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2012年05月の記事は以下のとおりです。

アメリカで「Facebook離れ」が進行中

アメリカでFacebook離れが進んでいるとのことです。
2011年以降、アメリカ国内のFacebookユーザー数が減少に転じている他、コミュニケーションツールとしての利用も減ってきているのだそうで↓

http://megalodon.jp/2012-0509-1840-54/www.j-cast.com/2012/05/08131264.html?p=all
>  交流サイト最大手の米フェイスブック(FB)が、おひざ元の米国で成長にかげりが出始めたようだ。会員の活発なコミュニケーションが減っており、新規会員も頭打ちになっている。
>
>  
米国人はSNSやFB疲れを起こしているのではないか――。そんな見方をする識者も現れた。プライバシーが何もかもあらわになることに会員が抵抗感を示し出したという。さらに肝心のプライバシー情報も、FBの運営側の取り扱いについて米消費者団体専門誌が注意を促した。
>
>  世界中で会員数が9億人を突破し、5月中には新規株式公開(IPO)を控えるFBで、地域別の会員数が最も多いのは米国だが、既に成長のピークを超えたことを示すデータも出た。英国のオンライン市場調査会社、グローバルウェブインデックスが2011年11月にまとめたSNSに関する調査結果を見ると、米国は全体の人数では他地域を圧倒しているものの、
2011年に入ってユーザー数が減少に転じているのだ。
>
>  この調査は2009年以降6回実施されているが、ほかにも気になるデータがある。米国ではFB会員による利用状況が、初回の調査以降減退している点だ。例えばFB上でお祝いの電子カードのような「バーチャルギフト」を友人に贈ったり、共通の趣味や活動のグループに参加したりする割合は15%以上も減少。自分のページに近況をつづったり写真を公開したりする人も、それぞれ10%、5%ずつ少なくなっている。友人にメッセージを送る、新たな友人を積極的にFB上で探し出してコミュニケーションを楽しむユーザーも減った。
>
>  一方で、「FBに疲弊している米国人」も話題になっている。ダイヤモンド・オンライン2012年4月24日付の札幌市立大学、武邑光裕教授とエイベック研究所の武田隆氏による対談記事で、武田氏は、FBが今やゴシップにあふれていると指摘。武邑教授も「米国では40代の人たちの多くがFBから撤退している」と説明した。
FBは実名制がとられているため、個人的な「しがらみ」を持つ人はプライバシーがむき出しになることへの警戒感からやめてしまうようだ。
>
>  武邑教授らが指摘した米国人ユーザーの「FB疲れ」がどこまで深刻化しているのかは分からないが、会員数、活動の実態いずれもダウンしているところを見ると、「FB離れ」が進んでいると考えられなくもない。

ここで挙げられているFacebookの問題点については、日本ではかなり以前から指摘されていたことであり、「何を今更」といったところではあります。
日本でも「mixi疲れ」「Twitter離れ」があるのですから、実名必須のFacebookにそれがないはずもなく、むしろ当然の流れですらあったのですが、それにしても日本に比べて症状が出てくるのが遅かったですね(苦笑)。
個人情報を晒すことを元来許容していたはずのアメリカ人達も、さすがにFacebookが持つリスクについて身を持って実感せざるをえなくなってきた、といったところなのでしょうけど。
アメリカにだって、日本でいうところの「炎上騒動」とか普通にあると思うのですが、あちらの人達ってそういう感覚には疎かったりするのでしょうか?

