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映画館で映画を安く観賞する方法

映画を映画館で観賞するに際し、誰もが一度は「映画料金が高い」と考えたことがあるのではないでしょうか?
通常、映画料金は1人1作品観賞につき1800円、3D版映画ではさらに追加で300円~400円の別途料金が徴収されます。
1993年からずっと固定され続けているこの料金は、物価の値下がりが続いているこの御時世からすると如何にも高いイメージがあります。
しかし、実は映画料金は、色々なサービスを利用することで「定価」よりもずっと安く観賞することが可能なのです。
生粋の映画ファンな方々にとっては何を今更な話になるでしょうが、今回はそんな映画料金に纏わる割引サービスについて少し。

映画館には、映画を観賞するための様々な料金割引サービスがあります。
テレビの台頭などで映画館から離れていった客を再び引き寄せることを目的に、映画館は1990年頃から様々な料金割引サービスを立案・実行していきました。
全国共通で行われているその手の料金割引サービスの有名どころとしては、以下のようなものが挙げられます。

全ての人に映画料金割引が一律で適用されるサービス
・ 毎月1日のファーストディ(映画の日、1800円 → 1000円)
・ 毎日20時以降から始まる映画を1200円で観賞できるレイトショー

特定層限定で1800円 → 1000円
・ 特定曜日の観賞で女性のみ1000円となるレディースディ
60歳以上の人は毎日1000円で映画を観賞できるシニア割引
どちらか一方が50歳以上の夫婦が2人揃って映画を観賞すると2人で2000円(つまり1人1000円)になる夫婦50割引
障害者が対象のハンディキャップ割引(障害者手帳の提示が必須)

この他、以前は高校生3人で映画を観に行けば1人1000円で観賞できる高校生友情プライスというサービスも全国規模で行われていたのですが、利用率が低く2008年に全国的なものは廃止され、現在は一部の地域限定のサービスとなっています。
シニア割引や夫婦50割引などは、年を取って映画が割引になることが良いのか否か、かなり微妙なところではあるのですが、この高齢化社会では割の良いサービスとなるのでしょうか。
今の高齢者は人口が多いですからねぇ(-_-;;)。

映画館独自の料金割引サービスもあります。
TOHOシネマズには、毎月14日(とうフォー)にファーストディと同じく一律1000円での映画観賞が可能となるTOHOシネマズデイがあります。
本来は2007年9月~2008年8月までの1年間限定のサービスだったのですが、期間が延々と延長され、もはや常態のサービスと化している感がありますね。
また同じくワーナー・マイカル・シネマズでも、毎月20日の観賞で1000円となるサービスディがあります。
ファーストディと併せ、一番安く観賞できるこの日を見逃す手はないでしょう。
もちろん、土日祝日などの休日と上手く重ならないとなかなか活用できないサービスではあるのですが、使える時には積極的に使っていきたいものです。

また、各映画館で会員登録を行い、会員サービスの特典を受けるという手も使えます。
会員登録して交付されるカードを使えば、カードをカウンターで提示したりネットでチケットを購入したりした際に会員割引が適用されることがあります。
TOHOシネマズでは、毎週火曜日がシネマイレージディとなっており、この日のみ会員カードであるシネマイレージカードを提示することで、通常より500円割引で映画を観賞することができます。
一方、ワーナー・マイカル・シネマズはイオンカードを、角川シネプレックスではシネプレックスカードを提示すれば、全ての日で200円~300円の料金割引を受けることができます。
さらに、会員カードを使って6本の映画を観賞すると、1本分の映画料金が無料になる特典もあります。
カード自体の割引よりも、最後の「6本観賞で1本無料」こそが一番使えるサービスですね。

