10月10日は中華民国国慶日(建国記念日)
10月10日は中華民国国慶日(建国記念日)。
1911年のこの日、清王朝支配下にある武昌で兵士達による反乱が勃発し、これを発端とする辛亥革命により清王朝は滅亡、翌年1月1日に中華民国が誕生しました。
中華民国では辛亥革命が起こった日が国慶日と定められています。
中華民国は建国当初から現在の台湾に臨時政府を樹立するまで内紛・内戦続きな印象があります。
建国当初、孫文が国家元首に当たる臨時政府の大総統に就任したものの、すぐさま国内最大の軍事力を持つ袁世凱との対立が始まり、袁世凱が権力闘争に勝利してとにもかくにもゴタゴタが収束したかと思えば、その袁世凱も1916年に病死。
その後は地方軍閥の群雄割拠、南京国民政府と汪兆銘政権の分裂、日中戦争(支那事変)と続いた挙句、最後は中国共産党との国共内戦に破れ、台湾に落ちのびることとなったわけです。
その台湾でも、二・二八事件をはじめとする現地の本省人との衝突があったわけですが、1996年には複数政党制と大統領制を主体とした民主共和制が導入され、すくなくとも中華人民共和国と比べれば「開かれた政治」を実現しています。
中華民国は、台湾のみの領有となって以降に初めて「平和と安住の時代」を迎えることとなったわけで、何とも皮肉な限りとしか言いようがありませんね。
昨今の中華人民共和国に比べれば、とにもかくにも民主主義を導入している中華民国の方が、細かいところでは対立点もあるにせよ、まだしも提携できそうな相手ではあるのですけどね、日本としては。