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2013年01月13日の記事は以下のとおりです。

第85回アカデミー賞のノミネート作品発表

第85回アカデミー賞のノミネート作品が発表されています。
本命と目される映画は、12部門にノミネートされたスティーヴン・スピルバーグ監督製作の映画「リンカーン」。
その他、「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」「世界にひとつのプレイブック」等が対抗馬とされているようです↓

http://www.cinematoday.jp/page/N0049265
>  [シネマトゥデイ映画ニュース] 現地時間10日、第85回アカデミー賞のノミネーションが発表され、スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『リンカーン』が作品賞・監督賞を含む最多12部門でノミネートされた。
>
>  対抗馬と目されているのは、
作品賞・監督賞をはじめとする11部門にノミネートされたアン・リー監督の『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』。そして、主要6部門すべてにノミネートされたデヴィッド・O・ラッセル監督の『世界にひとつのプレイブック』だ。とりわけ主要6部門ノミネートは『世界にひとつのプレイブック』のみが達成している快挙であり、ノミネートこそ8部門にとどまっているものの、賞レースの中心となることは間違いない。
>
>  また、前哨戦ともいえるナショナル・ボード・オブ・レビュー賞で作品賞・監督賞を受賞した『ゼロ・ダーク・サーティ』は作品賞を含む5部門にノミネート。だが『ハート・ロッカー』で女性として初の監督賞を受賞した同作のキャスリン・ビグロー監督が今回、監督賞候補から外れてしまうという波乱も。そのほか、
前評判の高かった『アルゴ』は7部門、クエンティン・タランティーノ監督の『ジャンゴ 繋がれざる者』は5部門にノミネートされている。
>
>  上記に挙げた作品のほかにも『レ・ミゼラブル』、世界中の映画祭を席巻している『愛、アムール』などが作品賞にはノミネート。この混戦を一歩抜きん出るのはどの作品なのか。第85回アカデミー賞授賞式は現地時間2月26日、米ロサンゼルスのドルビー・シアターにて行われる。
>
> 第85回アカデミー賞ノミネート全リストは以下の通り。
>
> ■作品賞
> 『リンカーン』
> 『ゼロ・ダーク・サーティ』
> 『アルゴ』
> 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
> 『ジャンゴ 繋がれざる者』
> 『レ・ミゼラブル』
> 『世界にひとつのプレイブック』
> 『ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~』
> 『愛、アムール』
>
> ■監督賞
> アン・リー 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
> スティーヴン・スピルバーグ 『リンカーン』
> デヴィッド・O・ラッセル 『世界にひとつのプレイブック』
> ベン・ザイトリン 『ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~』
> ミヒャエル・ハネケ 『愛、アムール』
>
> ■主演男優賞
> ダニエル・デイ=ルイス 『リンカーン』
> ホアキン・フェニックス 『ザ・マスター』
> デンゼル・ワシントン 『フライト』
> ブラッドリー・クーパー 『世界にひとつのプレイブック』
> ヒュー・ジャックマン 『レ・ミゼラブル』
>
> ■主演女優賞
> ジェシカ・チャステイン 『ゼロ・ダーク・サーティ』
> ナオミ・ワッツ 『インポッシブル』
> ジェニファー・ローレンス 『世界にひとつのプレイブック』
> エマニュエル・リヴァ 『愛、アムール』
> クヮヴェンジャネ・ウォレス 『ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~』
>
> ■助演男優賞
> アラン・アーキン 『アルゴ』
> フィリップ・シーモア・ホフマン 『ザ・マスター』
> トミー・リー・ジョーンズ 『リンカーン』
> クリストフ・ヴァルツ 『ジャンゴ 繋がれざる者』
> ロバート・デ・ニーロ 『世界にひとつのプレイブック』
>
> ■助演女優賞
> サリー・フィールド 『リンカーン』
> アン・ハサウェイ 『レ・ミゼラブル』
> ヘレン・ハント 『ザ・セッションズ(原題) / The Sessions』
> エイミー・アダムス 『ザ・マスター』
> ジャッキー・ウィーヴァー 『世界にひとつのプレイブック』
>
> ■外国語映画賞
> 『愛、アムール』(オーストリア)
> 『コン・ティキ(英題) / Kon-Tiki』(ノルウェー)
> 『ノー(英題) / No』(チリ)
> 『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(デンマーク)
> 『魔女と呼ばれた少女』(カナダ)
>
> ■脚本賞
> ミヒャエル・ハネケ 『愛、アムール』
> クエンティン・タランティーノ 『ジャンゴ 繋がれざる者』
> ジョン・ゲイティンズ 『フライト』
> ウェス・アンダーソン、ロマン・コッポラ 『ムーンライズ・キングダム』
> マーク・ボール 『ゼロ・ダーク・サーティ』
>
> ■脚色賞
> クリス・テリオ 『アルゴ』