ただ、同じ「ユーザーの疲れ離れ」という現象を引き起こしてはいるものの、Facebookはmixiに比べればまだ有利な立場にありますね。
日本のmixiは日本語ユーザー限定な面が多々ありますから、市場が最初から日本限定でそれ以上拡大する余地がありません。
それに対し、使用言語が国際公用言語である英語をメインとするFacebookは、mixiと違って外国に進出できるというメリットを存分に活用することができます。
2012年5月時点で9億人にも達するFacebookのユーザー数も、その恩恵あってこそのものなのですし。
お膝元であるアメリカでの利用状況が衰退に転じた今、Facebookとしてはアメリカ国内よりも海外戦略に重点を置きたいところなのではないでしょうか?
インドや南アメリカ&アフリカ諸国など、人口に比して利用者数の少ない国はまだまだありますし。
Facebookとしては、言論統制ばかりやっている上にFacebookそのものを規制している中国などにも進出したいというのが本音ではあるのでしょうけど、それをやるとさすがに国際的な非難を免れないところですから、まあ当面の間は難しいでしょう。
ジャスミン革命などの「アラブの春」がTwitterやFacebookを媒介にして発生した経緯などを鑑みれば、Facebookと中国の双方が満足できる協定が成立する余地など皆無なのですから。

日本のSNSに比べればかなり遅いペースながらも、同じ現象が発生するに至ったFacebookの今後は一体どうなりますかねぇ。

映画「宇宙兄弟」感想

ファイル 622-1.jpg

映画「宇宙兄弟」観に行ってきました。
小山宙哉による週刊漫画雑誌「モーニング」で連載中の同名マンガを実写映画化した作品。

全ての発端となるのは2006年7月9日。
この日の夜、兄の六太(むった)と弟の日々人(ひびと)の南波兄弟は、録音機器を持ってカエルの生態の調査を行っていました。
カエルの鳴き声をナレーション混じりに録音している最中、2人は突如空を怪しげな機動を描いて飛ぶ謎の飛行物体を目撃します。
どう見ても地球上の飛行機やヘリなどではありえない機動で飛び回った謎の飛行物体は、ひとしきり南波兄弟の目の前で飛び回った後、空に浮かんでいた月に向かって消えていってしまいました。
半ば呆然とその様相を眺めていた2人でしたが、しばらくして弟である日々人が沈黙を破ります。
「俺、大人になったら宇宙飛行士になるんだ!」という言葉と共に。
さらに日々人は兄に対してもどうするのかと尋ね、兄がそれに答えようとしたところで舞台は暗転、時代は2025年へと移ることとなります。

UFOを目撃したあの日から19年後、南波兄弟はそれぞれ異なる道を歩んでいました。
弟の日々人は、あの日宣言した夢を見事に叶え、日本人初となる月面着陸者という栄誉と共にマスコミの注目を集める宇宙飛行士に。
そして、今作の主人公となる兄の六太は、自動車会社で車のデザイン設計を担う仕事に従事する日々を送っていました。
ところが六太は、マスコミで弟のことが話題に上がる中、その弟のことを腐しまくっていた会社の専務に激怒して頭突きをかましてしまい、その場でクビを言い渡されてしまうことに。
無職になってしまった六太は、再就職するべく何十件もの会社へ面接に挑むのですが、辞めた経緯と年齢の問題も相まってなかなか再就職が決まりません。
この辺りは、「2025年の日本も今と同じ不況の渦中にあるのか?」とついつい疑いたくなってしまうところですが、そんなある日、実家暮らしをしている六太の下に、自分が応募した覚えのない宇宙航空研究開発機構(JAXA)の書類選考を通過したとの知らせが届きます。
JAXAは弟である日々人の職場でもあることから、六太は当然のごとく弟の関与を疑います。
現在は月面着陸の宇宙航行のためにアメリカへ飛んでいる弟に電話してみると、やはり兄も自分と一緒に宇宙飛行士になって欲しいという弟の画策によるものでした。
日々人の進めに最初は渋る六太でしたが、日々人は「忘れたのかよ、あの約束」という言葉と共に、冒頭の2006年7月9日の録音テープを聞くよう兄に催促します。
家の中から録音テープを探し出して耳を傾けた六太が聞いたのは、他ならぬ自分自身が弟に対して宣言した「俺も宇宙飛行士になる」「2人で一緒に宇宙へ行こう!」という言葉だったのです。
今更ながらに昔のことを思い出した六太は、おりしも就職がなかなか決まらないことも手伝い、実に5年ぶりの募集となるらしいJAXAの採用試験を受けてみようと決意するのですが……。

