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2012年12月18日の記事は以下のとおりです。

第46回衆院選における自民党の記念すべき勝利と今後の課題

2012年12月16日に行われた第46回衆議院議員総選挙は、民主党の記録的惨敗・自民党の圧倒的勝利という結果に終わりました。
選挙結果は以下の通り↓

http://www.j-cast.com/2012/12/17158399.html
>  2012年12月16日に投開票された衆院選の全議席が12月17日午前5時過ぎに確定した。自民が単独過半数(241議席)を大幅に上回る294議席を得て3年3か月ぶりの政権復帰を獲得した。
>
>  公明党は31議席を獲得。自民との連立で、参院で否決された法案を再可決できる3分の2(320議席)以上を確保した。自民党の安倍晋三総裁は週明けの特別国会で第96代首相に選出される見通しだ。
>
> 維新の会は54議席
>
>  
民主党は57議席と惨敗。野田佳彦首相(民主党代表)は辞意を表明した。日本維新の会は54議席で、第3党となった。日本未来の党は8議席で惨敗した。
>
>  新聞各紙の推計によると、
投票率は59%程度で前回09年よりも10ポイント程度下回った。
>
>  確定した各党の議席数は以下のとおり。
>
>  自民党294、民主党57、日本維新の会54、公明党31、みんなの党18、日本未来の党9、共産党8、社民党2、国民新党1、新党大地1、無所属5

民主党の大物議員も次々と落選するありさまで、野田佳彦こと野駄目カンタービレも民主党代表を辞任する意向を表明。
実に3年3ヶ月にも及ぶ民主党政権の長すぎる悪夢の日々がようやく終わりを迎えてくれます。
日本憲政史上最低最悪の政権による失政と悪政の日々でしたからねぇ、この3年3ヶ月は(-_-;;)。
口蹄疫で苦しめられた宮崎県や、震災の復興が今なお進まない東北地方などは特に身をもって思い知らされたのではないかと。
私の地元熊本でも、5つある選挙区のうち、自民党からの立候補者がいなかった熊本4区以外の全てで、自民党が小選挙区の議席を獲得しています。
熊本1区などは、長年当選を続けていた元民主党で現在は日本維新の会の松野頼久が敗退しましたし。
ダブスタ&ブーメランな「無能な働き者」的売国所業を繰り返すしか能のない民主党の害悪集団がやっと凋落・無力化してくれたのは、近年稀に見るレベルで実に喜ばしいニュースですね。
安倍総裁率いる自民党には、民主党が食い荒らしていった日本の再生を何が何でも成し遂げて欲しいものです。

しかし、まもなく発足する自民党政権の前途が、相当なまでに多難を極めることになるであろうことは想像に難くありません。
何しろ日本には、民主党のやることにはどんな最悪レベルな不祥事でも寛大な対応に終始するのに、自民党の行為にはカップラーメンの値段当てクイズレベルな些末事でさえもこの世の終わりであるかのごとく騒ぎ立てる大手マスコミが存在するのですから。
安倍氏が自民党の新総裁に選出された直後にも、大手マスコミの面々は、一食5000円以上のレストラン「アラスカ」のカレーを頬張りながら「(会場費用込みで)3500円のカツカレーを食べる安倍は庶民感覚が足りない!」などと罵り倒していたのです。
また、衆院選の勝敗が決した直後に「比例では57議席しか取っていないから民意を反映しているとは言い難い、自民は現実を直視しろ」などという、それこそ現実無視の妄論をテレビや新聞は主張しまくっていたりします。
安倍叩きが「社是」だと嘯く某アサヒる新聞なども存在するわけですし。
今後もマスコミは、安倍氏をはじめとする自民党政権に対し、どんな小さな瑕疵でも意図的に作り上げてネガティブキャンペーンを繰り広げていくものと考えられます。
マスコミが全く信用ならないのは、ここ数年の報道を振り返ってみても一目瞭然なのですから。
これからの自民党はマスコミとの戦いにもなるでしょうし、国民もマスコミのネガティブキャンペーンに騙されることなく、安倍総裁および自民党の政策の実像を正しく評価していく必要があるでしょう。
マスコミの報道を鵜呑みにする行為こそが、マスコミを利する結果を生み、ひいては日本の危機的状況をさらに悪化させることにもなりかねないのですから。

