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2012年04月04日の記事は以下のとおりです。

第32回ゴールデンラズベリー賞の受賞作品決定

2012年4月2日(アメリカ現地時間4月1日)に、2011年公開映画の中で最低の作品を決定する第32回ゴールデンラズベリー賞ことラジー賞の発表が行われ、映画「ジャックとジル」が全10部門を制覇するという結果となりました。

http://www.cinematoday.jp/page/N0040817
>  [シネマトゥデイ映画ニュース] その年に公開された最低映画を決める第32回ゴールデンラズベリー賞ことラジー賞が現地時間4月1日に発表され、アダム・サンドラーが一人二役に挑戦した映画『ジャックとジル』が史上初めて全10部門を制覇するという快挙(?)を成し遂げた。
>
>  とりわけ、双子の兄妹ジャックとジルと演じたアダムは、史上初めて最低男優賞、最低女優賞をW受賞。さらには、最低カップル賞、最低スクリーン・アンサンブル賞、最低脚本賞を総なめ。もともと本命視されていたものの、圧倒的な弱さを見せつけた。
>
>  これまではアカデミー賞のノミネーション発表前日にノミネーションを発表し、同授賞式の前夜に受賞作を発表していたラジー賞。今年はアカデミー賞の授賞式前日にノミネーションを発表、4月1日に結果発表という変則的なスケジュールが組まれたことも話題になった。(編集部・福田麗)

しかしまあ、相変わらず何を基準にしているのか意味不明な結果ですね(苦笑)。
受賞作品である映画「ジャックとジル」からして「何故これが受賞したのか?」という理由について全く語られてもいませんし。
賞の受賞理由をきちんと語ってくれた方が、観客や映画制作者達が納得できるか否かは別にして、賞の基準や意義が理解されやすいでしょうに。
芸術一辺倒で評価するアカデミー賞の方が、映画の評価としてはともかく選考基準においてはまだ納得できるというのが何とも言えないところで(T_T)。

ちなみに来年に行われるであろう第33回ゴールデンラズベリー賞ことラジー賞では、2012年10月に日本公開予定の映画「エクスペンダブルズ2」がすくなくともノミネートは確実にされるであろうと予測します。
理由は「シルヴェスター・スタローンが監督でかつ主演だから」「他にも有名な俳優さんたちが数多く出演するから」だけで充分でしょう(爆)。
ストーリーなんか観るまでもなくこれだけでノミネートの決定打となる、そんなシロモノですからねぇ、ラジー賞は(笑)。

2012年4月上旬における田中芳樹発言いろいろ

https://twitter.com/adachi_hiro/status/185914632643420160
<うちの田中さんも同じコトを言ってます。「引き出しは出来るだけ多くしておきなさい」という表現ですが。 とRT @kemo: "田中氏:  うちの若い奴には,こう言うんです。「デビューのときまでに,もの凄く大きな袋を背負っておけよ」と。..." http://bit.ly/HsdcCw

https://twitter.com/adachi_hiro/status/185917252212752385
<@yukimiz @kemo そうですね。あと田中さん語録では「自分の好きなモノだけ観ていては、結局はその好きなモノの縮小再生産にしか出来ないよ」「今までまったく知らなかった分野の専門家から話を聞くのは楽しいね」「映画は心の栄養です」なんてのが(笑)。>

なるほど、だから昨今の田中芳樹は「好きなモノの縮小再生産」しかできなくなっているわけですね(爆)。
ここ10年程の間に刊行された田中作品を見ても、「権力亡者な女性を不必要なまでに祭り上げる」ような腐臭の漂う話ばかりが幅を利かせるようになってしまっていますし。
1990年代前半頃の田中作品は、似たような傾向があってもそれでもまだ「普通に読める」者が多かったのですが、最近は本当に「見るに耐えない」レベルにまで堕しているありさまです。
田中芳樹が「強い(と自分で思い込んでいる)女性を描く」ことが好きなのは間違いなく、その「好きなモノの縮小再生産」にしか最近の作品は全くなっていないわけで。
「好きなモノの縮小再生産」でしかない今の自分の惨状を見据えた上での自戒だったのでしょうかね、この発言って(苦笑)。

そして、「映画は心の栄養です」に至ってはもう爆笑ものでしかないですね。
そんなことをのたまう人間がこんなタワゴトをかつてくっちゃべっていたとは、にわかには信じ難いのですが↓

イギリス病のすすめ・文庫版 P185~P186
<田中:
 政権交代があることを当然と思ってるところと、現実にないところではね、意識が全然違う。
ぼくは映画の「インディペンデンス・デイ」に見られるようなアメリカ人のセンスをなにかと言うと笑い話のネタにしてるけども……。(笑)
土屋:
 うん、ぼくもそうだから。(笑)>

薬師寺シリーズ7巻「霧の訪問者」 講談社ノベルズ版P104上段
<「現実世界は、ハリウッド製アクション映画の世界と、すこしばかりちがうからです」
「どうちがうのさ」
ハリウッド映画では正しい者が勝ちますが、現実世界では強い者が勝つんです」
 だからこそ、イラクやイランが国際ルールを破れば制裁されるが、アメリカを制裁できる者など存在しない。各国軍隊の戦争犯罪をさばくために国際刑事裁判所というものが存在するが、アメリカは参加していないのだ。わが祖国はといえば、もちろん親分にさからうはずもない。>

こんなごくごく一部のハリウッド映画にしか当てはまらないタワゴトを、あたかもハリウッド全体の傾向であるかのごとくのたまっている辺り、田中芳樹は確実にハリウッド映画の愛好家などではないのでしょうが、では普段は一体どんな映画を観ているというのか、是非とも知りたいところではあります。
邦画の愛好家であるようにも見えませんし、ひょっとして中国映画や韓流にでものめりこんだりしているのでしょうかねぇ、田中芳樹は(苦笑)。

https://twitter.com/adachi_hiro/status/186838236457472000
<田中芳樹さんが「もし風水が正しかったら、歴代中国王朝で、滅んだ王朝は無かっただろうね」って言ってた。 RT @akagitsuyoshi: まあ、フルシチョフぐらいになると、風水なんて鼻の先で笑いとばすわな。

田中芳樹が個人として風水を信じないのは勝手ですが、他ならぬ自分自身の作品でオカルト要素を登場させておきながら作中で迷信扱いするという、ある種の病気でも患っているとしか思えないようなことを小説内で書き殴るのは止めましょうよ。
アレだけ公衆の面前で超常現象や怪物などが跳梁跋扈している光景が大々的に展開されていながら、未だにオカルトが一般社会に認知されてすらいないという作中事実の方こそが「非科学的な怪奇現象」以外の何物でもないのですから。
ネットが飛躍的に発展して個人でも情報発信が可能となり、YouTubeなどのような動画まで一般的なものとなっている現代で、一昔前の情報統制など不可能なのですが、作中の「非科学的な怪奇現象」が一体どのようなやり方で実現されているのについて、田中芳樹には是非とも「科学的に」説明してもらいたいところなのですけどね。

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