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2012年10月20日の記事は以下のとおりです。

テレビドラマ「大奥 ~誕生~ 有功・家光篇」 第2話感想

最終話まで週刊連載する予定の、TBS系列の金曜ドラマ「大奥 ~誕生~ 有功・家光篇」。
今回は2012年10月19日放映分の第2話についての感想です。
ちなみに、初回放送となった第1話の視聴率は、ビデオリサーチの調べによれば11.6%だったのだとか。
正直、話の内容やTBS系列の番組であることを考えても、高いのか低いのか何とも微妙な数値ではありますね(苦笑)。
なお、過去の「大奥」に関する記事はこちらとなります↓

前作映画「大奥」について
映画「大奥」感想&疑問
実写映画版とコミック版1巻の「大奥」比較検証&感想

原作版「大奥」の問題点
コミック版「大奥」検証考察1 【史実に反する「赤面疱瘡」の人口激減】
コミック版「大奥」検証考察2 【徳川分家の存在を黙殺する春日局の専横】
コミック版「大奥」検証考察3 【国内情報が流出する「鎖国」体制の大穴】
コミック版「大奥」検証考察4 【支離滅裂な慣習が満載の男性版「大奥」】
コミック版「大奥」検証考察5 【歴史考証すら蹂躙する一夫多妻制否定論】
コミック版「大奥」検証考察6 【「生類憐みの令」をも凌駕する綱吉の暴政】
コミック版「大奥」検証考察7 【不当に抑圧されている男性の社会的地位】
コミック版「大奥」検証考察8 【国家的な破滅をもたらす婚姻制度の崩壊】
コミック版「大奥」検証考察9 【大奥システム的にありえない江島生島事件】
コミック版「大奥」検証考察10 【現代的価値観に呪縛された吉宗の思考回路】

テレビドラマ「大奥 ~誕生~ 有功・家光篇」
第1話感想

第2話のストーリーは、コミック版「大奥」2巻のP105~P166までの流れに沿ったものとなっています。
大奥へ入った有功と玉栄が、大奥に巣食う3人の御中臈にいびられまくる話ですね。
今回も女版家光の出番は全体的に見るとあまりなかったりするのですが、前回よりは要所要所で出てきて存在感をアピールしていた感じでした。
第2話における原作との違いは以下の通り↓

1.有功が玉栄に対し「大奥へ連れてきたこと」を詫びた際、玉栄が「春日局が旧家光に仕えていた大奥の女達を皆殺しにした可能性」について言及していたこと。
2.猫の若紫の名前の由来(源氏物語から取った)が説明されていたこと。
3.稲葉正勝の妻と子供?の話が盛り込まれていたこと。
4.神原家の面々が全く出てこなかったこと。

とは言え、基本的には第1話同様、原作のエピソードをそのままなぞる形で話は展開していくので、原作を知っている者から見て原作改変的な展開は今のところありません。
神原家の面々については、正直今回のテレビドラマで出てくるのか否かすら不明と言わざるをえないですね。
元々あの面々は「赤面疱瘡のために疲弊し変わっていく農村」を描写するために存在していたようなものですし、テレビドラマ版「大奥」では不必要と判断されている可能性も否めないところで。
出てくる可能性があるとすれば、この先に出てくるであろう「寛永の大飢饉」および女版家光の忍び旅辺りのシーンにでもなるのではないかと。
テレビドラマ版の製作者達としては、あくまでも「大奥」の宮中の話に専念したい、という意図でもあるのではないでしょうかね。

個人的に驚いたのは、玉栄が男共に犯されるという、ある意味18禁指定されても不思議ではない男色描写を、原作と同程度にはきっちりと描いていた点です。
これについては完全に飛ばすか、他のイジメな描写にすり替えるかするのではないかと考えてもいたのですが。
前作映画でも「男同士のキスシーン」なんてシロモノを描写してはいましたが、アレはPG-12やR-15指定も可能で、かつ客層を限定する映画だからこそ可能なのであって、誰もが視聴できることを前提とするテレビドラマでは、規制か何かに引っ掛かってできないのではないかと考えていましたからねぇ。
原作の忠実度、という点では今のところ全く文句のつけようがなく、むしろ原作を知っている人達の方が楽しめるのではないかとすら思いますね。
この路線を最後まで続けるのか、あるいは最後の最後で大どんでん返しでも仕掛けているのかは、今後の話を見ないと何とも言えないところではあるのですが。
完全なオリジナル要素となるであろう稲葉正勝の一家がどうなるのかは、原作を知る者としても興味をそそられるところですし。
まあ、「あの」春日局が蠢動しているとなると、どちらも相当なまでに悲惨な末路を辿っていそうではあるのですけどね。
Wikipediaによれば、史実の稲葉家は稲葉正勝の死後、次男の正則が家を相続したとのことではあるのですが……。

