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講談社の社長交代&田中芳樹の記憶力

講談社の社長が24年ぶりに交代するのだそうです。
現社長の野間佐和子氏が会長に就任し、息子で副社長の野間省伸氏が社長に昇格するとのこと。

http://megalodon.jp/2011-0223-1615-39/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110223-00000292-yom-soci

講談社は田中芳樹の小説が最も多く刊行されている出版社です。
田中芳樹作品の再販本は講談社文庫から数多く刊行されていますし、現行のアルスラーン戦記の出版元となっている光文社も、講談社がその発行株式のほとんどを所持している事実上の子会社だったりします。
今回の社長人事で講談社の経営方針がどのように変化していくのか、またそれが田中芳樹の執筆活動にどのような影響を与えるのか、注目されます。
現在の田中作品の中で講談社刊行の主力作品といえば、創竜伝と薬師寺シリーズになるのですが、前者はすでに7年以上、後者も3年以上は最新刊発行から間が空いてしまっていますからねぇ(苦笑)。
この機会にということで、講談社が遅筆作家の不良在庫整理などをやってくれると、田中芳樹にとってもなかなか良い刺激になるのではないかと思うのですが(爆)。

ちなみに社長氏は、田中芳樹の遅筆な作品執筆についてこんなことを述べていたりします↓

http://twitter.com/adachi_hiro/status/39689833072824320
<とある出版社の方が「3ヶ月あいだを空けて続巻を出しても、読者さんが前の巻の話を覚えていてくれないので困る」と言ってました。内心、(それは出版社が似たような本を出しすぎているのも原因じゃないの?)と思ったけど黙ってました。いずれにせよ、作家さんには大変な時代のようです。>

http://twitter.com/adachi_hiro/status/39695966084939776
よく本人が内容を覚えていると思う。 RT @aki_0117: 田中先生は続き出るまで年単位ですから解りますがねぇ…(笑) RT @adachi_hiro: とある出版社の方が「3ヶ月あいだを空けて続巻を出しても、読者さんが前の巻の話を覚えていてくれないので困る」と言ってました。>

……いや、あの惨状で「本人が内容を覚えている」というのであれば、むしろ逆に相当ヤバいのではないかと思うのですが(爆)。
アルスラーン戦記でも、アルスラーンの誕生日が9月29日→9月21日になっていたり、ギスカールの記憶力がおかしくなったりしていますし、創竜伝に至っては、ソ連が突然崩壊したり、極貧国で滅亡寸前の中国がこれまた何の説明もなくイキナリ経済大国にのし上がったりと、作中の社会情勢そのものが著しく激変しているのですから。
設定を忘れているのでさえ作家&作品としては大問題なこれらの設定矛盾が、ましてや「覚えている上で確信犯的にやっている」となると、作家としてのやる気や資質そのものまでもが問われかねないのではないかと。

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コメント

葵猫

こんばんは、本当に何か状況は変わりますかね?
正直アルスラーン完結は諦めてますが(とにもかくにも銀英伝はちゃんと終わってくれてよかったです)実は観劇友達(舞台銀英伝も一緒に行きました。原作知らない彼女が、セリフだけで語られる存在のヤンがラインハルトの完勝をはばみ、ビッテンフェルトをぼこぼこにし、ミッターマイヤーを艦隊速度で圧倒した展開に「ヤンて、どんだけ強くて凄いの」と目を輝かせたのには何と答えたらよいかわかりませんでした)が薬師寺涼子を楽しく読んでいることを先日知りました。
こちらでは評価があまり高くないようですが、たのしみにしている読者もいるわけですし、あれだけでも書いてもらえないものか、などと思ってます。

  • 2011/02/23 21:57:00

冒険風ライダー(管理人)

>葵猫さん
 講談社も出版不況のために、週刊少年マガジンをはじめとする主力雑誌の売上がガタ落ちしていますし、「トップの若返りを図る」と銘打っておいて何もしないということはいくら何でもないでしょうから、経営状況を改善すべく何らかの改革は行うのではないでしょうか。
 不採算部門の統廃合やリストラなどは、この手の改革で真っ先に着手されるものですし、原稿料の締め上げや売れない作家の切り捨てなども行われたりするかもしれません。
 田中芳樹の場合は小説が売れているわけですし、薬師寺シリーズもアニメ・マンガのメディアミックス展開までやっているわけですから、即刻切り捨てということはさすがにないでしょうけど、売上向上の観点から担当編集者が今以上にやる気を出して「(俺と会社のために)早く書け!」と田中芳樹&「らいとすたっふ」に対して強く働きかけるようになる、という事態はあるかも。
 そうなってくれたらいいなぁ、というのが今のところの私の希望的観測ですね(苦笑)。

 薬師寺シリーズの新刊は、現在執筆中らしい「髑髏城の花嫁」の刊行後に着手する予定なのだとか。
 ただ、その「髑髏城の花嫁」にしてからが、全8章構成の後半部分に突入してから今年の2月時点でまだ50枚分の原稿しか上がってないときているわけですからねぇ(-_-;;)。
 執筆が後半部分に突入したのは、どう甘めに見ても去年の10月頃なのですが(-_-;;)。
 私も薬師寺シリーズの新刊は「トンデモ本を楽しむ的な意味合いでの」興味があるのですが、この調子では「髑髏城の花嫁」からして一体いつ終わることになるのやら。
 2009年、2010年と立て続けに話題になった「タイタニアの続巻刊行ニュース」に至っては、「アレって単なる人気取り目的の虚偽宣伝活動でしかなかったんじゃないの?」という疑念すら、今となっては抱かざるをえない始末ですし。

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