アメリカで「Facebook離れ」が進行中
- 2012/05/09 23:35
- カテゴリー:タナウツSEO・SMO, サイト改造裏話
アメリカでFacebook離れが進んでいるとのことです。
2011年以降、アメリカ国内のFacebookユーザー数が減少に転じている他、コミュニケーションツールとしての利用も減ってきているのだそうで↓
http://megalodon.jp/2012-0509-1840-54/www.j-cast.com/2012/05/08131264.html?p=all
> 交流サイト最大手の米フェイスブック(FB)が、おひざ元の米国で成長にかげりが出始めたようだ。会員の活発なコミュニケーションが減っており、新規会員も頭打ちになっている。
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> 米国人はSNSやFB疲れを起こしているのではないか――。そんな見方をする識者も現れた。プライバシーが何もかもあらわになることに会員が抵抗感を示し出したという。さらに肝心のプライバシー情報も、FBの運営側の取り扱いについて米消費者団体専門誌が注意を促した。
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> 世界中で会員数が9億人を突破し、5月中には新規株式公開(IPO)を控えるFBで、地域別の会員数が最も多いのは米国だが、既に成長のピークを超えたことを示すデータも出た。英国のオンライン市場調査会社、グローバルウェブインデックスが2011年11月にまとめたSNSに関する調査結果を見ると、米国は全体の人数では他地域を圧倒しているものの、2011年に入ってユーザー数が減少に転じているのだ。
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> この調査は2009年以降6回実施されているが、ほかにも気になるデータがある。米国ではFB会員による利用状況が、初回の調査以降減退している点だ。例えばFB上でお祝いの電子カードのような「バーチャルギフト」を友人に贈ったり、共通の趣味や活動のグループに参加したりする割合は15%以上も減少。自分のページに近況をつづったり写真を公開したりする人も、それぞれ10%、5%ずつ少なくなっている。友人にメッセージを送る、新たな友人を積極的にFB上で探し出してコミュニケーションを楽しむユーザーも減った。
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> 一方で、「FBに疲弊している米国人」も話題になっている。ダイヤモンド・オンライン2012年4月24日付の札幌市立大学、武邑光裕教授とエイベック研究所の武田隆氏による対談記事で、武田氏は、FBが今やゴシップにあふれていると指摘。武邑教授も「米国では40代の人たちの多くがFBから撤退している」と説明した。FBは実名制がとられているため、個人的な「しがらみ」を持つ人はプライバシーがむき出しになることへの警戒感からやめてしまうようだ。
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> 武邑教授らが指摘した米国人ユーザーの「FB疲れ」がどこまで深刻化しているのかは分からないが、会員数、活動の実態いずれもダウンしているところを見ると、「FB離れ」が進んでいると考えられなくもない。
ここで挙げられているFacebookの問題点については、日本ではかなり以前から指摘されていたことであり、「何を今更」といったところではあります。
日本でも「mixi疲れ」「Twitter離れ」があるのですから、実名必須のFacebookにそれがないはずもなく、むしろ当然の流れですらあったのですが、それにしても日本に比べて症状が出てくるのが遅かったですね(苦笑)。
個人情報を晒すことを元来許容していたはずのアメリカ人達も、さすがにFacebookが持つリスクについて身を持って実感せざるをえなくなってきた、といったところなのでしょうけど。
アメリカにだって、日本でいうところの「炎上騒動」とか普通にあると思うのですが、あちらの人達ってそういう感覚には疎かったりするのでしょうか?
ただ、同じ「ユーザーの疲れ離れ」という現象を引き起こしてはいるものの、Facebookはmixiに比べればまだ有利な立場にありますね。
日本のmixiは日本語ユーザー限定な面が多々ありますから、市場が最初から日本限定でそれ以上拡大する余地がありません。
それに対し、使用言語が国際公用言語である英語をメインとするFacebookは、mixiと違って外国に進出できるというメリットを存分に活用することができます。
2012年5月時点で9億人にも達するFacebookのユーザー数も、その恩恵あってこそのものなのですし。
お膝元であるアメリカでの利用状況が衰退に転じた今、Facebookとしてはアメリカ国内よりも海外戦略に重点を置きたいところなのではないでしょうか?
インドや南アメリカ&アフリカ諸国など、人口に比して利用者数の少ない国はまだまだありますし。
Facebookとしては、言論統制ばかりやっている上にFacebookそのものを規制している中国などにも進出したいというのが本音ではあるのでしょうけど、それをやるとさすがに国際的な非難を免れないところですから、まあ当面の間は難しいでしょう。
ジャスミン革命などの「アラブの春」がTwitterやFacebookを媒介にして発生した経緯などを鑑みれば、Facebookと中国の双方が満足できる協定が成立する余地など皆無なのですから。
日本のSNSに比べればかなり遅いペースながらも、同じ現象が発生するに至ったFacebookの今後は一体どうなりますかねぇ。