映画「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船(3D版)」感想
映画「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船(3D版)」観に行ってきました。
アレクサンドル・デュマ原作小説「三銃士」をベースにしつつ、飛行船をはじめとする妙に近代的な兵器が多数登場するなど、全く新しいオリジナルストーリーが繰り広げられる冒険活劇作品。
2D版/3D版同時公開の今作ですが、2D版は残念ながら都合により時間が合わず、結局3D版で観賞する羽目と相成りました(T_T)。
個人的に「三銃士」と言えば、かつてNHKで放映されていた「アニメ三銃士」の印象が強いですね。
アレ以外で観る「三銃士」というのは、実は今作が初めてだったりしますし(^^;;)。
物語最初の舞台はイタリアのヴェネチア。
夜のヴェネチアの街で、三銃士の名で知られるアトス・ポルトス・アラミスが、それぞれの個性に応じた方法でとある鍵を入手するところから始まります。
三銃士のリーダー格であるアトスには恋人らしき女性ミレディ・ド・ウィンターが同伴しており、三銃士の任務に協力しています。
三銃士達とミレディは、とある建物で入手した3つの鍵を使い、床に隠されていた地下へと続く秘密の階段を開きます。
そして、通路に仕込まれていた罠をかいぐぐった一行は、通路の奥の部屋を漁りまくった末、ある図面を発見して歓声を上げます。
それはダ・ヴィンチが設計したという飛行船の設計図で、一行はこれの奪取を目的に、フランスからはるばるヴェネチアまでやってきていたのでした。
侵入者の存在に気づいた追っ手からも何とか逃れた一行は4人で祝杯を挙げるのですが、ここでミレディが三銃士達を裏切ります。
ミレディは、三銃士達のグラスに麻痺?毒を仕込み、彼らを行動不能状態にしてしまったのです。
それに乗じてどこからともなく姿を現したのは、ミレディと取引をして裏切らせたイギリスのバッキンガム公爵。
彼はミレディの毒にやられた三銃士達を嘲笑しながらも生命までは奪わず、アトスの手から飛行船の設計図を奪い去っていくのでした。
それから1年後。
ガスコーニュの片田舎から、ひとりの青年がフランスの王都パリへとやってきました。
彼の名はダルタニアン。
元銃士だったという父親に倣い、自らも銃士になる夢を抱いてパリへと上京してきたのです。
しかし、パリについて早々、彼はいきなりトラブルに巻き込まれます。
通りかかった酒場で馬を世話していた際、たまたまその場に居合わせていたリシュリュー枢機卿の腹心であるロシュフォールとその取り巻き達が、ダルタニアンと馬を馬鹿にし始めたのです。
これに激怒したダルタニアンはロシュフォールに決闘を挑むのですが、ロシュフォールは隠し持っていた短銃でダルタニアンを撃ち、あっさりダウンさせてしまいます。
ここぞとばかりにダルタニアンにトドメを刺そうとしたロシュフォールでしたが、そこへ馬車が通りかかり、ロシュフォールを制止します。
馬車に乗っていたのは、1年前にヴェネチアで三銃士達を裏切った「あの」ミレディ。
ロシュフォール達は剣を収め、ミレディと共にその場を去っていくのでした。
その屈辱が忘れられないダルタニアンでしたが、その後パリの街を歩いていた際に早くもロシュフォールの姿を目撃します。
すぐさま先日の雪辱を晴らさんと追跡を開始するダルタニアンでしたが、その直後にたまたまその場に居合わせていた三銃士のリーダー・アトスとぶつかってしまいます。
2人は口論の末、とある広場で12時に決闘をすることでとりあえず話をつけ一旦別れます。
しかし再びロシュフォールを追いかけ始めたダルタニアンは、その後も引き続きポルトスとアラミスともイザコザを起こす羽目になり、同じ広場にそれぞれ1時と2時に決闘を行うと宣言することになります。
そして約束の12時、決闘をするために広場に集まったダルタニアンと三銃士達は、しかしそこでロシュフォールの部下が率いる衛兵部隊40人に包囲されてしまい……。
