「空飛ぶ自動車」による初の試験飛行
空を飛ぶことができる自動車による初の試験飛行が行われたとのことです。
「空飛ぶ自動車」を開発したアメリカの「Terrafugia」社の発表によれば、飛行時間8分・高度約430mに到達したのだそうで。
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」の世界にまた一歩近づいた、といったところでしょうか↓
http://megalodon.jp/2012-0405-0001-42/photo.sankei.jp.msn.com/kodawari/data/2012/04/0403transition/
> 自家用機で気持ちよく大空を飛んだ後は、車に変身させて道路を走り、自宅に着いたら車庫に〝格納〟。そんな夢を乗せた〝空飛ぶ自動車〟が3月23日、ニューヨークのプラッツバーグ国際空港で、初の試験飛行を行った。開発した米「Terrafugia」社によると、飛行時間は8分で 高度は約430mに達したという。
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> 「Transition」と名付けられた〝空飛ぶ自動車〟が使用するのは無鉛ガソリン。4輪で、2つの座席がある。
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> 同社は、試験飛行の成功により来年中の発売へ向け大きく前進したとしている。試作機は4日から始まるニューヨーク国際自動車ショーに展示される予定だ。
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> 販売価格は27万9000ドル(約2400万円)となる見込み。これを高いとみるのか安いとみるのか? 意見の分かれるところではあるが、いずれにしても、車を運転する感覚で空を飛べる時代が、すぐそこまできていることは間違いなさそうだ。
やはりお値段はかなり高めになってしまうようですが、それでも買う人はいそうではありますね。
ただこの「空飛ぶ自動車」は、飛行に際して滑走路を必要とするのだそうで、それだと当面の間は、人口希薄な平原や農地等が広がっているような特定地域限定のクルマになりそうではありますね。
特に日本のような人口密集地帯が多く山岳も少なくない土地柄では、飛行に必要な滑走路の確保も難しいものがあるでしょう。
いざという時には飛行機の滑走路として使えるよう設計されているドイツのアウトバーンなどでは、意外な使用用途ができることになりそうではあるのですが、カーブがやたらと多い日本の高速道路ではそれも厳しいものがありますし。
垂直離着陸ができれば、もう少し違ってくるのでしょうけどねぇ(-_-;;)。
ただ、仮に「空飛ぶ自動車」に纏わる色々な課題が解消して一般に普及するようになったとしても、今度は安全性や運用面などの問題から、色々と法整備で規制されることになりそうな気はしますね。
特に市街地での飛行などは放置していたら危険なことは分かりきっているわけですし、免許制度をどうするのかという問題も出てきます。
現状でも、騒音や事故の問題などがあるラジコン飛行機などは、周囲への影響への配慮などから、人の多い場所では飛ばさないような措置が取られているところが少なくないのですから。
「空飛ぶ自動車」が市販され一般に普及するようになれば、移動手段の利便性が飛躍的に向上する反面、空での事故の多発や、2001年のアメリカ同時多発テロのようなことが「より手軽に」やりやすくなるなどのリスクも出てきます。
「空飛ぶ自動車」が大きな可能性を持つことは間違いないでしょうが、それ故に様々な社会問題が色々と頻出してくるであろうことも確実で、なかなかに各国の為政者達の頭を悩ませることになりそうではありますね。