「少子化対策には女性の早婚こそ適切」は女性蔑視発言?
那覇市議会の2月定例会で「少子化対策には女性の早婚こそ適切」とする持論を述べた與儀實司市議が、女性の市議会議員5名から発言の取消を求められ、全面謝罪させられる珍事が発生。
何でも、発言内容が「女性蔑視・人権侵害」に当たるとのことだそうですが……↓
http://megalodon.jp/2012-0309-0053-35/www.okinawatimes.co.jp/article/2012-03-07_30736/
> 那覇市議会(永山盛廣議長)2月定例会で、少子化対策には女性の早婚こそ適切とする持論を述べた與儀實司市議(57)=自民・無所属・改革の会=が6日、「女性に対する人権侵害や蔑視といわれかねない発言があった」などと謝罪、市議会に対し、該当する約10分間の発言全部の取り消しを申し入れ、全会一致で取り消しが認められた。
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> 女性の5市議全員の要求に応えたもので、永山議長は混乱を招いたとして與儀市議を呼び反省を促した。
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> 與儀市議の発言に抗議した大浜美早江市議(59)=公明=ら5人は「一連の文脈の全てが不適切。女性は出産のためだけに結婚するわけではない。不妊などに悩む人々にも全く配慮がない。『産む機械』発言を連想する人権侵害で、女性蔑視」と訴えた。今回の対応を受けて再度追及しないとした。
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> 與儀市議は5日の個人質問で、持ち時間15分のうち約10分間、持論を展開。「女性が結婚しないと子どもは生まれない」「女性もいい時(25~35歳)にPRすれば間違いなく求める人もいる」「独身の女性は40歳を過ぎると…男性との距離が広がる」「男性は70、80歳でも子どもを生める」となどと発言していた。
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> 当初、持論に当たる発言全部の削除や謝罪を求められた與儀市議が「少子化対策を論議してほしいという趣旨が伝わらなくなる」などとして調整が難航。本会議開会は約1時間遅れ、閉会も午前中の見込みが夕方までずれ込んだ。
しかし、與儀市議の発言内容って、実は全く間違ってなどいないんですよね。
「独身の女性は40歳を過ぎると…男性との距離が広がる」「男性は70、80歳でも子どもを生める」というのは正確に事実を指し示しています。
女性の出産には適齢期があり、特に40歳以上の高齢出産では、難産や障害児などのリスクが飛躍的に高くなることは医学的にも既に証明されていますし、江戸時代の昔でさえも30~35歳以上の女性の性交を禁じる「お褥すべり」という慣習を介してある程度は知られていました。
それに対し、男性の精子は女性の卵子に比べて老化に強く、かなりの老齢でも子作りが可能なこともこれまた医学的に立証されています。
これらの医学的事実を示し、それに基づいた持論を展開しただけで「女性蔑視・人権侵害」なんて論外もいいところです。
統計的にも、2010年の国勢調査で、35歳を過ぎて結婚できた人の割合が男性3%・女性2%に過ぎないという結果が出ていたりします。
医学や統計でそんな結果が出ているのであれば、当然「女性もいい時(25~35歳)にPRすれば間違いなく求める人もいる」も正しいということにならざるをえないでしょう。
また、「女性が結婚しないと子どもは生まれない」については、確かにシングルマザーや養子縁組などの例外はあるにせよ、「結婚して子どもを産む」が世間一般で常識とされる価値観的には正しいこととされているのもこれまた事実ですし、大多数の(特に幼少時の)子供にとってもその方が母親にかまってもらえて幸福であることは間違いありますまい。
そもそも件の発言自体、少子化対策の流れから出てきたものでもありますし。
医学的にも統計的にも世間一般の常識から考えても事実に正しく沿った発言内容が、何故「女性蔑視・人権侵害」などと糾弾されなければならないというのでしょうか?
那覇市議会における女性市議会議員達のクレームを見ると、男女平等というのは事実すらもマトモに口に出来ないシロモノなのか、と言いたくもなってきますね。
女性にとって不愉快な【発言】を弾圧すれば、その発言が指し示している【不愉快だが厳然たる事実】をも消せるとでも考えているのでしょうか?
