「自粛」されていた一部映画の劇場公開が決定
以前にまとめていた、すでに劇場公開の延期が発表されていた映画のうち、「ザ・ライト ―エクソシストの真実―」が2011年4月9日に、「世界侵略:ロサンゼルス決戦」が2011年10月に公開されることが決定されました。
正直、「延期」という名目で劇場公開が事実上中止される可能性もあっただけに、まずは一安心といったところでしょうか。
特に「世界侵略:ロサンゼルス決戦」は、作中の描写に「CG映像による破壊的な映像が含まれている」などという一種の表現規制モドキな理由で公開延期になっていただけに、中止の可能性も否定できなかったものでしたし。
しかし、本当に「被災者に対する配慮」が公開延期の理由だったのであれば、4月公開だろうが10月公開だろうが「不適切」であることには変わりないはずなのですけどね(苦笑)。
極端な話、50年後に映画を観賞したら震災の記憶がフラッシュバックして発作が起こった、などというケースだって充分にありえるわけですし。
「被災者に対する配慮」なんて本当は露にも考えていなかったであろう表層的かつ聞こえの良い理由ではなく、「今の状況では利益が見込めない」的な本音でも素直に掲げてくれていた方が正直かつ誠実でしたし、「被災者に対する配慮」という名の表現規制が跳梁跋扈するかのような「空気」を助長することもなかったと思えてならないのですけどね。
まあ何にせよ、私個人の観賞予定リストにも入っていた映画「世界侵略:ロサンゼルス決戦」が、10月とはいえ日本でも公開されることになったのは朗報ですね。
この調子で、他の「自粛」映画も劇場公開が決定してくれるとありがたいのですが。
あと、アメリカのニューヨークタイムズでも、「日本は自粛という脅迫観念にとらわれている」という記事が掲載されているようですね↓
http://megalodon.jp/2011-0329-2114-38/sankei.jp.msn.com/world/news/110329/amr11032920100008-n1.htm
当のアメリカだって2001年の同時多発テロ事件の際には同じように「自粛」しまくっていたではないかとか、東京の「自粛」は電力不足・計画停電が影響しているという事情もあるだろうとかいったツッコミどころはあるにしても、やはり日本における「自粛という【空気】」の異常性は、外国の目から見ても際立っているように見えるのでしょうね。
他ならぬ被災者自身がそんなことを望んでなどいないのは明白なわけですし、こんな「空気」は早く消えて欲しいものだと私も考えずにはいられないのですけど。