映画「宇宙兄弟」のストーリー展開は結構「地味」なところがありますね。
アクションシーンなどの派手かつ奇抜な描写は一切なく、唯一見栄えのする描写と言えば、月面に向けて発射されるシャトル?のシーンくらい。
物語の核自体が「『兄弟2人で一緒に宇宙飛行士になる』という夢の実現」と「六太のJAXA試験行程」で構成されているので、派手なシーンなどそもそも登場させようもないのですが。
ただ、人間ドラマとしての出来はまずまずのものでしたし、また作中では、実際にアポロ11号の乗組員でニール・アームストロング船長と共に最初に月に降り立ったバズ・オルドリンが「本人役」として友情出演していたりします。
彼は、月に向かう日々人を見送りに来ていたものの、日々人が飼っていたペットであるブルドック犬のアポを追いかけているうちに道に迷った六太に対し、発射するシャトルを一望できる見晴らしの良い場を提供すると共に、宇宙飛行士になるか否かで迷っている六太の背を押す重要な役割を果たしています。
バズ・オルドリンはあくまでも元宇宙飛行士であり俳優ではなかったはずですが、その演技は他の出演者と比べても決して劣るものではなかったですね。
そのバズ・オルドリンと六太が出会った旧施設をはじめとするNASA関連の建造物なども、実在の施設にまで直接赴き撮影したものなのだとか。
この辺りは、映画製作者達のこだわりが伝わってくるところですね。

物語後半になると、JAXAの二次選考を通過した6人が受けることとなる最終試験の描写がメインとなります。
この最終試験は、宇宙での実験場兼居住環境を模した閉鎖空間に、二次選考通過者全員を10日間押し込めた状態での適性を見るためのもの。
その間、様々な課題をこなしたり、その日の日誌を書かせたりして、ストレスの溜まり具合などを見ていくわけです。
驚いたのは、2チームに分かれて宇宙基地の模型作成を数日かけて行う課題を遂行していく途中で、アトランダムに選抜した人物に「グリーンカード」なるものを手渡し、自分のチームの模型を破壊するよう指示するミッションがあったこと。
「グリーンカード」を渡された人間がそのことを話すと即失格となるため、試験遂行中は「グリーンカード」およびその内容についてしゃべることができません。
「グリーンカード」を渡した人間には秘密を抱え込ませた状態に、それ以外の人達には6人の中で誰が悪いのか疑心暗鬼にする状態にそれぞれ陥れさせ、さらなる極限状態を現出させるわけです。
これは宇宙空間における事故などを想定して行うテストのようで、そういう状態でも冷静に判断したり場を収めるための能力を問うているわけです。
かかっているのは試験の成否なのですから、やられた方もやった方も確かに凄いストレスになるでしょうね。

ただ、これは今回だけのアクシデントだったのですが、月に行った日々人が月面で事故を起こし安否が不明になったからといって、最終試験の最中に試験官達が六太にそれを教えるという対応は正直どうかと思いました。
明らかに試験内容とは全く関係のないことでしたし、そもそもあの時点ではまだ安否が知れなかっただけで「日々人の死」まで確認されていたわけではなかったのですから、最終試験およびその後の最終面接が終わった後にそのことを伝えても決して遅くはなかったはずでしょう。
時期的に見ても最終試験のちょうど最終日で、しかも終わるまであと少しという段階だったのですからなおのこと。
仮に試験の一環としてアレを仕込んだとしても、「グリーンカード」の件と違って六太にだけ圧倒的なハンデが課せられることとなってしまうわけで、「試験の公正性」という観点から言っても問題があり過ぎるでしょう。
確かに物語的には、その逆境を乗り越えて主人公が魅せる、という盛り上がりがあるわけですが、試験官達の言動自体は、新人の採用を審査する試験官としては完全に失格であると言わざるをえません。
作中の描写を見る限りでは、試験官達も「試験の課題」とかではなく本当の善意から六太に凶報を伝えていたようなのですが(「この件で試験を途中で降りても合否には影響しない」とまで言っていたわけですし)、事件のことを伝えるにしてももう少し待てなかったのか、とツッコミを入れずにいられなかったところですね。

