天然お笑い政党としての期待の新星・日本未来の会
滋賀県知事の嘉田由紀子が代表を務める日本未来の党が開設していた、脱原発の是非を問うアンケートサイトで、大量の原発推進賛成票が投じられ閉鎖されるという珍事が発生し話題となっています。
票数の操作や集計リセットが何度も行われた挙句の閉鎖だったそうで↓
http://www.j-cast.com/2012/12/04156728.html
> 「正体不明」「いや、偽物にしては良くできている」などと話題になっていた「日本未来の党」(嘉田由紀子代表)を名乗るアンケートサイトは、やはり「未来」がPRの一環として開設していたものだった。
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> だが、「原発推進に賛成ですか?」という問いにネット利用者は敏感に反応し、賛成票が大量に入るというハプニングが起き、結局は閉鎖されてしまった。
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> 「セキュリティーの問題や、いたずら」を理由に閉鎖決める
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> サイトは2012年12月3日、「ネットでプレ総選挙」と称して開設され、最初は「『脱原発』に賛成ですか?」という問いでアンケートが設定されていた。ところが、原発存続を意味する「反対」への票が、党の方針である「賛成」を大きく上回ってしまった。
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> このことが影響したのか、サイト側は設問が分かりにくかったとして、午後になって投票結果をリセットした上で「原発推進に賛成ですか?」というシンプルな設問でアンケートを再開。直後は、「賛成」が「反対」を大きく上回り、やはり党の方針とは逆に投票結果が出ていたが、夕方になって反原発派が巻き返しをみせていた。
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> サイトの正体をめぐっては、(1)運営が行き当たりばったりで、異様にずさん(2)公式サイトからアンケートサイトにリンクが張られていない、といった理由で「偽物」説も浮上していたが、(1)公式サイトに載っていない嘉田代表の写真が使われている(2)ヤフーに出ている広告からにリンクされている、という点から「本物」説が有力視されていた。
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> 「未来」は12月4日、J-CASTの取材に対し、本物と認め、
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> 「セキュリティーの問題や、いたずらがあったため、このままにしておくのは問題があると判断した」
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> として、同夜遅くに閉鎖したと説明した。わずか1日の露出だったことになる。
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> CMのとおり検索すると「日本未来の党がネット民に壮絶に馬鹿にされる」がヒット
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> 「未来」のテレビCMも、このアンケートサイトを意識した内容となっており、「脱原発に…」というナレーションに続いて、画面上では「YES!」の選択肢が強調される。さらに、「あなたの意見をお聞かせ下さい」いうスローガンが表示され、ウェブサイトの検索窓に「未来の党」という単語で検索を促す構成になっている。
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> ところが、実際にPCからグーグルで「未来の党」を検索しようとすると、連想されるキーワードに「未来の党 アンケート」と表示され、今回の騒動の内容をネット利用者に広く知らせてしまうという逆効果になっている。さらに、実際に検索してみると、ニュース記事を除くと、一番上に出てくるのは「日本未来の党がネット民に壮絶に馬鹿にされる」というタイトルの、アルファブロガー・山本一郎氏の記事。公式サイトが出てくるのは、山本氏の記事の6つ下だ。CMのとおりに検索した有権者は、結果として「未来」のPR戦略の思惑はずれを知ってしまうという皮肉な状態になっている。
閉鎖までの過程を追った動画
日本未来の会にしてみれば、このアンケートを使って自分達が掲げる脱原発の正当性をアピールすると共に自党への得票数を稼ぐという目的でもあったのでしょう。
しかし実際には、その意図に反して笑いのネタを提供しただけとしか評しようがありませんね。
脱原発以外の政策でも、「子ども手当」の焼き直しや「女性を全員働かせる」的なスウェーデン型労働体系の確立など、今となってはもはや破綻が明らかなシロモノばかり掲げている始末ですし。
衆院選の「第三極」は「=泡沫政党の集合体」的なイメージがどうにも拭えないのですが、選挙戦早々に混乱の様相を呈している日本未来の党は特にその傾向が強いですね。
第一、デビューの経緯自体が泡沫政党そのものなのですし。
日本維新の会が「第二民主党」ならば、日本未来の会は「第二社民党」とでも位置づけられるべき存在でしょう。
政界における天然お笑い政党としてはそれなりの価値があるのかもしれませんが、大多数の日本国民はそんなものを望んでなどいないでしょう。
正直、こんな政党が国民の支持を得られるとは到底思えないのですが、この党には果たしてどんな国民の審判が下されることになるのでしょうかねぇ。