さらにTOHOシネマズでは、通常の「6本観賞で1本無料」の映画観賞ポイントとは別に「マイル」と呼ばれるものが存在します。
マイルは観賞映画の上映時間1分につき1マイルで換算され、このマイルを貯めることで様々な特典を得ることができるのです。
300マイルと1000マイルでも特典があるのですが、一番の目玉商品は、6000マイル(一部映画館では9000マイル)貯めるともらえる1ヶ月フリーパスポートです。
この1ヶ月フリーパスポートは、申請から1ヶ月間は何回映画を観賞しても映画料金が全て無料になる(ただし3D料金は別)という優れもので、これが欲しいためにTOHOシネマズで集中的に映画を観賞する人もいるほどです。
ただし、当然のことながらこれを獲得するのは容易なことではありません。
映画観賞で得られたマイルは、得られた年の翌年12月31日にはゼロリセットされるため、2年以内に最低でも50本以上もの映画を観賞する必要があります。
年間10本程度のペースではまず獲得できないので、相当な映画ファン向けのサービスであると言えるでしょう。

あまり面倒なことをせず手軽に映画割引サービスを受けたいというのであれば、映画前売券を購入するという手もあります。
映画前売券は、通常の映画料金1800円よりも500円安い1300円で購入することが可能で、映画館だけでなくコンビニやネットでも購入することができます。
また、映画前売券は全国共通で利用できるものも売られているため、特定の映画館と懇意にする必要がありません。
さらに映画前売券は、ファーストディやレイトショーなどのように日時を気にすることなく、いつでも使用することが可能です。
そのため、いつでも確実に安く映画を観賞したいという場合には大変便利なサービスです。
ただ一方では、一度購入するとキャンセルが効かないため、たとえば映画観賞日がちょうどファーストディだったりしても1300円で映画を観賞しなければなりませんし、何らかの事情から映画を観に行けなくなったという場合は1300円をドブに捨てるも同然となるので、その辺については注意が必要です。
また、映画館やコンビニなどで売られている映画前売券は、全ての映画について用意されているわけではなく、場合によっては映画前売券が全く売られていない映画も存在します。
その点ではネット販売が優れているのですが、しかしこちらはこちらで送料がかかるという問題が無視できません。
その点では匙加減が難しいサービスであると言えるかもしれません。

また、コンビニやネットで売られている前売券などでは、ネットで座席を予約する仕様にはなっていないため、事前に座席を取るのが難しくなるという問題もあります。
そういう事態に対応するため、最近ではネット購入にも対応したムビチケカードという形態のカード型前売券も出てきています。
ネットの座席予約画面で、ムビチケカードに書かれている暗証番号を入力すると座席の予約とチケット購入ができるという前売券で、前売券とネット予約の利点を融合したようなサービスとなっています。
ただムビチケカードは、映画にもよるのですが通常の映画前売券と比べて100円~200円ほど購入価格が高いケースがあったりします。
ムビチケカードを買ったは良いが、スクリーンの座席状況がスカスカで買う意味が全くなかった、では無駄もいいところです。
映画毎の購入価格と混雑予測も含めて買った方が良いカードではあるでしょうね。

映画を安く観賞する際の奇策としては、試写会に手当たり次第に応募してみるという手も有効です。
試写会に当選し、かつ時間が上手く合いさえすれば、3D料金も含め映画料金を全く支払う必要なく、しかも全国劇場公開予定日よりも前に映画を観賞できます。
もっとも、試写会に当選するという条件自体が結構な関門だったりしますし、試写会は大抵の場合は平日の夕方から上映されるのが常なので、色々と誓約も多いのですが。
私個人の感覚では、試写会に当選する確率はだいたい20%~30%の間といったところになるでしょうか。

映画館での映画観賞がレンタルDVDでのそれよりも優れている利点としては、大迫力の映像が楽しめることと、レンタルDVDよりも先に作品が観賞できることが挙げられます。
何かと問題視される高い映画料金ですが、これまで紹介してきたような安く観賞できるサービスを駆使して、映画館で映画を観賞してみるのはいかがでしょうか?

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