アクションやSFXを売りにしている映画ではありませんが、人間ドラマ作品としては比較的万人受けしやすい部類に入る、とは言えるのではないでしょうか。

日本国内の全原発が42年ぶりに全停止

日本で稼動していた最後の原発である北海道の泊原発3号機が定期検査に入り、実に42年ぶりとなる原発全停止が実現する運びとなりました。
ついに来るべきものが来てしまった、という感がありますね↓

http://megalodon.jp/2012-0506-1932-07/sankei.jp.msn.com/economy/news/120505/biz12050523280013-n1.htm
>  北海道電力は5日深夜、定期検査のため泊原発3号機(北海道泊村)の運転を停止した。国内の商業用原発50基でほかに稼働している原発はなく、昭和45年以来、42年ぶりに国内の稼働原発がゼロとなる異例の事態となった。原発稼働停止による電力不足を回避するめどはたっておらず、家庭や企業は一段の節電を求められる。
>
>  泊原発3号機の停止作業は午後5時から行われた。原子炉の出力は89万キロワットから、ほぼ1時間に30%の割合で低下。午後11時ごろには出力ゼロとなった。6日未明には原子炉が完全停止し、「冷温停止」状態に移行する。検査期間は71日間を予定しているが、再稼働にはストレステスト(耐性検査)や地元了解が必要なため、停止期間は「未定」としている。
>
>  政府の需給検証委員会によると、
原発を再稼働できないまま平成22年並みの猛暑となった場合、沖縄を除く日本全体で0・4%の電力不足になると試算。不足率は、北海道電管内で3・1%、原発依存度が高い関西電力管内では16・3%に達する見通しで、今夏の電力需給は極めて厳しい状況に陥る。
>
>  電気事業連合会の八木誠会長(関西電力社長)は5日、原発すべてが停止したことを受け、「日本は化石燃料に過度に依存しないエネルギー構成が大切。立地地域をはじめ広く社会の信頼回復に努め、できる限り早く(原発が)再稼働できるよう最大限の努力を続ける」とコメントした。

原発が停まっても安全性は何ひとつ改善されず、またエネルギー供給の問題をどうするかなど問題が山積しているのですが、原発アレルギーな人達にとってそんな問題は他人事でしかないのでしょうね。
「やっと原発が停まった、良かった良かった」で思考停止しているでしょうし(苦笑)。
原発を停めずに稼動させ続ければ事故の危険性を言い立てまくり、停止して停電しなければ「原発は要らない」、停電すれば「電力会社は何をしているんだ」……。
「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ」ならぬ「反原発は気楽な運動ときたもんだ」と言いたくなるような状況ですね。
何をやっても自身の発言責任を顧みる必要がなく、自分こそが絶対正義という立場でもって、電力会社がどう動こうと電力会社を絶対悪のごとく好き勝手に攻め立てることができるのですから。
東日本大震災前まではほとんど「死に体」状態だったというのに今日の状況を迎えられて、反原発運動の面々は笑いが止まらないことでしょうね。
実際には、「安全性を確認した上で原発を再稼動して欲しい」という人は意外に多いのではないかと思えてならないのですけどねぇ(-_-;;)。