次回の第3話では2巻のラストまで進んで、いよいよ有功と女版家光との仲が進展していく展開になりそうですね。
個人的には、あの子猫の若紫が惨殺される光景がどうなるのか、あまり見たくないながらも見ずにいられないという心境ではあるのですが(T_T)。

アメリカの3D映画ブームに終焉の傾向

日本映画から3Dが消え去ってそれなりの月日が流れましたが、とうとうアメリカでも3Dブームに陰りが出てきたようです。
3D映画1本当たりの観客動員数が下降線を辿っており、今後の3D映画製作本数も横ばいになる見通しなのだとか。

http://www.cinematoday.jp/page/N0046994
>  [シネマトゥデイ映画ニュース] 2009年の映画『アバター』がきっかけとなって世界中を席巻した3D映画ブームが、ついに終わることになるだろうという調査結果が発表された。今年公開のハリウッド映画のうち3D作品は31本であり、来年も同程度の本数になるものとみられている。
>
>  2009年末に公開された3D映画『アバター』は空前の大ヒットを記録。近年のハリウッドでの製作状況を見てみると、18本の3D作品が公開された2009年以降、2010年は23本、今年に至っては31本が公開(予定)となっており、『アバター』の成功がその後の映画製作状況に影響を与えていることがうかがえる。
>
>  だが、大手金融機関グループのモルガン・スタンレーの調査によると、2013年に公開される予定の3D映画は現時点で25本と、これからの増加分を考えても、ほぼ横ばい。そのことも踏まえ、
今後数年はこれまでのように3D映画の製作本数が爆発的に増えることはないだろうと予想されている。
>
>  製作本数がほぼ横ばいとなっている理由については、
3D映画1本あたりの観客動員数が下降線をたどっていることが挙げられている。つまり、3D映画というだけで観客を集められていた時代は終わったということであり、これは実質的な3Dブームの終了を意味する。また、アメリカ国内に限っていえば、大手映画館チェーンによる3D対応劇場の拡大展開も頭打ちになっているのだという。
>
>  ここ数年の間に、日本でもすっかり普及した3D映画。当初から3Dカメラで撮影したものもあれば、2Dで撮影したものを後に3D映像に変換したものもあるなど、一口に3Dといってもそのクオリティーはさまざまだった。製作本数がこれ以上増えないことで、1本1本のクオリティーが上昇するのならば、ブームの終わりは映画ファンにとっても朗報といえるかもしれない。(編集部・福田麗)

確かアメリカでは以前、「映画ファンの70%が3Dを好む」などという調査結果が発表されていたのではありませんでしたっけねぇ(苦笑)。
しかもその中身を見てみると、実際には「映画ファンの中で3年以内に3D映画を見たことがある人」の中での7割であって、前提条件となる人は調査対象の半分弱にしか達しておらず、調査対象全体の割合としては3割強程度でしかないというというオチがあったり(苦笑)。
あのスカスカな調査結果を正確に反映しているのが、今回のごときアメリカの3D映画離れなのではないのかと。
日本で見られるような「3D特別料金」などを搾取しておいて技術的な駄作ばかりを乱発する3D映画は、むしろ忌み嫌われない方が変というものです。
あの料金徴収制度を止めるだけで、3D映像を取り巻く環境は劇的に改善するのではないかと思えてならないのですが、映画製作者や映画配給会社側としては「金のなる木」な3D料金を止めるつもりなどさらさらないのでしょうね。
この不況および映画業界を取り巻く厳しいご時勢の中では映画料金などそうそう引き上げられるものではなく、その中での3D料金というのは「値上げの口実」として十二分に活用しえるものなのですから。

まあ日本映画の場合、3D自体の成功率はアメリカと比較しても絶望的なレベルにしかなっておらず、「これではカネにならない」とでも判断したのか、映画「貞子3D」以降はほとんど3D映画が登場しなくなってしまいましたが。
しかしアメリカの場合、なまじ成功体験があるが故に、カネがかかる上に費用対効果が低下していることが分かっていてもなお、3Dを捨てることがなかなかできないのでしょう。
いつまでその「痩せ我慢」が続くのか、他人事であればさぞかし面白い見物になったのでしょうが、その手の3D映画のためにしばしば無用な出費を余儀なくされる私としては、早いところギブアップして欲しいところではあるのですけどね。

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