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2012年08月の記事は以下のとおりです。

映画「闇金ウシジマくん」感想

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映画「闇金ウシジマくん」観に行ってきました。
小学館発行の青年マンガ雑誌「ビッグコミックスピリッツ」で不定期連載されている、真鍋昌平原作の同名マンガを実写化した作品。
2010年に実写化されたテレビドラマシリーズの続編で、キャストもテレビドラマ版をそのまま踏襲しています。
作中には女性の裸やレイプシーンなどが描写されていることもあり、PG-12指定されていますね。
なお、私は原作未読・テレビドラマ版未視聴で今作に臨んでいます。

とある一部上場企業の社長・二宮が主催するセレブパーティ。
持ち前のネットワークとコネクションを駆使して二宮を口説くことで、そのセレブパーティに出席した、イベントサークル「BUMPS」の代表である小川純は、セレブパーティに参加している金持ち達に取り入り、自分が主催するイベントで多額の資金を提供してくれるスポンサーを集めることを画策していました。
小川純は、FX長者として成り上がった猪俣なる人物を二宮から紹介されます。
「シャンパンを10分以内に一気飲みして見せたら1000万円出す」という猪俣の挑戦に応じ、見事勝利を勝ち取ってみせる小川純。
シャンパンに2・3滴残されていたことを理由に100万円に値切られはしましたが、それでも小川純は猪俣の名刺を渡され、何とか資金調達のための新たなコネクションを獲得したかに見えました。
ところが、セレブパーティが盛り上がりを見せ始めた中、突如3人の男が会場に現れます。
彼らは会場の雰囲気を無視してズカズカとパーティ会場へ押し入り、猪俣に対し、過去に借金していたことを理由に750万円もの現金を、今すぐこの場で全額支払うよう命じるのでした。
猪俣はFX長者であり億単位のカネを動かせると豪語していましたが、さすがにセレブパーティに参加している席上でそんな大金を、しかも現金で持ち歩いているわけもありません。
猪俣は後日の返済を約束するのですが、男達のリーダー格にしてカウカウファイナンスの社長である丑嶋馨は「借金まみれの奴に明日がくるかどうかなんて分からない、今日返せ」と聞く耳を持とうとしません。
そして丑嶋馨は、猪俣を問答無用の暴力で脅した挙句、「今この場で500万のカネを貸す人間がいたらお前を信用してやる」と宣言するのでした。
猪俣は周囲のパーティ参加者にすがるかのようにカネの催促を行うのですが、丑嶋馨の暴力と雰囲気に圧倒されていた上、求められる金額が金額ということもあり、誰もその要求に応えようとはしませんでした。
結果、猪俣は問答無用で3人の男達に強制連行され、セレブパーティの会場を後にする羽目となったのでした。
しかし、せっかく得られた金ヅルを突然潰されてしまう形になった小川純は、納得できないままに彼らの後を追います。
それに対して丑嶋馨は、「金は奪うか奪われるかだ、お前のように媚びて恵んでもらうものじゃない」と突き離し、猪俣を連行し去っていくのでした。

3つの携帯電話に3000以上ものアドレスを持つ小川純は、その広範なネットワークを駆使して「BUMPS」主催のコンサートを開催し、それを土台にして成り上がるという野望を抱いていました。
ルックスが良く人気が高い「ゴレンジャイ」というダンスユニットを結成させ、女性ファンを中心に集客活動を行っていた彼は、コンサートを行うための会場を借りる交渉を行っている真っ最中でした。
ところがある日、会場主のオーナーが突如、以前からの支払スケジュールを反故にして今日中に会場の賃貸料300万円を全額納めろと小川純に命令してきます。
突然の命令な上、300万円もの大金をイキナリ用意できるわけもなく、また過去に多くの借金を踏み倒してきた前科の数々を抱え込んでいることから、小川純は頭を抱えて悩むことになります。
冒頭のパーティで100万円の資金提供を約束してくれた猪俣も、丑嶋馨に連れ去られて以降は音信不通となってしまい、名刺に書かれていた連絡先も応答がなくなってしまうありさま。
そこへ、小川純の幼馴染である通称ネッシーこと根岸裕太に、違法な闇金業者にカネを借りることを進言されるのでした。
その忠告に従って小川純がカネを借りに行った先は、何と冒頭で猪俣を連行していった丑嶋馨が社長を務めるカウカウファイナンス。
「10日で5割、賭け事の場合は1日3割」などという違法以外の何物でもない超高率な利息でカネを貸すことを説明され、小川純はその条件でカネを借りることになるのですが……。

映画「闇金ウシジマくん」を観賞していて思ったのは、「この主人公、本当に闇金の借金取りを生業にしているのか?」「この作品構成で『闇金』というテーマにこだわる必要があるのか?」というものでしたね。
明らかに「闇金の回収」が目的とは思えない行動が目立ち過ぎです。
特に、FX長者である猪俣を丑嶋馨達が問答無用で脅したてるシーンなどはその典型で、彼らはわざと「自分達に借金の返済が行えない状況」を作り出して借金回収に臨んでいたとしか思えないんですよね。
かつてはその日暮らしにも困窮する生活を送っていたにしても、猪俣はFXで多額の資金を稼ぎ出し、億単位のカネが動かせる生活ができるようにまでなった身分だったはずです。
冒頭のセレブパーティーでも、彼は小川純相手に1000万円もの資金提供を即興で申し出たりしているわけですし。
丑嶋馨が通告してきた750万円の借金返済にしても、あのような場ではなく自宅を強襲したり、カネを銀行等から引き落としたタイミングなどを狙ったりするだけで、彼らはより確実な借金返済を行うことが可能だったはずでしょう。
猪俣の言動自体が全て虚言で、あのセレブパーティーにもわざわざ借金まみれで参加していたなどという事実でもない限り、彼の手元にはFXで稼いだ返済可能な資金が確実にあるはずなのですから。
にもかかわらず、丑嶋馨達があのような「借金取りのセオリー」に反した強硬手段を、それも衆人環視の場でやってのけたということは、つまるところ彼らの本当の目的は「借金取り」ではない、ということにもなりかねないでしょう。
作中の描写を見る限りでは、借金返済を怠った人間に対して制裁を科し、全財産を没収した上で身元不明の状態にして人知れず殺害する、というのが彼らの本当の目的だったとしか思えないところなんですよね。
750万円というのは確かに大金ではあるでしょうが、億単位のカネを持つ人間相手に暴力を振るって強制連行してまで回収すべき金額であるとは到底考えられないのですし。

また、彼らは一部上場企業の社長が主催するセレブパーティー、という衆人環視の目がある中で猪俣を脅しつけ強制連行まで行っているわけですが、その行為によって、セレブパーティーを主催したあの社長は、結果的に自分の顔を潰される羽目になったわけですよね。
作中では丑嶋馨達の暴力の前に事なかれ主義な対応を決めざるをえなかったにしても、あのまま黙って大人しく泣き寝入りを決め込むなんて、あの社長的には到底ありえない対応であるはずなのですが。
猪俣という上客を連れ去られた上、自分が主催するセレブパーティーの眼前で繰り広げられた犯罪行為を黙認したとなれば、自分自身どころか、下手すれば会社の信用問題にまで直結する事態にも発展しかねないのですから。
あの場には猪俣や小川純以外にも多くのパーティー参加者がいて、状況証拠や目撃情報にも事欠かないわけですし。
物語中盤で、借金取り行為で被害届を出され、前科がつくどころか起訴されることにすら危機感を持って対処していた丑嶋馨が、あの公衆の面前でやらかした犯罪行為の数々に無頓着だったというのはおかしいでしょう。
不法侵入と器物破損だけでも、丑嶋馨達が訴えられるのに充分な訴追事由となりえるわけですし、そこから闇金問題にガサ入れされてしまう可能性は濃厚にあるのですから。
後から示談金を支払って解決する問題とは思えませんし、仮にそんな解決法に頼ったとしても、その示談金の金額は猪俣の借金請求額よりも多いものとなりかねないでしょう。
闇金の借金取りが本職であるはずの彼らのあの場での行動は、しかし借金取りとしては完全無欠の失格以外の何物でもありません。
だから私は、「そもそも彼らは本当に借金取りを生業にしていたのか?」という疑問すら抱かざるをえなかったんですよね。
彼らの行動は、むしろ一昔前の時代劇で散々披露されていた悪代官や悪徳商人を成敗する勧善懲悪主人公のそれを連想させるものすらありますし。
作中における彼らの行動を見る限り、「闇金ウシジマくん」というよりも「制裁ウシジマくん」の方が、彼らの実情に正しく沿っている作品タイトルなのではないかと思えてならないのですけどね、私は。