タイタニック2号?の建造計画発表

映画「タイタニック(3D版)」の上映にあやかってのものなのか、今年がタイタニック沈没からちょうど100年目の節目に当たるからなのかは知りませんが、何と「タイタニック2号」の建造計画が進められているみたいですね。
何かの冗談かとしか思えないところなのですが↓

http://www.afpbb.com/article/economy/2875417/8877814
> 【5月1日 AFP】オーストラリアの大富豪クライブ・パーマー(Clive Palmer)氏が4月30日、100年前に沈没した英豪華客船タイタニック(Titanic)号の21世紀版、「タイタニックⅡ(Titanic II)」を中国で建造する計画を発表した。初航海は初代の足跡をたどり、2016年末に英国からニューヨークへの航路を予定している。
>
>  鉱業で成功した実業家のパーマー氏は、すでに中国国営造船会社の長航重工金陵船廠(CSC Jinling Shipyard)に、初代タイタニック号とまったく同じ仕様でタイタニックⅡの建造を依頼したと語った。声明では「オリジナルのタイタニック号と隅々まで豪華さは同じで、しかし、もちろん21世紀の最先端のテクノロジーや最新のナビゲーション・システム、安全システムなどを搭載する」と述べている。また初航海の護衛役に中国海軍を招いたとも述べた。
>
>  豪華客船タイタニック号が北大西洋上で氷山に衝突し沈没したのは、100年前の1912年4月15日。当時、世界最大だった客船は、初航海で英サウサンプトン(Southampton)を出航し、米ニューヨークへ向かう途上だった。事故では1514人の命が失われた。
>
>  パーマー氏は今回、タイタニックⅡの建造にあたり自らの船会社を創設。タイタニック号を所有していた英海運企業ホワイトスターライン(White Star Line)にちなみ、「ブルースターライン(Blue Star Line)」と社名をつけた。
>
>  タイタニックⅡの仕様は、初代タイタニック号と同じく全長270メートル、高さ53メートル、重量4万トン。客室840室と9か所のデッキを備え、時代検証チームとの共同作業でデザインワークを進めている。図書館や高級レストランとともに、現代版ならではのスポーツジムやプールも設ける。また初代では石炭ボイラー室だった場所は、パーマー氏の地元、豪クイーンズランド(Queensland)州を紹介する展示室となる。
>
>  パーマー氏はオーストラリアで5番目の資産家とされ、その資産価値は50億豪ドル(約4120億円)以上と推計される。クイーンズランド州やウエスタンオーストラリア(Western Australia)州に広大な炭鉱や鉱山を所有しているほか、最近では観光業にも進出し、サンシャインコースト(Sunshine Coast)に高級リゾートを所有し、メディア産業への参入にも関心を示している。
>
>  金陵船廠はパーマー氏の他の客船も手がける予定。今回、パーマー氏がタイタニックⅡの建造を中国企業に依頼した背景には、自らが所有する鉱山から産出される石炭や鉄鉱石の主要な買い手である中国との関係を強化するとみられる。パーマー氏は
「中国は貨物船やコンテナ船の建造では定評があるが、豪華船では欧州が75%を占めているのに対し、中国は2~3%。中国の造船業はわれわれの支援を得て、客船の市場でも世界の上位に立つことを目指している」と語っている。(c)

空前の海難事故を引き起こした船の名前をそのまま採用することも驚きならば、処女航海で全く同じ航路を取る予定も、船の建造を中国で行うという発表も驚愕の一言に尽きます。
建造する前から沈没させる気満々なようにしか思えないのですが(苦笑)。
しかも、当の中国からすらこんな声が出てくる始末ですし↓

http://jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012050300765
>  【上海時事】オーストラリアの資産家クライブ・パーマー氏が先月30日、中国の造船会社に発注したと発表した豪華客船「タイタニック2号」に対し、中国国内で実現性を疑問視する見方が浮上している。世界一の造船大国になったとはいえ、中国の造船会社が豪華客船を建造した実績はなく、技術もないことを業界も認めているためだ。
>  3日付の中国紙・毎日経済新聞によると、造船業界団体、中国船舶工業協会の張広欽会長はこのほど、「豪華客船建造に求められる技術はとても高く、わが国にはまだ能力がない。大手企業でも技術を蓄積している段階だ」と明言した。(2012/05/03-18:24)

ただでさえ中国の製品には「安かろう悪かろう」のイメージが付き纏っているというのに、さらに肝心の造船実績と技術がこれではねぇ……。
中国では以前、進水式でいきなり沈没した船が笑いのネタになっていたこともありましたし↓

