Microsoft社が催促するWindowsXPとOffice2003のアップグレード
- 2012/04/11 00:00
- カテゴリー:タナウツSEO・SMO, サイト改造裏話
Microsoft社がWindowsXPをアップグレードするようユーザーに促し始めました。
WindowsXPのセキュリティアップデートの期限が2014年4月8日までとなっており、残り2年を切ったので早くWindowsXPを捨てて、ということのようで↓
http://jp.techcrunch.com/archives/20120409two-more-years-microsoft-reminds-windows-xp-users-that-its-about-time-to-upgrade/
> Windows XPがリリースされたのは2001年だが、今だに現役だ。セキュリティー関連のアップデートは2014年4月8日まで続く。それまであと2年残っているとはいえ、Microsoftは今日(米国時間4/9)、XPユーザーに対してそろそろWindowsをアップデートとするよう促した。
>
> MicrosoftはXPの小売を2008年に停止している。XP同様、Office 2003のサポートも2014年4月30日までだ。そこでMicrosoftはOffice 2003についても8年半新しいOffice 2010に乗り換えるようアピールしている。
>
> だが、依然として何百万台ものXPマシンが稼働中だ。StatCounterの統計によれば、全パソコンの3分の1以上が XPを利用しており、世界でWindows 7のシェアがXPを上回ったのはやっと昨年の10月になってからだった。XPユーザーの多くは新興国にいるが、先進国でもXPを使う個人や企業はまだ多い。アメリカでさえ、22%がXPだ。
>
> MicrosoftのStella Chernyakは「Windows XPとOffice 2003はその当時としては非常に優れたソフトウェアでしたが、テクノロジーは大きく進歩しています。…企業にとっても個人にとっても現代の進歩したテクノロジーを活用すべく開発された新しいソフトウェアを利用することが利益になります」と呼びかけている。
しかしこの不況の最中にOSやソフトを変更するのは、企業や個人にとってかなりの負担とならざるをえないでしょうね。
特に企業なんて、規模が大きくなればなるほどパソコンの数も半端なものではなくなってきますし、その全てのOSとソフトを変更するとなれば、相当な手間と費用をかけざるをえないことが一目瞭然なのですから。
古いパソコンならばハードのスペックの問題もありますから、いっそパソコンごと買い換えた方が、下手にアップグレードを行うよりも却って面倒がなくなるくらいですし、しかしそうなると更なる費用がかかるというわけで。
企業・個人を問わず、WindowsXPユーザーはあと2年のうちに難しい選択を迫られることになりそうです。
それにしてもMicrosoft社にとって、今なお続くWindowsXPの跳梁跋扈は「呪い」の類でしかないのでしょうね。
発売当時は最新だったにしても、今となっては旧式OSでしかないWindowsXPのために自社のリソースを割かなければならず、その分最新OSの開発やサポートに支障を来たすことになるのですから。
まあ、全てはWindows Vistaの仕様設計を間違えたことで拡散戦略が完全に頓挫したことがそもそもの元凶なのですから、ある意味自業自得ではあるのですが。
それだけに、ようやく軌道に乗ってくれたWindows 7には期待するところが大なのでしょうけど、Microsoft社としても、早くWindowsXPの「呪い」が終わってくれることを祈らざるをえないところなのでしょうね。
ところでMicrosoft社は、WindowsXPだけでなくOffice2003についても最新バージョンへの刷新を推奨しています。
しかしMicrosoft Officeは「複数バージョンの併用」が可能な上、2007以前と以降ではファイルの拡張子も異なっているため、併用した方がむしろ便利だったりするんですよね。
Microsoft Officeシリーズは、新規にインストールする予定のバージョンよりも古いバージョンのソフトが元々入っている場合、そのままの状態で新バージョンを追加でインストールを行うことができます。
たとえば、Office2003が入っている状態でOffice2010をインストールする場合、別にOffice2003をアンインストールせずともそのままOffice2010がインストールでき、かつOffice2003とOffice 2010の両方を一緒に使うことができるわけです。
当然、WordやExcelなどのソフトも旧バージョンと新バージョンの両方が使用可能です。
ただし、Microsoft Outlookだけは併用ができず、どちらか1つのバージョンを選択するしかないのですが。
ここで注意しなければならないのは、新バージョンのOfficeがインストールされている状態のパソコンに旧バージョンのソフトを入れることはできないということ。
あくまでも、旧バージョンがまず入っている状態で新バージョンをインストールする場合のみ、併用が可能というわけです。
それでもあえて新バージョンがインストール済みのパソコンに旧バージョンを入れたいという場合は、一旦新バージョンのOfficeをアンインストールした上で旧バージョンをインストールし、その後で最新バージョンを再インストールする、という手間が必要となります。
旧バージョン(特に2000)のOfficeソフトは、1つのインストールソフトで無制限のパソコンにインストールを行うことができますし、何よりも既存のソフトとの互換性の問題が全くないのですから、サポートがなくなった今でも結構重宝するシロモノだったりするんですよね。
Microsoft社の意向に反して、Microsoft Officeの旧バージョンは今後も使われ続けることになるのではないかと思えてならないのですけどね。