> ルーシー・アリバー、ベン・ザイトリン 『ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~』
> デヴィッド・マギー 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
> トニー・クシュナー 『リンカーン』
> デヴィッド・O・ラッセル 『世界にひとつのプレイブック』
>
> ■ドキュメンタリー長編賞
> 『壊された5つのカメラ』
> 『ザ・ゲートキーパーズ(原題) / The Gatekeepers』
> 『ハウ・トゥ・サバイブ・ア・プレイグ(原題) / How to Survive a Plague』
> 『シュガーマン 奇跡に愛された男』
> 『ザ・インビジブル・ウォー(原題) / The Invisible War』
>
> ■ドキュメンタリー短編賞
> 『イノセンテ(原題) / Inocente』
> 『キングス・ポイント(原題) / Kings Point』
> 『マンデイズ・アット・ラシーナ(原題) / Mondays at Racine』
> 『オープン・ハート(原題) / Open Heart』
> 『レデンプション(原題) / Redemption』
>
> ■短編実写賞
> 『アサッド(原題) / Asad』
> 『ブズカシ・ボーイズ(原題) / Buzkashi Boys』
> 『カーフュー(原題) / Curfew』
> 『デス・オブ・シャドウ(英題) / Death of a Shadow』
> 『ヘンリー(原題) / Henry』
>
> ■長編アニメ賞
> 『メリダとおそろしの森』
> 『フランケンウィニー』
> 『パラノーマン ブライス・ホローの謎』
> 『ザ・パイレーツ! バンド・オブ・ミスフィッツ(原題) / The Pirates! Band of Misfits』
> 『シュガー・ラッシュ』
>
> ■短編アニメ賞
> 『アダム・アンド・ドッグ(原題) / Adam and Dog』
> 『フレッシュ・グアカモーレ(原題) / Fresh Guacamole』
> 『ヘッド・オーバー・ヒールズ(原題) / Head over Heels』
> 『マギー・シンプソン・イン・“ザ・ロンゲスト・デイケア”(原題) / Maggie Simpson in “The Longest Daycare”』
> 『ペーパーマン(原題) / Paperman』
>
> ■視覚効果賞
> 『ホビット 思いがけない冒険』
> 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
> 『アベンジャーズ』
> 『プロメテウス』
> 『スノーホワイト』
>
> ■撮影賞
> シーマス・マッガーヴェイ 『アンナ・カレーニナ』
> ロバート・リチャードソン 『ジャンゴ 繋がれざる者』
> クラウディオ・ミランダ 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
> ヤヌス・カミンスキー 『リンカーン』
> ロジャー・ディーキンス 『007 スカイフォール』
>
> ■メイクアップ&ヘアスタイリング賞
> 『ヒッチコック』
> 『ホビット 思いがけない冒険』
> 『レ・ミゼラブル』
>
> ■歌曲賞
> 「ビフォア・マイ・タイム」 『チェイシング・アイス(原題) / Chasing Ice』
> 「エブリバディー・ニーズ・ア・ベスト・フレンド」 『テッド』
> 「パイズ・ララバイ」 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
> 「スカイフォール」 『007 スカイフォール』
> 「サドゥンリー」 『レ・ミゼラブル』
>
> ■作曲賞
> ダリオ・マリアネッリ 『アンナ・カレーニナ』
> アレクサンドル・デスプラ 『アルゴ』
> マイケル・ダナ 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
> ジョン・ウィリアムズ 『リンカーン』
> トーマス・ニューマン 『007 スカイフォール』
>
> ■編集賞
> 『アルゴ』
> 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
> 『世界にひとつのプレイブック』
> 『ゼロ・ダーク・サーティ』
> 『リンカーン』
>
> ■音響編集賞
> 『アルゴ』
> 『ジャンゴ 繋がれざる者』
> 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
> 『007 スカイフォール』
> 『ゼロ・ダーク・サーティ』
>
> ■音響賞(調整)
> 『アルゴ』
> 『レ・ミゼラブル』
> 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
> 『リンカーン』
> 『007 スカイフォール』
>
> ■衣装デザイン賞
> ジャクリーン・デュラン 『アンナ・カレーニナ』
> ジョアンナ・ジョンストン 『リンカーン』
> パコ・デルガド 『レ・ミゼラブル』
> 故・石岡瑛子さん 『白雪姫と鏡の女王』
> コリーン・アトウッド 『スノーホワイト』
>
> ■美術賞
> 『アンナ・カレーニナ』
> 『ホビット 思いがけない冒険』
> 『レ・ミゼラブル』
> 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
> 『リンカーン』
>
> (※日本語のリストを転載する際は編集部までご連絡ください)
> (編集部・福田麗)
>
> 「第85回アカデミー賞授賞式」は2月25日(月)午前9時よりWOWOWプライムにて生中継(夜9時よりリピート放送)