本当に「タイタニック2号」を造船する気なのか、完成したとして客はちゃんと乗るのか、そもそも安全性は大丈夫なのか、様々な理由で不安な部分が多々ある企画ではありますね。
何でもかんでも爆発する「チャイナボカンシリーズ」が勇名を轟かせている中国製だと、氷山が無くても洋上で突然爆発するとか、乗客満載の救命ボートが全て吹き飛ぶとか、身体を張ったお笑いネタが出てきそうなところが何とも言えないところで(笑)。

銀英伝に続き「カルパチア綺想曲」も電子書籍化

銀英伝に続き、「カルパチア綺想曲」も「らいとすたっふ文庫」で電子書籍化されるそうです↓

http://a-hiro.cocolog-nifty.com/diary/2012/05/post-a856.html
>  電子書籍版『銀河英雄伝説』をリリースしてから、「ほかの田中作品は電子化されないのですか」というお問い合わせを数多く頂きました。
>  そこで、
いま書店ではなかなか手に入らない作品を中心に、電子書籍化していくことにしました。
>  まずは『カルパチア綺想曲』。
>  昨日から、appleのiTunesStoreで販売が開始されています。(リンクはこちら)

そういう既存著書の電子書籍化をやっている傍らでは、アルスラーン戦記の光文社文庫版での再販戦略が推進されていますし、出版社的にはともかく、読者的にはもはや何の意味があるのかも理解不能な展開としか言いようがありませんね。
いずれはアルスラーン戦記もまた電子書籍化されるであろうことは、現時点で既に目に見えているのですし。
これが、あれだけ己の作品および評論本などで大企業や金持ちなどに対する社会批判を披露しまくっていた作家の実態であることを考えると、呆れるのを通り越して笑いすら出てくるところですらあるのですが(-_-;;)。
自分のやっていることが結果的に「自分に甘く他人に厳しい」醜悪なダブルスタンダードな行為にまで堕ちていると、果たして田中芳樹は実感できているのでしょうかねぇ(苦笑)。

男性の育児休暇に見られる「男女平等」の歪み

男性が育児休暇を取得することについて消極的な企業が多いそうです。
以下の事例のように、「そんなことは断じて認められないし、それが嫌なら辞めて結構」とまで言い放つ企業経営者もいるのだとか↓

http://megalodon.jp/2012-0425-0800-23/www.j-cast.com/kaisha/2012/04/20129658.html?p=all
>  夫の稼ぎだけで専業主婦の妻と子どもを養っていたのは、昔の上流家庭か高度経済成長期の話。いまはフルタイムで働いても、生活が苦しいという独身者が少なくない。結婚すれば、共稼ぎは当然の選択肢となるだろう。
>
>  ある会社では、
産休中の妻に協力して家事や育児をしようとする男性社員に対し、オーナー社長が「仕事をおろそかにするな」と発言し、社員から猛反発を買っているという。
>
> 同情してくれる同僚もいる。何とか対抗したい
>
> ――従業員90人の中堅製造業の営業で働いています。入社5年目です。今月、待望の長男が産まれ、喜びつつ新しい生活に戸惑っております。妻が産休から早めに復職しないといけない事情もあり、家事や育児に積極的に参加するつもりです。
>
>  最初は育児休業の取得を考えましたが、職場はそんなことを許す雰囲気ではありません。しかし
これまでと同じ働き方では、家庭がおかしくなってしまいます。
>
>  そこで上司に、しばらく終業時刻の1時間前に退社させてほしいと相談しました。上司はしぶしぶ人事に相談したようですが、その途中でオーナー社長の耳に入ってしまいました。
>
>  翌週の朝礼で社長は、全社員を前にこう言い放ちました。
>
>
「最近、仕事をおろそかにして男も育児をしたいと言い出すやつがいるそうだが、うちの会社ではそういうことは絶対に認めない。男は仕事を通じて、家計に貢献するのが一番大事だ。それが嫌なら、辞めてもらって結構だ!」
>
>  実名をあげませんでしたが明らかに私のことと分かり、めまいがしました。何人かの同僚は「社長ってあんな考えだったんだ」「本当にひどいよな」と声をかけてくれました。
>
>  社長は言い出したら聞かない人ですが、こんな筋の通らないことを認めさせるわけにはいきません。いま独身の人を含め、よくない慣習に苦しめられるきっかけになるのも耐えられません。何とか対抗したいのですが、よい方法はないものでしょうか――