映画「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」では、映画「バイオハザード」シリーズで主人公を演じたミラ・ジョヴォヴィッチが悪女ミレディ役で登場します。
物語の序盤から中盤にかけて、彼女は主人公ダルタニアン&三銃士達を遥かに凌駕する活躍で存在感をアピールしていました。
また、その活躍の仕方やアクション系の描写も、他ならぬ「バイオハザード」でミラ・ジョヴォヴィッチ自身が演じた主人公アリスを彷彿とさせるものがありました。
序盤の隠し通路の罠をかいくぐるシーンや、王妃の首飾りを奪う辺りの描写などは、まさに「バイオハザード」そのものでしたし。
映画の宣伝でも「バイオハザードの監督が手掛けた……」というのが謳い文句になっていましたし、狙ってやった側面もあったのでしょうけどね。
今作における見所は、やはり何と言ってもミラ・ジョヴォヴィッチのミレディと、クリストフ・ヴァルツが演じたリシュリュー枢機卿でしょうね。
様々な権謀術数を巡らすこの2人は「悪役」としての貫禄がたっぷりにじみ出ていて、他の登場人物と比べて存在感が際立っていました。
逆に主人公のダルタニアンとバッキンガム公爵は、それぞれ主人公と悪役という重要な役柄を担っているにもかかわらず、活躍度も出番も今ひとつだった印象が多々あります。
2人共、作中の言動からはナンパ師的かつ軽薄なイメージが前面に出すぎていて「良家のお坊ちゃん」的なイメージがどうにも否めないんですよね。
コンスタンス相手に正真正銘の3流ナンパ師ぶりを披露しているダルタニアンはともかく、バッキンガム公爵はリシュリュー枢機卿やミレディと互角に渡り合っている人物であるはずなのに、それでも「軽い」印象が常に付き纏うというか……。
この2人、今作では一種の「顔見せ興行」程度の役回りしか担っていなかったのではないかと思えてなりませんね。
ラストの描写を見ても、予算と人気が許す限りにおいて続編が製作されるであろうことは確実ですし、彼ら2人は続編における活躍と成長でその真価を発揮することになるのでしょうか。
あと、物語後半における重要アイテムとなる「王妃の首飾り」ですが、アレってわざわざバッキンガム公爵やミレディ、それにリシュリュー枢機卿の部下達があそこまで必死に守らなければならないシロモノだったのでしょうか?
ルイ13世に不倫疑惑をかけられた王妃や、コンスタンスを介した王妃の依頼でそれを取り戻さんとするダルタニアン&三銃士達には、確かに「王妃の首飾り」を奪還しなければならない理由もあるでしょう。
しかし、それを迎撃する側にしてみれば、最悪でも「王妃の首飾り」が王妃側の手に渡りさえしなければ、それで自分達の勝利条件を充分に達成することができるわけです。
となれば迎撃側としては、「王妃の首飾り」をどこか誰の目にも届かず探索すらも不可能な場所、たとえば大西洋のど真ん中にでも捨ててしまった方が、どんなに厳重な警戒態勢を布くよりもはるかに安全確実だったのではないかと。
あるいは、「王妃の首飾り」を跡形も無く徹底的に破壊・粉砕してしまっても良いでしょう。
そうすれば王妃側は、その時点で「王妃の首飾り」の奪還自体を不可能にされてしまい、陰謀は誰にも止められなくなるのですから。
迎撃側にとって「王妃の首飾り」自体の存在価値は全くと言って良いほどないわけですから、そういう選択肢を取ることも十分に可能だったはずなのですけどね。
何故わざわざ「奪回してくれ」と言わんばかりに余計なリスクを抱えようとするのか、正直理解に苦しむものがあったのですが……。
ラストでバッキンガム公爵が率いていた海と空の大艦隊を見る限り、続編ではイギリスとフランスの全面戦争にでもなりそうな雰囲気でしたが、続編が出るとしたらどんなストーリーが展開されるのか、気になるところではありますね。
環境大学新聞
GHQが確認した鑑真の手紙
93年頃に大変由緒有る家の家紋を千總製の色留袖に
勝手に使用した姿をテレビ画像で見付た
外務省職員S.7/東大卒が82年頃から在日大使館で
捲き襟小袖仕立で受勲の打診を複数国複数回行った
真相を100条委員会で追及しませんか。