映画「インディペンデンス・ディ」の続編製作企画
1996年公開映画「インディペンデンス・ディ」の続編を、アメリカの映画会社である20世紀フォックスが企画しているとのことです。
http://megalodon.jp/2011-1030-1131-45/www.cinematoday.jp/page/N0036552
> 1996年に公開され、世界中で大ヒットを記録したウィル・スミス主演の映画『インデペンデンス・デイ』のシリーズ第2作・第3作の製作を米20世紀フォックスが企画していることが明らかになった。だが、ウィルが出演するかどうかは未定であり、最悪の場合、ウィル抜きで製作が進むことも考えられるという。
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> 映画『インデペンデンス・デイ』は、宇宙からの侵略者との戦いを圧倒的なビジュアルで描いたSFパニック・ムービー。映画『ユニバーサル・ソルジャー』『スターゲイト』などで着実にキャリアを積み重ねてきていたローランド・エメリッヒ監督が、『バッドボーイズ』のウィル・スミスを主演に迎えて制作した作品だ。この映画の後、エメリッヒ監督は『GODZILLA ゴジラ』『パトリオット』などの大作・話題作を立て続けに手掛け、ウィルも『メン・イン・ブラック』『ALI アリ』といった代表作に恵まれるなど、二人をハリウッドを代表する監督・俳優に押し上げるきっかけとなった作品ともいえる。
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> エンターテインメント情報サイトVultureによると、米20世紀フォックスは、そんな本作のシリーズ化を企画。すでに3部作構成になることは決定しており、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのような、第2作と第3作がつながりを持ったストーリーになるとのこと。だが一方で、エメリッヒ監督とウィルの参加は今のところ未定。これは金銭面などの交渉が難航しているためで、早く製作に取り掛かりたい同社は、最悪の場合、ウィル抜きで製作を開始することも視野に入れているという。
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> だが、近年ウィルが出演している映画は軒並みヒットを記録しており、その経済効果はスタジオもよく知るところ。それに何より、第1作で主演を務めたウィルが続編に出演しないとなれば落胆するファンも多いはず。シリーズが成功するかどうかは、ウィルにかかっているといっても過言ではなさそうだ。(編集部・福田麗)
映画「インディペンデンス・ディ」と言えば、作中の大統領演説でアメリカを持ち上げる発言が披露されていたことから「アメリカ万歳映画」の代表格として有名な作品です。
のみならず、ハリウッド映画というジャンルそのものまでもが「アメリカ万歳ばかり」などという見当ハズレな揶揄をされるきっかけになった作品でもあったりします。
我らが田中芳樹御大も、この映画をネタにハリウッド映画やアメリカ人を嘲笑していると公言したりしていますし↓
イギリス病のすすめ・文庫版 P185~P186
<田中:
政権交代があることを当然と思ってるところと、現実にないところではね、意識が全然違う。ぼくは映画の「インディペンデンス・デイ」に見られるようなアメリカ人のセンスをなにかと言うと笑い話のネタにしてるけども……。(笑)
土屋:
うん、ぼくもそうだから。(笑)
田中:
でもまあ、アメリカ人の政治感覚というのもひところけっこうバランスが取れてるって言われてたんだ。共和党の大統領に二期八年やらせたら次は民主党に八年、というのがずーっと続いて……それが崩れたのが、あのレーガン、ブッシュと続いたころからでね。とりあえず二期八年、ここらへんが政治のバイタリティを維持する限界だ、というような知恵がやっぱりあるんだと思うんですよ。>
映画「インディペンデンス・ディ」が「アメリカ人のセンス」を代表する映画だなんて、当のアメリカ人が聞いても驚くのではないでしょうかねぇ(苦笑)。
映画を製作したローランド・エメリッヒ監督のセンス、というならばまだ妥当かもしれませんが。
以前にも書いたことがありますが、ハリウッド作品は「アメリカ万歳映画」よりも「アメリカの政府や社会を風刺したり批判したりする映画」の方が数的にはむしろ多いくらいなのですけどね。
まあもちろん、映画「インディペンデンス・ディ」に限定すれば、ハリウッド映画そのものの評価にまで影響を及ぼしたほどの「アメリカ万歳映画」であろうことは、私も認めざるをえないところです。
その続編となれば、やはり大統領がアメリカを持ち上げまくって民衆が歓声の雄叫びを上げる「アメリカ万歳映画」の性格をも受け継ぐことになるのでしょうか?
「インディペンデンス・ディ」は、話のスケールがとにかく大きく、迫力ある演出は良く出来ていた作品だっただけに、その部分は是非受け継いで欲しいところではあるのですけどね。