企業にしてみれば、せっかくカネを払って雇っている社員のマンパワーを、育児などという直接的利益に全く結びつかないシロモノなどに奪われてしまうのは、到底我慢のできないことなのでしょう。
元々、企業が男女平等を受け入れたのだって、表面的なお題目とは裏腹に、安価で大量供給される労働力を見込んでのことだったのですし。
また実際問題として、乳幼児期の育児に男性が参加しても、むしろ足手纏いになるパターンが多かったりするんですよね。
育児休暇を取って家にいても実際はやることもなくゴロゴロしているだけで、却って育児に追われる女性の負担になっているという事例が少なくなく、そればかりか「育児」を口実に全く関係のない休日を取得したりするケースも少なくないとか。
いくら男女平等が叫ばれる世の中であっても、「男は仕事、女は家庭」という人間の行動原理は、最低でも数千年、下手すれば数万年単位で刻まれていますので、そうそう簡単に変えられるものではありません。
女性の大部分が重労働に向かず、事務などの軽労働を望むのと同様に、男性の大部分は子育て、特に乳幼児の育児には全く向かないのです。
生まれたばかりの乳幼児にとって最も重要なのは「母親との結びつき」であって、父親の役割が生きてくるのはもう少し先のことなのですし。
母親が何らかの理由でいないケースでは男性の育児休暇も必要になってくるかもしれませんが、それ以外で役に立つ制度とは、正直言い難いものがあるのではないかと。
男性と女性の身体的・脳構造的な違いを無視して「男女平等」なるものを推進しようとした結果の、これは小さからざる歪みのひとつなのでしょうね。

そもそも、男性の育児休暇なるものが求められるようになった最大の理由は、まさに女性が家庭の外に出て働くようになったことと無関係ではありえません。
家庭内器具の技術の発達により、家事の負担は昔に比べると大幅に減った感がありますが、子育ての負担だけは昔と全く変わっていません。
乳幼児や幼児は特に「母親との結びつき」を必要不可欠としており、技術の発展ではそれをカバーすることができないためです。
それが男女平等のお題目のひとつである「女性の社会進出」にとって邪魔だったからこそ、その「邪魔な育児」を男性にも担ってもらおう、という動機から始まったのが「男性の育児休暇」だったわけです。
しかし、企業は働き手を失うことを嫌がるし、そもそも男性側も企業の期待に応えざるをえない上に育児に向かないことを承知せざるをえないしで、男性の育児休暇取得は実態に適ったものになっていないんですよね。
その点では、上記記事における「男は仕事を通じて、家計に貢献するのが一番大事」という社長の話にも実は一理あると言えます。
ただ一方では、そもそも男性に育児休暇を取らせざるをえない状況に追い込んだのもまた企業であったりするわけで、部下達にしてみれば「どのツラ下げて…」とは言いたくなる部分も当然あるでしょう。
男性または女性のいずれかが働くだけで家計を維持できる、そういう「昔の社会形態」が再び実現することこそが、この問題を解決する最良の方法ではあるのでしょうが……。

昨今の「男女平等」というスローガンは、かつての共産圏の「平等」と同じく、男女問わず全ての人間を不幸にしているだけでしかないように思えてなりませんね。
「機会の平等」ではなく「結果の平等」を求めてしまっているところも、共産圏の「平等」と全く同じですし。
昨今の歪んだ状況を改善するためには、「そもそも男女平等というのは本当に正しいのか?」と一度疑ってかかる必要があると言えるのではないでしょうか?

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