エントリー

2013年02月03日の記事は以下のとおりです。

テレビ番組における視聴率の実態とCMのあり方の問題について

テレビ番組における視聴率について、録画再生率がリアルタイムの視聴率を大きく上回る実態が明らかになっています。
一番の理由は「時間の有効活用」と、やはり「CMがウザい」が大きな要素となっているようで↓

http://shunkan-news.com/archives/4257
> 1月31日付の朝日新聞が、テレビの録画再生を含めた視聴率の実態を報じる記事を掲載。ドラマにおいては、録画再生率がリアルタイムの視聴率を上回るなど、従来の視聴率が実態と乖離している現状が明らかになった。そこで、「テレビ番組の視聴時間、リアルタイムと録画どっちが多い?」という調査を行ったところ、以下のような結果となった。
>
> ・リアルタイムでの視聴:13.7%
> ・録画での視聴:68.2%
> ・どちらも同じくらい:11.9%
> ・テレビを見ない:6.2%
>
> (ヤフーニュース「クリックリサーチ」調べ、対象は1万1370人 1月31日19時時点)
>
> なんと、
およそ7割の人が「録画での視聴の方が多い」と回答。リアルタイム派と半々派を足してもその数字はわずか25.6%に留まっており、HDレコーダー等の普及によって録画が容易くなったことが、急激な“リアルタイム離れ”を招いている状況が明らかになった。
>
> 各回答に寄せられた人のコメントを見てみると、リアルタイム派からは、
>
> 「ニュース以外ほとんど見ないから、その場で見たらハイ終わり」
> 「スポーツ観戦はリアルタイムじゃないとなんかイマイチなんだよな」
> 「録画してまで見ようとは思わないですね」
>
> と、生にこだわる声が上がる一方、録画派からは、
>
> 「いつも録画で、2倍速で見てます」
> 「早回しで見ると1時間番組が30分くらいで見られるし」
> 「やはり、放送時間にしばられずに行動できるからかな…」
>
> と、時間を有効活用できる有用性を説く意見が多数登場。また
テレビ局がもっとも気になるCMを録画の理由に挙げる人は非常に多く
>
> 「だってCMがうっとーしいんだもん」
> 「CM後の巻き戻し時点からの放送で
> 時間稼ぎばかりしている」
> 「CMがあまりにも頻繁にさしはさまれているので興ざめする」
>
> と、
テレビ局やスポンサー、広告代理店が震え上がりそうなコメントが寄せられている。この事実は、CM収入に依存するテレビ局側にとっては憂うべき事態だが、視聴者側にとっては、自分の都合の良い時間に見たい番組が見られる録画再生は、やはり大きな魅力になっているようだ。

昔から「CMを観たい」などという物好きな趣味の持ち主なんてそうそういるわけもなかったのですから、当然すぎるほどに当然の結果ではあるのですが、テレビ業界の人間には理解し難い話だったのでしょうねぇ(苦笑)。
民放連などは、レコーダーや録画再生機能内蔵テレビを生産・販売しているメーカーに対し、CMオールカット機能を削るよう圧力をかけ、実施させている前科があるのですし。
殿様商売に胡坐をかいた揚句に、肝心要の視聴率衰退と視聴者離れを誘発しているようでは世話はないのですが。

テレビ番組のCMのあり方については、もういいかげんに抜本的な改革を行うべき時期に差し掛かっていると言えるのではないでしょうか?
テレビ自体がネットその他の媒体に押されて衰退に向かいつつある中で、時代に合わない現行のビジネスモデルを維持したところで、却って衰退に拍車をかけてしまうことになるのは既に誰の目にも明らかではありませんか。
視聴者にCMを見させるためにテレビの機能を制限するよう圧力をかけるなんて、テレビ局の既得権益死守以外の何物でもないでしょうに。
スポンサーになっている企業の視点から見ても、テレビCMに多額のカネをかけるべきメリットは、今後どんどん薄れていくことでしょう。
それどころか、フジテレビの韓流デモでも見られたように「スポンサーになっているために国民から非難の標的にされる」などという事例すら出てきているのですし。
有料のケーブルテレビやNHK等と違って視聴者から利用料金を徴収できない民放でテレビ番組のCMそのものを完全に排除するのはさすがに不可能であるにしても、そのやり方については現行のそれよりもはるかに良い手が色々あるように思えてならないのですけどね。
ネットのように画面の上下左右いずれかの端にバナーを貼り付け定期的に切り替えるとか、映画のように冒頭10分に集中的に流すとか。
そういったやり方の方が、番組中に流せるCMの量自体も増えますし、視聴者のみならずテレビ局にとってもスポンサーにとっても利益があるのではないかと思うのですけど。
昨今テレビメーカーが邁進している「テレビの高画質路線」にも、この手法は合致するようにも見えますし。
すくなくとも、「番組の続きはCMの後!」などといった番組の流れをぶった切るようなやり方が、視聴者の支持の獲得になど繋がるわけもないでしょうに。
そんな簡単なことすらもできないくらい、昨今のテレビ局というのは組織も思考形態もコチコチに硬直しきってしまっているのでしょうかねぇ。

まあ昨今のテレビの視聴者離れについては、CMのあり方以上に番組の質そのものの著しい劣化こそが大いに問題なのですが。
いまや映画(それも邦画)にすら押されている感すら否めなくなってきたテレビ業界に、果たして挽回のチャンスというものは巡ってくるのでしょうか?

ページ移動

  • 前のページ
  • 次のページ
  • ページ
  • 1

ユーティリティ

2013年02月

- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 - -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

ページ

  • ページが登録されていません。

ユーザー

新着画像

新着トラックバック

Re:デスクトップパソコンの買い換え戦略 ハードウェア編
2024/11/19 from ヘッドレスト モニター 取り付け
Re:映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」感想
2014/11/27 from 黄昏のシネマハウス
Re:映画「プリンセストヨトミ」感想
2014/10/22 from とつぜんブログ
Re:映画「ひみつのアッコちゃん」感想
2014/10/19 from cinema-days 映画な日々
Re:映画「崖っぷちの男」感想
2014/10/13 from ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画

Feed