ちょっと旬を過ぎた田中芳樹関連ネタ2題
既に旬が過ぎた感のある話ですが、アルスラーン戦記が講談社の別冊少年マガジン2013年8月号から、荒川弘執筆でマンガ連載されるみたいですね↓
http://megalodon.jp/2013-0526-2214-57/mantan-web.jp/2013/05/09/20130508dog00m200076000c.html
> 「銀河英雄伝説」などで知られる田中芳樹さんのファンタジー小説「アルスラーン戦記」が、「鋼の錬金術師」「銀の匙 Silver Spoon」の荒川弘さんによってマンガ化されることが9日、明らかになった。9日に発売された別冊少年マガジン(講談社)6月号で発表されたもので、7月9日発売の同誌8月号で連載がスタートする。荒川さんが講談社のマンガ誌で連載を持つのは初めて。
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> 「アルスラーン戦記」は、架空の王国パルスを舞台に、王子のアルスラーンら英雄の戦いを描いたファンタジー小説。1980年代に出版されてヒットし、91年と92年に劇場版アニメが公開された。
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> 同誌6月号には荒川さんが描いた主人公・アルスラーンのポスターが付いている。(毎日新聞デジタル)
アルスラーン戦記は、かつて存在していた角川系列の少女漫画雑誌「月刊ASUKAファンタジーDX」で、少女マンガ家の中村地里の手で連載されていたはずなのですが、何故また連載を決めたのですかねぇ。
二番煎じ以外の何物でもないですし、第一、本編のアルスラーン戦記自体が未だ13巻で止まったままだというのに。
角川から自分の系列会社に版権を移された講談社にしてみれば、ただでさえ出版不況で苦しんでいるところに田中芳樹お得意の遅筆で死蔵されているも同然の資源を、何とか活用したいという一心ではあったのかもしれませんが。
途中で人気不足により打ち切られるという結末に至るのでなければ、同じくマンガ連載されている薬師寺シリーズ同様に「連載中に原作に追いつく」ことが確実なのですが、その辺り、一体どうやって整合性をつけるつもりなのでしょうかねぇ。
ところで、その薬師寺シリーズもまた、原作9巻「魔境の女王陛下」のコミック版が刊行されたそうで↓
http://a-hiro.cocolog-nifty.com/diary/2013/05/post-28e6.html
> 田中さんの原作を、垣野内成美さんがコミック化して下さっている「薬師寺涼子の怪奇事件簿」シリーズ。
> 田中さんの原作執筆のペースよりも、はるかに垣野内さんのコミック化のスピードが速かったため、しばしコミック版オリジナルのストーリーが続いておりましたが、久しぶりに田中さんの原作を題材にしたモノが単行本に。
こっちはこっちで、いいかげん垣野内成美に版権ごと薬師寺シリーズを引き渡せば良いのに、と何度考えたか分かりませんね(苦笑)。
ますます遅筆に磨きがかかっている昨今の田中芳樹の遅筆では、次の続巻がいつになるのかすらも全く見えてこないのですし、肝心の出来も全く期待できないときているのですから。
田中芳樹的には、ストレス発散の手段であろう薬師寺シリーズを手放すことはできないのでしょうし、第二次安倍内閣の発足で執筆意欲を掻き立てられてでもいるのかもしれませんが(爆)。