あと、物語中盤で小川純がカウカウファイナンスに対する被害届攻勢をかけていた際、被害届を取り下げるのと引き換えに250万円ものカネをカウカウファイナンス関係者から引き出させることに成功しているのですが、何故その後小川純はバカ正直に被害届を取り下げてしまったのでしょうか?
丑嶋馨をはじめとするカウカウファイナンスの手口を、小川純は物語冒頭から実地で目の当たりにさせられていたはずですし、彼らを警察から自由にすれば、いずれ自分に対して借金回収と報復の手が及ぶことくらい、冒頭の手口からいくらでも察することが可能なはずでしょう。
また、小川純が被害届を取り下げることなく、カウカウファイナンスが警察の手によって壊滅させられれば、小川純はカウカウファイナンスからせしめた250万円をそのまま自分のものにしてしまうことも可能なのです。
となれば小川純は、250万円をせしめた後に約束を反故にし、警察の手でカウカウファイナンスを壊滅に追いやることこそが、あの場における唯一の選択肢であるべきだったのではないのかと。
司令塔である丑嶋馨がいない状態では、さしものカウカウファイナンスといえども十全の実力を発揮することはできないでしょうし。
元々被害届を出して喧嘩を売った時点で、カウカウファイナンス側の怒りと憎悪は確実に買っている上、当の小川純自身、冒頭の猪俣の件もあってカウカウファイナンスを「あんな悪党は滅びて当然」とまで考えていたくらいなのですから、被害届を取り下げるべき理由などどこにもないといっても過言ではないのですが。
というか、カウカウファイナンスを壊滅に追い込むことで目先の250万円を自分のものにする、というだけでも、カウカウファイナンスに被害届を出した小川純の目的は充分に達成できていたはずでしょうに。
出さなくても良い変な温情を出して被害届を取り下げてしまったばっかりに、彼は見事に身の破滅を招くことになったわけなのですから、妙なところで甘いよなぁとつくづく思わずにはいられなかったですね(-_-;;)。

小川純の幼馴染として登場する鈴木美來がラストで若干明るい展望だった以外は、軒並み暗いストーリーのオンパレードでしたね、今作は。
その鈴木美來にしても、母親の性格が最悪な上、丑嶋馨には母親の借金の取り立てを情け容赦なく求められ、小川純からは「ウリ(売春)をやって金を稼いでくれ」などと迫られたりと、不幸な目に遭いまくっているわけですが。
人間の負の部分を描くダークな展開を売りにしているという点では、映画「スマグラー おまえの未来を運べ」にも通じるものがあります。
内容が内容だけに、観る人を選別しそうな映画と言えるでしょうね。

「マジカル頭脳パワー!!」の発展?番組「快脳!マジかるハテナ」

往年の人気TV番組「マジカル頭脳パワー!!」をベースとする新番組が2012年10月から、毎週木曜日19時からスタートするみたいですね。
新番組名は「快脳!マジかるハテナ」。

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/tnews/20120828-OYT8T00633.htm
>   日本テレビは、様々な脳トレクイズの先駆けとなった「マジカル頭脳パワー!!」を発展させた新番組「快脳!マジかるハテナ」(毎週木曜夜7・00)を10月からスタートさせる。司会は人気お笑いコンビの雨上がり決死隊と、日テレ朝の顔である桝太一アナウンサーが務める。
>
>  「マジカル頭脳パワー!!」は、知識も、学力もいらず、頭のキレやひらめきだけで楽しめるクイズ番組として1990年から99年まで放送され、大人気を博した。
>
>  
「快脳!マジかるハテナ」は、前身番組の楽しさと魅力を受け継ぎ、見て楽しむだけでなく学校や会社などでも出しあって楽しめるクイズを満載していく。
>
>  司会を務める桝アナは、ゴールデンタイム(午後7~10時)の番組のレギュラー出演は初めて。マジメ一辺倒の東京大学卒の桝アナが、バラエティー番組の大先輩となる雨上がりの2人によって、どんな顔を見せるのかも見所になるという。
>
>  雨上がり決死隊の宮迫博之は「『マジカル』の冠がついたクイズ番組をやらせていただくのは、光栄でもあり、不安でもあり…ですが、とにかく楽しんで、盛り上げていきたいです」とコメント。蛍原徹も「他の番組でクイズに答えることはあまりないのですが、この番組ではクイズにたくさん答えて、自分の、『意外な新しい一面』をみせられるよう、頑張ります」と意気込む。
>
>  桝アナも「ゴールデン初の司会の仕事なので、緊張しております。とにかく、真剣に謙虚に取り組んでいきます。個人的にクイズも大好きなので、楽しみにしていマス!」と語っている。

前身番組を楽しさと魅力を受け継ぐとのことですが、「マジカル頭脳パワー!!」は放映された時期によって番組構成もクイズ内容も大きく異なるんですよね。
マジカルミステリー劇場などのレベルの高いクイズをメインに出題していた初期。
ユニークなクイズが増え、一般視聴者も手軽に楽しみやすくなった中盤前期。
「マジカルバナナ」等に代表されるパーティゲームがメインとなり、視聴率が最盛期を誇った中盤後期。
そして、所ジョージが降板し、番組形態が崩壊の一途を辿っていった末期。
個人的には初期から中盤前期頃が一番面白い番組でした。
司会者の板東英二&番組スタッフVS最強の解答者だった所ジョージの対決構図、全体的にレベルの高い解答者同士の頭脳戦と誰もが楽しめる掛け合い、クイズの質の高さと面白さなどが魅力で、当時は何かと番組を中止に追い込むプロ野球中継の頻発をウザく思いながら、毎週欠かさず見ていたものでした。
ちなみに余談ながら、私がプロ野球を本格的に毛嫌いするようになったのもこの頃からですね(苦笑)。
しかし、「マジカルバナナ」に代表されるパーティゲームが台頭した中盤後期から、番組構成がどんどん芸能人達の内輪な集い的なものへと変質していき、さらにそこへ所ジョージの降板が事実上のトドメを刺す形で次第に視聴しなくなっていき、最後の1年間は「ああ、まだやってたの?」的なものにまで成り下がっていました。
当時もつくづく思ったものでしたが、「マジカル頭脳パワー!!」は所ジョージがいてこその番組でしたからねぇ(-_-;;)。
テレビ番組も、あの当時はあれだけ輝いていたのだなぁ、と昨今の惨状を鑑みるとついつい嘆きたくもなってしまいますね(T_T)。

その「マジカル頭脳パワー!!」が今回、装いも新たにリニューアルされ日本テレビ系列で放映されることが決定したわけです。
ファンとしては本来喜ぶべきところなのでしょうが、しかし前述のように「マジカル頭脳パワー!!」は放映時期によってその面白さは大きな開きがあります。
そして、今のテレビ局の放送体質から考えると、視聴者的には本当に面白かった初期や中盤前期よりも、今のスタンダードな芸能バラエティ番組的な要素を持つ中盤後期や末期のスタイルを採用する可能性の方がはるかに高いと言わざるをえないところなんですよね。
今の内輪かつ馴れ合いな芸能バラエティ番組に慣れてしまった芸能人達が、往時の板東英二や所ジョージ並の凄腕な頭脳とユーモアセンスを披露してくれるとも考えにくいですし。
もちろん、予測に反して板東英二や所ジョージの再来と言わんばかりの頭脳とユーモアセンスを持った人間が登場する可能性も、今のテレビ局のスタンスではおよそ絶望的とは言え、万が一にもないとは限らないのですが……。
最初の1回だけは懐かしさも手伝ってそれなりの視聴率を達成できるかもしれませんが、2回目以降が続かなくなる可能性がかなり高いのではないかと。
視聴率の低迷に悩み苦しむテレビ局も、いよいよ本格的なネタ切れ時代に突入した、ということになってしまうのでしょうかねぇ……。