ところで今回の選挙では、投票率が現行の選挙制度導入以降最低を記録したと騒がれています。
ちなみに前回の選挙では逆に最高記録を達成しているのだそうで。
しかし、その最高記録を達成した前回の選挙で出てきたのが「あの」民主党だったことを考えると、投票率と政治の質には実は何の相関関係もない、という厳然たる事実の存在がこれ以上ないくらいに極彩色に証明されていると言えるのではないでしょうか?
マスコミの言うがままに、あるいは「空気」に基づいて、人気投票のごとき感覚で投票が行われても、そんなものは「無能な働き者」ばりに無益どころか害悪にすらなりえます。
有権者のひとりとして投票を行う以上は、誰かに操られたり場の空気に流されたりすることなどあってはなりませんし、そうならないためには政治に関する知識や情報を取得する手間を払う労力と、確固たる政治的理念を自前で持つことが求められるのではないかと。
前回の衆院選では、マスコミや「空気」に基づいて多くの人達が選挙に関心を持ち投票を行った結果、「あの」民主党政権を誕生せしめるに至ったわけです。
それが国民にとってどれほどまでの害悪をもたらしたのかについては、もう今更繰り返し言及するまでもないでしょう。
そんなことをされるくらいならば、政治に関心のない人達は素直に投票権を放棄でもしてくれた方が、すくなくとも「無害」である分はるかにマシというものでしょう。
民主主義国家において有権者に求められるのは、「数」ではなく「質」であるべきです。
もちろん、「質」を如何にして獲得すべきなのかは難しい問題ではあるでしょうが、すくなくとも「投票率が高い」ということを無条件に礼賛する昨今の風潮は、いいかげん見直されるべき時期に来ているのではないかと。

あと、今回の総選挙において、我らが田中芳樹御大が一体どこの政党に投票したのか、是非とも知りたいところではありますね(苦笑)。
田中芳樹のこれまでの言説を見る限り、田中芳樹が自民党に対して常に批判的なのは周知の事実なのですから、自民党に投票することはまずありえません。
しかし、第三極として注目されている日本維新の会についても、その事実上の頭領たる橋下徹や、合流してきた石原慎太郎のいずれに対してもこれまた田中芳樹は批判的だったのですから、彼ら2人がある意味「野合」している日本維新の会に投票することもこれまた考えられないでしょう。
さらに、創竜伝5巻で悪役として登場させ揶揄していた小沢一郎がいる日本未来の党についても、田中芳樹が投票するとは考えにくい話です。
となると、残りは民主党くらいしかないわけなのですが、しかしいくら田中芳樹が薬師寺シリーズで批判対象として言及することを徹底して避けたほどに民主党に熱を挙げていたとしても、アレだけ桁外れな不祥事や失政の数々を見てきてなお民主党を支持したりするものなのか、という疑問がどうにも拭えないところなんですよね。
自身が共感しているであろう民主党の政策はともかく、党員の政治資質の低レベルぶりや政治運営の拙劣さを、田中芳樹ともあろう者がまさか知らないはずもないのですから。
アレほどまでに「政治に常に関心を持て!」と銀英伝や創竜伝その他様々な著書で繰り返し主著してきた田中芳樹御大が、まさか投票権を放棄したなんてことは間違ってもないでしょうし、どこに投票したのかは大いに興味をそそられるところではあるのですけどね。

まあ今回の衆院選で安倍氏が再び政権を担うようになったことで、今頃さぞかし薬師寺シリーズの執筆意欲を掻き立てられているであろうことは想像に難くないのですけどね(爆)。
もちろん、現在はタイタニア4巻を執筆中で、次はアルスラーン戦記14巻の執筆が控えている田中芳樹に、そんなことが許される道理も余裕もあるわけないのですが。

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