そういうのって、単に直視しなければならない事実から目を逸らしているだけでしかないのですが。
先の大戦や原発問題でも、まさにそういう態度こそが事態を悪戯に悪化させ、最悪の結果を到来させた最大の元凶だったでしょうに。
問題解決のための最初の第一歩は、現状を正しく理解することから始まるというのに、その現状認識を妨げるようなことばかりやっていて、どうして目的を達成することができるというのでしょうか?
発言の経緯や背景・本質などを理解しようとすらせず、単なる言葉尻だけを捉えて差別だの蔑視だのと主張する人間は、確信犯的な工作員でもなければ「無能な働き者」の類でしかなく、男女問わず論外なシロモノでしかないのですけどね。
そんな所業を堂々と披露して恥じない女性こそが、本当の意味で女性を貶める害悪な存在でしかないはずなのですが…。
しかしまあ、この手の問題では、とにかく女性を「腫れ物に触れる」かのようなスタンスで扱う傾向が目立ちますね。
女性側は女性側で、むやみやたらとヒステリックかつ理屈もへったくれもない感情的な反応ばかり繰り広げる始末ですし。
こういうのを見ていると、昔の男尊女卑な風潮も、一般的によく言われる「身体的な相違」などとは全く別の(合理的な)理由が他にあったのではないか、とすら思えてならないくらいです。
こんなヒステリックなやり方で政治や仕事現場などを壟断されては、上下も男女も問わず他の人間にとってはたまったものではないのですから。
昨今の男女平等は、女性が権利を主張するばかりで責任や義務を全く負わないという、あまりにも異常な状態としか言いようがなく、実質的には「女尊男卑」と化しているのが現状です。
こんなバカげた風潮は男性も女性も不幸にするだけでしかないのですし、いいかげん改められるべきだと思うのですけどねぇ(-_-;;)。
mimi
こんにちは。
確かにこの市議の言っていることは間違ってはいないと私も思うのですが、政治家ですので発言の内容に気を使うのは公人としての義務ですし、不妊の問題がデリケートなのも事実ですので、そこに配慮した反論は然るべきではないかなと思います。
生殖能力は若い方が優れているのは事実だとしても、若い頃に結婚して不妊治療を余儀なくされてそのまま子どもを諦める方もいますし、逆のパターンもあります。必ずしもシナリオ通りにはいかないのが現実です。子どもをつくるためだけに結婚するわけではないというのも、既婚の私にはよく分かりますし、同じ考えの夫婦も多いのではないでしょうか。
それとあなたの会社には(学生さんだったらごめんなさい)権利ばかり主張して責任感のない女性しかいないのですか?だとしたら、よほど人間関係に恵まれない環境か、もしくは女性がのさばっても会社が成り立つほど恵まれ過ぎた環境にいるのでしょうか?
例えば、ベンチャーや中小企業、外資系企業には男性と同等の仕事をしている女性がたくさんいます。その中には仕事への責任感で結婚や出産が遅れる女性も多くいます。女性でも、周りの男性より有能なら、性別を関係なく仕事をまかされることは多いのです。女性の労働力を当てにしなくていい時代ならまだしも、今は違うのですから。
政治家がやるべきことは、女性が安心して出産できるようなインフラ整備と、適例期の男性の経済力の安定化、経済力のない子育て世帯への援助ではないでしょうか。男は70才になっても子どもが作れると発言したところで、40代の安全なお産よりもずっとレアなケースです。第一、40代の独身男性の結婚率の低さを無視して、女性にだけ早く結婚せよと言っても何の解決にもなりません。
それに、こういった発言は真実か否かより、政治家としての今後の政策も含めた考えが重要であって、男だから結婚は遅くてもいいけど女性は早くね。とも取れる発言をされれば、政治家としての責任を放棄した女性蔑視の意見だと批判されるのも仕方がないと思います。
悪気はないにしても言い方が下手な政治家が多いんですよ。