オーベルシュタイン編についての田中芳樹コメント
銀英伝舞台版公式サイトが更新されました。
オーベルシュタイン編の舞台について、原作者である田中芳樹のコメントが掲載されています。
銀英伝舞台版公式サイト
http://www.gineiden.jp/
田中芳樹からのメッセージ
http://www.gineiden.jp/spec.html
田中芳樹的にオーベルシュタインは思想的に毛嫌いしていそうなキャラクターでしょうから、心中複雑ではあるでしょうね。
銀英伝の作中でも、オーベルシュタインが展開していた「オーベルシュタインの草刈り」について、ユリアンに反論にもならない反論もどきを主張させていましたし、すくなくとも田中芳樹的には肯定的に描いたキャラクターでないことは確実でしょう。
また実際問題、オーベルシュタインのような「感情のない正論家」「自分をすら平然と犠牲にする人間」というタイプは、その後の田中作品ではほとんど登場していませんし。
創竜伝や薬師寺シリーズに見られるがごとく、代案なきヒューマニズム的感情論ばかり唱えてしかもそれを当然視する、オーベルシュタインとは対極に位置するアホばかり描かれるようになりましたからねぇ(苦笑)。
それだけに、独立した舞台とストーリーが用意されるほどの人気を得るとは、作者本人からして考えていなかったのではないかと。
何気に注目されているらしい「オーベルシュタインの犬」については、物語の最後を締める場面でちょっとだけ出てくる、といったところなのではないでしょうか?
キルヒアイスが友情出演するという情報から考えても、物語の舞台がリップシュタット戦役終結より前になることは確実ですし。
もし登場するのであれば、ダルマチアン(今はダルメシアンと呼ばれているようですが)種の老犬をどうやって調達するのか、気になるところではありますが。