去年は「アーティスト」と「ヒューゴの不思議な発明」がその他大勢を押さえる形で一騎打ちを演じていた感が多々ありましたが、今年はラインナップを見る限りでは混戦模様の様相を呈しているみたいですね。
去年と比較してもノミネートされた作品数が多いですし。
個人的には、「アルゴ」の評価が高いというのが少々意外なところですね。
確かに「アルゴ」は、アクションシーン皆無でアレだけの緊迫感を演出してのけたという点は映画としてかなり高く評価できる部分があるのですが、しかしそれが「アカデミー賞好みの芸術」と呼べるものなのかというと、相当なまでの違和感を伴うものがあります。
「アカデミー賞好みの芸術」というと、どことなく「映像やグラフィックの美しさ」「絵画等に通じる前衛的な芸術性」などといったものをどうにも連想してしまうものですからねぇ(-_-;;)。
あるいは、「実話に基づいたノンフィクション」という部分が評価されでもしたのでしょうか?

しばしば芸術至上主義と評されることもあるアカデミー賞は、しかし何を基準に駄作認定をしているのか意味不明なゴールデンラズベリー賞ことラジー賞に比べれば、まだ基準らしきものが見える分マトモな賞であるとは言えます。
あちらは本当の駄作をあえて避けているようなフシが伺えますし、選考者の恣意性がメチャメチャに入り込んでいるような感が多々ありますからねぇ(-_-;;)。
まあアカデミー賞にしたところで、「入賞=名作」という図式が必ずしも成立するわけではないのですが。
第84回アカデミー賞で主演女優賞を獲得した「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」などは、確かに主演女優の力量は相当なものがあったにせよ、映画としては論外な出来だったわけで。
映画に限らず、エンタメ作品の評価というのは「それを観賞した人の数」だけ存在するものなのですから、その鑑定が難しい面は確かにあるのでしょうけどね。
今回のアカデミー賞各部門の栄冠は、果たしてどの作品に授けられることになるのでしょうか?

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