指桑罵槐な中国が繰り出す日本の駐中国大使襲撃事件

中国の北京で、丹羽宇一郎駐中国大使が乗った公用車が中国人と思しき人物に襲撃され、日の丸を奪われるという事件が発生し、物議を醸しています↓

http://megalodon.jp/2012-0828-1907-17/sankei.jp.msn.com/world/news/120827/chn12082721230002-n1.htm
>  【北京=川越一】北京の日本大使館によると、27日午後4時(日本時間同5時)過ぎ、北京市内の環状道路上で、丹羽宇一郎駐中国大使が乗った公用車が2台の車に強制的に停車させられ、中国人とみられる男にフロント部分に立ててあった日の丸を奪われた。丹羽大使にけがはなかった。
>
>  この事件を受け、日本大使館は中国外務省の羅照輝アジア局長に対し厳重に抗議し、再発防止と刑事事件として捜査するよう求めた。羅局長は「このような事件が発生したことは極めて遺憾である。中国政府としては事件の再発防止に全力を尽くしたい」と謝罪。法に基づいた対処を約束したという。
>
>  沖縄・尖閣諸島(中国名・釣魚島)問題をめぐって日中関係が悪化しており、
中国国内では香港の活動家らによる尖閣諸島上陸以降、中国の領有権を訴える反日デモが各地で続発している。大都市での抗議行動は中国当局に押さえ込まれてきたが、今回の事件も尖閣問題に絡む抗議行動の一環である可能性が高い。

現在の駐中国大使である丹羽宇一郎は親中な人物として知られ、何かと言えば中国を持ちあげたり肩入れしたりする発言をやらかすことで知られています。
その親中ぶりは生半可なものではなく、東京都の尖閣購入の話が持ち上がれば断固反対を主張し、対中ODAの削減問題でも逆に増額を主張し、挙句の果てには「中国の属国になることこそが、日本が幸福かつ安全に生きる道です」などという持論まで開陳するといった筋金入りぶりを披露していたりします。
とても日本の国益を代弁する外交大使としての任には全くふさわしくない人物であり、それ故逆に中国にとってはこれ以上ない理想的な日本大使でもあるはずなのですが、今回、こともあろうにその親中な人物が中国人による襲撃の標的にされてしまったわけです。
中国人も、何と恩知らずかつ他人の「功」に報いることのない人種かと、ついつい思わずにはいられないですね(苦笑)。
丹羽宇一郎ほどの親中どころか隷中とすら評しえる人物ですら、中国人にとっては反日のシンボルでしかなく、己の利益のために襲撃することに躊躇すらしないときているのですから。
まあ、さすがに中国政府にとっても今回の襲撃は寝耳に水だったようで、日本に対し事件の真相究明と再発防止を約束したようなのですが、一方ではこんな事情もあるそうで↓

http://megalodon.jp/2012-0828-1908-05/sankei.jp.msn.com/world/news/120828/chn12082811200005-n1.htm
>  【北京=川越一】丹羽宇一郎駐中国大使の乗った公用車が中国人とみられる男に襲われ、日の丸を奪われた事件について、中国外務省は28日までに、国営新華社通信を通じて「真剣な捜査」を進めていることを強調した。沖縄・尖閣諸島(中国名・釣魚島)問題に絡んで反日感情が高まる中、“英雄”の摘発は当局批判に転化しかねず、捜査の行方は不透明だ。
>
>  大使館側は、公用車の走行を妨害した2台の車のナンバーを控え、写真も撮影した。これらの情報はすでに北京市公安局に提出しているという。捜査機関が正常に機能していれば、偽造ナンバーでない限り、犯行に使用された車両の特定に時間はかからない。同局が器物損壊容疑などで捜査に着手したとの情報もある。
>
>  しかし、
中国のインターネット上で襲撃の是非を問う簡易アンケートでは、回答者の約85%が「嘉悦」(うれしい)を選択。国民の「愛国主義」がさらに高まっている現状では、今秋の共産党大会を控え国内の安定を最優先させる指導部の意向が捜査の進展に影響を及ぼしかねない情勢だ。
>
>  党機関紙、人民日報傘下の国際情報紙、環球時報(英語版)は事件について、「襲撃は外交の助けにならない」「子供のような行為」と戒める姿勢をみせているが、一方では、「もし男が中国人だと確認されても、男が精神状態に異常をきたしていたかどうかは不透明」などとも主張。
犯人の責任能力の有無を論じており、今後の曖昧な終結を暗示しているようにも映る。

こんな事情を鑑みると、日本大使を襲撃した中国人(と思しき人物)は、実は反日ではなく中国政府を窮地に追い込むことを目的に事件を起こした可能性もあるでしょうね。
自国に駐在する他国の大使の、それも公用車が襲撃されるという事実は、下手すれば戦争勃発の案件にもなりえます。駐在大使は現地における外交の窓口でもあり、その安全が侵害されるという事実は、その国に宣戦布告をしているも同然の状態です。
日本大使を公然と襲撃することで、日本をはじめとする諸外国から中国政府が非難を浴びさせると共に、それに対して日本に軟弱な(と見做されかねない)態度を取れば、今度は中国国内から「弱腰」「臆病者」的な非難を浴びせる、というパターンで、どちらに転んでも中国政府は政治的に追い込まれることになります。
反日活動が実は反政府活動のカモフラージュ手法の一環として行われている、というのは、真性の反日国家たる韓国はいざ知らず、指桑罵槐の風土がある中国ではよく行われている光景でもありますし。
案外、今回の事件で声高に中国政府に非難の声を上げることで何らかの利益が得られる中国人の中に襲撃犯がいる可能性もありえるのではないか、と思えてならないのですが。

銀英伝外伝舞台「輝く星、闇を裂いて」の出演キャスト第一弾発表

銀英伝舞台版公式サイトで、2012年11月に公演予定の外伝舞台「輝く星、闇を裂いて」の出演キャストが発表されました。
前回の外伝舞台「撃墜王編」にも出演した横尾渉と二階堂高嗣の名前が出てきています。

銀英伝舞台版公式サイト
http://www.gineiden.jp/
「輝く星 闇を裂いて」公式ページ
http://www.gineiden.jp/kagayaku/

前回の外伝舞台「撃墜王編」で、横尾渉はキルヒアイス役で、二階堂高嗣はコールドウェル役で、それぞれ舞台出演しています。
両者が、前回の舞台と同じキャラクターを次回の舞台でも演じることになるのかはまだ不明です。
ただ、今度の舞台の規模を考えても、本編の舞台でキルヒアイス役を担っていた崎本大海が出てくる可能性は皆無に近いと言って良く、しかもそれでいてキルヒアイスは主演クラスの出番があるみたいですから、横尾渉が引き続きキルヒアイスを演じる可能性は高そうですね。
このまま、本編の舞台でも崎本大海ではなく横尾渉がキルヒアイス役を演じることになるのでしょうか?
キルヒアイス自身は本編の第一章で既に死んでいるにしても、回想シーン等での出番とかが結構ありそうなのですし。

そう言えば、宝塚版の銀英伝舞台も、兵庫県の宝塚大劇場での公演がいよいよ間近に迫っていますね。
2012年8月31日から10月8日までと、本家の銀英伝舞台版と比較してもかなりの長期間公演を行う予定のようですし。
比較的原作を忠実になぞっている感のある本家の銀英伝舞台版とはまた一味違った舞台になるのでしょうが、果たしてどんな出来になるのやら。

映画「あなたへ」感想

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映画「あなたへ」観に行ってきました。
2012年で御年81歳になる高倉健が、2006年日本公開の日中合作映画「単騎、千里を走る。」以来、実に6年ぶりに映画出演を果たした人間ドラマ作品。
作品の内容が内容ということもあってか、スクリーンの観客は年配者がほとんどでしたね。

