2012年4月上旬における田中芳樹発言いろいろ
https://twitter.com/adachi_hiro/status/185914632643420160
<うちの田中さんも同じコトを言ってます。「引き出しは出来るだけ多くしておきなさい」という表現ですが。 とRT @kemo: "田中氏: うちの若い奴には,こう言うんです。「デビューのときまでに,もの凄く大きな袋を背負っておけよ」と。..." http://bit.ly/HsdcCw>
https://twitter.com/adachi_hiro/status/185917252212752385
<@yukimiz @kemo そうですね。あと田中さん語録では「自分の好きなモノだけ観ていては、結局はその好きなモノの縮小再生産にしか出来ないよ」「今までまったく知らなかった分野の専門家から話を聞くのは楽しいね」「映画は心の栄養です」なんてのが(笑)。>
なるほど、だから昨今の田中芳樹は「好きなモノの縮小再生産」しかできなくなっているわけですね(爆)。
ここ10年程の間に刊行された田中作品を見ても、「権力亡者な女性を不必要なまでに祭り上げる」ような腐臭の漂う話ばかりが幅を利かせるようになってしまっていますし。
1990年代前半頃の田中作品は、似たような傾向があってもそれでもまだ「普通に読める」者が多かったのですが、最近は本当に「見るに耐えない」レベルにまで堕しているありさまです。
田中芳樹が「強い(と自分で思い込んでいる)女性を描く」ことが好きなのは間違いなく、その「好きなモノの縮小再生産」にしか最近の作品は全くなっていないわけで。
「好きなモノの縮小再生産」でしかない今の自分の惨状を見据えた上での自戒だったのでしょうかね、この発言って(苦笑)。
そして、「映画は心の栄養です」に至ってはもう爆笑ものでしかないですね。
そんなことをのたまう人間がこんなタワゴトをかつてくっちゃべっていたとは、にわかには信じ難いのですが↓
イギリス病のすすめ・文庫版 P185~P186
<田中:
政権交代があることを当然と思ってるところと、現実にないところではね、意識が全然違う。ぼくは映画の「インディペンデンス・デイ」に見られるようなアメリカ人のセンスをなにかと言うと笑い話のネタにしてるけども……。(笑)
土屋:
うん、ぼくもそうだから。(笑)>
薬師寺シリーズ7巻「霧の訪問者」 講談社ノベルズ版P104上段
<「現実世界は、ハリウッド製アクション映画の世界と、すこしばかりちがうからです」
「どうちがうのさ」
「ハリウッド映画では正しい者が勝ちますが、現実世界では強い者が勝つんです」
だからこそ、イラクやイランが国際ルールを破れば制裁されるが、アメリカを制裁できる者など存在しない。各国軍隊の戦争犯罪をさばくために国際刑事裁判所というものが存在するが、アメリカは参加していないのだ。わが祖国はといえば、もちろん親分にさからうはずもない。>
こんなごくごく一部のハリウッド映画にしか当てはまらないタワゴトを、あたかもハリウッド全体の傾向であるかのごとくのたまっている辺り、田中芳樹は確実にハリウッド映画の愛好家などではないのでしょうが、では普段は一体どんな映画を観ているというのか、是非とも知りたいところではあります。
邦画の愛好家であるようにも見えませんし、ひょっとして中国映画や韓流にでものめりこんだりしているのでしょうかねぇ、田中芳樹は(苦笑)。
https://twitter.com/adachi_hiro/status/186838236457472000
<田中芳樹さんが「もし風水が正しかったら、歴代中国王朝で、滅んだ王朝は無かっただろうね」って言ってた。 RT @akagitsuyoshi: まあ、フルシチョフぐらいになると、風水なんて鼻の先で笑いとばすわな。>
田中芳樹が個人として風水を信じないのは勝手ですが、他ならぬ自分自身の作品でオカルト要素を登場させておきながら作中で迷信扱いするという、ある種の病気でも患っているとしか思えないようなことを小説内で書き殴るのは止めましょうよ。
アレだけ公衆の面前で超常現象や怪物などが跳梁跋扈している光景が大々的に展開されていながら、未だにオカルトが一般社会に認知されてすらいないという作中事実の方こそが「非科学的な怪奇現象」以外の何物でもないのですから。
ネットが飛躍的に発展して個人でも情報発信が可能となり、YouTubeなどのような動画まで一般的なものとなっている現代で、一昔前の情報統制など不可能なのですが、作中の「非科学的な怪奇現象」が一体どのようなやり方で実現されているのについて、田中芳樹には是非とも「科学的に」説明してもらいたいところなのですけどね。