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2012年02月21日の記事は以下のとおりです。

名古屋市長河村たかしの「南京事件はなかった」発言

名古屋市長河村たかしが、中国南京市から来日した同市の共産党幹部に対し「南京事件はなかったのではないか」と発言し、「南京での討論会」の開催を呼びかけました。
実現すれば本人も参加する考えとのことですが……↓

http://megalodon.jp/2012-0221-2101-46/www.j-cast.com/2012/02/21122931.html?p=all
>  名古屋市の河村たかし市長が、中国・南京市から訪れた市共産党幹部らに対し、「南京事件はなかったのではないか」と述べた。後の記者会見でも「いわゆる南京虐殺はなかった」として、「真実を正すのは、社会的使命だ」とも語った。
>
>  河村市長はこれまでも、いわゆる南京大虐殺について、市議会で「深い疑問」を呈すなどしていた。今回は、
南京市訪問団へ「南京での討論会」の開催を呼びかけ、実現すれば本人も参加する考えを示した。
>
>
> 「社会的使命、ミッションを深く感じております」
>
>  河村市長は2012年2月20日、姉妹都市である南京市の訪問団と会談した後の会見で、「南京事件」(河村市長)について、「一般的な戦闘行為の結果、大勢の方が亡くなられた」としつつ、「一般市民(へ)のいわゆる虐殺行為はなかった」と述べた。
>
>  「南京事件を勉強してきた」結果だという。「真実を正す」ため、「社会的使命、ミッションを深く感じております」。
>
>  河村市長の父親が「南京事件の8年後の終戦時(1945年)に南京にいた」が、現地の人からとても親切にされたと指摘し、「虐殺があったところでそんなに優しくしてもらえるはずがない」と、自らの「分析」も披露した。
>
>  あくまで「日中友好を実現するため」の発言だそうで、「(中国に対して)すみません、平和、平和じゃいかんのですよ」と思いを語った。
「南京市で南京事件の討論会を開いてほしい」と訪問団に要請したことについては、「私も行きますけど」と、実現と参加に意欲を示した。
>
>  河村市長発言を受け、中国外務省の副報道局長は2月20日の会見で、「そのような見解には賛成できない」「確かな証拠がある」と反発した。

しかしまあ、いくら怒り狂ったところ、実際問題として南京事件についての議論をする気なんて欠片たりともありはしないでしょうねぇ、中国側は。
中国側にしてみれば、「南京大虐殺」なるヨタ話は単なる過去の歴史などではなく、日本に対して譲歩を迫り強気な要求を通すための強力な外交カードなのです。
たとえ当時、一般人と軍人を合わせても最大25万程度しかいなかった南京市で30万もの大虐殺が行われていようと、大虐殺が行われたはずの地に帰還する人達で逆に人口が急増していたとしても、大虐殺を行うための弾丸や大量の死体を焼くための燃料を一体どうやって調達しかつ速やかに処分してのけたのか疑問であっても、中国側としてはそれを「事実」として日本に押し付けることが国益になるのですから。
中国にとって歴史とは、過去の事実を追究・検証するためのものなどではなく、自分達の政治的な正当性を主張するための道具でしかないのです。
同じことは韓国や北朝鮮などにも言えることではあるのですが。
だからいくらでも嘘を並べ立てますし、少しでも都合の悪い事実があればいくらでも歴史を書き換え、さらにはそのことについてツッコミを受けても逆ギレしたり耳を塞いだりして嘘を頑ななまでに信じ続けたりもするわけで。
まあ国家間の駆け引きや騙し合いが当たり前の外交の世界ではむしろそれが普通なのであり、そんな場に一般人の道徳レベルの良識などを持ち出そうとする日本の方が逆に異常ではあるのですが。
政治の世界に道徳なんて持ち出しても良いことなんてないばかりかむしろ相手の思う壺でしかなく、しかも実際に何度も同じことを繰り返して損を重ね続けているというのに、何故日本の外交はいつまで経っても世界標準な外交をやろうとしないのか、つくづく疑問に思えてならないのですけどね。
まあ今の民主党政権の場合は、そんなこと百も承知の上で、確信犯で日本を貶めるためにやっているのでしょうが。

ところで「南京大虐殺」といえば、かつてこんなことを自著に書き殴っていた作家がいるのですが↓

創竜伝9巻 P135上段~下段
<始が続に話しかける口調は怒りに満ちている。
「南京大虐殺などなかった、と主張する日本人の本は何冊もあるが、その中で現地におもむいて被害者である南京市民に取材した本は一冊もない。理由はただひとつ、取材したら自分たちにつごうが悪いからだ」
「南京大虐殺の真相はいまだにわからない、と主張する新聞社や出版社もありますね」
「そういう新聞社や出版社は、
現地に調査団を派遣し、現地の人に取材して真相を明らかにすればいい。現地取材がジャーナリズムの最低条件じゃないか。真相がわからない、が聞いてあきれる。いままで五〇年以上も何をしていたんだ」
自分たちにつごうの悪い真相を隠しつづけてきたんですよ。何しろ被害者に取材せずに、事件はなかった、と強弁しているんですからね。恥を知っていればとうていできないことです」>

言論の自由がない中国では、中国政府の公式見解以外のことを述べると当局から睨まれた挙句逮捕される可能性すらある、という厳然たる事実の存在すらも全然理解できていないとしか思えないこのやり取り。
そもそも、日本側が現地で調査をしたいといっても、当の中国側がそれを拒絶しているから「やりたくてもできない」のが実情なのですし。
で、今回は日本側から「南京事件について議論をしよう」などという発言があったりするわけですが、これが中国側に拒絶されたら、この連中は一体どういう論理を展開するつもりなのでしょうかねぇ(苦笑)。
まあいずれにせよ、今回の件で名古屋市の市長は、次回の薬師寺シリーズか(今後出るならばの話ですが)創竜伝の新刊における悪役候補リストに名前が挙がったのはほぼ確実なのではないかと(笑)。
ただでさえ民主党シンパであろう田中芳樹的には、自らの思想的傾向とほど近い民主党政権を槍玉に挙げるなど思いもよらないでしょうし、良かったですねぇ、格好のネタができて(爆)。

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