富山の刑務所で囚人達の指導技官を長年にわたって務めている今作の主人公・倉橋英二。
彼は高齢になってから結婚して15年になる妻・倉橋洋子に先立たれ、目的がないままに仕事に従事する日々を送っていました。
そんなある日、亡くなった妻の手紙を届けに来たというNPO法人の女性が、 倉橋英二が勤めている刑務所を訪ねてきます。
彼女は、倉橋洋子から依頼されていた2通の手紙を提示し、そのうちのひとつをその場で倉橋英二に直接渡します。
その手紙には、灯台らしき絵と共に以下のような文章が綴られていました。

あなたへ
私の遺骨は
故郷の海へ
撒いて下さい

そして、もうひとつの手紙は、「故人の意思」ということから、倉橋洋子の生まれ故郷である長崎県平戸市の郵便局で「局留め郵便」として10日以内に受け取るように、とのことでした。
何故妻はそんなことをするのか?
疑問に駆られながらも、倉橋英二は妻の生まれ故郷である長崎県平戸市へ行くことを決意します。

倉橋英二は、死ぬ前の入院生活の中で、自家用車である日産製の大型ミニバン・エルグランドをキャンピングカー仕様に改造し、2人で旅に出ようという構想を妻に話していました。
それは既に叶わぬ願いとなってしまったわけですが、倉橋英二は妻の死で途中放棄されていたエルグランドの改造に乗り出し、エルグランドを簡易キャンピングカーとして生まれ変わらせます。
そして彼は、長旅の前に刑務所へ退職届を出し、長崎へ出発しようとするのでした。
しかし、突然退職届を出された刑務所側は、倉橋英二の長年の刑務所勤務の経験を買っており、退職届を受理せず休暇扱いとします。
同僚の刑務所職員が見送る中、倉橋英二は富山を出発。
かくして、妻の散骨のために、富山から長崎県平戸市まで実に1200㎞以上もある長い旅が始まったのです。

映画「あなたへ」は、旅先の風景を映し出すロードムービーとしての一面も兼ね備えており、富山から長崎県平戸市まで、いくつかの観光名所が描写されています。
作中で描写されていた主な中継地は以下の通り↓

富山(出発地点)

岐阜県飛騨高山(杉野輝夫との出会い/その1)

大阪(駅弁の販売/その1)

兵庫県和田山の竹田城跡(妻との思い出)

山口県下関市(杉野輝夫との出会い/その2)

北九州市門司(駅弁の販売/その2)

長崎県平戸市(妻の散骨)

北九州市門司港(駅弁の販売/その3、ラストシーン)

物語は、高倉健が演じる倉橋英二が、行く先々で多くの人と出会い交流しつつ、妻との思い出を回想していくという形で進行していきます。
倉橋英二と妻の倉橋洋子以外は「行きずりの他人」かつ「チョイ役」的な扱いで、浅野忠信が演じた山口県下関署の警官に至っては、名前すらもなく本当にちょっとしか登場しないありさま。
しかし、各登場人物を演じた俳優さん達は、その登場回数を問わず、皆渋い役どころを忠実に演じていました。

ビートたけしが演じた杉野輝夫は、本人の言によれば元国語教師で、倉橋英二と同じく妻に先立たれ、キャンピングカーで旅を続けているとのこと。
山口県下関市で、実は彼は各地で車上荒らしの犯行を重ね指名手配されていたことが判明するのですが、倉橋英二については特にそういったことをやらかすでもなく、むしろ良きアドバイザーとしての一面を披露していました。
コンビニなどで車を止めて宿泊するのは、防犯の観点から拒否される店も少なくないなどといった、意外な盲点を突いた忠告もしてくれていますし。
下関署の警官達は、杉野輝夫が話した生い立ちの数々を「作り話だろう」と切り捨てていましたが、すくなくとも彼が倉橋英二に話したことについては、少なからぬ真実も含まれていたのではないかなぁ、と思わせるものがありました。
倉橋英二も、杉野輝夫には特に悪い印象を抱いていた様子もなく、「むしろ良くしてくれた」などと話していたくらいでしたし。

車の故障が縁となって知り合うことになった、草彅剛が演じる田宮裕二は、およそ遠慮というものを知らないながらもどこか憎めない人間、という役柄でしたね。
何やかやで倉橋英二は、大阪までの輸送どころか、田宮裕二の仕事である駅弁販売まで手伝わされる羽目になっていましたし(苦笑)。
まあそんな田宮裕二も、実は生活面で暗い一面を抱え込んでいることが、北九州市門司のエピソードで判明するのですが。
ちなみに、田宮裕二の車が故障し、倉橋英二の車に荷物を載せて大阪へ向かった際、その場で置き去りにしていた故障車は一体どうなったんだ? という疑問を私は一瞬抱かざるをえませんでした。
しかし、あの車は「わ」ナンバーのレンタカーであり、レンタカー会社に連絡すれば社員が現地まで行って引き取ってくれるのだそうで、その辺の問題はないとのことです。
この辺は作中の登場人物達の会話でも全く言及されておらず、何も知らない人から見れば少々混乱させられる描写ではありますね。

物語後半に全く意外な形でキーマンになるのが、田宮裕二より年長でありながら、仕事の関係上は後輩であるという、佐藤浩一がキャストを担う南原慎一。
初登場時の彼は、お調子者の田宮裕二を諌める役割以外は存在感の薄いキャラクターでしかなかったのですが、長崎県平戸市へ着く直前頃から、彼には明確な伏線が出てくるようになります。
実は彼は長崎県平戸市の出身で、そこで登場することになる食堂店の母娘の関係者でもあるんですね。
南原慎一という名前自体、7年前に名乗るようになったものなのだとか。
しかし、彼が偽名を名乗り長崎県平戸市と縁があることは作中での会話から分かるにしても、南原慎一が実はあの一家の亡くなったとされる夫だったという事実を、倉橋英二が一体どうやって理解したのか、そこは少々疑問ではありましたね。
一応、作中では「散骨の際に一緒に海に沈めてくれ」とあの母娘に言われて渡された「娘と婿さんとの写真」を見て理解したみたいな描写ではありましたが、正直アレだけでは観客的に理解はできないというか……。
平戸市といっても人口は3万人以上いるわけですし、漁師に限定しても数百単位はいるでしょうに、ピンポイントで母娘と父親にぶち当たってしまうとは、倉橋英二も何という僥倖だったことかと。
まあこの辺は、フィクション作品ならではのご都合主義的な要素も多々あるのでしょうけどね。

作品の内容的には、高倉健のファンや年配者向けの映画であることはまず間違いないでしょうね、今作は。
目的地までの過程で各地を巡るロードムービーという点では、映画「星守る犬」に通じるものがありますが、あれが悲劇的結末が最初から確定していた映画だったに対して、今作はある意味安心して観賞することができますので、ロードムービー好きな方にもオススメな一品です。

映画「るろうに剣心」感想

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映画「るろうに剣心」観に行ってきました。
1994年から5年にわたって週刊少年ジャンプで連載され、その後も根強い人気を誇る和月伸宏の原作マンガ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」を実写映画化した時代劇アクション作品。
連載当時は週刊少年ジャンプの愛読者だったこともあり、原作は当然既読。
ストーリーは原作における「東京編」の「斬左編」「黒笠編」「恵編」をベースとしつつ、原作とは全く別のオリジナル構成で展開されています。

1868年(慶応4年/明治元年)1月に行われた鳥羽・伏見の戦い。
朝廷を擁する新政府軍と、徳川将軍に見捨てられた旧幕府軍が衝突し、凄惨な殺し合いが繰り広げられていました。
数的には圧倒的優勢な旧幕府軍に対し、新政府軍は苦戦を強いられます。
そこへさらに、斎藤一が率いる新撰組三番隊が新たに参戦。
戦局が旧幕府軍に傾きかけたまさにその時、突如ひとりの剣客が単身で新撰組をはじめとする旧幕府軍へ向かっていき、目にも止まらぬ速さと斬撃で次々と旧幕府軍の武士達を屠っていきます。
これに新政府軍は再び勢いづき、戦局は一転して幕府軍有利に。
それでもしばらく殺し合いが続く中、戦場にひとりの伝令がかけつけ、戦いが新政府軍の勝利に終わったことを大声で触れ回るのでした。
戦闘が終了すると、それまで鬼神のごとき強さを振るっていたのとは対照的に、まるで魂が抜けてしまったかのごとく虚ろな様子を見せる剣客。
剣客はその場で剣を地面に突き刺すと、斎藤一が話しかけるのにも返答を返すことなく、その場を後にするのでした。
これが、後に伝説として謳われることになる「人斬り抜刀斎」が、幕末で活躍した最後の姿となるのでした。

