薬師寺シリーズ9巻の2011年末時点の執筆状況
https://twitter.com/wrightstaff/status/151127836617478144
<田中芳樹の新作『薬師寺涼子の怪奇事件簿』、本日、第一章をお渡ししました。まだ先は長いですが、まずははじめの一歩です。>
……は?
確か銀英伝舞台版のニコファーレ会談で、当の田中芳樹本人が以下のようなことを述べていませんでしたっけ?
http://www.gineiden.jp/doumei/special01c.html
司会者
> 本当に田中芳樹先生に生の時間を共有していただくということは貴重な機会であると思うんですが、先生、ニコニコ生放送、ニコファーレに来るというのは初めてですよね?
田中芳樹
> はい。初めてです。本当は今頃は机に向かって、ある作品の第四章を書いているはずなんですが、そちらはちょっと置いておいて。
「ある作品」って薬師寺シリーズ以外にありえませんよね。
「らいとすたっふ」の社長氏が公表している執筆スケジュールを見ても、現在執筆しているのは薬師寺シリーズなわけですし、社長氏ツイートでも「髑髏城の花嫁の次は薬師寺シリーズ新刊」だの「現在薬師寺シリーズ執筆中」だのと語られていたりするのですから。
そもそも、薬師寺シリーズ新刊の執筆を始めたのが2011年5月で、それから既に半年以上も経過しているにもかかわらず、それだけ時間をかけても実際に完成しているのが未だ第一章だけって……。
ニコファーレ会談の「第四章執筆中」でさえ、私は遅いと思ったくらいだったのに、どれだけ執筆速度が遅いのでしょうかね、田中芳樹は。
ニコファーレ会談の発言を聞いた際には、「執筆開始から(ニコファーレ会談時点で)5ヶ月近くも経過したわけだし、当然一章~三章は既に執筆を終えているのだろう」と普通に私は考えていたくらいなのですけどね。
ニコファーレ会談での発言と「らいとすたっふ」公式のツイート内容のズレについては、田中芳樹が二章と三章を執筆途上で一旦飛ばして四章を書いていた可能性も考えられますから、必ずしも矛盾や不整合とは断じえないのですが、それにしても想像以上に遅すぎる進行です。
一章が完成するだけで半年以上もかかるということは、作品全体の章の数は8~9といったところでしょうから、完成までには単純計算で実に4年以上もかかることになってしまいます。
章が進むにつれて執筆速度が早くなると考えても、こんな調子では、来年も薬師寺シリーズの新刊1冊だけで新作刊行が終わってしまうように思えてなりませんね(T_T)。
それどころか最悪、来年の刊行数ゼロで、新刊刊行が再来年以降にまでズレ込む可能性すらも、完全にないとは言い切れないわけですし(-_-;)。
たかが「ストレス解消」ごときにいつまで時間をかけるつもりなのでしょうかね、田中芳樹は。
そのくせ一方では、垣野内成美女史による薬師寺シリーズのオリジナルストーリーマンガ「SP3薬師寺涼子の怪奇事件簿短編集」のカバーで、こんなことをのたまっていたりしますし↓
> オリジナル短編が
> 面白いので、
> 編集サンに言ってみました。
> 「もう原作はいらないのでは?」
> 返事は「このごろ節電で
> 夜道が暗いですね。
> 気をつけてください」、
> どういう意味でしょうか?
田中芳樹的にはいつもの悪ふざけやギャグのつもりなのかもしれませんが、例によって例のごとく己の遅筆ぶりについて全く自覚がない能天気な発言としか評しようがありませんね。
すくなくとも私は薬師寺シリーズの新刊なんかに全く期待などしていませんし、むしろ冗談抜きで「原作なんか要らないから、垣野内成美女史に著作権ごと作品を売り飛ばせ」と結構本気で考えてすらいるくらいなのですが。
どうせ田中芳樹には既にパチンコに自分の作品を売り飛ばした前科もあるわけですし、当の薬師寺シリーズおよび作中の登場人物達にとってさえも、垣野内成美女史に執筆を続けてもらった方が、現実世界の出版社&読者も含めて現状よりはるかに幸福になるというものでしょう。
田中芳樹ではせいぜい「強者に媚び弱者に居丈高な権力亡者の化け物」としてしか薬師寺涼子を描くことができないわけですし、それ以前に連載が続かないのですから。
ただ当の田中芳樹にそれを実行する気配が全く垣間見られない上に、執筆スケジュール上、薬師寺シリーズの新刊が完成しないと次のタイタニア4巻執筆に着手しないであろうことが確実だからこそ、「さっさと書けよ」と言わざるをえないわけで。
当人が捨てたいというのであれば本当に捨てて欲しいのですけどね、薬師寺シリーズなどというゴミ作品は。