10月3日は東西ドイツ統一の日
10月3日は東西ドイツが統一された日。
1990年のこの日、東のドイツ民主共和国が西のドイツ連邦共和国に編入され、統一ドイツが誕生しました。
2010年の今年は、東西ドイツ統一からちょうど20年目の節目に当たります。
元々ドイツという国は、冷戦時代に東西に分裂していたのみならず、神聖ローマ帝国時代にも中央集権体制が確立せずに国内がまとまらず、多数の独立国家が乱立していた長い歴史があります。
地政学的に見ても、ドイツはヨーロッパの中心に位置する場所にありますし、また積年の敵国だったフランスをはじめ、四方を全て強国に囲まれている国でもあり、周辺諸国と長い戦いを繰り広げてきた歴史があります。
さらにフランス革命~ナポレオン戦争時代には、ドイツはひとつにまとまっていなかったが故に次々と各個撃破され、ナポレオンに敗北した屈辱の歴史もあります。
それだけに、ドイツ人にとって国の統一は長年の悲願でもあり、まただからこそ周辺諸国はドイツの国内統一を妨害すべく干渉を行い続けてきたわけです。
この長い分裂状態にあったドイツ諸国を統一し、ヨーロッパ列強の地位へと導いたのが、ドイツ帝国の宰相ビスマルクと、参謀総長モルトケです。
この両者がドイツ史上最高の英雄とされたのも当然といえば当然のことです。
二度の世界大戦の敗北にも挫けることなく、ヨーロッパを主導する大国であり続けているドイツ。
この機会に、日本とも関係が深いドイツに目を向けてみるのも良いのではないでしょうか。