一方、勝敗の帰趨が決して無人となった戦場跡では、ひとりの男が息を吹き返していました。
ヨタヨタと戦場を歩く彼は、やがて「人斬り抜刀斎」が地面に突き刺していって剣に触れ、その剣に込められていたと思しき残留思念を垣間見ることになります。
それをきっかけに、彼は「人斬り抜刀斎」にひとかたならぬ執着を抱いていくのでした。

時は流れて1878年(明治11年)。
明治維新から10年の歳月が流れた東京では、武田観柳という名の実業家が「蜘蛛の巣」と呼ばれる新型阿片の開発に成功していました。
武田観柳の弁によれば、「蜘蛛の巣」は従来の阿片よりも依存性が高いとのこと。
彼は「蜘蛛の巣」の製造技術を外に漏らさないようにするため、「蜘蛛の巣」の製造に関わった技術者達を、自身の愛人でもあった高荷恵を除き、手下を使って全て殺させてしまいます。
その際、ひとりの男が逃走に成功するのですが、武田観柳は「奴は人斬り抜刀斎に任せておけ」という謎めいた言葉を残すのでした。

一方、東京の街では、その「人斬り抜刀斎」を名乗る正体不明の人物が、手当たり次第に人を殺害する事件が頻発していました。
件の「人斬り抜刀斎」は、その剣の流派を「神谷活心流」と名乗っており、その情報と共に簡単な人相が描かれた手配書が回されていました。
「神谷活心流」は東京で剣術を教えている道場を営んでいたのですが、その煽りを食らう形で門下生が一斉に離反し、衰退の一途を辿るありさまでした。
その「神谷活心流」の師範代である神谷薫は、ある日、立札に貼られていたその手配書を眺めていたひとりの男を目撃します。
その男の外見が手配書の容貌と似ていたことから、男を「人斬り抜刀斎」と判断した神谷薫は、「神谷活心流」を衰退に追い込んだ元凶を見つけたと言わんばかりの勢いで、男に木刀を突きつけ問答無用に成敗しようとするのでした。
そこで一騒動あった末、彼が街で噂になっている「人斬り抜刀斎」ではないと判断せざるをえなかった神谷薫は、お詫びという形で彼を「神谷活心流」の道場へと案内することになります。
これが、映画の中における神谷薫と、本当の「人斬り抜刀斎」こと緋村剣心との最初の出会いであり、そしてここから全てが始まることになるわけです。

映画「るろうに剣心」では、原作の「恵編」で黒幕として登場した武田観柳が、原作同様にカネの亡者としての悪役ぶりを大いに披露しています。
しかしその一方で、原作で彼の用心棒として雇われていたはずの御庭番衆御頭・四乃森蒼紫は、今作では一切登場しておらず、序盤の鳥羽・伏見の戦いで生き永らえ「人斬り抜刀斎」の剣を取った鵜堂刃衛が、彼に代わってその役割を担っています。
四乃森蒼紫が劇中で登場しないことについて、映画の脚本制作にも関わったという原作者の和月伸宏は、シネマトゥデイのインタビューで以下のように回答しています↓

http://www.cinematoday.jp/page/N0043764
>  [シネマトゥデイ映画ニュース] 実写映画『るろうに剣心』の公開を控え、原作者の和月伸宏が実写化にあたってのエピソードを語るとともに、完成版を観たときの心境を明かした。一人のクリエイターとして「悔しいくらい良いシーンなんですよね」と口にしたのは、主人公・緋村剣心がおなじみの赤い衣装で初登場する映画オリジナルのシーン。「本当にもう『剣心だなあ』って染みこんでくるので、ぜひ観ていただきたいですね」と話す口調にも熱がこもっていた。
>
>  和月も脚本段階から関わったという本作は「人斬(き)り」というテーマが最初に出てくる鵜堂刃衛との戦い、原作でいう1巻と2巻がベース。そこにもう一人の敵である武田観柳のエピソードを交えた構成となっているが、
脚本の第1稿は完成したものとはかなり違い、原作の人気キャラクターで剣心の宿敵である四乃森蒼紫も登場していたという。「監督とも話していて、敵が刃衛だけでは寂しいということで、最初は蒼紫を含めた御庭番衆も考えていたんです。ただ、そうすると2時間では収まらなくなってしまって……」と泣く泣くカットしたことを告白すると、「それで、今回は剣心と仲間たちを描いていこうという形になりました」と現在の構成に落ち着いた経緯を明かした。

このインタビューの内容から考えると、四乃森蒼紫は次回作辺りで原作とは違った形で登場する、ということになるのでしょうか?
原作者のインタビューを見る限りでは、明らかに次回作の存在を視野に入れているフシが伺えますし。
まあ、原作からして単行本28巻・完全版22巻分ものエピソードが存在するのですし、今回の映画も原作の序盤付近のストーリーが展開されていただけですから、続編を制作する余地はまだいくらでも存在するわけですが。
とはいえ正直言って、四乃森蒼紫抜きで構成した今作でさえ、実のところ「詰め込み過ぎ」な感が否めなかったりするんですよね。
特にそれを痛感せざるをえなかったのは、原作では「斬左編」を経て剣心の仲間になっていった相楽左之助の扱いですね。
原作の相楽左之助は、かつては新政府側で戦った赤報隊に所属し、隊長である相楽総三を味方に殺されたことから、明治政府や維新志士を憎み、その関係から剣心と対峙した経緯があったのに、映画ではそれらのエピソードは作中で何も語られも生かされもすることなく、ただ彼は自分の強さを武田観柳に売り込むだけのために剣心に喧嘩を売ってくるというありさま。
しかも劇中での戦いでは、剣心は相楽左之助から終始逃げ回っていただけで斬馬刀がへし折られることすらなく、ただ「あんな男(武田観柳)のために尽くすことはない」という剣心の説得?だけであっさり剣を引いて去ってしまう始末。
しかもその後は、特にこれといった心情が描かれることもなく、いつのまにか剣心の仲間になっているという展開で、あまりにも色々なエピソードが省略され過ぎています。
ラストの鵜堂刃衛との戦いの際も、相楽左之助は原作と違って別に重傷を負っていたわけでもなく、剣心と共にラストバトルに臨むことができる状態にあったにもかかわらず、そこでは何故か相楽左之助が戦いに加勢することもなく、原作同様に剣心と鵜堂刃衛との一騎打ちになってしまう状況。
剣心と2人がかりで鵜堂刃衛に挑むなり、剣心が鵜堂刃衛を引きつけている間に人質となっている神谷薫を救出するなり、彼の使い道もそれなりにはあったはずなのですけどね。
この映画で一番ワリを食っていたのは相楽左之助だったのではないかとすら思えてしまうくらいに、原作のエピソードが全く語られずに原作通りの動きを強制されたキャラクターであったと言えます。
こんな扱いになってしまうくらいだったら、相楽左之助も四乃森蒼紫同様に今作で登場させず、その分を他のキャラクターのエピソードに盛り込んでおいた方が良かったのではないでしょうか?
まあ個人的には、「四乃森蒼紫のいない武田観柳」の方がミスマッチな感が拭えないので、彼ではなく原作通りに比留間兄弟でも出して、原作における相楽左之助のエピソードを忠実に踏襲した方が良かったのではないかと思うのですが。

予告編でも売りになっていたアクションシーンの方は、既存の時代劇の殺陣とはまた異なるスピーディな展開になっているものが多く、こちらは充分に見るべきものがありました。
アクションシーン自体で特に不満に思った箇所は、前述の剣心と相楽左之助の対決も含めて特になかったですね。
四乃森蒼紫と彼の部下の御庭番衆がいないために、武田観柳がガトリングガンを乱射しまくるシーンは原作から大幅に改変されていましたが、むしろこちらの方が原作よりも合理的な上に剣心一派の強さが上手く表現できていたくらいでしたし。
武田観柳の屋敷で剣心と相楽左之助を相手に戦っていた武田観柳の部下2人は、何故か「人誅編」に登場する戌亥番神と外印だったりするのですが、続編を想定している作品で、かなり先のストーリーで登場予定のはずの敵キャラを登場させてどうするのでしょうかね?
まあ2人共死んではいないわけですし、再び敵として再登場ということもありはするのでしょうけど。

