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120127_507848.html
>  米Twitterは26日、特定の国の状況によっては、検閲を行う意向であることを公式ブログで発表した。
>
>  「現時点で検閲を行なったことはない」としているが、
今後しかるべき国の当局から要求された場合、ユーザーに明示したうえで検閲が行われることになる。Twitterでは、検閲の透明性を高めたいと考えており、どのような要求が当局から行われているかを、Chilling Effectsと提携することによって公開するとしている。
>
>  検閲を行うためにTwitterはシステムを改良。これまでは国から検閲要求があった場合、該当アカウントを削除する以外に方法がなかった。改良によって、該当するツイートのみをその国で見られないようにする一方で、それ以外の国々では通常通り閲覧できるようにする。国を特定する方法としては、閲覧者のIPアドレスを利用する。
>
>  検閲が行われている国のユーザーは、検閲されたツイートがタイムラインの中でグレイアウトして表示されるため、検閲されていることを知ることになる。検閲されたツイート、または検閲されたユーザーがその国からのアクセスでは表示されないことが明示的に示される。Twitterでは、検閲されたメッセージの例をヘルプページで公開している。
>
>  Twitterは、2011年にチュニジア、エジプトなどで起こったいわゆる「アラブの春」で民主化運動の大きなツールになったと言われている。このため一部の国では、Twitterサイトへのアクセス制限が行われている。

Twitter社も、自社のSNSが「アラブの春」などで多大に貢献したことを知らないはずもないでしょうに、何とも墓穴堀りな発言をやらかしたものですね。
当然のごとく世界的な反発の声が上がりまくり、Twitter社は再び声明を発表せざるをえなくなったようで↓

http://megalodon.jp/2012-0130-2216-21/www.itmedia.co.jp/news/articles/1201/30/news022.html
>  米Twitterは1月27日(現地時間)、前日に発表したアップデートに対し、多くの質問が寄せられたとして、さらなる説明を追加した。
>
>  同社は前日、政府当局がその国の法律の下でユーザーアカウントやツイートの差し止めを求めた場合、その法が有効な地域でのみ差し止め、ツイートは他の地域では表示されるようにしたと説明した。だが、これを幾つかのメディアブログが「Twitterがツイートの検閲を開始する」「Twitterがツイートをフィルターする」と解釈した投稿をしたことなどから、混乱が生じていた。
>
>  
国境なき記者団(RSF)は27日、Twitterのジャック・ドーシーCEO宛に「国家の法の下でのツイートの検閲を可能にするという新ポリシーの発表に深い懸念を表明する」という公開書簡を送った。また、「#TwitterBlackOut」というハッシュタグで、検閲に反対して24時間ツイートを自粛する運動も展開された。
>
>  これに対しTwitterは「コンテンツを保留する方法をこれまでより柔軟にする新アプローチは、表現の自由・透明性・責任に関して、また、ユーザーにとって良いことだ。これまでより多くの地域でツイートを保持できるようになるだけでなく、われわれが表現の自由を守っているかどうかをユーザーが確認できる」と説明する。
>
>  公開前のツイートをフィルタリングするのかという疑問に対しては、1日当たり10億以上投稿されるツイートをフィルタリングすることは「望ましくないし、非現実的だ」として否定。
要請があり、それが合法であると判断した場合にのみコンテンツを保留するという説明を繰り返した。
>
>  なぜこのタイミングでアップデートしたのかという疑問には、タイミングには特に意味はなく、取り組んできた新機能が完成したから公開したとしている。
ネット上では、中国進出を狙ったものではないかという憶測も飛んでいた。同社の法律顧問を務めるアレックス・マクギリブレイ弁護士は米Wall Street Journalのインタビューで、このアップデートは「中国とは関係ない」と語った。

しかし、「要請があり、それが合法であると判断した場合にのみコンテンツを保留する」といっても、すくなくとも表面的に見ればまさにそれこそが「検閲」というシロモノなのであって、Twitter側の説明には苦しいものがあると言わざるをえないところです。
この手の「検閲」や言論統制というのは、誰でも一目瞭然な基準というものが作りにくく、かつ運用するにしたがって拡大解釈を続けていくという問題もあります。
最初は全く眼中にもなかったはずの言論や思想、さらにはエンターテイメント作品などでさえもが、いつのまにか「検閲」の対象になっていた、という事例も多々あるわけですし。
また「検閲」が行われていると知れば、ここぞとばかりに言論統制を推進しようと考える人間や、自分に都合の悪い情報が流されると困る人間によって、投稿の削除や規制要求が乱発されるという事態も考えられます。
中国や「アラブの春」を引き起こされた国々なんてまさにその典型ですし、また日本の民主党政権などもマスコミに対してなりふり構わぬ報道統制を展開するくらいですから、当然Twitterに対しても同様の統制下に置くことを考えても何ら不思議なことではありません。
Twitter社の方針がTwitterの動向に今後どのような影響を与えることになるのか、警戒を要する話ですね。

個人的にもTwitterは使い勝手が良く情報拡散に便利なツールなので、出来れば何事もなく終わって欲しいものではあるのですが……。

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