タイタニア4巻の2012年年末時点の執筆状況
http://twitter.com/adachi_hiro/status/284617077107597312
<そうそう。一昨日、田中さんが『タイタニア』第4巻の第一章を編集さんに渡したよ。おいらも読んでみたけど、さすがだ、文体変わってないわ。まあ、「先生、この船、もう沈んでます」とか、些細なミスはあったけど。……些細か? >
……えーと、確かタイタニア4巻って、いくら遅く見積もっても2012年7月からは既に書き始めているはずですよね?
「らいとすたっふ」社長氏の公式発表によれば、薬師寺シリーズ9巻の脱稿が2012年4月で、その後5月から6月にかけて短編を執筆してからタイタニア4巻執筆に入ったらしいので。
その後全く続報がないので、「本当に書いているのか?」という疑問すら抱かざるをえなかったくらいだったのですが、とりあえず書いてはいたようで、それ「だけ」は何よりですね。
ただ正直、例によって例のごとくあまりにも執筆速度が遅いとは嫌でも評価せざるをえないところなのですけど。
過去の事例でみる限り、タイタニア4巻は8章~10章くらいの構成になるかと思われるのですが、半年近くもかけてやっと1章って、いったいどれだけ時間をかけているのかと。
田中芳樹の執筆速度は、終盤に近づけば近づくほど上がっていくという傾向があるので、単純に「1章につき半年=完成までに4年~5年」という計算式が必ずしも成り立つわけではないのですが、それでも来年中の脱稿は既に絶望的なものがあると見做さざるをえない状況ではありますね(T_T)。
ただでさえ今回は、ストレス解消気分で書ける薬師寺シリーズのごとき「手軽さ」がまるでないのですし。
さらに昨今の田中芳樹的には、先の衆院選でせっかく自分が魂まで込めて入れあげていたであろう民主党の惨敗と第二次安倍政権の発足というダブルパンチを食らってしまい、薬師寺シリーズでのストレス発散行為がやりたくてやりたくてたまらない状況にもあるでしょうからねぇ(苦笑)。
その激しい衝動に耐えながらの執筆というのは、田中芳樹的にはなかなかに辛いものがあるのではないかと(爆)。
その点に関して「だけ」はさすがに同情申し上げたいところではあるのですが、しかし新刊の執筆についてはきっちりキリキリと行って頂かなくてはなりません。
来年中に脱稿まで行けば凄い、などと評価しなければならないところに、田中芳樹の執筆状況の悲惨な惨状が浮き彫りになっているのですが、果たしてそういう「奇跡」の類というのは実現しえるものなのでしょうかねぇ(-_-;;)。