原作ファンから見てもまずまずな出来ではありますし、アクションシーンを目当てに観賞してもまず損はしない映画ではあろうと思います。
この出来であれば、制作側の意図通りに続編が出てくることにも期待したいところですね。

デスクトップパソコンの買い換え戦略 ソフトウェア編

2012年8月のパソコン買い換えの際、ひたすら多機能と高性能を重視しカネをつぎ込んだハードウェア戦略。
今回は、それとは対極をなすソフトウェア戦略について少し。

私がパソコン買い換えの際に特に重視したのは、「ハードウェアは高性能重視で資金を惜しまず投入する一方、ソフトウェアは可能な限りフリーと既存のソフトで賄う」というものでした。
ハードウェアは、かなり特殊な技術と環境がない限り、自分で無償で調達するのはかなりの困難が伴います。
中古部品を寄せ集めるだけでもかなりの労力や人脈・テクニックなどが伴いますし、仮に寄せ集められたとしても、それを一台のパソコンとして組み立てるにも一定の知識が必要とされます。
しかもそれでさえ、市販のパソコンと比較すれば、動作の安定や保証などで常に問題が付き纏うことになるのです。
元々私はパソコンの組み立てに苦手意識があることもあり、個人的技能では代替ができないハードウェアについては、カネを出し惜しみすることなく完成品を購入する、という路線に注力せざるをえなかったんですよね。
ところがソフトウェアは、個人で最新のアプリケーションやプログラムを、それも無償でダウンロードできるケースも少なくなく、しかも法人などの大規模利用はともかく、個人で使用する分には充分な性能を持つものもあったりするわけです。
私のハードウェアとソフトウェアに対する対極的なスタンスの違いは、ここに由来するわけですね。

ソフトウェア関連でまず誰もが確実に直面する問題は、ウィルス対策ソフトとOffice系ソフトについてのものでしょう。
巷の家電量販店でパソコンを購入する場合、これらのソフトはパソコンとセットで販売されるため、たとえ不要だと考えても削ることができません。
家電量販店のパソコンに付随するウィルス対策ソフトやMicrosoft Officeなどは、それ単独だけで実は最低でも2~3万円もの料金が上乗せされていたりします。
しかし、一昔前ならばいざ知らず、現在ではフリーソフトでこれらの機能を代替させることも充分に可能となっています。
となれば、何もわざわざ高いカネを払ってまでソフトを購入する必然性など、どこにもないことになるわけです。
無償のウィルス対策ソフトの代表格と言えば、個人的にはやはり何と言ってもMicrosoft社が提供している「Microsoft Security Essentials」ですね。
Microsoft社が提供しているソフトなわけですから、当然Windowsシリーズとの互換性はトップクラスですし、Windows Updateにも対応しているという優れモノです。

Microsoft Security Essentials(以下「MSE」)の公式ページ
http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows/products/security-essentials

前のパソコンから愛用しているということもあり、新規パソコンでも私はウィルス対策ソフトをMSEにしています。

一方、Office系ソフトについては、これまで私はMicrosoft Office2000をずっと愛用し続けていました。
Office2000自体はとっくにMicrosoft社のサポートも終了しているのですが、買い換えにカネがかかること、Office2003以降はライセンスの問題でインストールできるパソコンの台数に制限がかかっていること、そして何よりも互換性の問題などから、使い勝手の良いOffice2000が結果的にここまで使用され続けたわけです。
しかしWindows7では、Office2000のサポートどころか動作すらも保証されなくなってしまいました。
まあ、XPモードを使えばそれでもまだ何とか動作自体は可能ですし、そもそも素のWindows7にOffice 2000をインストールしても普通に動作はするのですが。
ただ、もういいかげん旧式化が著しく、動作保証外となったことで寿命も尽きた感も否めなくなってきたOffice2000は、将来的なことを考えるとこの機会に変更した方が良いのではないか、という観測から、今回Office2000を変更することにしました。
Office2000の代替ソフトとして浮上したのは、フリーソフトの「OpenOffice」と「Mozilla Thunderbird」。
OpenOfficeはOffice2000付属のWord、Excel、PowerPointの、Mozilla ThunderbirdはMicrosoft Outlookの、それぞれ代替として採用しています。

OpenOffice 公式サイト
http://www.openoffice.org/ja/
Mozilla Thunderbird公式サイト
http://www.mozilla.jp/thunderbird/

OpenOfficeの方は最新のMicrosoft OfficeシリーズであるOffice2010やOffice 2007などには劣るものの、Office2003レベルの機能は備わっているので、普通の文書や表の作成程度の用途であれば充分に通用するレベルです。
いくら旧式化しているとはいえ、フリーソフトがOffice2000の機能を上回っていたのは正直ショックなものはありましたが(苦笑)。
Mozilla Thunderbirdは機能的には申し分ないものを備えていましたが、こちらは旧メールソフトたるMicrosoft Outlookからのメールデータ移行が結構手間取りましたね。
Mozilla ThunderbirdにはMicrosoft Outlookからデータを移行できる機能が備わっているのですが、その機能でメールデータ移行が可能なのはOffice2003以降のバージョンであり、Office2000のそれは対象外で移行不可能だったのです。
これにはしばらく頭を悩まされましたが、結局、以下のような手順で何とかメールデータの移行は達成することができました↓

旧パソコンにMozilla Thunderbirdをインストール

Microsoft OutlookからOutlook Expressにデータ移行

Outlook ExpressからMozilla Thunderbirdにデータ移行(これはMozilla Thunderbirdの機能で可能)

移行で作成されたMozilla Thunderbirdの旧パソコンメールフォルダを、メモリスティックを使い新パソコンのMozilla Thunderbirdへコピー&ペースト

ずいぶんとまだるっこしい方法ですが、Office2000からMozilla Thunderbirdへのデータ移行は、これが一番確実でしょうね。
こんなところでOffice2000の旧式化の弊害を思い知らされるとは思ってもみませんでしたが(T_T)。
Mozilla Thunderbirdの事例を見るにつけ、今後のOffice2000の使用はやはり難しいものがあるのではないか、とは考えずにいられませんでしたね。

ただ、Microsoft Officeの中でただひとつ、Microsoft Accessだけはフリーソフトでは代替が効かなかったりするんですよね。
OpenOfficeには「Base」というデータベース用ソフトがあるにはあるのですが、他のソフトと異なり、これはAccessのMDBやACCDBファイルとは全く互換性がありません。
私はAccessも結構使うので、これの代替フリーソフトがないというのは少々困りものではあるんですよね。
仕方なく、これだけはMicrosoft Officeを引き続き使用することになりました(T_T)。
私のようにMicrosoft Accessも使用するのでなければ、わざわざバカ高いMicrosoft Officeを買うまでもなく、「OpenOffice」と「Mozilla Thunderbird」で事足りるのでしょうけどね。

かくのごときソフトウェアの選択については、一般的な家電量販店ではまず不可能ですね。
ああいうところは、基本的にハードウェア&ソフトウェアを一式まとめてパッケージとして売るのが常ですし、Microsoft Officeやウィルス対策ソフトも最初から付属して販売されることがほとんどなのですから。
パソコン購入の際にMicrosoft Officeやウィルス対策ソフトを最初から除外し、フリーソフトメインで必要なソフトを調達するのであれば、自分で一からパソコンを組み立てるか、パソコン工房やアプライドやDELLのようなパソコン専門店のネット通販などでカスタマイズ注文をする必要があります。
自由度が高く、自分の思い通りのパソコン構築ができる一方、ある程度のパソコンに関する知識を必要とするので、その点ではパソコン中級者向けのやり方であると言えるでしょうか。
余計なソフトを除外することでその分の購入料金が浮く、というのは意外に大きいのではないかと思うので、パソコン買い替えの予定がある方は一度試してみてはいかがでしょうか?

