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2012年03月29日の記事は以下のとおりです。

東京電力の電気料金値上げ問題について

東京電力による電気料金値上げと、それに伴う強圧的な態度が話題になっています。
TVのワイドショーではこれをネタにこんな放送が流れたのだそうで↓

http://megalodon.jp/2012-0328-2153-29/www.j-cast.com/tv/2012/03/28126860.html?p=all
>  東京電力はきのう27日(2012年)に企業向けの料金値上げについて会見し、「新しい料金に賛同いただけないと契約が成り立たず、電気をお届けすることがむずかしくなる」と、言葉は丁寧ながら、脅しをかけた。料金値上げは契約更新までは拒否できるが、値上げ通知に明記せず、「連絡がなければ了解」と見なして4月1日からの実施をもくろんでいた。東電はこの「だましうち」を認めたが、「契約切れから50日経ったら電気を止める。4月1日からだと最短で5月22日になります」と開き直った。
>
>  早ければ5月22日からストップ
>
>  東電によると、これまでに値上げに同意したのは、約23万7000件の契約者のうち約3万件(13%)にとどまっている。電気停止の脅しはこの低い数字に対するけん制というわけだ。
>
>  猪瀬直樹・東京都副知事は「われわれがいないと困るでしょと、独占にあぐらをかいた意識が残っている。だから『止めるぞ』と言える。自らリストラはしないで、こちらが指摘すると『ああそうですか』と動く」と話す。
>
>  東京・大田区の工場主は「みんな反対したら、みんな止まるんだろうか」という。届いた通知に「了承いただけない場合は、3月30日までにご連絡を」とあったが、電話が殺到したのだろう、今週ようやくつながって、「納得いかない」と言ったら「他から買っていただきたい」と告げられたそうだ。
>
>  司会の小倉智昭
「今回はあんたたちのせいでしょといいたい。普通、消費者には選択の自由があるが、電力に関してはそれがない。『嫌なら他で』と言ったって代わりがないんだから」
>
>  高木美保(タレント)
「なんでこんな不快で横暴な物言いをするんだろう、大企業なのに。競争入札にするとかコストダウンはできるはずで、何兆円という数字もある。それをやってからお願い、それも頭を下げていうものでしょ」
>
>  みんなで拒否すれば怖くない?
>  1月の発表では「値上げは義務であり権利である」と言ってたっけ。笠井信輔アナが数字を出した。4月1日から値上げになる企業が約5万件あるが、5月22日にはこのうち4万6700件で電気が止まる可能性がある。翌4月2日からだと15万事業所に及ぶという。
>
>  小倉「そんなことやったら日本経済がストップする」
>
>  デーブ・スペクター(プロヂューサー)「お終いですね」
>
>  笠井「のむしかないのか、契約者の方は…」
>
>  小倉「電気は1社だからね」
>
>  デーブ「いや、公共性が高いから、行政が介入もできなくはないと思う」
>
>  笠井「たとえば、自治体がみんな拒否すると、国も動かざるをいえない」といってから気がついた。「こんなことを私が言ってははいけないが…」
>
>  小倉
「いちばん腹が立つのは、東電は今回の事故は地震や津波のせいだ、私たちのせいじゃないというのが見え隠れすること。隣の女川原発がなぜ助かったかというと、かつて東北電力の副社長が周囲を押し切って津波対策をとったため。それをやらないで、なんで東電はあんな態度がとれるのか」
>
>  全企業が不買同盟でもするか。

原発事故はともかく、電気料金値上げの最大の原因は、原発が停まったことに拠るところが大きく、むしろ「反原発」を煽った弊害でもあるのですけどね。
原発を停めれば電気料金の値上げは避けられない。
そんなことは福島第一原発事故の直後から既に言われ続けてきたことです。
電気料金値上げは、原発を停めて火力電力の代替に伴う燃料代が高騰したことを受けての当然の結果なのであって、元から原発を動かして欲しいと主張してきた人達はともかく、すくなくとも「反原発」を自負する人達がこれに反対するのは論外な話と言わざるをえないところですね。
こと電気料金値上げについては、東京電力のみならず全ての電力会社が「反原発」によって追い詰められた側面も多々あるのですから。
私がTwitterで原発再稼動問題について議論した際にも、「原発が停められるのならば電気料金が値上げされても構わない」と述べてきた方が複数人いたのですが、実際にそうなって彼らはさぞかしご満悦なことでしょうね(笑)。
まさか、この期に及んで「原発は停めろ、でも電気料金は値上げするな」などという、原発に代わる代替エネルギーもない現状でそんな御都合主義的な世迷言を主張するほど、「反原発」な方々がヤワでヘタレなシロモノだとは思いたくないところではあるのですが(苦笑)。

東京電力の居丈高な態度は確かに一般庶民の怒りを盛大に刺激するものではあるでしょうし、原発事故の責任問題から考えれば論外であろうとは私も思います。
しかし、それと電気料金値上げは全くの別問題ですし、電気料金値上げ自体は別に東京電力固有の問題などではなく、日本国内全ての電力会社について当てはまることなのです。
原発に取って代われる代替エネルギーがない今の時点では、電気料金値上げを防ぐには原発を再稼動する以外に方法がないのです。
風力や太陽光その他の自然発電では到底原発が抜けた穴を埋めきれませんし、火力発電では電力は足りても燃料費の高騰とそれに伴う電気料金値上げが避けようもないのですから。
ところが今の「反原発」は、「原発に代わる代替エネルギーを開発して最終的に脱原発に持っていく」という長期的構想すらヒステリックに反対した挙句、結果として今の惨状を招いたわけですからねぇ。
あそこまで近視眼的な発想では、本来あるべき「反原発」という最終目的にも全く合致していないのではないかと思えてならないのですけどね。

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