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2012年06月06日の記事は以下のとおりです。

田中芳樹&垣野内成美の「USTREAM」トークライブ感想

2012年6月5日19時より「USTREAM」で配信された、田中芳樹&垣野内成美トークライブを観賞してみました。
全体的な感想としては「とりあえずは無難に終わらせたなぁ」という感じですかね。
視聴者から募集し採用されていた質問の内容も当たり障りの無いものならば、田中芳樹の遅筆の言い訳も相変わらずなシロモノでしたし。

トークライブの構成内容は、大雑把にまとめてみると、

薬師寺シリーズ9巻「魔境の女王陛下」の簡単な内容紹介

薬師寺シリーズの変遷や雑談

コミック版薬師寺シリーズの今後の予定

著名人からの応援メッセージの紹介

泉田準一郎の恋愛感?についての話

読者から寄せられた質問の公表

田中芳樹&垣野内成美それぞれの今後の仕事の予定について

とまあこんな流れで進行していました。
田中芳樹の発言によれば、元々「魔境の女王陛下」は奥多摩を舞台にしたミステリーにしようとしていたところ、そう考えた頃に自分の構想と全く同じ舞台のミステリー作品が続々と出てきたため、急遽構想をやり直すことにしたのだとか。
なるほど、去年のニコファーレ会談の際に「四章を執筆中」と公言していながら、年末には「一章をお渡しした」と執筆状況がやたら後退していた理由はそれだったというわけですね。
わざわざ書き直しているのであれば、執筆状況が後退するのも当然というわけで。
しかし薬師寺シリーズって、「そもそもミステリーなのか?」という根本的な疑問がまずあるのではないかと思うのですけどねぇ(苦笑)。
作風も、どちらかと言えばホラーアクションコメディ的なノリに近いですし。
確かに薬師寺シリーズが作られる発端となったのはミステリー作品でしたが、薬師寺シリーズのミステリー志向は、1巻「魔天楼」の時点で早々に頓挫していたはずでしょうに。
オカルトに依存している時点で既にミステリーではありませんし、下手にその構図を否定しようとしても、それは作品の世界観に多大な混乱をもたらすだけでしかありません。
この期に及んでまだ薬師寺シリーズのミステリー志向を諦めていなかったのかと、この点はむしろ驚かざるをえませんでしたよ、私は。
巷のミステリー作品と薬師寺シリーズは、どうやってもジャンル的にカブりようがないと思うのですけどねぇ。

あと、読者からの質問コーナーでは、以下のような質問が行われていました。

1.薬師寺シリーズが実写映像化されるとしたら、御二人は誰をキャスティングされますか?
2.歴史上の人物で薬師寺涼子と戦わせてみたい人はいますか?
3.田中芳樹が子供の頃に読んで面白かった本にはどのようなものがありますか? また、オススメの本はありますか?
4.実際に仕事をしてみて、(田中芳樹と垣野内成美の)御二人はそれぞれどのような印象だったか教えてください。

「1」はどう見ても田中芳樹向きの質問ではなく、「2」は質問の意図からして全く意味不明、「3」と「4」もこれまでに刊行された著書にある対談やインタビューなどに既に答えがありそうなシロモノでしかないのですが。
正直、もう少し質問を選ぶべきだったのではないかとは思わずにいられませんでしたね。
そりゃ、「○○の新刊刊行はいつですか?」だの「薬師寺シリーズはスレイヤーズと極楽大作戦のパクリなのですか?」だのといった質問が来ても、田中芳樹的に回答のしようなどないであろうことは分かるのですが(苦笑)。

ただ、薬師寺シリーズの実写映像化については、昨今の映画作品の傾向を見ると意外に可能性があるのでないかとも考えられてしまいますね。
現代日本が舞台な上に警察を前面に出す作品は最近少なくないのでその手の実績も生かせるでしょうし、オカルト部分をCGで再現でもすれば、それほど無理な企画であるようにも見えませんし。
もちろん、昨今の映画化作品と違って原作はとんでもなくクソなのですから、可能な限り原作の設定を改変しまくらないと、せっかくの実写版も余裕でコケるのは最初から全く疑いようもないのですけど(爆)。

薬師寺シリーズの新刊は、地方の情報伝達格差の問題から私が手に入れることになるのはもう少し先のことになりそうですが、果たして一体どんな「ゴミ」な出来になっているのやら(苦笑)。

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