熊本市中心街の空洞化問題

熊本市中心街の空き店舗・空室面積が5年連続で増え続けています。
商業施設の郊外移転や熊本合同庁舎の移転、さらには政令指定都市化に伴う熊本市役所の機能分散などが影響しているとのことで、中心街の衰退傾向が明確に示された形です。

http://megalodon.jp/2012-0824-1902-50/kumanichi.com/news/local/main/20120823002.shtml
>  不動産鑑定・評価の鑑定ソリュート熊本(熊本市)がまとめた2012年度の同市中心市街地の空き店舗・事務所調査によると、空室面積の合計は前年度比24・8%増の約6万3千平方メートルで、5年連続で増えた。調査を始めた2006年度以降、空室面積は最低だった07年度の約2・7倍に増えており、特に上通から下通にかけての目抜き通り周辺で顕著になっている。
>
>  中心市街地では昨年来、新たなオフィスや店舗の供給は横ばいで、同社は
「商業施設の郊外移転に加え、熊本合同庁舎移転や熊本市役所の区役所への機能分散も中心部の集客に影響し、店舗の撤退につながった可能性がある」とみている。
>
>  ことし4~6月、白川と坪井川で挟む、南千反畑町、南坪井町、上林町から桜町、山崎町までの一帯で調査。空き室情報がある約350件を分析した。
>
>  空室面積の約3分の1は、上通や下通など六つの主要通り沿いに集中。通り別で空室面積の増え方が最も大きいのは上通の38・9%増で、銀座通り21・0%増、下通17・7%増と続いた。
>
>  一方、シャワー通りでは、空室が33・8%減少したほか、新市街も10・3%減、並木坂も8・2%減と、いずれも改善傾向となった。
>
>  平均賃料(1階、1平方メートル当たり)は1・4%低下の4302円で、2年連続のマイナス。06年度の調査開始以降、最高だった07年度から17・6%下落した。平均賃料の最高は上通の5979円、最低はシャワー通りで3203円だった。
>
>  同社の麻生田栄壽社長は「地価の下落に対し、賃料の高止まりも空室増加の要因の一つ。観光客が増えても中心商店街への波及効果は限定的で、むしろ合同庁舎や市役所職員、来庁者の減少が周辺の飲食店に影響を与えている」と指摘する。(田川里美)

熊本と同じような「中心街の空洞化現象」自体は、他の地方都市でも起こっているでしょう。
九州最大の大都会である福岡市の中心街でさえ、郊外のショッピングモールの乱立で昔に比べれば相対的な重要度は落ちているわけですし。
まあ福岡の場合はそれでも鉄道網とバス路線の要衝であることと、福岡空港とのアクセスが良好であること等の恵まれた条件に、かなり救われている部分があるのですが。
九州新幹線全線開業の際も、福岡市中心街は一番の恩恵を受けていましたし。
交通の便が良いから人が集まるし、人が集まるから街が発展し、さらに交通網が整備されていくという良循環で上手く回っていますからねぇ、福岡は。

熊本市中心街も、熊本城や西日本最大の上通・下通・サンロードのアーケード通りなどの見どころはありますし、バス交通網の中心である熊本交通センターがありはするのですが、如何せんそれだけではパンチ不足というのが何とも言えないところで(T_T)。
鉄道網を軽視してきたツケが今頃になって回ってきた感じですね。
元々熊本駅と熊本市中心街は距離が離れすぎていて、鉄道が満足に使えない場所ですし、公共交通機関としての移動手段の使用頻度は、市電やバスの方が高いくらいなのですから。
九州新幹線全線開業の恩恵も、熊本市中心街はあまり享受できていない感が多々ありますし。
せめて地下鉄でもあればもう少し事情も変わってくるのでしょうが、元々が湿地帯だった上に多くの河川と地下水が存在する熊本市は、地下鉄を作ること自体が難しい状況です。
そもそも地下鉄自体、九州では福岡にしかありませんし。

元々映画ファンである私も、シネコンを含むショッピングモールが熊本市郊外に乱立するようになるまでは、熊本市中心街に唯一存在する映画館までわざわざ足を運んでいたものでしたが、シネコンでの映画観賞が常態化して以降は、熊本市中心街へ赴く機会はほとんどなくなってしまいました。
ショッピングモールという代替手段があるのに、ただでさえ遠い上に慢性的な渋滞や駐車料金の徴収などの問題が常に付き纏う熊本市中心街にこだわらなければならない理由がないですし。
「交通網の優越」と「独自の経済・商品価値」のいずれもない熊本市中心街が今の苦境を脱するのは、正直難しいものがあるでしょうね。

日本におけるSNSの利用者増大とFacebookの台頭

SNSの利用者がさらに増大しているみたいですね。
ソーシャルメディアの動向を分析した「ソーシャルメディア調査報告書2012」によると、日本におけるソーシャルメディア人口は2011年時の3530万人から5060万人に増加しているとのこと↓

http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20120822_554581.html
>  インプレスR&Dのシンクタンク部門であるインターネットメディア総合研究所は、ソーシャルメディアの動向を分析した「ソーシャルメディア調査報告書2012」を8月24日に発行する。価格はCD(PDF)版が7万1400円、CD(PDF)+冊子版が8万1900円。
>
>  日本市場の動向調査では、2012年5月時点での日本のソーシャルメディア人口を5060万人と推計。
2011年調査の3530万人から1530万人増加しており、この2年間で加速度的に伸びている。投稿や書き込みなど、何らかの情報発信を行なっているユーザーは3290万で、ソーシャルメディア利用者の65.0%に相当する。
>
>  
インターネットユーザーにおけるSNSの利用率は、mixiが26.1%(前年調査27.0%)、Facebookが24.5%(同8.3%)、Mobageが8.4%(同6.3%)、GREEが7.8%(同8.3%)で、Facebookが大きく躍進。SNS全体の利用率もこれに伴って、前年の32.1%から45.6%に増加した。また、Twitterの利用率も前年の15.5%から26.3%と大幅に増加し、ソーシャルメディア(SNSまたはマイクロブログ)の利用率は52.0%とインターネットユーザーの過半数に達した。
>
>  利用デバイス別では、スマートフォンユーザーのソーシャルメディア利用率が66.7%と高く、40.0%がTwitterを、33.5%がFacebookを利用している。
>
>  インターネットユーザーにおける「LINE」の利用率は、「利用している」「試しに利用した程度」を合わせて21.3%で、最も利用率が高いのは男性10代の46.3%、次いで女性20代の43.4%、男性20代の32.7%となっている。

ここでは、Facebook・Twitterの台頭とmixiの衰退ぶりがはっきりと明示されていますね。
Facebook・Twitterの利用率が前年比で10%の増大を示したのに対し、mixiは1%近くの低下という結果になっているのですから。
mixiはもう、よほどの起死回生な秘策でもない限り、ここままどこまでも落ちていく運命なのでしょうねぇ(T_T)。
一方、数が多いだけでこれといった活用があまり報じられてこなかったFacebookでも、こういう報道がぼちぼち行われるようになってきたようで↓

http://kumanichi.com/news/local/main/20120823001.shtml
>  阿蘇市がインターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」に開設したホームページの定期購読者が、千人を突破した。7・12豪雨災害の後に急増しており、市は「被災住民や観光客が情報源として活用している」とみている。
>
>  ホームページは市が6月中旬に開設した。FBの会員がページ上の「いいね」ボタンを押すと定期購読者となり、行政情報が自動的に配信される仕組み。
>
>  水害の直後、市は河川の水位状況や避難勧告エリアなどをFBに発信。JR代行バスの時刻表や道路の迂回[うかい]路の地図も紹介した。その結果、
水害の前は70人だった定期購読者が、被災後1週間は連日100~200人増加。22日現在、1300人となっている。
>
>  市情報課は
「スマートフォンやパソコンから簡単に閲覧できるため、避難所の住民や、阿蘇の様子を知りたい観光客らが定期購読者になったのだろう」と分析。「今後は復興に向け、観光情報を積極的に発信していく」としている。
>
>  定期購読者になるためには、インターネット上でFBの会員登録(原則実名)が必要。同課TEL0967(22)3253。(佐藤大樹)

Facebookはアラブのジャスミン革命などでも活躍したとのことですが、元来あまりユーザー数がいなかった日本では、これといった広報活動があまり報じられてこなかった感がたたあります。
元からユーザー数が多かったTwitterは、良かれ悪しかれ色々な毀誉褒貶が言われていますが、Facebookでは「会員になる際のデメリット」しかクローズアップされてきませんでしたし。
こういった報道の存在は、ここにきてようやく日本でもFacebookが定着してきたことを示すものでもありますね。
ただ、FacebookやTwitterにしても、別に明るい未来が永続的に約束されているというわけではないのですが。
10億人に迫ろうとしているFacebookのユーザー数も、本国たるアメリカでは既に頭打ちの傾向にありますし、株価を公開早々、下落を続けまくった経緯もあったりします。
数の上では未だ成長を続けているものの、まさにmixiのごとく栄枯盛衰のスピードが速いジャンルでもありますからねぇ、SNSは。
mixiの後追いなどをやらないよう、FacebookもTwitterも成長を続けてもらいたいものです。

デスクトップパソコンの買い換え戦略 ハードウェア編

2012年8月のお盆前後に、実に6年半ぶりにパソコンを買い換えました。
これまで私が愛用していたパソコンは、2005年12月に購入したNEC製のパソコン「VALUESTAR W VW900/DD」。
「VALUESTAR W VW900/DD」は、26インチディスプレイと一体化したデスクトップ型パソコンで、パソコンを起動することなくアナログTVを視聴できるなど、購入当時としてはかなりの機能が備わっていました。

NEC VALUESTAR W VW900/DD
ファイル 729-1.jpg

性能としては以下の通り↓

OS :Windows XP Home Edition
CPU:インテル(R) Pentium(R) 4 プロセッサ 630 (3GHz)
メモリ:1GB×2スロット
HDD:400GB
解像度:1360×768
その他:テレビ視聴・録画・再生機能搭載、ゲーム機などの接続も可能

多機能で使い勝手が良く、またパソコン用とTVでそれぞれ別個に置き場が必要だった煩わしさが解消されるという利点もあり、このパソコンは実に6年半もの長きにわたって愛用し続けてきました。
しかし、6年半も使い続けていれば、購入当時は最新鋭であっても当然のごとく旧式化していくもの。
購入当時は最高水準の機能を誇ったハードスペックも、技術革新によって次第にカツカツになってしまい、ここ1年ほどはHDDの容量はパンク寸前、アプリケーション機動も遅くなるなど問題が頻発。
また、2011年7月24日の地上波テレビ放送のデジタル移行に伴い、「VALUESTAR W VW900/DD」に搭載されていたアナログTVの視聴・録画機能が一切使用できなくなってしまいました。
私の場合、地上波のテレビ番組視聴自体は1ヶ月に1回あるか否かという程度の頻度でしかないのですが、それでも「観たいと思った時に観れない」「録画が一切できなくなった」という問題は意外に大きなものがあったりするんですよね。
ハードスペックの限界とTV視聴&録画機能の消失、さらにはパソコンに搭載されていたWindowsXPも2014年4月8日で終了すること。
これらの問題から、私はパソコンの買い替えを決断するに至ったわけです。

さて、パソコンを買い替えると決めたのは良いのですが、今度は「ではどこのメーカーからどんなパソコンを購入すべきか?」がまた悩みの種になりました。
最初は「VALUESTAR W VW900/DD」と同じディスプレイ一体型デスクトップパソコンを検討してみたのですが、昨今の一体型パソコンはコンパクト志向なのか、ディスプレイのサイズが「VALUESTAR W VW900/DD」よりも小さいものがほとんどなんですよね。
「VALUESTAR W VW900/DD」のディスプレイサイズが26インチなのに対し、昨今の一体型パソコンのディスプレイサイズは17~23インチがほとんど。
26インチに慣れている私としては、いかにもチャチな印象が拭えなかったものでした。
それに加え、一体型パソコンはハードスペック的にもイマイチなレベルなものしかない上、将来的な拡張性も皆無に近いという問題もありました(「VALUESTAR W VW900/DD」も拡張性はほとんどなかった)。
私の場合、一度購入したパソコンは最低5年以上使用することを前提としているので、ハードスペックも当然それなりに高いものを要求せざるをえないんですよね。
5年経って旧式化しても、ある程度以上は通用するパソコンでないと、早晩に買い替えなければならない事態になるのは最初から目に見えているのですから。
かくして、「VALUESTAR W VW900/DD」と同じ一体型パソコンの購入という路線は早々に頓挫することになりました(T_T)。

それでもパソコン買い換え路線そのものを破棄するわけにはいかない私としては、一体型以外のデスクトップパソコンで要求スペックを満たせないものかと模索していました。
デオデオやベスト電器などの一般的な家電量販店では埒が明かないと考えた私は、パソコン専門ショップの「パソコン工房」を見て回ることに。
するとそこには、家電量販店よりも高性能のパソコンが、家電量販店よりも安い価格で売られている光景があったんですよね。
しかも、追加料金でカスタマイズ注文をすることで、機能を追加したりパワーアップさせたりすることも可能。
さらに言えば、地デジを視聴・録画するための端末を予めパソコンに組み込むカスタマイズも可能で、その機能を復活させることを希望する私のニーズとも合致。
ただ一方で、売っているのはあくまでもディスプレイパソコンだけでディスプレイは別売りだったり、Microsoft Officeなどの基本ソフトが付与されていなかったりと、自分で準備しなければならない手間暇がその分増えはするのですが、自由度が高く高性能パソコンを求めている私にとっては、まさにおあつらえ向きの店と言えました。
ではディスプレイはどうするのか?
これについては、自宅にあった(ほとんどロクに使っていなかった)地デジ視聴用の32型テレビを流用し、HDMIと呼ばれる専用の端子でパソコンと接続することで、パソコン用のディスプレイとして活用するという手法で解決することができました。
パソコンでTV機能をも代替する以上、テレビが単独であっても単なるスペースの邪魔でしかないのですしね。
地デジ視聴&録画問題を解消し、さらにはハードスペックとディスプレイの大きさも「VALUESTAR W VW900/DD」を上回ることが確定したことにより、パソコン工房からパソコンを購入することがこれで確定したわけです。

新しいパソコンのスペックは以下の通り↓

Amphis BTO Di MD7300-Ci7-PR
ファイル 729-2.jpg

OS :Windows 7 Professional 64bit(SP1インストール済み)
CPU:インテル(R) Core i7-3770K プロセッサー(3.5GHz/4コア/8スレッド/8MB)
メモリ:8GB×4スロット
SSD:180GB
HDD:2TB×2(さらにHDD用の5インチベイ増設オプション内蔵)
その他:テレビ視聴・録画・再生機能搭載、MD・microSD等の各種カードリーダ機能内蔵

さらにディスプレイとして活用されているテレビはこちら↓

SONY BRAVIA KDL-32J3000(32型ワイド)
解像度:1360×768
ファイル 729-3.jpg

唯一の問題は、ゲーム機とパソコンを直接接続できないため、ゲーム機の画像をパソコンで録画することができない点になるでしょうか。
まあ、これまで全く使ったことのない機能ですし、ゲーム機自体はテレビに直接接続することでプレイすることが可能なわけなのですが。
ディスプレイパソコン本体そのものは8万に届かない価格だったのですが、何やかやと次々にカスタマイズを施していった結果、購入価格は実に20万近くにまで膨れ上がってしまいました(-_-;;)。
まあ、充分に内容を練っただけのことはあり、「VALUESTAR W VW900/DD」とは段違いに快適な環境での作業が可能になりましたし、価格に見合うものは充分にあった買い物だったわけですが。
ハードスペックの飛躍的な増大に加え、SSDを導入したことにより、パソコンの起動その他の処理速度も大幅に向上しましたし。

さて、ハードが変更したのに伴い、この際ということで私はソフトウェア関係の抜本的な改革も行っています。
飛躍的にパワーアップしたハードスペックをさらに有効活用するためには、ソフトウェア関係の初期設定などで手を抜くことはできません。
それにハードだけでなく、以前から使用していたアプリケーションソフトの多くもすっかり旧式化していた上、WindowsXPからWindows7に変わったことに伴う互換性の問題もありましたしね。
その改革の内容については、また後日に語ってみたいと思います。

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